その他-言葉・文芸・古典
道教は中国古来の民間宗教で、後漢末の太平道や五斗米道(ごとべいどう)が起源とされ、北魏の寇謙之(こうけんし)が新天師道(しんてんしどう)を組織して、国家宗教となったとされます。 不老不死の神仙思想と老荘思想が結合した現世利益(げんせりやく)…
高校3年生の現代文の授業のときです。先生がいきなり板書しました。 山のあなたの空遠く… 「大学に合格後は、自分は山のあなたか…」。 詩歌が好きでなかった私が、文学部に進み国文学を専攻するなんて夢にも思いませんでした。 人生は不思議です。 山のあな…
高等学校の漢文の教科書によく出てくる「黔之驢」。 感情のままに激怒して不幸を招いた驢馬のお話しです。 まさに「敵を知り、己を知れば百戦危うからず」の反対の行動…。 この話から得られる教訓は、現代の社会生活でも参考になることでしょう。 自分の力量…
人生80年といいますが、それでもやはり寿命は有限です。 「何事も半分を過ぎると減りが早い」と言いますが、本当にそうですね。 夏休みも半分を過ぎるとあっという間に終わりの日がやってきます。 1年だって、半分を過ぎるとあっという間に師走がやって来…
Twitterで出会った言葉を紹介します。 「考えすぎたら人間は臆病になる」 専念寺のネコ坊主さんのツイートです。 私は一日に数回Twitterを見ますが、最近発見したネコ坊主さんのツイートが素敵なので皆さんに紹介したくなりました。 面識はありません。 「勝…
15年前の高校生が選んだ「心に残る・元気が出る座右の銘」。 引っ越しをするとダンボールからいろいろな物が出てくるものですね。 10年以上前に生徒に書いてもらったプリントが見つかりました。 読み直すと、これがとてもGoodなのです。そして、何よ…
遠藤周作さんの著書『あまのじゃく人間へ』。 豊臣秀吉流「人間は二重人格だから生きられる」。 「二重人格」によいイメージはありませんが、誰もが二面の自分を演じながら生きている。 社会生活を送るには、二面性が必要ということです。 人間は二重人格だ…
素敵な本に出逢いました。 内田玲子先生(家庭教育カウンセラー)『ほんとうに大切なこと 今日を生きる100の言葉』です。 子育てに悩むお父さんお母さんだけでなく、人生に迷うすべての人たちの指針になると思います。
孟子の「性善説」、荀子の「性悪説」。 人の心を水に例えた告子に対して、孟子もやはり水の性質から反論しました。 キツい言葉の裏に温かい思いがあったり、その逆もしかりですね。 でも、赤ん坊の笑顔を見ると「やっぱり性善だ」と私は思ってしまいます。 …
春が好きな私にとって、秋は何となくもの悲しさを感じさせる季節ではあります。 「空高く馬肥ゆる秋」といいます。 空の様子とともに山も野原も美しい紅葉に色変わりします。 人の心の色も、自然の風物と一緒に変わる季節を迎えたようです。 秋にはバイオリ…
金谷治先生といえば中国哲学の巨星ですが、難しい論文ばかりではなく、わかりやすい入門書タイプの著書もたくさん書かれています。 難しい本や論文を読むと眠くなる私も、先生のわかりやすい著書にずいぶん助けられました。 ここ最近、「老荘思想」が着目さ…
人の性質や生き方を意味する漢字を集めてみました。 人生をひと言で表わすのに漢字は大変便利です。 今回は「一から九」の数字に焦点を当てました。 漢和辞典のイラスト
令和の日本も元気がないですね。 この記事では「基本的道徳」について書き記しました。 社会的存在としての人間にとって最も基本的な道徳とは何か。 古今東西の倫理学者は〈人間愛ー思いやり〉であると考えることで一致しています。 【小さな親切】人間愛ー…
アメリカ人のAET(英語指導助手)が私が勤務していた高校の生徒たちにステキな言葉を残してくれました。 ※今はALTといいます。 「インターナショナルな人になるなら、日本のことを勉強して好きになることが大事です」 「外国に行って話しかけて近寄っ…
佐藤愛子さんの『私の遺言』。 驚くべき強烈な心霊体験の数々に時間を忘れて読み込んでしまいました。 その迫力満点の怖さは巷の怪談を完全に凌駕しています。 しかしながら、佐藤愛子さんが伝えたいことは、恐怖心ではありません。 人間の生き方への深い問…
大学時代の先輩が書きまとめた「私の好きな言葉」を参考に、私自身が気に入っている言葉を書きなぐってみました。 「言霊」といいますが、言葉と音楽にはたしかに不思議な力があると思います。 サッとご一読いただけると幸いです。
予備校時代の漢文の先生は、東北大学名誉教授佐川修先生でした。 書棚の奥を整理していると、30年以上前に書かれた先生の文章を発見するという幸運を得ました。 私にとって宝物といえる素晴らしい文章なので、ここでご紹介します。
あんまりお堅いことは書きたくないのですが、「社畜」という言葉には時々閉口してしまいます。 先日、家畜の世話をしていた教え子から連絡がありました。 「俺は家畜の世話をする社畜ってこと?」 「イヤな時代になったもんだね」 と言っていました。 そして…
背中の「背」の上には「北」の文字があります。 なぜ「背」に「北」があるのか、四柱推命学の師匠から教わりました。 良い話なのでその理由をこれから書いてみます。 また、『漢字 ときあかし辞典』も参考にしました。
「私、ウソが言えないタチでして」「私、お世辞を言えない性格なんです」 本当のこともあれば、前置きという打算を含むこともあります。 口癖には往々にしてその人の性格と心理が現れます。 「言葉から知る性格と心理」。知っておいて損はないと思います。
うちの息子の自慢は、「薔薇」の漢字を書けることです。 何度も自慢してきました。 今思えば、もっともっと褒めておくべきでした。 子どもを褒めるキッカケはとても大事です。あっという間に成長します。思春期になると効果が薄れます(^_^)。
兼好法師さんの出自については様々な説があり、まだまだ謎の多い人です。 “卜部”兼好は本名ではない、との説もあります。 もし本名だったら、兼好法師は卜占も使いこなせたのかも知れませんね。 昭和の頃は学校で「吉田兼好」と教わったはずです。 古典の教…