今年の冬頃、「魚釣りをしたい」と息子が言い出しました。
「OK!夏休みになったら釣り道具を買いに行こう。フナを釣りに行こう!」
と約束していました。
夏休みになりました。
「フナっておいしくないんでしょ?」
と息子クン。何かの本で知恵を仕入れたようです。
「どうせ釣るならおいしい魚を釣りたい」
と言い出しました。
そうなったら、行くべき場所はあそこしかありません。
そうです。札幌市真栄の山奥にある「林中つりぼり」さん。
昨日は、そこに行ってきました。他の家族はお留守番でした。
出発直後に息子を怒鳴りつけてしまった…
「釣りはいいな」と思わせてくれたのは、このブログの影響です。
私は小学2年生から、一人平気で空知川に釣りに行く少年でした。
出発時間が近づいても、息子は Nintendo SWITCHに夢中です。
「時間だよ。そろそろ行くよ」
と言っても気だるそうな生返事しか返ってきません。
私「さあ、行くよ」
息子「う~ん、わかった」
うちの息子は自他共に認める引きこもりクンです。
ひどく心配するレベルではありませんが、基本的に家が大好きです。
予め出掛ける日時と目的を話しておかないと、
「行きたくない」「何のために行くの?」「急に言わないで!」
と言う小学3年生です。
釣り堀には息子が「行きたい」と言い出したのに、あまり行きたくなさそうに階段から降りてきました。
「片付けは終わったの?」
と聞くと、
「終わったよ」と答えます。
そのつもりで部屋に行ってみると、 Nintendo SWITCH が置きっぱなしでした。
それを注意すると、
息子「家に帰ったらスグできるように置いておいた」
私「こんなの片付けとは言わない!」
少し厳しく叱りました。
やや不満そうにしていましたが、せっかくのお出掛けです。
さらに叱りつけて暗い気持ちにするのはかわいそうなので、最小限の叱責にとどめました。
家の玄関から車に向かいました。
「ちょっと庭のお花を見ようか?」
と誘いましたが、息子は聞こえなかったように車に乗り込みました。
(なんかフテってる?)
と思いましたが、私も車に乗り込みました。
「さて、出発するぞ」
とエンジンをかけました。
自宅から200メートルくらいのところで息子を見ると、マスクを目に当てています。
(こいつ、フテくされてる…)
と思った私は、激しく怒鳴りつけました。
怒鳴りつけた内容など誰も読みたくないと思いますが、数年後の自分のために書き残しておきます。
- 自分が行きたいと言い出したのに直前になって行きたくないオーラを出すな!
- 行きたくないなら家に引き返してもいい!
- そんなにゲームをしていたいなら、家でいくらでもやりなさい!
- 叱られてフテ腐るのは絶対にダメだ!
- イジける、フテ腐るのは弱い人間がやることだ!
文章では伝わりにくいのですが、かなり大きな声で怒鳴りつけてしまいました。
ふだんの私は人を怒鳴るなんてことは、まずありえないのです。
でもなぜか、息子には怒鳴ってしまうことがあります。
そして後で反省します。
私の子女宮には「生年化権B」があります。
息子には厳しくガンガン言ってしまう傾向を示しています。
自分で分析したのですから、「言い過ぎには注意しよう」と常日頃思ってはいます。
でもなぜか時々、息子には「ガツーン!ガーン!」といってしまうのです。
昨日もすぐに「また言い過ぎた…」と心の中で反省しました。
- これじゃあ息子も傷ついてしまう。
- 今日の釣りは楽しくない違いない。
- どうやって息子の気分を上げてやろうか…
- でもここで媚びを売るのはよろしくなかろう…
- 何で自分は時々息子に対しては我を忘れてしまうだろうか…
と反省と後悔を交えながら運転していました。
ふと息子を見ると、いつの間にか寝てしまっています。
(困ったな…)と思いながら、私はまだムカムカしていました。
結論を先に書くと、釣り堀に着く頃に息子は目を覚ましました。(後で聞くと寝ていなかったそうです)
私「年長の頃、ここに来たの覚えてる?」
息子「覚えてる!でも景色は忘れちゃってる」
釣り堀とはいえ、自然のパワーは侮れません。
釣り道具を用意してもらうと、息子は夢中になって釣りを楽しんでくれました。
失敗すると、
「あ~あ、魚に負けてやんの」
とからかいました。すると息子は、
「魚許せねえ!」
と怒り出しました。
そのうち、
「パパ、あおらないで!」
と私に向かって怒り出す始末。
夜になって、
「うちのパパは、時々理不尽な怒り方をする」
と笑って言うのです。
- 「あの時マスクで目を隠していたのは、太陽が眩しかったから」
- 「花畑を見ようと言われたのに車に乗ったのは、フテくされてたわけじゃなく、もう車のドアを掴んでいたから、『まあいいや』の流れだった」
私「理不尽なことで叱られたら、『それは違う』と言ってもいいんだよ」
息子「あの迫力で怒鳴られたら、そんなこと怖くてできないよ」
普通の笑顔で言われたことが救いでした。
寝る直前になって、
私「パパは時々、理不尽に怒鳴るから」
息子「パパ、さっきの言葉傷ついた?傷ついたなら謝るわ。慣れてるから、そんなに傷ついてないよ」
私「じゃあまた理不尽に怒ってやる」
息子「そしたら今度はやり返す」
運転している時、
- 「理屈通りに育てても、枠からはみ出せない子どもに育ってしまう」
- 「時には、親がでたらめな怒り方をしても、それはそれで経験になる」
と自問自答したことを思い出しました。
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ペットショップで「ウサギを飼いたい!」
私は、犬と猫が大好きで、どちらかを飼いたいと思っているのです。
ところがお店で息子の目に留まったのはウサギでした。
「ウサギを飼いたい」と何度も言われました。
私「ウサギは声を出さないんだよ」
アキロッソさんのブログを思い出しながら言いました。
息子「それでもいい。ウサギを飼いたい」
私「ウサギは飼い主を覚えないかもしれないよ」
(ウサギを飼ったら、犬や猫が飼えなくなるかも…)
と考えた私は、テキトーなことを言いました。
自分勝手にも(どうしたら息子はウサギを諦めてくれるだろうか…)
と考えながら、色々な言い訳を口にしていました。
その後、ケンタッキーに行くと、ウサギの話題はなくなりました。
アキロッソさんのまるちゃんを見ているので、私自身ウサギに興味はありますが、それでもやっぱり犬とか猫が…を捨てきれないでいます。
ということで、1日が平和に?終わりました。
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優しくて気さく【林中つりぼり】
到着すると、入り口に張り紙がありました。
「申し訳ありません。11日と12日はお休みをいただいています」
といった内容でした。
諦めかけましたが、奥に目をやると数人の釣りをする人が目に入りました。
一応、覗くだけ覗いてみよう。
と車を中に入れました。
すると、釣り堀のマスターが駆け寄ってきました。
「今日はダメです。休みです」
と言われるに違いない、と思っていると、
- 「ホームページの下の目に止まらない場所に休みの日を書いたので、気がつかない方が数名いらっしゃいました」
- 「申し訳ないので、今日は人手が足りず魚を焼くことはできませんが、内臓を出してお渡しするところまでは私一人でなんとかやることにしました」
ということで、「魚釣りができる。バンザーイ!」となりました。
いい人ですね。
話しても気さくさ満点の人です。
今の北海道なら、近くに熊もいるはずです。
釣り堀のマスター「絶対にゴミを残さないようにしています」。
熊が出てもワンパクさんなら、きっと平気でしょう(^_^)。
でもワンパクさんは、釣り堀に行く人ではないでしょうけれど。
wanpaku-yaseiji.hatenablog.com
この人、間違いなくたくましさ最強レベルです。
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