早いもので令和3年も残すところ2か月となりました。
少し前に平成から令和に元号が変わったばかりと思っていたのに、もう令和4年です。
来年の暦を用意する時期になってきました。
暦はただの数字ではなく、太陽から発するエネルギーをもとにして、月の満ち欠け、動植物の盛衰など、大自然の様子を教えてくれるものです。
人間も例外ではなく、天と地のエネルギーから大きな影響を受けながら生命を保っています。
- 【令和4年(2022年)】二十四節気と七十二候
- 【1月】睦月〈孟春(もうしゅん)・初春月(はつはるづき)
- 【2月】如月〈仲春(ちゅうしゅん)・梅見月(うめみづき)〉
- 【3月】弥生〈季春(きしゅん)・花見月(はなみづき)〉
- 【4月】卯月〈孟夏(もうか)・花残月(はなのこりづき)〉
- 【5月】皐月〈仲夏(ちゅうか)・早苗月(さなえづき)〉
- 【6月】水無月〈季夏(きか)・風待月(かぜまちづき)〉
- 【7月】文月〈孟秋(もうしゅう)・七夕月(たなばたづき)〉
- 【8月】葉月〈仲秋(ちゅうしゅう)・月見月(つきみづき)〉
- 【9月】長月〈季秋(きしゅう)・紅葉月(もみじづき)〉
- 【10月】神無月〈孟冬(もうとう)・時雨月(しぐれづき)〉
- 【11月】霜月〈仲冬(ちゅうとう)・神楽月(かぐらづき)〉
- 【12月】師走〈季冬(きとう)・春待月(はるまちづき)〉
- 【雑節の定義】
【令和4年(2022年)】二十四節気と七十二候
◇二十四節気
月の満ち欠けを基準とする陰暦は、一か月が29日~30日になります。
そのため、日付と実際の季節との間にズレが生じます。
そこで、暦とは無関係に、黄道(太陽の軌道)を24等分し、それぞれの点を通過するときの時候に名前を付けました。
生じたズレは、閏月を入れることで調整しました。
〇七十二候(しちじゅうにこう)
一候はおよそ5日間。
気象の推移や動植物の変化を表したものです。
【1月】睦月〈孟春(もうしゅん)・初春月(はつはるづき)
◇立春(りっしゅん) 2月4日 5時51分
春の気配が現れ始める
太陽の黄経:315度
*「春一番」立春を過ぎて初めての強い南風
〇東風解凍(はるかぜ こおりをとく)2月4日頃から
春風が氷を溶かし始める頃。「東風」(こち)は春風を表す代名詞。
〇黄鴬睍睆(うぐいす なく)2月9日頃から
ウグイスが鳴き始める頃。ウグイスは「春告鳥」(はるつげどり)と呼ばれる。
〇魚上氷(うお こおりをいずる)2月14日頃から
割れた氷の間から魚が姿を見せる。
◇雨水(うすい)2月19日 1時43分
雪や氷が溶けて天に昇り、雨水となって下る
太陽の黄経:330度
〇土脉潤起(つちのしょう うるおいおこる)2月19日頃から
春の雨が降り、大地が湿気を帯びて潤う頃。
〇霞始靆(かすみ はじめてたなびく)2月24日頃から
春霞がたなびき始める頃。
〇草木萌動(そうもく めばえいずる)3月1日頃から
草木が芽吹き始める頃。
【2月】如月〈仲春(ちゅうしゅん)・梅見月(うめみづき)〉
◇啓蟄(けいちつ)3月5日 23時44分
冬眠していた虫が地中から這い出してくる
太陽の黄経:345度
※啓には「ひらく」の意があり、蟄には「地中で眠る虫」という意味がある。
〇蟄虫啓戸(すごもりのむし とをひらく)3月6日頃から
冬ごもりをしていた虫が姿を現わす頃。
〇桃始笑(もも はじめてさく)3月11日頃から
桃の花が咲き始める頃。
〇菜虫化蝶(なむし ちょうとなる)3月16日頃から
青虫が羽化して蝶になる頃。
◇春分(しゅんぶん)3月21日 0時33分
昼夜の長さが等しくなる日
太陽の黄経は0度
※「春分の日」は国民の祝日
〇雀始巣(すずめ はじめて すくう)3月21日頃から
雀が巣を作り始める頃。
〇桜始開(さくら はじめてひらく)3月26日頃から
桜の花が咲き始める頃。
〇雷乃発声(かみなり すなわち こえをはっす)3月31日頃から
春の訪れを告げる雷が鳴り始める頃。
【3月】弥生〈季春(きしゅん)・花見月(はなみづき)〉
◇清明(せいめい)4月5日 4時20分
万物が清らかで生き生きしている
太陽の黄経:15度
※清明は、万物が清らかで生き生きした状態
〇玄鳥至(つばめ きたる)4月5日頃から
燕が南の国から渡ってくる頃。
〇鴻雁北(こうがん かえる)4月10日頃から
雁が北へ帰っていく頃。
〇虹始見(にじ はじめてあらわる)4月15日頃から
雨上がりに虹が見え始める頃。
◇穀雨(こくう)4月20日 11時24分
雨が降り、五穀を潤して芽を出させる
太陽の黄経:30度
〇葭始生(あし はじめてしょうず)4月20日頃から
水辺の葭(アシ)が芽吹き始める頃。
〇霜止出苗(しもやみて なえいずる)4月25日頃から
霜が降りなくなり、稲の苗が生長する頃。霜は作物の大敵。
〇牡丹華(ぼたん はなさく)4月30日頃から
牡丹(ボタン)が花を咲かせる頃。
【4月】卯月〈孟夏(もうか)・花残月(はなのこりづき)〉
◇立夏(りっか)5月5日 21時26分
夏の気配が現れ始める
太陽の黄経:45度
〇鼃始鳴(かわず はじめてなく)5月6日頃から
蛙が鳴き始める頃。
〇蚯蚓出(みみず いずる)5月11日頃から
ミミズが地上に出てくる頃。
〇竹笋生(たけのこ しょうず)5月16日頃から
たけのこが出てくる頃。
◇小満(しょうまん)5月21日 10時22分
万物が成長し、地に満ち始める
太陽の黄経:60度
〇蚕起食桑(かいこおきて くわをはむ)5月21日頃から
蚕(カイコ)が桑の葉を盛んに食べる頃。
〇紅花栄(べにばな さかう)5月26日頃から
紅花(ベニバナ)の花が咲き誇る頃。
〇麦秋至(むぎのとき いたる)5月31日頃から
麦の穂が実り始める頃。
【5月】皐月〈仲夏(ちゅうか)・早苗月(さなえづき)〉
◇芒種(ぼうしゅ)6月6日 1時26分
芒(のぎ)のある穀類の種を撒く時期
太陽の黄経:75度
※芒・・・草木のトゲ。鳥類から身を守る
〇蟷螂生(かまきり しょうず)6月6日頃から
カマキリが卵からかえる頃。
〇腐草為螢(くされたるくさ ほたるとなる)6月11日頃から
草の中から蛍が現れ始める頃。
〇梅子黄(うめのみ きばむ)6月16日頃から
梅の実が熟して黄色くなる頃。
◇夏至(げし)6月21日 18時14分
昼が最も長くなる日
太陽の黄経:90度
〇乃東枯(なつかれくさ かるる)6月21日頃から
夏枯草(かこそう)が枯れたように見える頃。
〇菖蒲華(あやめ はなさく)6月27日頃から
あやめの花が咲き始める頃。
〇半夏生(はんげ しょうず)7月2日頃から
半夏(「烏柄杓」からすびしゃく)が生え始める頃。
【6月】水無月〈季夏(きか)・風待月(かぜまちづき)〉
◇小暑(しょうしょ)7月7日 11時38分
暑さが次第に強まってくる
太陽の黄経:105度
〇温風至(あつかぜ いたる)7月7日頃から
暖かい風が吹き始める頃。
〇蓮始開(はす はじめてひらく)7月12日頃から
蓮の花が咲き始める頃。
〇鷹乃学習(たか すなわち わざをならう)7月17日頃から
鷹の子が飛ぶ技を覚え、巣立ちを迎える頃。
◇大暑(たいしょ)7月23日 5時7分
暑さが最も厳しくなる時期
太陽の黄経:120度
〇桐始結花(きり はじめて はなをむすぶ)7月23日頃から
桐の花が実を結び始める頃。
〇土潤溽暑(つちうるおうて むしあつし)7月29日頃から
土が湿り蒸し暑くなる頃。
〇大雨時行(たいう ときどきふる)8月3日頃から
ときどき大雨が降る頃。
【7月】文月〈孟秋(もうしゅう)・七夕月(たなばたづき)〉
◇立秋(りっしゅう)8月7日 21時29分
秋の気配が現れ始める
太陽の黄経:135度
〇涼風至(すずかぜ いたる)8月8日頃から
涼しい風が吹き始める頃。
〇寒蝉鳴(ひぐらし なく)8月13日頃から
カナカナとひぐらしが鳴き始める頃。
〇蒙霧升降(ふかききり まとう)8月18日頃から
深い霧が立ち込める頃。秋の「霧」に対して、春は「霞」と呼ぶ。
◇処暑(しょしょ)8月23日 12時16分
暑さが退き始める
太陽の黄経:150度
〇綿柎開(わたのはなしべ ひらく)8月23日頃から
綿を包むガクが開き始める頃。
〇天地始粛(てんち はじめてさむし)8月28日頃から
暑さがようやくおさまり始める頃。
〇禾乃登(こくもの すなわちみのる)9月2日頃から
稲が実り、穂を垂れる頃。
【8月】葉月〈仲秋(ちゅうしゅう)・月見月(つきみづき)〉
◇白露(はくろ)9月8日 0時32分
大気が冷えて、草木に露が宿る
太陽の黄経:165度
〇草露白(くさのつゆ しろし)9月8日頃から
草に降りた露が白く光る頃。
〇鶺鴒鳴(せきれい なく)9月13日頃から
せきれいが鳴き始める頃。
〇玄鳥去(つばめ さる)9月18日頃から
ツバメが子育てを終えて南へ帰っていく頃。
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◇秋分(しゅうぶん)9月23日 10時4分
昼夜の長さが等しくなる日
太陽の黄経:180度
※「秋分の日」は国民の祝日
〇雷乃収声(かみなり すなわち こえをおさむ)9月23日頃から
雷が鳴らなくなる頃。
〇蟄虫坯戸(むしかくれて とをふさぐ)9月28日頃から
虫たちが土に潜り、戸を閉じて、冬ごもりの支度をする頃。
〇水始涸(みず はじめてかる)10月3日頃から
田んぼの水を抜き、稲刈りの準備をする頃。
【9月】長月〈季秋(きしゅう)・紅葉月(もみじづき)〉
◇寒露(かんろ)10月8日 16時22分
寒さで露が凍りそうになる
太陽の黄経:195度
〇鴻雁来(こうがん きたる)10月8日頃から
清明の時期に北に向かった雁たちが、戻ってくる。
〇菊花開(きくのはな ひらく)10月13日頃から
菊の花が咲き始める頃。
〇蟋蟀在戸(きりぎりす とにあり)10月18日頃から
戸口で秋の虫が鳴く頃。昔は「こおろぎ」を「きりぎりす」と呼んだ。
◇霜降(そうこう)10月23日 19時36分
霜が降りる
太陽の黄経:210度
〇霜始降(しも はじめてふる)10月23日頃から
霜が降り始める頃。
〇霎時施(こさめ ときどきふる)10月28日頃から
小雨が時々降る頃。
〇楓蔦黄(もみじつた きばむ)11月2日頃から
楓(かえで)や蔦(つた)の葉が色づく頃。
【10月】神無月〈孟冬(もうとう)・時雨月(しぐれづき)〉
◇立冬(りっとう)11月7日 19時45分
冬の気配が現れ始める
太陽の黄経:225度
〇山茶始開(つばき はじめてひらく)11月7日頃から
山茶花(さざんか)が咲き始める頃。
〇地始凍(ち はじめてこおる)11月12日頃から
大地が凍り始める頃。
〇金盞香(きんせんか さく)11月17日頃から
水仙が咲き始める頃。
◇少雪(しょうせつ)11月22日 17時20分
わずかに雪が降り始める
太陽の黄経:240度
〇虹蔵不見(にじ かくれてみえず)11月22日頃から
陽の光も弱まり、虹が見られなくなる頃。
〇朔風払葉(きたかぜ このはをはらう)11月27日頃から
北風が木の葉を吹き払う頃。
〇橘始黄(たちばな はじめてきばむ)12月2日頃から
橘の実が黄色く色づく頃。
【11月】霜月〈仲冬(ちゅうとう)・神楽月(かぐらづき)〉
◇大雪(たいせつ)12月7日 12時46分
本格的に雪が降り積もる頃
太陽の黄経:255度
〇閉塞成冬(そらさむく ふゆとなる)12月7日頃から
空が閉ざされ真冬となる頃。
〇熊蟄穴(くま あなにこもる)12月12日頃から
熊が穴に籠って冬眠に入る頃。
〇鱖魚群(さけのうお むらがる)12月17日頃から
鮭が群がって川を上る頃。
◇冬至(冬至)12月22日 6時48分
昼が最も短くなる日
太陽の黄経:270度
〇乃東生(なつかれくさ しょうず)12月22日頃から
夏枯草(かこそう)が芽を出す頃。
〇麋角解(さわしかのつの おつる)12月27日頃から
大鹿の角が落ちる頃。
〇雪下出麦(ゆきわたりて むぎのびる)1月1日頃から
雪の下で麦が芽をだす頃。
【12月】師走〈季冬(きとう)・春待月(はるまちづき)〉
◇小寒(しょうかん) 1月6日 0時5分
寒さが増してくる頃
太陽の黄経:285度
※小寒は「寒の入り」と呼ばれる。
〇芹乃栄(せり すなわちさかう)1月5日頃から
芹(セリ)が盛んに育つ頃。春の七草のひとつ。
〇水泉動(しみず あたたかさをふくむ)1月10日頃から
凍っていた泉が動き始める頃。
〇雉始雊(きじ はじめてなく)1月15日頃から
雉が鳴き始める頃。
◇大寒(だいかん) 1月20日 17時29分
寒さが最も厳しくなる頃
太陽の黄経:300度
〇款冬華(ふきのはな さく)1月20日頃から
ふきのとうが顔を出し始める頃。
〇水沢腹堅(さわみず こおりつめる)1月25日頃から
沢に厚い氷が張り詰める頃。
〇鶏始乳(にわとり はじめて とやにつく)1月30日頃から
鶏が卵を産み始める頃。
【雑節の定義】
◇節分・・・立春の前日
◇彼岸・・・春分・秋分を中日とする7日間
◇八十八夜・・・立春から88日目
◇入梅(にゅうばい)・・・梅雨入りする頃
◇半夏生(はんげしょう)・・・夏至から11日目
◇土用(どよう)・・・四季の終わりの18日間
※引っ越しには適さない時期です。
◇二百十日・・・立春から210日
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