「人見知りが激しい」「初対面の人と話すと緊張する」など、コミュニケーションが苦手な人は少なくありません。
苦手になる3つの要因を心理学と紫微斗数の観点からまとめました。
コミュニケーションスキルに自信がつくと、人生が豊かになります。
SNSなどを経由して、見知らぬ人と繋がることが簡単な時代になりました。
平成初期には考えられなかったことです。
「実際のコミュニケーションが苦手な人が増えてくるのでは…」と心配する声も聞こえてきます。
どんなに便利な媒体が登場しても、対面会話以上に心が伝わるものはありません。
孤独を愛すると言われる猫だって、定期的に集会を開いたり、臭いを嗅ぎ合ったりして、お互いのコミュニケーションを大事にしています。
社会的動物と言われる人間です。なおさらコミュニケーションは大切です。
【コミュニケーションが苦手】3つの要因
「円滑なコミュニケーションを取りたい」のに…
- 会話が噛み合わない
- 感情がお互いにギクシャクする
- 変に気を使ってしまう
- 笑う場面なのに顔がこわばる
- 自然な笑顔が出てこない
- ぶっきらぼうになる
- 余計なことを言ってしまう
- 素直な感情表現ができない
- 相手の話に不自然に合わせてしまう
以上のように、チグハグなコミュニケーションに陥る原因をまとめてみます。
1⃣【コミュニケーションが苦手】心理的要因
- 「自分は話すことが苦手」
- 「自分はコミュニケーションスキルが低い」
- 「こういう人は苦手」
- 「こんな状況はムリ」
- 「嫌われたくない」
などのように、心理的な不安や恐怖を自分の内面に思い描いてしまう人は多いです。
2⃣【コミュニケーションが苦手】技術的要因
「話すこと」「伝えること」の技術が不足している状態です。
- 「声が小さい」
- 「聞き取りにくく、何度も聞き返される」
- 「滑舌が悪い」
- 「話がまとまらない」
- 「何を言っているかわからないと思われてしまう」
心理的要因との重なりも考慮する必要がありますが、改善への主なアプローチとして、
- 考え方(知識)の改善
- ボイストレーニング
- 文章をまとめるトレーニング
などの実践が有効です。
話し上手な人⇒結論を先に言って、その後に理由を述べる
結論を後回しにする人は、
- 話しが回りくどい
- 話しがわかりにくい
- 話しが長い
と思われがちです。
そして、「早く結論を言ってよ!」と心の中で叫ばれたりするものです。
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3⃣【コミュニケーションが苦手】経験不足
「話し方をわかっているけどできない」という人も多く見られます。
そういう人に必要なのは経験です。
そのため、実践的に小さな成功を積み重ねていくことが重要です。
自分の考えや技術に問題がないことが実感できれば、自信を持って話せるようになっていきます。
カウンセリングの手法に、「自身が『話しづらい』と感じたのは、どんな時か?」
に気づいてもらう方法があります。
これも意外に効果があります。
極度の人見知りで、初対面の人と会話するだけで大きなストレスを感じる人も少なくありません。
赤面したり、汗をかいたり、途端に無口になったり。
そういう人も成功の場数を重ねることで、話すことが得意になったりします。
どんなことでも繰り返しは大切です。
野球の素振りみたいなもので、正しい方法を繰り返すことが自信につながります。
【紫微斗数】生まれ持った個性と対人関係
カウンセリングで人を分析するにはどうしても時間が必要です。
しかし、紫微斗数命盤を見れば、その人の対人関係の状態がすぐにわかるので重宝します。
【紫微斗数】命宮に「生年化忌」
命宮に生年化忌⇒コミュニケーションが苦手
自分自身の思いへの強いコダワリが原因です。
命宮に生年化忌がある人の特徴
- 視野が狭くなる
- 周囲の変化に気づかない(本人は気づいたつもり)
- 臨機応変に対応できない
- 同じことを繰り返す
- 人から理解が得られにくい
- あきらめが悪い
- 人に合わせるのが大きなストレスになる
結果として、
人に合わせられない⇒対人関係が苦手
となります。
これは昔の教え子の命宮です。
彼は、高校時代から対人関係には非常に苦労していました。
周囲からは「苦労している」ように見えました。
ところが、本人はあまり苦にしていませんでした。
これも命宮に生年化忌がある人の特徴です。
周囲に無関心。自分の世界に固執するからです。
命宮に生年化忌がある元教え子
- 勉強はできた(「文昌星」「文曲星」が命宮にあると地頭が良い傾向)
- 周囲への気遣いが苦手。「空気を読めない人」と言われた
- 「不思議なやつ」と思われ、友達はほとんどいなかった
- 良い意味で周囲に対して鈍感、周囲の噂があまり気にならない
- 自分自身に固執した結果、人がやらない仕事で成功した
- 考えることが好きで、妙な自信家
自分の世界に没頭できるので、目的が明確になるとそれに向かって邁進できます。
病気のため長期休業後、一時期不登校になりました。
周囲の心配をよそに本人は意外にケロッとしていました。
周囲にどう思われているかは二の次で、自分が何をしたいかが本人の重要課題だからです。
こういう人は、意外と打たれ強いです。
七殺星と廉貞星も結果的に良い働きをしたようです。
ちなみに彼が成功した職種は犬のブリーダーです。
彼から電話が来ると、40歳を越えた今でもこちらの状況を考えず、弾丸トークが止まりません(^_^)。
内容は自分の語りがほとんどで、「変わってないな」と感じてしまいます。
間違いなく長電話になるので、電話を切るのが大変です。
こういう性格がプラスに働いて、対人関係の影響が少ない専門分野に注力して大成功を収めたのですね。
【紫微斗数】「生年化忌」その他の宮
生年化忌のことを書いたついでに、命宮以外の宮に入る場合の象意を簡単に書き記します。
父母宮に入ると
- 両親、あるいは上司など目上の人との関係に苦労が生じやすくなる
奴僕宮に入ると
- 人との交流に精神的負担を感じる
- 同僚などに必要以上に気を使い、疲れやすくなる
- サービス業に向く人も多い
対人関係に相当気を使うため、帰宅するとグッタリという人も見受けられます。
兄弟宮に入ると
兄弟宮の人(兄弟、親友など)との関係に苦労が生じやすくなります。
- 親友ができにくい
- 一人でいるのが好き
- 困った時に周囲に頼れない
- 恋人ができにくい、長続きしない
- 配偶者と心が通わない
- 秘密の多い人に思われる
- 理解しにくい人に思われる
などの傾向が出やすくなります。
母親との関係が出てくることもあります。
田宅宮に入ると
- 家族に対して精神的負担を背負いやすくなる
- 自分の家(家庭)が持てる可能性が高い
- 家や家族へのコダワリが出やすい(苦労の原因)
- 取得するが苦労も多い可能性がある
- 家庭や家族に対して重いものを感じる
遷移宮に入ると
- 環境の変化に過敏になる
- 状況変化に強い不安感を覚える (引っ越し、転校など)
- 周囲に対して必要以上に気を使う
- 老後(60歳代)に人生の大きな転換期が訪れる、これまでの人生と反転する
息子の遷移宮です。
息子は、必要以上に周囲に気を配ります。
先述の教え子より精神的に打たれ弱いです。
不登校になると立ち直りが困難な命盤です。
「自分が周囲からどう思われているか」を過敏に気にする性格です。
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【あとがき】コミュニケーションが苦手な人
対人関係が苦手になる原因として、心理的側面+紫微斗数から考察してみました。
対人関係の苦手さとコンプレックスとは密接な関わりがあります。
自分の持って生まれた先天的な個性を変えることはできません。
変えることができないものは、「それをどう活かすか」が大切です。
生年化忌は先天的なものです。
嫌うのではなく、人生を好転するチャンスにするべきです。
※2022年7月の記事を加筆訂正しました。
★過去記事もどうぞごひいきに
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