刑事ドラマの金字塔「太陽にほえろ!」。
刑事役の俳優さんたちが、すでに何人もあの世に旅立ってしまいました。
若いカッコいい刑事の印象が強かったボン刑事役の宮内さんまでお亡くなりになりました。
私は猛烈に寂しいです。
ボス、山さん、長さん、ゴリさん、殿下、マカロニ、ジーパン、テキサス、そしてボン
ボス、山さん、長さん、ゴリさん、殿下。
ここまでが、安定したベテラン刑事で、
そこに若手刑事として、
マカロニ、ジーパン、テキサス、ボンと順に加わりました。
左から4人目、すなわち4代目の若手刑事が宮内さん演じる田口刑事です。
50代以上の人には説明するまでもありませんね。
宮内さんのカッコよさと若々しさから、ボン刑事のころは、視聴率も絶好調だったそうです。
しかし、ボス、長さん、そしてマカロニ、ジーパンの4人はこの世にいません。
時の流れを感じてしまいます。
使命感に燃える人間味あふれる刑事たち
平成、令和になって、「社畜になるな」「報酬が少ないなら職を変えろ」などの言葉が巷にあふれる時代になりました。
それも一つの価値観なので良い悪いは論じませんが、私なんかは「仕事ってお金のためだけにやるものなの?」と違和感を覚えます。
お世話になっている会社や社会に対して、少なくともいただいた給金以上はお返ししようというのが昭和のサラリーマンの心意気だったような気がするのですが、美化しすぎでしょうか?
「太陽にほえろ!」の刑事たちは、報酬よりも使命感を大切にする刑事たちでした。
命を投げ出すことも惜しまない。
本当は犯人は怖いし、命も惜しいのでしょうが、刑事としての使命感の方がはるかに重要、藤堂係長率いる七曲署捜査第一係の刑事はそれを実践していました。
そういうところに、昭和世代の共感を呼んだのだと思います。
令和の今だったら、
- そんな危険なことをして報酬はいくらなの?
- なんのために頑張るの?
- 知らない人のために命を賭けるなんてバカらしくない?
このように感じる人が少なくないのではと感じます。
しかし、今一つ考える必要があるのは、この社会は、時に自己を犠牲にしてでも頑張る人たちがいてくれることで成り立っているということです。
目の前に焼死しそうな子どもがいたら、命を賭して火の中に飛び込むい消防士さんもいるわけです。
なんでもかんでも「お金が」「報酬が」と叫ぶ時代は、困った人を助けようとしない切ない時代だと私なんかは感じてしまいます。
「お金が…」「報酬が…」「年収が…」などの言葉が極端に多い彼氏は、いざという時に助けてくれないかも知れませんよ?
宮内淳さんの四柱命式
《巳》月《癸亥》日の夏生まれ
汚れを洗い流す雨のような人
癸の人は我慢強い人が多いです。
シトシト降る雨のような人ですから、静かにじっくり考えることが好きなはずです。
実直で純粋な人も多いです。
想像力が豊かで、神経質な面もあります。
物事を気にするほうです。
癸の人は霊感が強い人が多いとも言われます。
科学的根拠はないのですが、経験上そのように言われてきたのでしょうね。
月支正財格で、良い命式です。
温厚篤実で生真面目なお人柄だったことがわかります。
さらに、理想を追い求める純情なロマンティストであったと思われます。
俳優をお辞めになったのも、理想の生き方が見つかったからなのでしょうね。
惜しむらくは、月支の巳と日支の亥が七冲の関係にあることです。
時として、運命に不安定感が伴うこともあったと推察いたします。
64歳から73歳までの大運は「戊 子 正官運」で空亡にあたる時期でした。
今年の歳運も、「庚 子 印綬運」でこちらも空亡に該当します。
さらに、「庚」の印綬は、月支の正財から剋されています。
厳しい1年間になることが心配される年でした。
「太陽にほえろ!」では、ボンボンの刑事という役柄でしたが、宮内さんの本質は、かなり自立心に富んだ、人に頼らない芯の強い性格の持ち主だったことがうかがえます。
決断力と粘り強さも並々でなかったはずです。
ドラマに視点を戻しますが、白いジーンズを血で真っ赤に染めた最期の殉職シーンには思わず「ボンよ、死なないでくれ」と叫びたくなったものです。
悪い奴らに囲まれても必死に戦い続ける姿には感動しました。
宮内さんご自身が、生前すでに死に対して深い思いをお持ちだったものと思われます。
心よりご冥福をお祈りいたします。
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もうあんなに泥臭い人間的なドラマは見られないのでしょうね。
『太陽にほえろ!』は大好きでした。
素敵な記事を見つけました。
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