「甲は大木。上昇思考がありプライドが高い」
「乙は草花。柔和で現実的。執念深さあり」
「庚は鋼鉄。自己主張が強く、時に粗雑で攻撃的」
と多くの本に書かれています。おもしろいですね。
実際は、庚にも小心で決断力に乏しい人もたくさんいます。
【四柱推命】日干「庚(かのえ)」の人
庚(五行は金)、強くて頑固なイメージだが
庚は、硬い鉱石や刀剣に例えられます。
- 硬くて力強い、頑固、気が強い、粗雑
- 意志が強く、決断力がある
- 負けず嫌いで、攻撃的
- 正義感が強く、人を裏切らない
- 目立ちたがり
などと多くの四柱推命の書籍に書かれています。
もう少し正確に書いてみます。
日干:庚(五行:金)
- 五行の金は義を司り、正義感が強く、義理人情を重んじる。
- プライドが高く、強情。
- 庚の人は、落ち着きと威厳を感じさせるが、意志が弱く軽率なところがある。
- 熱しやすく冷めやすい短所がある。
- 身旺の庚は、威張り屋さんになりやすい。
日干だけで性格分析すると…
ですが、五行の性質だけで性格分析するとけっこうハズレます。
たとえば、頑固で乱暴そうな男性を見ると、「あいつは庚に違いない」と思いたくなります。
ところが、生年月日を聞いて命式を作ってみると、
「なんと!あの人は庚でなくて己だった!」
と驚いたりするわけです。
日干だけで判断できるほど人間の性質は単純ではありません。
たとえば、同じ庚の人でも、
- 庚(日干)が強い人
- 庚(日干)が強すぎる人
- 庚(日干)がちょうどよい強さの人
- 庚(日干)が弱い人
- 庚(日干)が弱すぎる人
と、簡単に5分類できます。
実際の鑑定では、さらに細かく分析します。
それに加えて、通変星の強さと位置が大いに影響してきます。
つまり、命式全体を見ないと何とも言い切れないのが本当のところです。
傾向として参考にしても、決定打にはならないということです。
「壬の人は、酒好きで短気な人が多い」といっても、そうでない人がたくさんいます。
簡単な性格分析は、エンターテインメントとしては楽しいですけどね。
【四柱推命】日干「庚」、月支「食神」⇒アタリ?ハズレ?
友人の命式です。以下に分析します。
【四柱推命】日干「庚」からの性格分析⇒アタリ?ハズレ?
上に書いた庚の性格と比べてみます。
実際の彼を知る私の感覚から、アタリとハズレを付けてみます。
- 力強い⇒ハズレ
- 頑固⇒ややアタリ
- 気が強い⇒ハズレ
- 粗雑⇒ハズレ
- 意志が強い⇒ハズレ
- 決断力がある⇒ハズレ
- 負けず嫌い⇒ややアタリ
- 攻撃的⇒大ハズレ
- 正義感が強い⇒アタリ
- 人を裏切らない⇒アタリ
- 目立ちたがり⇒大ハズレ
【四柱推命】月支「食神」からの性格分析⇒アタリ?ハズレ?
月支で性格の70パーセントが読めるといいます。
以下に検証してみます。
- 衣食住に関心が深い⇒だいたいアタリ
- 負けず嫌い⇒ややアタリ
- 鷹揚、のんき、遊び好き⇒アタリ
- 勝気でしぶとさがある⇒ややアタリ
- 規制されることを嫌い、責任感に乏しい⇒ややアタリ
- 上昇志向は強くはない⇒アタリ
- 楽な生き方を望む⇒アタリ
- 観察眼がすぐれている⇒アタリ
- 愛情豊かで、調和の取れた心の持ち主⇒アタリ
- やり過ぎてしまう傾向がある⇒たぶんハズレ
アタリとハズレは、友人である私の視点からの主観です。
その視点では、月支「食神」からの分析の方が多く当たっている感じがします。
【日干「庚」やや身弱の食神格】友人はどんな人?
三柱で見るかぎり、上質な四柱命式です。
頑固なところはありますが、キツくて強い性格では全然ないです。(友人も自認)
また、男らしいタイプでもありません。
むしろ控えめな人で、自己主張は苦手な方です。
「どっちの店に行く?」と目の前に選択肢がぶら下がった場合、ほぼ相手の希望に合わせます。
仕事のことで、苦情が来ても決して感情的になりません。
相手を上から説き伏せることもしません。
受け身になって話を聞きまくって、相手の感情が落ち着くのをじっくり待つタイプです。
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彼の最大の長所は根気強さだと私は思っています。(仕事において)
- 鷹揚で、バランス感覚に優れている
- 協調性はとても高い
- 相手の気持ちを優先する
- 迫力はやや不足
- 温厚な雰囲気から人に好かれやすい
命式を見るまでは負けず嫌いとは思いませんでしたが、奥さんに聞くと「かなりの負けず嫌い」と言います。
分析を続けます。
- 態度は控えめ
- 雰囲気は柔和
- どちらかと言うと内気
- 言葉遣いは朴訥で口下手
- 目立つことを嫌う(ナンバー3以下が合っていると自認)
斧や刀剣をいうより、刃を受け止める「まな板タイプ」です。
「まな板タイプ」は私の自家製の言葉です。
うまい例えだと自画自賛したところ、「おいおい」と笑いながら友人も同意してくれました。
書き遅れましたが、匿名を条件に好きなことを書いていいと言ってくれています。
ですから遠慮なく好きなことを書きます(^_^)。
【四柱推命】夫婦運はかなり微妙…
夫婦仲はハッキリ言ってよくないです。
30代の頃は何度か真剣に離婚を話し合ったそうです。
40代の半ばになると、お互いに離婚はあきらめたそうです。
「それぞれの生活を楽しむことが暗黙の目標になった」と言います。
今では一緒に買い物に出かけることは皆無らしいです。
長い休日になると、前ぶれなく、
「〇日まで九州に旅行してきます」
とテーブルの上に書き置きがあったりすることも!
友人「もう全然驚かなくなった」
ですが、友人と子どもの関係は良好らしいです。
父母の関係はとっくの昔に理解しているそうです。
友人「だから、特に支障はない」
そういう夫婦関係になってからは、
「喧嘩も言い争いもなくなった」
「給料は別々に管理。家のローンや食費などはお互いが出し合う」
「お互いに空気みたいになって、憎んだりすることがなくなった」
こういう夫婦もあるのですね。
命式を見てみます。
日支が劫財ですから、頑固でワガママな奥さんと縁があります。
ですが、劫財は身弱を解消する点で喜神の働きをします。
だから何とか夫婦生活を維持しているのでしょう。
もし、日支に忌神が居座ったり、月支と日支が七冲の関係だったりしたら、本当に離婚していた可能性が高いです。
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