ある女性と、お見合い候補の男性3名の相性診断を掲載します。
「お見合い結婚」が多かった時代の命式例です。
四柱推命でどうやって相性診断するのか参考になると思ったので記事にしました。
一気に3人のお見合い候補とはありがたい話ですね。
思えば、見合い結婚が減ってきました。良い意味の「おせっかいさん」がいなくなってしまったからですね。
【四柱推命】結婚の相性「3人の男性とお見合いを勧められた女性」
【四柱推命・相性診断】お見合いを勧められた女性
やや身弱の偏財局です。
主要な場所にある十二運は「養」「墓」「胎」と女性らしく穏やかなものが揃いました。
地支に目を向けると、
月支に連なって「亥・子・丑」の北方合⇒「偏財」はなかなか強いです。
要領は悪くなく機転も利く人です。
何かにつけ実力はありますが、先頭に立つ気持ちは少なく控えめな女性です。
話し上手でもあるので人と接する営業などに向いています。
明朗な性格で社交性もあり、多くの人から好かれる女性です。
義実家からも「かわいいお嫁さんが来たね」と喜ばれそうです。
ということで、女性としては佳良な命式です。
知人を通してお見合いの申し込みが複数から集まっても不思議ではありません。
この女性に3名の男性が結婚候補として上がっていました。
【四柱推命・相性診断】お見合い候補1の男性
お見合いの申し込みに「出生時刻も教えてください」とはなかなか言えません。
三柱の推命になるのは致し方ないことですね。
日干の強さ普通レベルの偏印格です。
偏印格は、必ず「食傷・財」を命式に見ることを要します。
この命式では、
- 年上に「傷官」
- 月上に「食神」
- 日支に「偏財」
があって一目見て良好な命式に見えます。
しかし、年支の「比肩」も含めて格である「偏印」を弱める通変星に囲まれ、残念ながら「格」が弱い命式です。
それでいて、日干のエネルギーが弱くならないのは「養」「冠帯(刃)」「長生」としっかりした十二運の根が支えているからです。
この男性は、官殺運と東方木運が巡ってくれば運勢が向上します。
27~37歳【壬・戌】正官運・西方金運〈小吉運〉
壬は日干と干合し結び付きが強くなるのは良いです。
しかし、「戌」は西方金運で財旺地のため日支の「偏財」を強くします。
財は印星を剋すので、格である「偏印」を弱体化させます。
また、財に乗る「正官」は強くありません。
せっかくの官殺運なのにもったいないことです。
以上の点から、この10年間はせいぜい「小吉」運です。
この男性にとって、ベストの運は、【壬・子】です。
大凶運は、【庚・戌】の時期です。
37~47歳【癸・亥】偏官運・北方水運〈大吉運〉
弱い「格」を支える2番目の大吉運の到来です。
偏官運は一般的に凶となりやすいですが、この命式では吉に傾きます。
47~57歳【甲・子】印綬運・北方水運〈小吉運〉
偏印に「印綬」が巡ってきて濁りは生じますが、「格」を強化する意味では悪くありません。
【四柱推命・相性診断】候補1さんの結果
1.日干同士の関係
- 悪くない(普通)
2.身旺・身弱の関係
女性:弱、候補1さん:中くらい
- 悪くない(普通)
3.考え方・生き方の方向性
女性:偏財局、候補1さん:偏印格
- 悪くない(普通)
ただ、偏印が弱いので、偏官格・正官格の方が相性としては良かった
4.家運(格式の成格と破格)
女性:良好な偏財格、候補1さん:中レベルの偏印格
- 普通より良い
5.先天的相性(日支に着目)
女性:喜神、候補1さん:忌神
- 悪くはない(まあ普通)
総合的に悪い相性ではない中の上
【四柱推命・相性診断】お見合い候補2の男性
2人目です。
昔は適齢期になると、知人が紹介してくれるケースが少なくなかったのですね。
金多く水濁る「食傷太過」の命式です。
反生の理で、格である「偏財」が弱くなりますので困ります。
すなわち、日干のエネルギーも格のエネルギーも弱い男性となります。
日干にエネルギーを補給するはずの「印綬」ですが、3つある「食傷」を剋し過ぎて消耗し余力がありません。
十二運も「死」「絶」「病」と弱いものばかりです。
厳しいことを書きますと、気力・才能ともにやや乏しい男性です。
財を蓄えられない命式といえます。
話は上手でおもしろく、そして優しい人ですが…。
家庭運の向上は難しい男性です。
【四柱推命・相性診断】候補2さんの結果
1.日干同士の関係
- 普通
2.身旺・身弱の関係
- 良くない
3.考え方・生き方の方向性
- やや良い
4.家運(格式の成格と破格)
- 悪くないが女性がやや損
5.先天的相性(日支)
- やや悪い
【四柱推命・相性診断】お見合い候補3の男性
そして3人目です。
この女性はよほど周囲から人気があったようですね。
評判が良くないと3人も集まったりしませんから。
年上「乙」が、日干と月上の「庚」と干合しています。
この干合は凶の働きをします。
父祖の財を自分のものにできにくい人です。
日干のエネルギーは、
- 十二運の根が強い
- 「比肩」が2つ
- 「印星」が2つ
とかなり強そうに見えますが、ここまで生じられると偏旺といってよくありません。
ミルクを過剰に与えられた肥満の乳幼児みたいな状態になっています。
ダイエットしてくれるはずの年上「正財」は、2つの庚との干合によってほとんどエネルギーを失っています。
やや自分勝手なひねくれ者ですね。
才能も気力もあり、ある程度のところまで成功するかもしれません。
でも、ちょっとワンマンで家庭でドンパチありそうな男性です。
【四柱推命・相性診断】候補3さんの結果
1.日干同士の関係
- 普通よりやや良い
2.身旺・身弱の関係
- 普通よりやや良い
3.考え方・生き方の方向性
- 普通
4.家運(格式の成格と破格)
女性:良好な偏財格、候補3さん:やや貧命
女性の方が圧倒的に良い命式なのが問題です。
家庭運には男性の命式の影響が2/3、女性が1/3。
- 悪くないがバランス的に女性側が損をする結婚になる
5.先天的相性(日支)
- やや悪い
スポンサーリンク
【結論】お見合いからの結婚候補「誰が一番?」
候補1の男性が最も無難という結論です。
候補2さんは、奥さんが家計を支える場面も出てきそうです。
3名の中では1番頼りになりません。
候補3の男性とは合わせていくのに気苦労が伴います。
「3名の男性を並べて、どれが良いかと天秤にかけるなんて!」
「とんでもない女性だ!」
と思わないでください。
一度に3名からお見合いを申し込まれたら、誰だって混乱するでしょう。
全員と会うのは実際には難しいのではないでしょうか。
私も経験がありますが、
「ダメだったら気にしないで断ったらいいよ」
という言葉は社交辞令と思うべきです。
断る時は、勇気がいるし、大変気を使います。
紹介してくれた人も先方に断る時に、さらに気を使うはずです。
ですから、短時間のうちに3人と会うのは非常にエネルギーを使うのです。
「写真の段階で決めたら?」
それも一つの方法ですが、写真では伝わらないものがたくさんあります。
「社会的立場・地位で決めたら?」
と言われても、明確な違いがなければそれで決めるのは難しいです。
「趣味が合うかどうかで決めたら?」
趣味がピッタリのお見合い相手なんてめったにあるものではありません。
だから、趣味のサークルなどで出会いを求める方が手軽なのでしょう。
と言っても今はコロナ禍です。
人が集まることをよいとしない時代になっています。困ったことです。
これからは、様々な方法から出会いのチャンスを作らないと、結婚が今まで以上に難しくなるかもしれません。
話は戻りますが、3名から一気にお見合いを申し込まれた場合、四柱推命で誰と合うかを選択することも方法としてアリだと思います。
新入社員の合否に四柱推命を用いる社長も決して少なくないのですから。
ポチッと応援していただけるとハッピーです!