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【四柱推命】家庭内別居中の男性の心理「子ども達が巣立つまでは…」

家庭内別居という言葉があります。

心理的にはすでに離婚状態の夫婦が、同じ屋根の下で暮らしている夫婦のことです。

そういう家庭は、意外と多いようです。

今日は、数年前にご相談を受けた一例をご紹介します。

もちろんご本人の承認済みです。

家庭内別居のイラスト

家庭内別居の夫婦

 

【家庭内別居の男性】子ども達が巣立つまでは

その男性をAさんとしておきます。

それほど年齢は高くないのですが、生まれた時刻がわからないということでした。

これまで辿ってきた人生の出来事から出生時刻を割り出すことを私は考えました。

しかし、

  • 相談内容がご夫婦のことに限定されていたこと
  • 三柱だけでもほぼ解説可能な命式であること
  • 本人の決心は既に決定していて確認のために相談に訪れたこと

以上の理由から、そして何より「午前の生まれ」ということで、「未」が生時に来ないことがわかったのでそのまま話を伺うことにしました。


Aさんのお話を整理しますと、

  1. 奥さまとは仕事の関係で知り合い、恋愛結婚をした
  2. お子さんを2人授かった
  3. 結婚して数年は良い関係だったが、子どもが生まれてから少しずつ価値観のズレを感じるようになっていった
  4. 価値観のズレから口論が絶えないようになった
  5. 現在も、帰宅すると非常に冷めた空気が家庭に漂う
  6. 子どもたちに心配させないように夫婦で頑張るようにしている
  7. しかし、中学生の子ども達は両親がすでに微妙な関係であることを認識している
  8. どちらかがいない時、「2人とも大変だよね」と励ましてくれたことがある
  9. Aさんは、子供たちが巣立ったら円満に離婚することを決心している
  10. 奥さんもそのつもりでいることをAさんは確信している
  11. 子ども達は元気に育ち、学校の成績も良い

だいたい以上のような内容でした。

私「そこまで決めていて、それでも一緒にいるのはなぜですか?」

Aさん「子ども達に申し訳ないという思いがあるから。思春期だし」

私「自分のために両親が犠牲になることを将来気に病むお子さんもいます。その辺についてはどうお考えですか?」

Aさん「そのこともわかっているつもりです。でも、私はこんな関係でも子ども達が巣立つまでは夫婦でいようと思っています。おそらく妻も同じことを考えています」

私「奥さんも同じことを考えているという確信がある。それも大きな理由の一つということですね?」

Aさん「仮にもし今、私が『別れよう』と言っても妻は『うん』と言わないに違いありません」

私「確信ですね?」

Aさん「自信があります」

私「そのことについて話し合ったことはないんですか?」

Aさん「一度もありません。でも、わかります」


話してわかりますが、Aさんはとても聡明な方です。

細かいことは書きませんが、学術方面の仕事をなさっています。

奥さまも畑は少し異なりますが、似た仕事をしています。

大きな職場の中で多少の接点があり、そこから恋愛関係に発展しゴールインしたそうです。


Aさんが奥さんの気持ちを勝手に妄想しているという感じはしませんでした。

Aさんの言う通り、奥さまも同じ気持ちなのだろうと私は受け取りました。

私のそのように感じたもう一つの理由は、Aさんの命式です。

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【四柱推命】乙日生まれの印綬格

四柱命式

昭和41年〇月◇日生まれ(万年暦を調べたらスグにわかりますが)
  • 日干のエネルギー⇒やや弱い(時柱によって変わります)
  • 格式⇒印綬格

一見強気な様子を見せたがりますが、内面は繊細な人です。

思慮深い性格で、物事を短絡的に決めつけたりしません。

また、必要な時にはしっかりした姿勢で戦いに臨むことができる人です。


「将来の離婚を決意しているのにカウンセリングを申し込んだということは、確信が欲しかったからでしょうか?」

とわかりきった質問を投げかけたりしませんでした。

どんなに聡明でしっかりした人でも、自分の判断に迷いが生じることはよくあることです。

Aさんは勘が良い人です。

私の思いを察知したように自分から語り始めました。

「前から占いに興味がありました。特に四柱推命はずっと昔からある統計学なので私は信頼しています」

「統計学という側面もあることは否定しませんが、それだけではないのだけど…」

と言いたかったのですが、私は聞き流すことにしました。

くどくど説明することに意味がないと思ったからです。


Aさんの先天的な夫婦運をお伝えしました。

  • 奥さまは健康でしっかりした人。弱い人ではない。
  • Aさんのお母様とは不仲になる可能性が高い。                                  
               

印綬格で日支の正財から直接剋を受けています

奥さまの側から攻撃を仕掛ける命式です。

職業人としてのAさんを支えようという意志は薄そうです。

感情のぶつかり合いが多い家庭になるでしょう。

何かにつけて細かいところがあり、そのためAさんも気が休まりにくいですが、浮ついた奥さまではありません。                                                                           
                                                                           
Aさんは「そこまでわかったら妻の命式は必要ないです」と言いました。

私は「念のため」と奥様の命式も作りましたが、ここでは割愛します。

相性を鑑定すると、上中下の「下の中」くらいでした。

熱愛状態になりやすい関係でした。


3度くらい話しましたが、Aさんは奥さまの悪口を言ったことはありません。

「どうも縁がなかったようです」と何度も口にしていました。


奥さまは悪い人ではありません。

もちろん、Aさんも真面目で実直な方です。

そしてプライドが高く、適応力があるのに内心は頑固。

強いて欠点を探すなら、やや打算的な面はあるでしょう。

それは、性格というより頭の回転の速さから来るものだと思われます。

一般の人より先見性がある人です。

しかし、そんな人でも恋愛関係から結婚生活の状態までは読めないものです。

「奥さまの気持ちが手に取るようにわかる、それでも結婚生活の継続は無理なんでしょうか?」

わかるからこそ無理なんです


今後のことですが、Aさんは今の大運が比肩運です。

後になっても関係性が良くなる気配はありません。


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