鈍感すぎる人も困りますが、神経過敏な人も一緒にいて疲れるものです。
何事もほどほどのバランスが大切なのでしょう。
四柱推命は「子平」ともいい「バランス」を重んじます。
人格も心の状態もバランスの良い状態が一番安定しています。
思えば、柔道も「八方崩し」といって、まず相手のバランスを崩すことで投げ技が決まります。
逆に言えば、バランスを崩されなければ投げられないわけです。
人生も、人格や性格、そして生き方のバランスを崩さなければ安定が得られるのではないでしょうか。
【四柱推命】言葉のダメージに弱い神経質な男性
【神経過敏な男性】日干のエネルギーが弱い〈偏官格〉
〈偏官格〉で日干のエネルギーが弱すぎるため、
- 男性らしい迫力が感じられない
- いざというとき頼りにならず、周囲からの信頼が薄い
- 人間としてのスケールや包容力に欠ける
異性縁は、
- 女性の存在が精神的負担になりやすい
- 長く付き合っても結婚を決断できないタイプ
- 女性上位になり、結婚後は尻に敷かれる
45歳くらいから日干のエネルギーを弱める大運が巡ってくるため、徐々に気持ちが弱くなり神経質に拍車がかかります。
「え?こんな人だったっけ?」と家族は戸惑うかもしれません。
外見は、温厚で真面目な人に見えます。
常識的な男性として映りますが、深く付き合うと落胆する場面が増えてきます。
本質的性格は、
- 外見に似ず頑固で気むずかしく、
- 男らしさを強調したいため、ぎこちない乱雑さがあり、
- 内心では「自分の性格、このままじゃイカン」ともがいています。
- 負けず嫌い
- プライドが異常に高く、見下されるといつまでも忘れない
- 義理や人情に厚くても、実行に移せない
- 偏屈
- 自信がないため自分をさらけ出さない
- 仕事に対して真面目
- 似合わないのに出世欲が強い
ここまで日干のエネルギーが弱いと、体も弱いはずです。
「抵抗力がない、疲れやすい、胃腸を壊しやすい」といった傾向がよく見られます。
【神経過敏な男性】「俺様は!」と言いたい人
こういう男性は、得てして自分を大きく見せたがります。
奥さまの立場からすると、かなり疲れる旦那さんになります。
「俺様は!」と威張りたいところがあります。
「ふん、アンタなんて…」と言いたいところですが、そこはグッとこらえましょう。
「はいはい」と持ち上げてもらわないと気分を害します。
何しろ本心は自信がありません。
職場ではビクビクしながら仕事をしています。
でも本当は殿様になりたいのです。しかし誰も実力を認めてくれません。
だから、お酒が入ると「俺様は!」と威張ってしまうわけです。
酔いが覚めると再び気弱な自分が戻ってきます。
決断力はありません。
要注意なのは、ストレスが溜まりやすいためギャンブルなどに走ればブレーキが壊れやすいことです。
ギャンブルでなければ、独自の趣味に集中する可能性もあります。
優れているのは勘の鋭さです。
周囲の空気を読みながら、無難に仕事をやろうとします。
そういう仕事ぶりですから、かなりストレスをため込みます。
そこからも時として「俺様は!」と叫びたくなるのでしょう。
大変ですね。ご本人はもちろん奥さまも大変です。
ある程度は「女房にはかなわない」と思わせておいた方が良いでしょう。
出世したがります。しかし、しない方が良い人です。
精神的に潰れてしまいます。
一つの仕事をコツコツやって、その分野で認められるのが本人の自己達成感も得られ安全でしょう。
資格を取ってそれを活かせる仕事が一番いいのですが。
間違っても、プライドを傷つける発言はご法度です。
一生忘れないこと請け合いです。
ご本人としては、
- 目上の人のアドバイスを素直に聞き入れる
- ムダにカッコをつけない
- ご自身の本当の性格を受け入れ、背伸びをしない
などが肝要です。
【番外】三命方象先生の『個性学入門』から
三命方象先生の『個性学入門 ~生まれ日による個性と相性』から抜粋します。
*三命方象(増永篤彦)先生
京都大学・大学院で心理学を専攻。臨床的性格学の研究をして、早稲田大学で教鞭を取った。
四柱推命を学ぶ人で知らない人はいない有名人。
主に十二運に着目して個性を分析した。
※あくまでも参考です。私の鑑定ではありません。
▼ 個 性
◇ 見かけは純朴で、服装、態度にも飾り気のない無頓着さを装っているが、内心はきわめて神経質で、敏感な性格の持ち主である。
◇ 行動機敏な努力家である。つねに隙のない身構えで世間や人に先んじるべく、虎視眈々の姿勢を崩さない。
◇ 要領もよく、頭の回転も早い技巧派であるが、目先の利害の打算に走りすぎることと、目的のために、人の活用が巧みで、人間の心理的な犠牲を顧みない傾向があるのが欠点といえる。
◇ 社会や流行の動きに鋭敏で適応性も高い反面、節操を誤る危険は多い。政治力も十分ある。
▼ 仕事への適性◇ 芸術的センスもあり、才腕的にはみるべき面は多いが、短気で移り気な性格。
◇ いつも一石二鳥を狙いすぎて、企画が空転する危険がある。
◇ 人怖じしない度胸と自信はどの面でも成功を可能にするが、つねに慎重な参謀との協力が必要であろう。
◇ カンと努力と勇気で、少壮のうちに一派をなす者も多いが、清濁併せ呑む度量が成功の鍵だ。
▼ 職場の人間関係◇ 権力を持つと一気に独走する傾向があるので、バランスの崩れた人間関係に陥り、組織が不安定になりやすい。
◇積極策は良いが、後始末をする後見役が必要である。
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【あとがき】 神経過敏な男性「その言葉、絶対忘れない…」
「男性を見る目を養いなさい」と言われます。
しかし、付き合っている時は、全力で自分の長所を披露するのが人の性です。
だから、本質を見抜くのは簡単なことではありません。
この男性ですが、見かけは穏やかで常識的、仕事もしっかりあるので「安パイ」に見えることでしょう。
しかしこれがなかなか厄介。
一緒に家にいると奥さまが疲れるタイプの男性です。
日常は物分かり良く接しながら、それでいて時にはビシッと叱ることも必要かもしれません。
つまり「お子様男性」と割り切ることです。
それからもう一つは、何日も何時間も一緒にいる時間を避けることも大事なことかもしれません。
根は悪い人ではないので、奥さまのコントロール次第と言えそうです。
この男性は、器の大きさに欠けるのでプライベートでは自分自身をコントロールするのは苦手なタイプだからです。
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