ある易者さんから「官公庁への勤務は向いていない」と言われ、外食産業に勤務し、その後転職した男性の命式をご紹介します。
お兄さんからもダメ押しのように「お前に公務員は合わない」と言われたらしく、進路選択から公務員を除外して民間企業への就職を選択したそうです。
でも、この男性、本当に公務員不向きなのか検証してみます。
【四柱推命】官公庁勤務は不向きと占われた男性
【四柱推命】辛日生まれ、印綬格の男性
易者さんからもらった鑑定書には「商工業に向くタイプ」とあったそうですが…。
四柱推命ではこの人は「印綬格」の人です。
印綬格の人は、保守的な落ち着きある職場でコツコツ働く方が達成感を得られやすいです。
営業など接客業にはあまり向きません。
自分に合わない仕事を続けるのはなかなかシンドイですよね。
たとえ成績が上がっても達成感に乏しく、やり切った感が得られにくいです。
「これこそ俺の天職!」
と思うことができず、常に、
「何かが違う」「他にもっと自分に合う仕事があるはず」
と逡巡し、心が解放されません。
適職は卜占の易ではわからないと考えます。
「この仕事は、吉それとも凶?」
なら良いでしょうが、その人自身が持つ才能や人生の流れを知るには、卜占ではなく命術が最適でしょう。
現状を深く分析した末に結論が出せず、悩みに悩んだ上で、
「右に進むべきか、左にするべきか」
の決断に迫られたとき、その時こそ卜占である周易・断易の出番ですね。
結局この人は、外食産業に就職し、その後、製造工業系の会社に転職しました。
そして、その後は…。
四柱命式から判断すると、この男性は、官公庁または大企業の事務系もしくは管理部門に向いているといえます。
保守的、安定志向の人で、その生き方が満足感に繋がりやすいです。
【四柱推命】印綬格「むしろ官公庁向き」の人
印綬が月上・月支に透干し、なかなか強いですね。
年始の偏官からエネルギーを受けています。
やはりこの人は、変化変動をあまり好みません。
激流を渡るのは苦手なタイプです。
「俺は事なかれ主義」と公言していた友人
私には「俺は事なかれ主義」が口癖で、と国立大学経済学部卒業後、税務署に勤務した友人がいます。
彼は、私が予備校入校後、すぐに友人になったのですが、
「公務員になるよ。俺は大きな事はできない。事なかれ主義だから」
と言っていました。
私はどちらかというと「事あれ主義」なので、若いうちから保守的な考えをする友人の発言に少なからず驚きました。
「若いクセに、そんな小さい生き方を目指すなんて」と。
しかし、その後の人生は、私より彼の方がずっと安定しています。
その彼の命式が、この人と似ているのです。
友人は若い頃から己をよくわかっていたのでしょう。
私は民間企業に勤務してから転職するなど、安定感では彼にはまったく及びません。
彼のお子さんも立派に成人して働いています。
一方の私は、息子まで小学3年生。これからのことを考えると心配がつきません(^_^)。
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【四柱推命】社会運「この人の分析」
印綬が透干しています。
その上、年支:偏官、時支:正官からエネルギーの補給を受けています。
強い印綬なので、他に食傷・財星が欲しいところです。
しかしながら、年上の偏財は直下の偏官に、時上の正財はこれまた直下の正官に盗気されます。
もともとの妻縁は薄いが…
欠点としては、日支に食神があり持って生まれた妻縁は薄いです。
日支の辛(食神)は、月上(印綬)と斜干合・月支の戊(印綬)と干合し、パワーダウンしているのも良くありません。
それを救ったのは、23歳から20年間の大運です。
適齢期に、乙の偏財、甲の正財の運が巡ってきます。
運勢的にはやや低下しますが、妻との縁は良好な時期です十分に結婚できる運気です。
特に乙の10年間は、奥さん孝行の時期です。
きっと熱愛の時期だったはずです。
時支に丙の正官があり強く、お子さんとの縁は良好でしょう。
印星が大旺気味のため、健康には多少注意が必要です。特に消化器系に弱さが出そうです。
この点からも、対人的ストレスを抱えやすい職業は避けた方が良いとなります。
公務員は、職場内部における対人ストレスが小さくないと思います。
それにしても、営業ノルマや客とのトラブルなどの被害が少ない官公庁に就職した方が良かったと判断します。
印星が強く、親からの影響は強そうです。
言いなりになる可能性もないとはいえないので注意が必要ですね。
【紫微斗数】社会運「官公庁への勤務は不向き」と占われた男性
命宮にある主星が、天機・太陰の人です。
穏やかでややデリケートな人柄になりそうです。
官禄宮にある天梁星は男性の星です。
天梁星は、自分の考えを持った真面目なタイプの人です。
保守的で落ち着きがあり、慎重派です。
その天梁星に生年化権がつき、官禄宮にあるわけですから、 管理能力が高い人と言えそうです。
自分に合った仕事につけば実力を発揮していきそうです。
仕事に対しては完璧主義に傾きやすいです。
やはり、起伏の激しい職場よりも、どっしり腰を落ち着けて自己の才能を発揮する場が似合う人だと考えます。
命宮にある生年化忌もそのことを示しています。
22歳から31歳までの10年間は、大限夫妻宮に自化Dが入る一失はありますが、巡る運は結婚OK!です。
父母宮を見ても、親からの影響はやはり強そうですね。
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【あとがき】進学・就職、そして 結婚
10代の後半から人生は急加速しませんか?私はそう感じています。
高校2年の終盤から、「どこに進学?」「合格の可能性は?」などなど進路決定が現実化してきます。
小学生時代の夏休みや冬休みのように、のんびりできる時代はもうそこにはありません。
高校も進学に向けて「頑張れ」とお尻を叩き始めます。
無事に大学・専門学校に進学したら、今度は就職を視野に入れなければなりません。
短大や専門学校では、入学して間もなく「就職」の二文字が脳裏に飛び込んできます。
大学生活は4年間あります。
文系の学部に進学すれば、人生最後にのんびりできる期間かもしれません。
就職した後は、数年間は必死に仕事を覚え、実社会での生き方を学びます。
そして今度は結婚、育児、マイホーム?
親の介護、自分の病気、子供の悩み、配偶者の病気、はたまた老後のこと、、、
などを考えているうちに目まぐるしく時は過ぎ去るようです。
10代よりも20代が速く、20代よりも30代、30代よりも40代…、というのはどうやら本当みたいです。
であるからこそ、自分に合った進学と就職のセレクトは、時間の無駄遣いをしないためにも大切だなと感じます。
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