職場で年下の同僚(後輩)に怒鳴られて落ち込んだ人から相談を受けました。
「どうも自分はナメられやすくて」と。
私の知人ですが、口癖のように「体調が悪い」と言います。
悪気はないのですが、毎日の発言なので誤解されやすく損をしています。
毎日「体調が悪い」と言う人の心理
慢性的に体調がよくない人がいます。毎日の通勤も大変だとお察しします。
ですが、体調が悪くないのに「体調が…」と口癖のように言う人は、次の心理傾向がある人です。
- 体調の悪さをアピールして重たい仕事が来ないようにしている=逃避したい
- 体調が悪いせいで仕事の調子が悪いと予防線を張っている=自己正当化
- 病気だから責めないでほしい=自分の立場を守りたい
- 体調が悪いのに頑張っていると認めてもらいたい=承認欲求
- 医者や看護師に嘘の症状を訴える=虚偽性障害
たいていは、上の1~4に該当するのではと思います。
こういう人は、職場以外の例えば趣味のサークルなどの仲間に対しては、体調の悪さをほとんど訴えません。
職場の人の顔を見ると条件反射的に「今日は体調が悪い」と口にしてしまうのです。
また、「下位承認」というワードがあります。
自分を人よりも下に置いて
- 「同情してほしい」
- 「困ったら助けてほしい」
- 「失敗しても責めないで欲しい」
という欲求が心の中にあるようです。
要するに、依存心が強い人によくある現象と言えます。
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元同僚「年下の同僚に怒鳴られた」
昔の同僚から相談を受けました。1年前のことです。
「職場で軽く見られている」
と以前から薄々感じていてはいたみたいです。
しかし、「そんなに気にならなかった」と言っていました。
ところがある日、かなり年下の若手から仕事の失敗を責められ、あげくに怒鳴られたそうです。それもたくさんの同僚が見ている前で。
正論だったので反論できず、ひたすら「すみません」と謝ったそうです。
自分でも「仕事ができるタイプではない」と自覚していたので、それまでは周りの評価はあまり意識しなかったそうです。
しかし、年下から怒鳴られ、さすがにプライドが傷つき、自分の職場での立ち位置が急に気になってきたようです。
数年ぶりに連絡が来て、お茶に誘われました。
彼が私を誘うなど初めてのことだったので「何かあるな」と感じました。
だいたい、私が誰かを昼食に誘う場のそばに彼がいると、
「あ、私もご一緒していいですか?」
と入ってくるタイプの人で、自分から積極的に人を誘うような人ではなかったのです。
彼「特に用事はないけど、たまには世間話でも…」
私「それなら、せっかくだから占いしましょうか?」
彼「そういうのあんまり信じないんだけどなー」
私「まあ、話のついでだと思って」
こうして、生年月日と生時を聞いて喫茶店で落ち合いました。
【四柱推命】年下の同僚に怒鳴られた人
日干【辛】の本気【印綬格】
月支蔵干が「比肩」のため、本気の「印綬」を取って「印綬格」となります。
しかし、日支「正財」のエネルギーが強いため「印綬」が剋されます。
金銭的な災いが起こりやすく、結婚運も良くありません。
「印綬格」の人ですから、堅実な職業に就くことが身の安泰につながります。
本来、学者など知的な仕事が適職の人が多いです。
起業はオススメできません。また、多忙な仕事にも不向きです。
「財星」がとても強い人ですが、「羊刃」が身を助けています。
いずれにしても、「印綬格」が「正財」から責められ破格に近い状態です。
- 「印綬」の徳が消えて人格に濁りを生じる
- やや身勝手で感情に流されやすい
- 極端な場合には、精神や神経を病むことも予想される。
「印綬格」なのに「印綬」が弱いため、「印綬」の短所が出やすく、
- 一生懸命やっても要領が悪い
- それでいて人に「助けて」とハッキリ言えない
- そのくせ依頼心が強いため孤立しやすい
「体調が悪い」が口癖になっている原因を命式から読み取ると以上のようになります。
今は同僚ではないため、私に対して構える必要がないからでしょう。
- 「自分なりに頑張ってもあまり信頼されない」
- 「とはいえ、あまり頑張りたくない」
と本音を打ち明けてきました。
ちょっと自分勝手ですが、正直な人です。
しかしながら、
「信頼されたいが、極限まで頑張るのはイヤだ」
は多くの人の本音ではないかと思います。
【印綬格】知識欲が旺盛、学問へのプライドは高い
本名を書くわけにはいかないので、「Sさん」にしておきます。
専門知識と思考力は卓越しています。
私も中国の文献などを探すのに、手伝ってもらったりしたことがあります。
あるいは、解釈のアドバイスをくれたことも。
本来なら、教員よりも大学教授の方が職業として向いていたでしょう。
そのことを指摘すると、「いえいえ、そこまでの力はなかったので…」と謙遜していました。
修士課程を経ていますが、博士課程は断念したそうです。
昭和の終わり頃、大学生だった人です。
当時は文系学部で博士課程まで進むのは相当険しい道のりでした。
さて、鑑定に戻ります。日干がやや弱いです。
- 人柄は温厚で好人物
- 男らしさや気力などには欠ける
- 欲があっても行動力につながらない
「財星」が多いので金銭欲もあるはずです。
そのことを単刀直入に指摘してみました。
すると少し照れながら、
「そりゃあ、確かにそうですよぉ。お金が嫌いな人なんているんですか?」
株などの投資も考えた時期があるようです。
私の言葉がだんだん心に入ってきたのでしょうか。
「そういうのあんまり信じないんだけどなー」
と言っていたのに、いつのまにかSさんは質問魔になっていました。
「かなり前に株をやって失敗したんです。また始めようかと考えているんですがどうでしょう?」
と聞かれました。
「四柱推命的にはやめたほうがいいです、というよりSさんには禁物です」
と、紫微斗数の命盤も見せながら説明しました。
久しぶりに会うのに命式と命盤を持参するなんて、私も少し変わっていますね(^_^)。
【紫微斗数】年下の同僚に怒鳴られた人
株や投資には向かない
「奴僕宮」に主星がなく、その三方四正に自化が2個あります。
「やっぱりやめたほうがいいですよ」
と私は言いました。
四柱推命に話は戻りますが、時支「午」が空亡しています。
時支が空亡の人は、子縁が薄く、孤独老後を送りやすいです。
ちなみにSさんは50歳を過ぎていますが結婚していません。
長所は粘り強さで、中国文学の研究には寝食を忘れて没頭することができます。
やはり博士課程まで進むか、あるいは博物館の研究員になるか、そういう方向に進んだ方が、今より幸福感が強い人生を送れたのではないでしょうか。
日支「正財」と月支「印綬」とは睨み合う関係ですが、どちらも吉星ではあります。
誠実温厚で真面目な人です。
紫微斗数に話を戻します。
「遷移宮」が命無「周囲が気にならない」
周囲からどう思われているかについてあまり意識が向かない人です。
若手から怒鳴られるまで、職場での評価・評判が気にならなかったことも納得できます。
おそらく今は気にしても、喉元過ぎればまたあまり気にならなくなるはずです。
だからSさんは、ちゃんと立ち直ります(^_^)。心配いりません。
反面、【命宮】には主星があり、生年化忌Dがあります。
- 自分のことに没頭できる
- 周りの状況と関係なく、自分自身に集中できる
- 自己管理はやや苦手で迷いやすい
そういえば、忘年会で出し物があって全体が盛り上がっている場面でも、一人Sさんはスマホをいじっていました。
そういうことが何度かありました。強者です!
学校で事件が起きたとしても、目の前にある自分の授業の方に意識が向く人です。
もちろん全く気にはならないということではありません。比重の問題です。
周囲の出来事や人の動きよりも、常に自分の方に意識を向ける人ということです。
こういう人は、不登校や引きこもりになっても悲観的になりません。
変な書き方をしますが、Sさんのような命盤の人が不登校になっても、深刻な心配は必要ないわけです。
【命宮】からSさんの分析をしますと、
- やや内向的
- 物にこだわりやすい
- 本質的には理系向き
- 節約家が多く、変わり者に見られやすい
- 満足感が得られにくい
といった感じになります。
「72歳くらい社交運が良くなり、楽しい外出が増えますよ」
「その時のために、投資なんかしないでコツコツ貯金しておくと良いですよ」
Sさん「特定されないと思うけど、念のため生年月日は伏せておいてね」
と言いましたので、記述は避けます。
「いえいえ、個性派だから知人が読んだらSさんとわかりますよ?でも、書きたいな~」
私は、登場人物以外ブログのことを知人にも親友にも話していません。
だから、Sさんにも「たぶん、誰も読みませんよ」と半ば強引に?許可をもらいました。
結婚ですが、もししていたら、ほぼ間違いなく気の強い奥さんに振り回されたことでしょう。
奥様とお母様の関係も不仲になりそうな命式です。
Sさん自身も「もう結婚はしませんよ」と言っています。
優柔不断だが根は優しい
生徒からの質問にも親切に対応していましたし、質問の難易度が高いほど喜んで教えていました。
また、友人関係で心が傷ついた生徒の話には特に親身に耳を傾けていました。
「もしかして中学時代、いじめにあったことはありますか?」
と聞くと正解でした。
11歳からの人間関係の運が良くなかったからです。
「人間関係で苦しんでいる生徒には、自分の経験を話すようにしています」
と言っていました。
いじめにあった経験は、大人になっても言いたくないことのひとつです。
多くの人は、黒歴史して人に語りたがりません。
Sさんは、年齢のわりに正直なのです。
また、成長期にそういう経験をする人は、
- 極端に友人関係を気にするようになる
- 友人関係を気にしないで生きる術を見出す
という傾向があります。
しかし、Sさんは前述したように「命宮」に生年化忌Dがあり、「遷移宮」に主星がありません。
クラスメイトとうまくいかなくても、精神的な負荷はそれほどでもなかったと本人も言っていました。
これが、星の配置が反対だったら大変だったはずです。
それでも、苦い経験を経たことは確かであり、それが今の彼の優しさにつながっているのかもしれません。
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今も現役で頑張っています。
62歳くらいから親の健康のことで苦労がありそうです。
でも、妹さんが手助けしてくれるでしょう。
ちなみに、妹さんは小説を書いています。
【兄弟宮】の生年化科Cが妹さんの様子を教えてくれます。
やっぱり芸術の才能ありですね。関係も良好のようです。
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