引越しは運勢に影響します。吉方位に引越しすれば吉運が身につき、凶方位に引越しすれば5年間凶運期に見舞われます。
凶運をハネ返すパワフルな強運の持ち主以外は、引越しの方位に敏感になるべきです。その際、一番役に立つのは奇門遁甲という方位術です。
- 【引っ越しで運気を改善する】私の実践方法
- 【方位術】気学か奇門遁甲か!?
- 【奇門遁甲】引っ越し方位は「月盤」を見る
- 一粒万倍日、天赦日、六曜は気にしない!
- 不思議な話「運が強い人は吉方位に引っ越している」
【引っ越しで運気を改善する】私の実践方法
1.運気を確認する(命術)
【四柱推命】
- 歳運が良い年に引っ越しするのがベスト!
▼ただし、歳運が吉の年まで待つのは大変!
【紫微斗数】
- 田宅宮(家・不動産の運)が吉の時期を選ぶ
- 奴僕宮(ご近所さんの運)が吉の時期を選ぶ
- 遷移宮(社会運、対人関係運、危険運)が吉の時期を選ぶ
- 疾厄宮(健康運)が吉の時期を選ぶ
▼ただし、すべてが吉の時期はまずありません。ですが、事前の心構えと対策のヒントになります。
※すでに引っ越しを決めている方は、ここまでは省略してもかまいません。
2.新居の良し悪し吉凶を占う
【断易(五行易)】
- 新居物件の良否(吉凶)を占う
▼ただし、すでに新居が決まっている人は見ない方がいいかも…。
3.引っ越しの日を決定する(重要)
【奇門遁甲】と【気学】
- 引っ越し方位には吉凶が伴う。
- 移動先の方位が吉になる日を選択する。
【方位術】気学か奇門遁甲か!?
気学を使うのは日本限定?
日本で知名度がある占いといえば、こんな感じでしょうか?
・タロットカード・・・説明不要?
・周易・・・街頭で筮竹(ぜいちく)を振る占い
・四柱推命・・・運命学として知名度あり
・西洋占星術・・・いわゆる星占い
・風水・・・建て方、配置などで運気を調整
現在、運命学として注目度が上がっているのが紫微斗数です。
九星気学(きゅうせい・きがく)とは、生れた年月日の九星と干支、五行を組合わせた占術。方位の吉凶を知るために使われることが多い。九星術を元に明治42年に園田真次郎が気学としてまとめたものと、それ以前の九星術と合わせて九星気学と総称される。
九星気学 - Wikipedia から引用しました。
日本の奇門遁甲
西暦602年(推古10年10月)、百済の僧観勒が天文、遁甲、暦書を伝えたのが最初(『日本書紀』)の記録である。民間ベースではそれ以前にも色々な種類のものが伝来していた可能性がある。隋の文帝のとき(581年-604年)行政上、軍事上の理由から発禁され、それにならい日本でも「養老令」(職制律、雑令)で禁じた(太一、遁甲)(制定718年、施行757年)。 戦国時代には、日本の風土に合わせて改変された奇門遁甲ないし八門遁甲が生み出された。これらは軍配者とよばれた軍師によって使用された。現代にも甲州流などの日本独自の奇門遁甲が伝わっており、作盤方法のいくつかは公開されている。近世、江戸時代には明代・清代の遁甲書が多数輸入されて研究の対象となった。
奇門遁甲 - Wikipedia から引用。
【方位術】気学と奇門遁甲の違い
気学の「九星」は奇門遁甲では「九宮」
気学は「九星」で占います。
- 一白水星(いっぱくすいせい)
- 二黒土星(じこくどせい)
- 三碧木星(さんぺきもくせい)
- 四緑木星(しろくもくせい)
- 五黄土星(ごおうどせい)
- 六白金星(ろっぱくきんせい)
- 七赤金星(しちせききんせい)
- 八白土星(はっぱくどせい)
- 九紫火星(きゅうしかせい)
ちなみに、奇門遁甲では、九星(きゅうせい)ではなく「九宮(きゅうぐう)」と呼びます。
- 九紫(きゅうし) ⇒大吉:活動、計画
- 一白(いっぱく) ⇒吉:安定、沈着冷静
- 六白(ろっぱく) ⇒吉:剛健、果敢、気品
- 八白(はっぱく) ⇒吉:勤勉、努力、革新
- 二黒(じこく) ⇒平:堅実、質素倹約
- 三碧(さんぺき) ⇒平:行動、活発、迅速
- 四緑(しろく) ⇒平:温和、順応、融通
- 七赤(しちせき) ⇒平:要領、享楽
- 五黄(ごおう) ⇒凶:陰険、凶悪、残忍
※「大吉→吉→平→凶」の順。
※右は、星の象意。
奇門遁甲の「九星」とは
奇門遁甲で「九星」と呼ぶのは次の九つの星です。
▢ 天芮星(てんないせい):忍耐
▢ 天冲星(てんちゅうせい):迅速
▲ 天禽星(てんきんせい):邪悪(凶)
▢ 天輔星(てんほせい):穏健
▢ 天心星(てんしんせい):迫力
▢ 天柱星(てんちゅうせい):融通
▢ 天任星(てんにんせい):助力
▢ 天英星(てんえいせい):温順
※右は星の象意。
※天禽星だけ凶。他の星は八門との組み合わせで吉凶が決まる。
奇門遁甲は「八神」も見る
また、「八神」と呼ぶものもあります。
- 直符(ちょくふ):清廉、重厚
- 太陰(たいいん):正直、慈愛
- 六合(りくごう):善良、温和
- 九地(きゅうち):温順、優雅
- 九天(きゅうてん):公平、強さ
- 螣蛇(とうだ):虚偽、詐欺
- 勾陳(こうちん):猛烈、無謀
- 朱雀(すざく):聡明、焦燥
※右は星の象意。
以上、九宮(=九星)、九星、八神を紹介しました。
ですが、これらは吉凶の比重は高くありません。
奇門遁甲は、天地と八門を重視します。
最重要は「天地」、次は「八門」
【例】5つの組み合わせを紹介します。
○甲・乙 ⇒「藤蘿絆木」基礎運が安定する
○丙・辛 ⇒「日月相会」願望が叶う
▲辛・甲 ⇒「月下松影」才能が報われない
▲丁・己 ⇒「星堕勾陳」異性縁からの不幸
△乙・丙 ⇒「三奇順逐」出世○、結婚▲
※全部で100の組み合わせがあり、目的に応じて使い分けます。
〇休門(きゅうもん):安定、機知
〇生門(せいもん):生じる、改革
▲傷門(しょうもん):破れ、挫折
▲杜門(ともん):欺瞞、閉塞
▢景門(けいもん):華麗、派手、展開
▲死門(しもん):停滞、停止
▲驚門(きょうもん):不安、驚き、障害
〇開門(かいもん):循環、発展、開始
※○:吉、▢:小吉、▲:凶
【結論】引っ越しは奇門遁甲を用いるべき
まとめると、方位鑑定の材料は次のようになります。
- 気学⇒九星
- 奇門遁甲⇒九宮(九星)、九星、八神、八門、天地
※赤文字は重なる部分。太字は重点部分。
気学の方が、作盤しやすいという長所があります。(九星のみ)
奇門遁甲の作盤は、複雑なため慣れないと面倒です。(九宮、九星、八神、八門、天地)
【奇門遁甲】引っ越し方位は「月盤」を見る
「年盤・月盤・日盤・時盤」効果と使い方
奇門遁甲の引っ越しは「月盤」を用います。
月盤が「吉」になる時期に引っ越しするのがベターです。
【奇門遁甲4つの盤】
- 年盤:1年ごとに変わる
・効果は60年続く(実用性は低い)
・永住、遷都 - 月盤:1か月ごとに変わる
・効果は5年
・引っ越し、長期旅行・出張 - 日盤:1日ごとに変わる
・効果が出るのは1か月以内
・2泊以上の旅行や出張 - 時盤:2時間ごとに変わる
・効果は1週間以内に出る
・ただし、回数が必要な人も
・お出かけ、買い物、デート、交渉
日盤が吉の日に引っ越しても、2か月程度で効果は消えてしまいます。
月盤の効果は5年間です。
引っ越し後、5年間吉運が続けば、幸運の軌道になることができるでしょう。
月盤「凶」の引っ越しで近所トラブル発生
実は私、ある占い師さんから引っ越し鑑定をしてもらった経験があります。
当時はまだ知識に自信がなく、ネットで見つけた“自信満々の人”に鑑定を依頼しました。
そこで気づいたのは、「この人、なぜ日盤で占うの?」でした。
引っ越しの吉凶は「月盤」で見るのが定番だからです。
私は、そのことをメールで質問しました。「何か深い意味があるのかな?」と思ったからです。
返答は、「このサービスは、知識を伝授するものではありません」でした。(T-T)
ちなみに、その日の日盤です。
- 辛(天)・癸(地)⇒凶:天牢華蓋(てんろうかがい)
- 天冲・開門 ⇒大吉
- 七赤・六合 ⇒吉
※「天牢華蓋」の象意:孤独、思い違い、欺かれる
◇総合判断:中吉
月盤はこちらです。
- 己(天)・丁(地)⇒吉:朱雀入墓(すざくにゅうぼ)
- 天禽・杜門 ⇒大凶
- 二黒・螣蛇 ⇒凶
◆総合判断:小凶
日盤で見ると、引っ越しに吉です。
しかし、月盤では、天地以外は凶です。本来、引っ越しで使う方位ではありません。
2年後、ある近所の人から除雪のことでケンカを売られてしまいました。(除雪をしていた私の家族に向かって、いきなり怒鳴ってきた)
その人(一家)のことは、他のご近所さんも持て余していたようです。(土地の売り主は「変わった人だけど、悪い人間ではない」と言っていた。当時は、断易を使えなかったのが残念)
私は今、転居して違う家(マンション)に住んでいますが、当時は家族一同ストレス満載の日々を送っていました。
「また会っちゃった」「また睨まれた」「じろじろ見られた」などなど。
「朱雀入墓」の凶意が現実化しました。自分の鑑定判断を信じるべきだった!(後悔)
一粒万倍日、天赦日、六曜は気にしない!
宝くじ売り場が好きな「一粒万倍日」「天赦日」
「今日は一粒万倍日!天赦日!」と宝くじ売り場などで大きく宣伝されますが、残念ながらあまり意味がありません。
皆さん、宝くじは当たりましたか?その結果が物語っています。
また、六曜も気にしないことです。
多くの占い師は気にしない「六曜」
カレンダーに書かれている「先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口」のことです。
これまた、多くの人に知られている言葉ですね。
室町時代初期に伝来したと言われています。
- 当時は 「泰安・留連・速喜・赤口・将吉・空亡」だった。
- 江戸時代になると 「泰安・ 流連・則吉・赤口・周吉・虚亡」に変わった。
- 仏事と関わりがありそうだが関係ない。
時代とともに、解釈も変化してきたもので、多くの占い師は気にしません。
あえて避けるなら、天剋(天戦)地冲の日くらいです。
暗剣殺、五黄殺でも引っ越しできる
暗剣殺や五黄殺も見ますが、効果の強さは重要視されません。
奇門遁甲では、暗剣殺と五黄殺は吉凶判断のごく一部として扱われます。
総合的に「吉」なら、気学で怖がられる暗剣殺や五黄殺でも引っ越しできます。
不思議な話「運が強い人は吉方位に引っ越している」
「強運の持ち主だな」と感じる友人がいます。
何度か引っ越していますが、方位などは一切気にしません。
ですが、後から私がこっそり鑑定すると、ことごとく吉方位の月に引っ越していることがわかりました。
「運が強い人は、知らず知らずに良い方位に進む」というのは迷信ではなさそうです。
ですが、私も含めて一般の人は吉方位を選んで引っ越しすることが大切です。
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