何でも人のせいにする人、けっこういますよね。
そういえば半沢直樹のドラマでも、「上司というものは、成功は自分の手柄にして、失敗は部下の責任にする」と言っていたような…。
- フラストレーションのはけ口
- フラストレーションがたまった時の3つの反応傾向
- 反応傾向を知る!バランスが最も重要
- 高校で教える?ストレス回避の防衛機制
- 八つ当たり上司の現実的な対処法
- おわりに~心から寄り添ってくれる人がいない不幸
フラストレーションのはけ口
仕事で失敗したり、思うような結果や評価が得られなかったりすると、フラストレーションがたまります。
フラストレーションとは、簡単にいうと欲求不満のことです。
フラストレーションへの耐性が低い人
- 子どもの頃から我慢することが少なく、欲求不満の解消に慣れていない人が多い
フラストレーションに強い人
- 欲求が実現しないことに慣れているため現実を受け止めることができる
たまったフラストレーションが向かう方向で、人を次の3種に分類できます。
フラストレーションがたまった時の3つの反応傾向
仕事で失敗したのは、
- 「指示が悪かったからだ」
- 「同僚の仕事が遅く、しわ寄せが自分に回ってきたせいだ」
- 「できの悪い部下が指示内容を勘違いしたからだ」
というように、自分以外の誰かを攻撃して文句を言います。
反省よりも、自分の正当性を主張します。
時にはヒステリーを起こします。そうなると、どんな理屈も理論も通用しません。
こういう人は、責任転嫁することが常態化しているため、家庭内でも怒りをまき散らしていることが多いものです。
本人には、ストレスが溜まりません。でも、周りにとっては迷惑でしかありません。
怒りっぽい、自分勝手な怖い人だと思われたりします。
本人はそれに気づかず、「自分の言うことは正しい」とか「周りから一目置かれている」などと勘違いしているのでタチが悪いです。周りの人は辟易(へきえき)して黙っているだけなのに…。
八つ当たりとは…
攻撃行動により
- フラストレーションを発散して勝手にスッキリする
防衛機制により
- 言い訳することで自分の感情やプライドを守る
※防衛機制
不安な感情に対して、 心理的バランスを保とうとする働きのこと。
置き換え
- 当事者に言えない場合は、家族など安全な人に向かう
そもそも、八つ当たりをする人は、依存心が強く、自分の非を認める器がない人です。
器が小さいので、強そうに見えても実は弱い人と言えるでしょう。
ちなみに、四柱推命の命式で、印星がとても強い人は依存心が強い人です。そういう人は、移り気で依存心も強いので要注意です。
あるいは、月支と日支に刑冲がある人も急に精神が不安定になることがあります。これまた要注意です。
次のような命式です。
女性の命式です。正官格で、目指す道において実力が伴う人です。
しかし、月支と日支に刑があり、基本運命に波乱が起こりやすいです。
- 心身とも落ち着きにくく、迷いがあり精神が安定しにくい
- プライドを傷つけられるとヒステリックな状態になりやすい
- 不利な状況になると感情的になりやすい
- 夫婦関係に不安がつきまとう
- 精神か健康のいずれか、または両方に問題が起こりやすい
知人のため生年月日は伏せます。
この人は、2度ばかり鬱になり休職もしました。
ふだんは穏やかなのですが、機嫌が良くないときに思い描く展開にならないと急変し攻撃的になります。命式を出して見ると「なるほど、やっぱりな~」と思ったので掲載しました。
さて、八つ当たりの流れを整理すると次のようになります。
攻撃性は人間が持つ本能的欲求ですが、普段は抑制されています。八つ当たりをしてスッキリするのは抑えていたものを吐き出すからです。
汚いたとえですが、人間の排便欲の強さは食欲以上だと思います。吐き出すとスッキリするのですが、それを受け止める便器の役目をする人のストレスは大変なものです。
仕事で失敗すると、
- 「失敗は自分のミスだ」
- 「自分の能力が足りないからだ」
- 「自分が皆に迷惑を掛けているのだ」
と自分自身に批判が向かう人。
謙虚で責任感が強い人ですが、本人はストレスを抱え込むことは明らかです。
鬱を発症する傾向が高いのは圧倒的に内罰型の人です。
外にも内にも向かいません。「しかたがない」と割り切ってしまいます。
一番無離なタイプに思われますが、深い反省もしません。そのため、同じような失敗を繰り返すことになります。
反応傾向を知る!バランスが最も重要
自分の反応傾向を知ることはとても大切です。
外罰的反応が強い人
- 他者を責める前に一呼吸置きましょう。
周囲から怖がられている、ひどい場合は嫌われている可能性もあります。
また、基本的に無反省ですから、同じ過ちを繰り返しがちです。
良い運気が向かって来てくれるはずがありません。
内罰型反応が強い人
- 自分のために少しだけ意地悪い心を持ちましょう。
必要以上に自分を責めても運気は寄ってきてくれません。
自分が一番大切なのだから、少しくらいワルになってもいいのです。しかし、長年の思考習慣は簡単には変えられないのですけど…。
時代劇やドラマに登場すると、同情で涙を誘う人ですね。でも、周りは善人ばかりではありません。
自分の能力を過小評価する傾向があるため、 責任を1人で背負い、あるいは背負わされ、結果的に世渡り下手な人生になりがちです。
無罰的反応が強い人
- 失敗したら反省して今後の教訓に生かす習慣を作りましょう。
後悔と反省とは違うので、深く悩まないのは長所ともいえますが、何度も同じ失敗を繰り返すと信用まで失います。ひいては運も逃げていきます。
自分の傾向を知ってバランスを心掛けることが大切でしょう。
四柱推命でも「中和の理」といって、バランスの良い命式の人の先天福分は高いとされています。
私の命式も偏っているので、バランスの良い命式を見るとうらやましくなります。
高校で教える?ストレス回避の防衛機制
反動形成
自分の気持ちと反対の行動をとります。
たとえば、憎んでいる相手に対して、必要以上に優しく振る舞うなど。
合理化
うまく行かなかったことに対し、別の理由をつけて正当化したり、関係ないものに責任転嫁すること。
試験の点数が悪かったことを、教師のせいにするなど。
退行
耐えられない事態に遭遇したとき、幼い発達段階に戻ること。
幼い子どもに弟や妹が生まれ、 今まで1人で出来ていたことができなくなるなど。
逃避
空想や病気によって現実から逃れようとすること。
対人関係の不安から引きこもりになってしまう、不登校になるなど。
八つ当たり上司の現実的な対処法
×さらに上の役職の人に直訴する方法
精神的に疲弊するため最後の手段。できれば使いたくない方法です。
×その場で論理的に反論する方法
論戦に勝っても得られるものは少ないです。論破された方は憎しみや恨みを持つからです。
「あいつが正しかった。私が間違っていた。」と素直に認めるような人格者は、そもそも八つ当たりなんてしません。
勝てないケンカはしないことが職業人としては大切なことでしょう。
〇叱られる理由がある場合
怒りではなく、 キツい注意だと受け止めるのが得策です。
何に対して注意されているのかを考え、原因を改め、後日の挽回を期します。
「感情」ではなく「原因分析」で対処します。
〇叱られる理由がない場合
かわいそうな人と心の中で見下げます。
- 「気の毒な人だ。家では奥さんに怒鳴られ、子どもにはバカにされ、もしかしたら友だちもいないのかもしれないな…。ここしか強がるところがないんだろうな…。」
- 「もう歳だ。どこか体の具合が悪いのだ。あるいはストレスで病んでしまっているのかも…。」
〇どうしても納得できないときは
翌日に、「昨日の件は申し訳ありませんでした」と、形式上は謝まってから、「私はこう考えましたが、おかしい点を教えてください」と言います。
礼を尽くすフリをしながら、「アンタが間違っているよ」と気迫を伝えるやり方です。
「なめてかかったら厄介なヤツ…」と思わせるのも時には大事なことです。
おわりに~心から寄り添ってくれる人がいない不幸
信頼は幸運のキッカケを作ってくれます。
人から信用され、信頼されるのは無条件にうれしいことですよね。
感情処理ができず、人に優しくない人は、心からの信頼は得られません。
私の職場にもいました。
「仕事は出来るけどワガママで時にヒステリックな人」が。
必要な業務をお願いする立場のうちは、「〇〇さん、これお願いね。〇〇さんがいないと困っちゃうよ~。」など職場の皆さんも時にアイソをふりますが、部署が変わり仕事上の関係が終わったら、誰ももうおべっかは使いません。そして陰口を言いまくります。気づかぬは本人だけ…。そういうものでしょう。
人が離れていく=幸運も離れていく
人をむやみに傷つける人に本当の幸福はやって来ないと思います。
そういう人とは一緒にいるだけで疲れるのですから、人だけでなく幸福も幸運も逃げ出したくなるに違いないからです。
それでも自分は幸せなのだと思っていたなら、その幸せはきっと砂上の楼閣です。
死んだ後に家族からも悪口を言われ続けるかもしれません。寂しいことです。
まず、自分を知ることは人生を豊かにする上でも大事なことだと私は思います。
理屈っぽい話にお付き合いくださって、ありがとうございました。
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12月19日(土)私の部屋からの風景です。今日も除雪に追われます。