本当のことを書きますと、昔は大嫌いでした。
天龍さんの敵だと思っていたからです。
年齢を重ねて私も視野が広くなり、藤波さんの偉大さがハッキリわかりました。
スゴい人です。
藤波選手がいなかったら、長州選手のブレイクはなかったかも
有名な噛ませ犬発言からの名勝負数え歌
「俺はお前の噛ませ犬じゃない!」
有名ですよね。
いじめられっ子は、俺も言ってみたい!と思ったのではと思います。
昭和57年のことでしたね。
私もテレビで観ていて、「なんだこりゃ!?」と驚きました。
全国のサラリーマンの気持ちを代弁する名セリフとも言われましたね。
日本全国、多くの中学生が金曜夜8時にプロレスを観ていた時代です。
学校で同じセリフを叫んだ小中学生もきっといたに違いありません。(^_^)
それから一連の名勝負が始まりました。
手に汗握る名勝負が繰り広げられて、長州選手の人気はうなぎ登りに上がっていきました。
会場では「ちょーしゅー!」コールが鳴り響きました。
それまで地味だった長州力選手にスポットライトが当たる時代が到来したわけです。
受けのスタイルの藤波選手に対して、長州選手のスタイルは攻撃です。
一際、強さが引き立ちました。
「実は長州の方が強かったのでは!?」
と思う人が増えてきました。
藤波選手の存在がなかったら…の逆説
長州選手は、誰に向かって
「俺はお前の噛ませ犬じゃない!」と叫んだのでしょうか?
坂口選手?
う~ん、今一つ盛り上がりません。
猪木選手?
「格が違う。猪木よ、長州をぶっ飛ばしてくれ!」
とファンは思ったでしょうね。
長州選手のブレイクは、やはりなかったでしょう。
ストロング小林選手?
その頃は、もう半分リタイア状態でしたので説得力がありません。
やはり、藤波選手しかいない!
が結論です。
受けるより、攻める方が強そうに見えるのも必然ですね。
でも、受ける方がシンドイはずです。
言いたいことを言わせて、技も受けきった藤波選手こそ、長州人気の大功労者だったのは、昭和プロレスのファンの方ならきっと納得だと思います。
長州選手が殴り込まなかったら、天龍選手の開眼はなかったかも
殴り込みをかけた長州選手を迎え撃ったのは天龍選手だった
激しくスリリングな試合が繰り広げられる新日本プロレスに対して、当時の全日本プロレスのリングは、ゆったりまったりとした試合が多かったのでした。
日本人同士の抗争もなく、マイクアピールもなく、来日してくる外国人選手が豪華さが売り、という印象でした。
当然、鶴田選手と天龍選手のにらみ合いもまだありませんでした。
予定調和のプロレスと言われていました。
昭和59年のことです。平和な?全日本プロレスのリングに長州力が乗り込んでくることになりました!
これには当時のプロレスファンは度肝を抜かれましたね。
長州は、鶴田、天龍、そして、ジャイアント馬場とどんな戦いを展開するのか!?
ゆったりした試合をする全日本プロレスのリングを蹂躙するのでは?など期待感が最高潮に高まりました。
そして、全日本プロレス勢は、どうやって長州力を受け止めるのか、に注目が集まりました。
そこで、長州を迎え撃ったのは、天龍源一郎でした。
サソリ固めにはテキサスクローバーホールドで対抗し、ラリアットには延髄切りで立ち向かいました。
激しい試合に飢えていた天龍選手が急にリングで生き生きと輝き始めました。
それまでは、ブスッとした表情が多く、憂鬱な男と呼ばれていた天龍選手が変わっていくことは、天龍ファンの私にとってはうれしいことでした。
長州選手が乗り込まなかったら…天龍革命はなかったかも
天龍選手にとって、長州選手は本気で燃えることができる初恋の相手だったのではと思います。
その恋人が、昭和62年、突如として新日本プロレスに帰ってしまいました。
長州選手は、最初の恋人である藤波選手のところに戻ってしまったのです。
つまり、結果的に天龍選手は失恋した。この失望感をぶつけたのが「天龍革命」だったのではと私は思っています。
天龍革命は、失恋革命であると思うのはそういうことです。
失恋は、最大限の心理的パワーを生み出すからです。
当時の天龍選手は、藤波選手がキライだったはずです。(^_^)
少なくとも、私はキライでした。
藤波選手の存在がなかったら全日本プロレスは…の逆説
藤波選手がいたから長州選手がブレイクした。
長州選手が乗り込んだから、天龍革命が時流に乗った。
長州力が全日本プロレスに来なかったら、鶴龍対決はなかった、後に戦ったとしてもあそこまで盛り上がらなかったと思います。
理由は、天龍選手は長州選手とぶつかることで戦うスタイルが変わったからです。
天龍革命で全日本プロレスが大いに盛り上がった原点は、長州VS天龍だったと思うのです。
ところが、新日本プロレスを越える勢いで盛り上がっていた全日本プロレスの熱い炎に、大杯の水が掛けられる事件が起こりました。
SWSプロレスの設立です。
天龍選手を始め、多くの選手が全日本プロレスを去ることになりました。
全日本プロレスに天龍ロスが起きる!
と思いきや、間髪を入れず三沢光晴選手をはじめとする四天王が立ち上がりました。
今度は、恋人ロスではなく、移籍した選手に対する「怒り」のパワーでさらに盛り上がったということでしょうね。
系譜をまとめると
藤波選手への「噛ませ犬」発言
⬇
長州選手の大ブレイク、名勝負数え歌
⬇
長州選手が全日本プロレスに乗り込む
⬇
天龍選手のブレイク
⬇
長州選手が新日本プロレスに戻る
⬇
長州ロスからの天龍革命の大ブレイク、鶴龍対決
⬇
天龍選手のSWS移籍
⬇
全日本プロレス最大の危機と怒り
⬇
四天王プロレスの完成と全日本プロレスの大ブレイク
となるでしょうか。
スタート地点は、藤波選手です。
馬場猪木の全盛時代を終えた昭和の終わり頃から平成にかけて、プロレスを盛り上げた最大の功労者は藤波選手だったと私は言いたいのです。
重ねて書きますが、私は藤波選手は好きでありませんでした。
しかし、様々な試合を見直して、そして歴史を検証すると、どう考えても藤波選手は偉大だとわかったのです。
本当はわかっていたのに否定したい感情が勝っていたのかも知れません。
今ではハッキリ言えます。偉大です。そして、今は好きです!
藤波選手の四柱推命
昭和28年12月28日生まれです。
相撲界では、北の湖、2代目若乃花でおなじみの花のニッパチと同級生です。
生時ですが、1時~3時、または9時~11時かと推測します。
悩みましたが、9時としてみました。
《癸丑》生まれの偏官格の人
- 忍耐強く、実直で思慮深い。
- 純情で自分に正直。そのため頑固に映る場合も。
- 研究熱心な努力家。
- 人の好き嫌いは意外に激しい。不平不満をためやすい。
- 反応が早く、弁も立つ。
- 頭の回転が速さと保守性から優柔不断になることもある。
- 直感やひらめきが冴えるタイプ。
- 人の感情にも敏感なので、八方美人的な駆け引きとカンを頼りの機敏さがある。
日干の強い月支比肩から、自意識やプライドが高く、見栄っ張りの負けず嫌いとわかります。
日支に刃がつくため、表面は穏やかでも一度怒らすと、しつこく責めてくると読めます。
月支比肩に日支偏官が加わるため、
- 正義感、道義心に満ち、曲がった事が許せない潔癖さがある
- カッコをつけたがり、人から批判などをされたら、食ってかかる
今後の健康面を占うと
2020年
- 怪我と気持ちの疲れに注意の1年です。
2021年
- いろいろ苦労が多そうです。精神的に疲れる1年になります。怪我は治りやすいですが、心の疲労が大きい1年です。
2022年
- 病気に多少注意です。
2023年
- 体調は良いでしょうが、ご自身の健康以外で思わぬ転機が訪れそうです。奥様をいたわりましょう。
2024年
- 体調かなり注意です。
2025年
- 引き続き体調要注意となります。
職業柄、体を酷使してきたので体調面は心配が続きます。ぜひご自愛してもらいたいです。
また、奥様を拝見したことはありませんが、けっこう仕切るタイプではないでしょうか。
夫婦仲は良いですが、時に仕事にグイッと口を出すタイプかも知れませんね。好きなことを書いてごめんなさい。
でも、藤波さんは仕事人間ですよ。生時の推測が正しければ、75歳以降は、財運も家族関係は〇です。良い老後を過ごせると思います。
ただし、好きなことでお金を使い切るとも出ていますので、プロレス事業での出費はほどほどになさったほうが無難だと思います。
いつまでもご健康で、鶴藤長天の皆さんは、鶴田さんの分まで長生きしてくださることを切望いたします。
プロレスファンにとって、熱くて良い時代でしたね。
よろしかったら、 こちらもご覧ください。
昭和プロレスはスリリングでしたね。