四柱命式を眺めると、その人の人生や性格が見えてくるから不思議です。
古来から伝わる「四柱推命」。
それは、人間分析学であり、人生を俯瞰する地図でもあります。
人生という荒波を航海するにあたって、本当の自分を知ることは大いなるメリットです。
- 【四柱推命学】その起源と歴史
- 【四柱推命学の基礎】宇宙を貫く根本原理
- 【四柱推命学】何がわかるか「分析できること」
- 【四柱推命学】分析できない範囲
- 【運 命】環境・意志、親の命式
- 【四柱推命】四柱命式とは
- 【以下は10月から有料記事になります】より深い四柱推命の世界へ
- 【四柱推命の空亡】運気の休息期間
- 【干合】陽干と陰干が結びつく
- 【支合】地支の安定⇒人間関係の安定
- 【三合】三つの十二支が手をつなぐ
- 【方合】季節の十二支が結びつく
- 【七冲】剋し合う不安定な関係
- 【三刑】四惑十悪
- 【羊刃】吉凶両面の作用
- 【天地徳合】男女の相性
- 【四柱推命の六十干支】
- 【四柱推命】昭和の歌姫 美空ひばりさん「日干が強い、秀逸な食神格」
- 【四柱推命とは】あとがき
「占い」と聞けば、非論理的でオカルトチックなイメージを持つ人が多いと思います。以前の私もそうでした。
怪しい人、マニアックな人、現実逃避傾向の人が夢中になるのが占いだと信じていたのです。
しかし、四柱推命に出会い、そのシステマチックな理論に触れた瞬間、「これは単なる占いではない」と痛感しました。
自然に法則があるように、その一部である人間の性格や運命にも法則が存在し、人はその秩序の中で生きているというのが、四柱推命の根本理論です。
その法則を解明することで、その人の本質がわかり、運命の道筋も見えてくるという考えが成り立つと知ったとき、私の中に強烈な向学意欲が芽生えました。
四柱推命は単なる占いではなく、れっきとした学問だと私は考えます。ですから、時折「四柱推命学」という名称を使っております。
太古の人が、体感し、引き継いできた運命の法則。
決してオカルトチックな怪しいものではなく、複雑な現代社会においてこそ役立つものだと信じています。
- 自分を知る
- 自分の運命の流れを知る
このことが、人生においてどれほど有益か。私が学んだ四柱推命学の理論を以下に書き記します。長くなりますが、最後までお読みいただけると幸いです。
【四柱推命学】その起源と歴史
約2千年前の七星四余(しちせいしよ)運命学に端を発するといわれています。
※七星四余:中国の西洋占星術。七星占星術とも言われる。
◇紀元前の中国の戦国時代
鬼谷子(きこくし)
- 干支術を創設
- 断易(五行易)を編み出す
◇宋代
徐居易(徐子平)
- 生まれ日の天干(日干)を中心とする分析法を確立
- 親子三代で『淵海子平(えんかいしへい)』を書き記した
「四柱推命」という呼び名は、日本で付けられたといわれています。
中国では、水のバランス(水平)から「子平学」といい、「八字(はちじ)」ともいわれ、今に至っています。
◇明代の名著
劉基(劉伯温)『滴天髄(てきてんずい)』
余春台『窮通宝鑑(きゅうつうほうかん)』
◇清代の名著
沈孝膽(ちんこうせん)『「子平真栓(しへいしんせん)』
◇日本最初の翻訳書は江戸時代
江戸時代文政年間に仙台藩儒者の桜田虎門(さくらだこもん)が、長崎で入手した『淵海子平』を翻訳したのが最初とされています。
【四柱推命学の基礎】宇宙を貫く根本原理
【二元論】二象一態の原理
この世は「天と地」、「昼と夜」、「冷と暖」、「上と下」、「男と女」、「父と母」、「親と子」、「夫と妻」など、2つ(人)で一対(いっつい)として成り立っていて、お互いに切っても切れない関係にあります。
これを「二象一態」「二元論」と言います。
森羅万象を含めた宇宙を鑑みると、次の2つの法則に大別できます。
- 物理学上の法則
- 精神科学の法則
この2つの法則が、現象世界で日々繰り広げられています。
物質の最小単位である素粒子も、原子核(陽子・中性子)と陰電子で構成されています。
結局、最小の素粒子でさえ、陰と陽が一体となった働きによって成り立っています。
これら陰と陽の巧妙な働きは、物質だけでなく人間にも当てはまります。
精神を「陰」とすれば、肉体は「陽」として、不即不離の関係でどちらが欠けても生命活動が維持できない仕組みになっています。
さらに人間の心の奥深くに隠れている本質についても、目に見えない内なる精神気力(気)と、外から認識できる素質や才能(質)が複雑に絡み合って構成されています。
この両者も、いずれが欠けても精神活動は停止してしまうに違いありません。
四柱推命学では、この陰と陽の関係を「体」と「用」の関係で説明しています。
「用、陽にあり、体、陰にあり。而して動静は端なく陰陽は初めなし。先後を分かつべからず」
「因果とは風と波の如く、体用とは水と波の如し」
「天地、万物、すべてこれニ態あり、陰陽という」
四柱推命学とは、「体」(陰)と「用」(陽)の状態から、人間の本質を形而上学的に精密に計測して、その結果を分析する学問です。
陰陽は互いの要素をバランスよく保ちながら共存しています。
その陰陽のバランスを表しているのが「陰陽太極図」です。
白は「陽」、黒は「陰」です。
偏らず、互いが調和しバランスが取れた状態が理想とされています。
【五行原理】森羅万象は五つの関係から成立
「五行説」の2説
- 木(もく)・火(か)・土(ど)・金(ごん)・水(すい)の5つの星があり、その星の運行が人間はじめ万物の栄枯盛衰に関係があるとして定められたとされる説。
- 宇宙に存在する森羅万象は五つの関係を除いては存在し得ないという物理学上の法則から成り立つ説。
2「五つの関係」について
「森羅万象は五つの関係を除いては存在し得ない」を具体的に説明します。
《例》個人の人間を中心に考えた場合
- 同等の関係の人⇒兄弟、友人、同僚などの同類
- 自分から生じるもの⇒知恵、声、汗、大小便、子どもなど
- 自分が剋す⇒生命維持のための食物
- 自分が剋される⇒病気、災害、教育など
- 自分が生じられる⇒生んでくれた親。
上の五つのいずれを除外しても、人間生活を営むことは不可能になります。
また、すべての物理条件は、五つの関係に帰着するはずです。
【四柱推命学】何がわかるか「分析できること」
1.先天福分の状況
先天福分:生まれながらに備わっている先天的な福分(徳分)
四柱推命学の究極の目的は、先天福分を知ることです。
「分相応の生活をせよ」「身の丈に合った生き方をせよ」と言いますが、分不相応の生き方をすれば、せっかくの生まれ持った福分を帳消しにしてしまいます。
「知るとのみ 思い知りても 何よりも知られぬものは 己(おのれ)なりけり」
知っているつもりで、本当にはわかっていないのが自分のことです。
そして、自分の身の丈(福分)を理解しないため不幸な人生を歩む人がたくさんいます。
四柱推命学は、自分に相応しい人生を送るため、そして心の安寧(あんねい)を得るために活用すべき学問です。
自分の人生は自分一代で解決し、そして納得して死ぬ。それしか、揺るぎのない人生の送り方はないのではないでしょうか。
2.縁の厚薄と自分との関係
両親や兄弟との関係
- 親や兄弟の運勢の盛衰
- 親や兄弟との関係性と自分に対する影響
異性や配偶者との関係
- 異性や配偶者の開運発達力
- 異性との関係性と自分に対する影響
- 相性の分析
子どもとの関係
- 子どもの開運発達力の予測
- 子どもとの関係性と自分に対する影響
上司や先輩との関係
- 上司や先輩との関係性と自分に対する影響
部下との関係
- 部下との関係性と自分に対する影響
同僚・友人との関係
- 同僚や友人との関係性と自分に対する影響
同業者との関係
- 同業者との関係性と自分に対する影響
3.気質・性格
精神気力
- 積極性・消極性の分析
- 協調性・独立心・決断力などの分析
- 外向的・内向的の分析
- 頑固・孤立性・依頼心の強弱などの分析
- 反抗的か従属的かの分析
思考傾向・考え方
- その人の思考傾向の分析
- 人生の考え方などの分析
お金への向き合い方
- 金銭感覚、金運の分析
外面性格
- 外から見えるその人の性格
副深層心理
- 心の奥深くに潜む副深層心理の分析
主深層心理
- 深層心理の分析
4.特技・才能、適性・適職
- 特技・才能の分析
- 適性・適職の分析
5.後天運勢の吉凶
歳運(1年ごとの運勢)
- 1年間の運勢の強弱
- 発生しやすい人事や事相の分析
大運(10年単位の運勢)
- 10年間の運勢の強弱
- 上昇発展期・低運期などの分析
波乱・トラブルの予測
- 事故・病気・離婚・別離・怪我などに遭いやすい年回りの予測
【四柱推命学】分析できない範囲
1.出身・家柄の良否
家柄の優劣もわかると書いている本がありますが、実際には大いに疑問です。
同一生年月日の人はみな優秀な家柄の出身かというと、常識的に考えてもそんなことはありえません。
正直に「正確にはわからない」とすべき項目です。
2.病気の特定
健康・不健康の傾向や、弱点になりやすい部分の分析は可能です。
ですが、病名の特定まで語るのは越権行為であり、普遍的な的中率は期待できません。
医学が格段の進歩を遂げている今日、あえて細かく推論する必要はないと考えます。
3.日々の運勢
四柱推命で毎日の運勢を占う人がいます。
理論的に言及はできますが、実際にはあまり当たりません。
四柱推命は、10年・1年単位の人生の大きな流れと吉凶を読み解くものです。
日々の運勢は、五行易など卜占の守備範囲です。
【運 命】環境・意志、親の命式
「同一生年月日、時刻に生まれた人は同じ運勢をたどるのか?」
運命は「環境」や「意志」の影響を受けるものです。
そうでなければ、犯罪者と同一生年月日と出生時刻に生まれた人は、全員が犯罪に走ることになってしまいます。
そうならないのは、一つには「環境」と「意志」が違っているからです。
もう一つは、親の四柱命式から受ける影響です。
人は、32歳くらいまでは親の命式の影響を受けながら成長します。
親の命式まで一致する人となると相当少ないはずです。
それでもやはり、四柱命式が同じなら、持って生まれた「質」は同じです。
32歳前後から、親の命式の影響を離れ、自分自身の命式に見える人生を歩み始めます。
その質を活かすも活かさないもその人しだいと言えます。
「質量」という言葉があります。
たとえ同質でも、経験や努力などの量によって人生は変わります。
「環境」人格構成に影響
環境とは概ね次のようなことです。
- 父母の教え
- 兄弟姉妹の助け合い
- 先生や先輩の指導や助言
- よき本との出会い
- 少年期の友人関係とその影響
「意志」日々の努力に影響
- 人生の希望と目標
- それに対する日々の努力
たしかに、同じ命式の人は全体の流れの質はほぼ一緒です。
「ほぼ」というのは、生まれた時刻(分刻)で変わってくるからです。
しかし、分かれ道に来た時、「右に進むか、左がよいか、あるいは真っ直ぐ行くか」の選択は、育った環境と本人の意志とが影響します。
その選択を誤ると、しなくてもよい苦労を味わったり、最悪の場合は大きく道を踏み外す結果に繋がるのだと考えます。
【四柱推命】四柱命式とは
【四柱命式】各ポジションの呼び名
天干の通変星(つうへんせい)
①年上通変星 ②月上通変星 ③時上通変星
地支の蔵干(ぞうかん)
④年支蔵干 ⑤月支蔵干 ⑥日支蔵干
⑦時支蔵干
地支の通変星
⑧年支通変星 ⑨月支通変星 ⑩日支通変星 ⑪時支通変星
十二運
⑫年支十二運 ⑬月支十二運 ⑭日支十二運 ⑮時支十二運
【四柱命式】各ポジションが意味すること
「年上①」が意味すること
- 「年上①」は、その人の出自、祖先や父母との関係を意味します。
- 年支とともに幼少期の運命を左右する重要なポジションです。
- 幼少期の過ごし方は、人生の源流として人格形成に大きな影響を及ぼします。
《例1》年上の通変星が、命局の喜神(きしん)の場合
- 幼少時代から不自由のない生活ができるか、父母の愛情を十分得られる
《例2》年上の通変星が、忌神(いむかみ)に該当する場合
- 父母の愛情や支えが得られないなど、幼少年時代が恵まれない可能性が高い
「人間の最初の不幸は尊敬できない親を持つこと」
※年上・年支で家柄の優劣まで言及する人もいますが、重視すべきではありません。
「年支④」が意味すること
- 「年支④」は、年上とともに祖先や父母、兄弟との関係を意味します。
- 人間形成に影響が及ぶ重要なポジションです。
人生の出発時につまずきが起こりやすいケース
- 年支が忌神
- 年支が空亡
- 年支と月支が刑冲している
1~3に該当すると、幼少期の人格形成に良くない影響を及ぼす場合があります。
※年柱の通変星は、「配偶者・異性」「子ども」ではない。
- 男性で年柱に出る財星(偏財・正財)は、妻や女性とは見ません。
- 女性で年柱に出る官星(偏官・正官)は、夫や男性とは見ません。
- 男性で年柱に出る官星(偏官・正官)は、子どもとは見ません。
- 女性で年柱に出る食傷星(食神・傷官)は、子どもとは見ません。
「月上②」が意味すること
- 自分を構成する補助的部分
- 両親や兄弟、配偶者の影響
- 外面性質
- 青年時代から中年頃までの適性や職業
男性にとって、配偶者の通変星は「偏財」「正財」。
女性にとっては、「偏官」「正官」です。
これらが月上にあると、配偶者の存在を軽んじる傾向が生じます。
「月支⑨」が意味すること〈重要〉
月支には、用神(格)が収まります。性質の根本と人生の運命を左右する中心的ポジションです。
- 自我
- 両親や兄弟、配偶者や子どもとの関係性と影響
- 主運命
- 主深層心理
- 適性の70パーセント程度
月支は、その人の本質や人生の根本を示す重要なポジションです。
ただし、月支単体ではなく、主に日干と月支通変星のエネルギーの対比によって判断します。
また、月支通変星は用神なので、喜神や忌神には該当しません。
月支通変星で、肉親との縁が明確に見えてきます。
- 印綬が出ると、親との縁が厚い
- 財星(偏財、正財)が出ると、妻との縁が厚い
- 官星(偏官、正官)が出ると、夫との縁が厚い
- 男性に官星(偏官、正官)が出ると、子どもとの縁が厚い
- 女性に食傷星(食神、傷官)が出ると、子どもとの縁が厚い
ただし、「腐れ縁」という言葉があるように、縁の厚さと幸福度は必ずしも一致しません。
縁の深さがかえって不幸を招くこともあるからです。
また、月支は親・兄弟・妻子などの人間関係に強い影響を及ぼします。
月支と日支との間に刑冲がないことが理想です。
日干が意味すること
日干は、月支の「用」に対して「体」を表すポジションです。
その人全体の象徴であり、「庚の人」「甲の人」と呼ぶようにその人の顔みたいなものです。
日干のエネルギーの強弱は、精神気力の強さに直結します。
気力の強弱は、社会生活を営む上の原動力として極めて重要です。
「体」(日干)と「用」(月支通変星)の関係性
「体」と「用」の関係性をたとえると、次のようになります。
- 映画監督(体)と俳優たち(用)
- 指揮者(体)と演奏者たち(用)
- 船長(体)と船体(用)
四柱推命学では、「体」と「用」のエネルギーが強く、バランスが取れているのを最良の吉とします。
指揮者である「体」と演奏者である「用」がともに優秀であって初めて素晴らしい演奏が完成します。
どちらか一方が強くても、もう一方が弱ければ良い演奏になりません。
日支⑩が意味すること〈重要〉
「日支⑩」は、月支に次いで運勢を左右する大切なポジションです。
- 内面心理
- 配偶者の性質と働きかけ
日支に出ている通変星が、
- 喜神なら⇒結婚の喜びが大きい
- 忌神だと⇒害が深く、不幸は長く続く
月支と日支は、できるなら支合や半会している状態が良いです。
冲や刑は地支の状態が騒がしくなり好ましくありません。
いずれにせよ、日支⑩で大切なことは、命式全体に良い働きをするかどうかです。
なお、一般にいわれる吉神(吉星)とか凶神(凶星)では判断しません。
※吉神⇒食神、偏財、正財、正官、印綬の5神
※凶神⇒比肩、劫財、傷官、偏官、偏印の5神
時上③と時支⑪が意味すること
時柱(時上③・時支⑪)は、子女宮(しじょきゅう)とされています。
子どもの動向や関係性を判断します。
また、その人の人生の晩年期を推しはかるポジションです。
- 子どもとの関係性
- 子どもの運命や運勢
- 老後の吉凶
- 自分を構成する補助的ポジション
時上の通変星が、
- 喜神なら⇒中年から晩年にかけての運勢が安定する
- 忌神だと⇒晩年が寂しい生活になる暗示
《例1》親孝行してくれるしっかりした子ども
- 時柱の通変星や十二運が四柱命式に良い影響を与える
- 時柱に子どもの因子が出て、エネルギーが強い
《例2》親に反抗的、あるいは病弱な子ども
- 時柱の通変星や十二運が四柱命式に悪い影響を与える
- 時柱に子どもの因子が出て刑・冲があり、エネルギーが弱い
【四柱各柱の意味】年柱・月柱・日柱・時柱
下表は、年柱・月柱・日柱・時柱、それぞれが持つ意味を簡単にまとめたものです。
「年代」は、あくまで目安です。その年代くらいに、該当する柱の作用が働きます。
- 幼少年期⇒年柱の作用が強く働く
- 青年期 ⇒月柱の作用が強く働く
- 壮年期 ⇒日柱の作用が強く働く
- 晩年期 ⇒時柱の作用が強く働く
ただし、柱の作用より大運の影響の方が大きいです。
天干(十干)とは
天干(てんかん)とは、次の十干(じっかん)のことです。
「甲(きのえ)」「乙(きのと)」「丙(ひのえ)」「丁(ひのと)」「戊(つちのえ)」「己(つちのと)」「庚(かのえ)」「辛(かのと)」「壬(みずのえ)」「癸(みずのと)」
天干は、「木・火・土・金・水」の五行説と陰陽説が具体化したものです。
「五行(5)」×「陰陽(2)」=10種類の天干があります。
天干だけで気質と性格を言い切るのは無理がありますが、関心がある人が多いので簡単にまとめます。
甲(きのえ) 陽木
- プライドが高く、頑固
- マイペースな努力家
- 情に厚く、面倒見が良い
- 合う人と合わない人とがハッキリしている
乙(きのと) 陰木
- 温和で控えめ、平和主義
- やや優柔不断、自己主張は強くない
- 社交性があり、対人関係を大切にする
- 感性が鋭く、想像力豊か
丙(ひのえ) 陽火
- 楽天的で陽気
- 飽きやすく、持続力と忍耐力に欠ける
- 大らかな性格で、細かいことにこだわらない
- 負けず嫌い、強情
丁(ひのと) 陰火
- 頭脳派で、カンが鋭い
- 慎重かつ計算高い
- 感受性豊かで神経質
- 文芸、学術、芸術方面で力を発揮する
戊(つちのえ) 陽土
- 安心感を与える包容力
- 情に厚く人が良い
- 頑固で粘り強い
- 真面目で頼りにされる親分肌
己(つちのと) 陰土
- 温和で根気強い
- 注意深く、観察力がある
- 即決型でなく行動は遅い方
- 対人関係を大切にする
庚(かのえ) 陽金
- 義理人情に厚い
- 行動や考えが極端に走りやすい
- 勝ち気で負けず嫌い
- 人生の起伏が大きい
辛(かのと) 陰金
- 潔癖、繊細で神経質
- プライドが高く、世間体を気にする
- 人と距離を取るが心根は優しい
- 行動は緻密でしっかりしている
壬(みずのえ) 陽水
- おおらかで、楽観的
- 考えや方針が変わりやすい
- 頭の回転がよく、対応能力が高い
- 自由や理想を求め束縛を嫌う
癸(みずのと) 陰水
- 純粋で自分に正直
- 周囲に不満を溜めやすい
- 頑固でマイペース、協調性は欠けがち
- 思慮深く、カンが鋭い
地支(十二支)とは
地支(ちし)は次の十二支のことです。
「子(ね)」「丑(うし)」「寅(とら)」「卯(う)」「辰(たつ)」「巳(み)」「午(うま)」「未(ひつじ)」「申(さる)」「酉(とり)」「戌(いぬ)」「亥(い)」
「ねずみ年・うし年・とら年・うさぎ年」などでおなじみです。
動物に当てはめるとわかりやすいですが、本来の意味ではありません。
十干と十二支は、古代中国から伝わりました。
「干」と「支」を組み合わせて、数字の代わりに使用していたようです。
この組み合わせが「暦(こよみ)」として伝わりました。
季節(春・夏・秋・冬)や方角(東・西・南・北)にも使われています。
十二支から性格分析する方法もありますが、あまり当たりません。
次は、巷間言われている「生まれ月」の性質を簡単に記したものです。
【子(ね) 陽水】冬の冷たい水
- 冷静でよく気がつく
- 愛情深く、真面目
- 聡明で能弁
【丑(うし) 陰土】冬の土
- 忍耐力があり、堅実
- 発想は保守的、現実的
- 向上心に富み、創造力豊か
【寅( とら) 陽木】春の木
- 細かいことを気にせず、行動は大胆
- 内心は小心で、気難しい
- 負けず嫌いで集中力がある
【卯(う) 陰木】春の木
- 好き嫌いが激しい
- 完璧主義者が多い
- 自分で考えて行動したい
【辰(たつ) 陽土】春の土
- 行動力と忍耐力がある
- 負けず嫌いで、仕切りたがり
- 交際上手だが親友は少ない
【巳(み) 陰火】初夏の火
- 性格は、明るく情熱的
- 嫉妬や思い込みが激しい
- 結婚運は弱め
【午(うま) 陽火】真夏の火
- エネルギッシュでせっかち
- 実行力があり、よく目立つ
- 楽観的でおだてに弱い
【未(ひつじ) 陰土】夏の土
- 親切で人情味がある
- 繊細で心配性
- 一人で打ち込むのが好き
【申(さる) 陽金】秋の金
- 積極的な自信家
- 虚栄心と上昇志向が強い
- 忍耐力は強くない
【酉(とり) 陰金】秋の金
- 頭の回転が速い
- 自信家で面倒見が良い
- 口が軽いのが玉に瑕(きず)
【戌(いぬ) 陽土】秋の土
- 真面目で警戒心が強い
- 礼儀を重んじ、義理堅い
- 口が堅く、面白味は少ない
【亥(い) 陰水】冬の水
- 頑固そうに見えて気迷いが多い
- 慎重派で行動は遅い
- 神経質でよく気がつき、分析力がある
【二十四節気】蔵干との関係
「月節(げっせつ)」という言葉があります。
月節は、月の節入(せついり)のことで、冬至・夏至・春分・秋分がよく知られています。
それを細分化した二十四個の目印のことを二十四節気あるいは二十四気といいます。
昔の人は、月節から気候の変化を把握したようです。
農作業や狩猟など、生活の糧と季節の変化は密接な関わりがありました。
気候は、太陽が地上に及ぼす熱の加減、つまり高度によって変化します。
地球は自転しながら一定の周期で太陽の回りを公転していますが、この間、地球の自転軸は、約23度27分傾いたままです。
その結果、太陽の高度が変化し、これが季節の変化をもたらします。
四季気候の変遷は、
- 5日で「一気」
- 二気集まって「一旬(いちじゅん)」=10日
- 三旬で1か月=30日
- 3か月で「一季」
- 四季集まって一年
日本の気候は、四季の違いがはっきりしています。
そして春にも、初春・中春・晩春、それぞれに寒暖の差があります。
また、一か月の間でも上旬・中旬・下旬の気候の変化があります。
そして、一年の四季(春夏秋冬)は、二十四節気に分けられます。
12個の月節と12個の中気の合計で「24節気」になります。
次は、四季別に「二十四節気」をまとめたものです。
四柱推命では、月節を用います。
太陽が黄道上をめぐる15度が一節気と一節気との間隔になります。
この15度を基点として、節入の何日前に生まれたか、あるいは何日後に生まれたかによって、月支の蔵干を算出して通変星を出します。
その通変星によって、人生とその運命に違いが生じてきます。
【地支蔵干】地支に内蔵する干
十二支は、干を内蔵(ないぞう)しています。それを「蔵干」といいます。
詳しくは月律分野蔵干(げつりつぶんやぞうかん)といいます。
精水(天干)が母胎(地支)に着し、産道から人が生まれます。
四柱命式の地支(母胎)に蔵(かく)れた干を人元(じんげん)とします。
このことから、
- 天干⇒「天元(てんげん)」
- 地支⇒「地元(ちげん)」
- 地支蔵干⇒「人元(じんげん)」蔵(かく)れた才能・資質
これを合わせて「天地人三才の理」として、この三者の関係によって人の命運が明らかになるとされています。
地支蔵干には、「初気(余気)」「中気」「本気」があります。
- 初気⇒前の季節の余韻の気
- 中気⇒三合会局する時の五行
- 本気⇒地支の本質
蔵干は、流派によって異なる場合がありますが、下記の蔵干表が正鵠を射ていると考えます。
初気(余気)は、前の季節の本気の五行を引き継いでいます。
例えば、前の月の本気が「木」なら、翌月の初気も「木」になります。
中気は、少しわかりにくいです。
例えば、
- 「丑」は、三合金局(巳・酉・丑)の十二運「墓」に該当するため、中気は「辛(金)」になります。
- 「寅」は、三合火局(寅・午・戌)の十二運「生」に該当するため、中気は「丙(火)」です。
難しいですね。地支三合の法則を知れば理解できます。
十二支は、次の3グループに分けられます。
- 子・卯・午・酉⇒四正(しせい)
- 寅・巳・申・亥⇒四長生(しちょうせい)
- 丑・辰・未・戌⇒四墓(しぼ)
次の伝えがあります。
- 四生が命式に多い人は若く見える。
- 四墓が命式に多い人は老けて見える。
- 命式に土が多い人は、懐古主義になりやすい。
月支蔵干の通変星
前項の蔵干について、少し掘り下げて説明していきます。
蔵干の中でも、特に月支蔵干は重要な意味を持ちます。
地球上に寒暑・冷暖をもたらすものは、言うまでもなく太陽の光と熱で、すべての動植物は太陽なしでは生存できません。
つまり、太陽はすべての生命の生殺与奪の権を握っています。
それほどまでに太陽の影響力は大きいと考えて良いわけで、それが最も強く表れているのが、生まれた月です。
その強い影響は、四柱命式の月支に集約されます。
そして、生まれた日から月節の浅さ・深さを測り、該当する蔵干を命式に割り当てます。
- 月節が浅く生まれた人⇒前月の余気の蔵干を採用
- 中間に生まれた人⇒中気の蔵干を採用
- 月節深く生まれた人⇒本気の蔵干を採用
ここで出てきた月支蔵干の通変星が、「体用の理」の「用」の働きをして運命に重大な影響を及ぼしていると考えます。
この大事な月支に七冲や三刑があると、四柱推命学では「破格している」といいます。
表面は順調に見えても、実際にはさまざまな邪魔や障害があるとして、紆余曲折の多い人生を送るとされています。
【通変星】日干から見る他干との関係
日干から他干(地支蔵干も含む)との関係(相生・相剋・比和、陰陽)から、10種類に分類したものが「通変星」です。
生まれた時刻がはっきりしている人は、四柱命式表の中に7個出てきます。
通変星から、その人の本質や運勢、そして相性などを導くことができます。
次の図の、相生・相剋の関係から、通変星を分類します。
- 日干と同じ五行⇒比肩(陽)か劫財(陰)
- 日干が生じる五行⇒食神(陽)か傷官(陰)
- 日干が剋す五行⇒偏財(陽)か正財(陰)
- 日干を剋す五行⇒偏官(陽)か正官(陰)
- 日干を生じる五行⇒偏印(陽)か印綬(陰)
【四柱推命】相生の関係
四柱推命における「相生(そうしょう)」とは、相乗効果を生み出したり、互いを助けたりする関係のことです。
四柱推命における相生の関係には以下の五つがあります。
- 木生火(もくしょうか)⇒木は燃えて火を生じる
- 火生土(かしょうど)⇒火は燃え尽きて灰になり土を生じる
- 土生金(どしょうきん)⇒土は鉱物を埋蔵し金が掘り出される
- 金生水(きんしょうすい)⇒金は冷えると表面に水滴が生じる
- 水生木(すいしょうもく)⇒水は成長を助ける
相生とは、これらの「木」→「火」→「土」→「金」→「水」の循環した関係のことです。
生じる作用とは、相手にエネルギーを補給し、強める作用のことです。
生じられるとは良いことに思われますが、あくまでエネルギーのバランスが大切です。
たとえば、
- 木が多過ぎると、火は埋もれて燃えにくい
- 火が多過ぎると、土は焦げて役に立たない
- 土が多過ぎると、金を掘り出すことができない
- 金が多過ぎると、水は濁って汚れる
- 水が多過ぎると、木は腐って枯れる
このような状態を「母慈(ぼじ)、滅子の弊(めっしのへい)」を招くといいます。
一人の子に対して母が多過ぎるたとえで、子どもを過保護にして、将来自立できない状態のことをいいます。
【四柱推命】相剋の関係
四柱推命における「相剋(そうこく)」は、互いを抑制したり、意識する関係のことです。
「剋」には、耐え抜いて打ち勝つの意がありますが、反面、相手に厳しい姿勢で接する、仕打ちをする、虐げるなどの意味もあります。
四柱推命における相剋の関係には以下の五つがあります。
- 木剋土(もっこくど)⇒木は土の養分を吸収して成長する
- 土剋水(どこくすい)⇒土は水の流れをせき止める
- 水剋火(すいこくか)⇒水は火を消しにかかる
- 火剋金(かこくきん)⇒火は金を溶かして液状にする
- 金剋木(きんこくもく)⇒金(斧)は木を切り倒す
相剋とは、これらの「木」→「土」→「水」→「火」→「金」の循環した関係のことです。
剋す作用とは、相手のエネルギーをそぎ、弱める作用のことです。
剋には、悪いイメージがありますが、適度な剋は良い働きをします。
たとえば、
- 木は、土の中にある栄養分を摂取して成長する
- 土は、水を制御して洪水の氾濫を抑える
- 水は、火を抑制して人間の文明を支えてきた
- 火は、金を溶かして鉄製品を製造する
- 金は、木を伐採して家などの用材にする
ただし、剋も強すぎるとバランスを欠いて大きな弊害を招きます。
たとえば、
- 木が多過ぎると、土は木の根で崩壊する
- 土が多過ぎると、水は土で汚されて役に立たない
- 水が多過ぎると、火は消えてしまう
- 火が多過ぎると、金は溶けてしまって役に立たない
- 金が多過ぎると、木は切り刻まれて役に立たない
四柱推命学は、何よりバランスを重んじます。
人の性格と人生も、ほどよいバランスが大切だということです。
【通変星】性格と人生傾向
【十二運】人生の栄枯盛衰のポイント
十二運(じゅうにうん)は、天干と地支の組み合わせで分類されます。
「胎(たい)」「養(よう)」「長生(ちょうせい)」「沐浴(もくよく)」「冠帯(かんたい)」「建禄(けんろく)」「帝旺(ていおう)」「衰(すい)」「病(びょう)」「死(し)」「墓(ぼ)」「絶(ぜつ)」の12種類あります。
十二運は、誕生から成長期を経て、壮年期、やがて衰え死亡し墓に納まるまでの、人生の栄枯盛衰のそれぞれのポイントを示すものです。
「病」が巡る年に病気になるとか、「死」が巡る年に亡くなるとか、そういう意味ではありませんのでご注意ください。
以下に、その意味を記します。
1は十二運が持つ意味、2は性質を簡単に記したものです。
長生(ちょうせい)
- 母体を離れ、はつらつとした勢いでこの世に生まれる
- 明朗、積極的、大らか、素直
沐浴(もくよく)
- 母胎中で身についた垢を洗い落とすため入浴をする
- 気迷い、好奇心、異性問題、学術・芸術
冠帯(かんたい)
- 七五三の祝いをすませ、衣冠着帯して元服する(現代の成人式)
- 自我が強い、負けず嫌い、活動的、摩擦
建禄(けんろく)
- 青年になり就職し、独立して生計を立てる
- 真面目、安定、発展、働き者
帝旺(ていおう)
- 人生で最も盛大な運勢の時期
- 活発、強気、自信、自己顕示
衰(すい)
- 壮年時代が過ぎ、老衰の境に入る
- 温和、慎重、保守的、理性的
病(びょう)
- 老いた後、病み衰える
- 温厚、消極的、感受性、社交性
死(し)
- 衰弱して死亡に至る
- 真面目、知的、ユーモア、環境に従順
墓(ぼ)
- 死後、墓の中におさまる
- 堅実、緻密、慎重、凝り性
※墓は蔵(くら)として、収蔵の意味を持ちます。
絶(ぜつ)
- 人間としての形態が完全に絶滅する
- 転機、変化、直感、取り越し苦労
胎(たい)
- 霊魂がふたたび母胎内に宿る
- 優しい、気迷い、好奇心、環境に順応
養(よう)
- 母胎内で親の栄養をもらう
- 甘えん坊、大らか、無邪気、受け身
【十二運強弱表】日干の根のエネルギー
- 四旺(強)⇒長生・冠帯・建禄・帝旺
- 四平(中)⇒沐浴・墓・胎・養
- 四衰(弱)⇒衰・病・死・絶
十二運は、日干の「根」のエネルギーの強さを計る要素の一つです。
- 男性は、四旺の2個程度が出て、なるべく強いほうが良いとされます。
- 女性は、四旺が1個、四平が2個、四衰の1個が出て、中程度のエネルギーが望ましいとされます。
【動物占い】十二運から生まれた
一時期ブームになった「動物占い」は、十二運を中心に発案されたものです。
初学の頃、私は多くの鑑定士を訪問しました。
その中の一人が、「あなたは、この年に十二運の死が巡るから寿命が尽きる可能性があります」と言いました。
今思えば、その人は全くもって十二運を理解していなかったわけです。
十二運の「死」は、一生のサイクルを文字にしたもので、実際の死去とは異なります。
その方は、四柱推命講座を開いていましたので、今も少なからず無意味な不安の種を語っているのではないかと心配するしだいです。
【以下は10月から有料記事になります】より深い四柱推命の世界へ
このあとは、「通変星」「空亡」「七冲」などが運命与える影響などを解説し、実例として美空ひばりさんの命式を取り上げます。詳しく知りたい方は、ぜひ続きをご覧ください。
【四柱推命の空亡】運気の休息期間
【空亡】新しい大きな行動は避けるべき?
空亡は別名「天中殺」といわれ、昭和50年代に一大ブームになりました。
空亡とは、運気の休息期間のことです。
天干10個(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と地支12個(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を組み合わせた時、地支が2個余ります。
この2個余った時期を「空亡」と呼びます。
空亡運は、誰でも定期的に巡ってきます。
- 120年のうち20年
- 12年のうち2年
- 12か月のうち2か月
空亡の時期は、気迷いが生じ、失敗に繋がりやすい時期なので、新しい大きな行動は避けるべきとされています。(転職、結婚、転居、起業開業など)
空亡の時期が終わるまで準備期間としてジッとしているのが賢明といわれますが、人生には悠長に待っていられないこともあります。
そんな時は、怖がってばかりいても仕方ありません。
多角的に運気を判断し、場合によっては思い切ってジャンプすることも必要でしょう。
【空亡】地支のエネルギーが弱まる?
空亡の時期は、その地支のエネルギーが弱まるとされています。
また、精神が「虚」になるため、空亡の年には、盗難・詐欺などのことが起きやすいので注意が必要です。
また、空亡の位置によって、次のようにいわれています。
- 生年柱空亡⇒先祖の恩恵が得られにくい
- 生月柱空亡⇒兄弟や両親の力が得られにくい。結婚生活に支障が生じやすい
- 生時柱空亡⇒寂しい晩年になる。親孝行が得られにくい
【空亡】通変星に及ぼす影響
空亡がどの通変星に付くかで、次のようにいわれています。
「比肩・劫財」空亡
- 兄弟や身内は自分の力になりにくい
- 身内の厄介ごとが起きやすい
「食神」空亡
- 食が細くやせ気味で病気になりやすい
- 女性は子縁が薄くなりやすい
「傷官」空亡
- 親と縁が薄い
- 女性は子縁が薄くなりやすい
「偏財・正財」空亡
- 事業や商売で成果を得にくい
- 男性は妻縁が薄く、家庭生活に潤いが少ない
「偏官・正官」空亡
- 職業上の変化変動が起きやすい
- 男性は子縁が薄い
- 女性は夫婦縁が悪いか薄く、家庭生活に潤いが少ない。
「偏印・印綬」空亡
- 父母との縁が薄い
- 幼少年中、苦労が多い
いろいろ書きましたが、空亡は良いことも悪いことも半減する作用があります。
「天中殺」「大殺界」の別名から巷間いろいろ言われますが、それほど恐れるものではないと感じています。
また、採用しない流派もあり、そのくらい判断が難しい神殺の一つと言えます。
付録「空亡からの鑑定法」
空亡は、その人の生年月日によって、「戊亥空亡」・「申酉空亡」・「午未空亡」・「辰巳空亡」・「寅卯空亡」・「子丑空亡」と6種類の空亡のいずれかに該当します。
該当する空亡によって、性質を判断する方法があります。
戊亥空亡
- 精神性が強く、独自の夢や人生観を持つ
- 自己顕示欲は低い
- 孤独に強い
申酉空亡
- 向上心が強い
- パワフルな行動力と勢いがある
- 人に頼りすぎず、友達が多い
午未空亡
- 冷静沈着、熟慮して行動する
- 根気があり努力家
- 内面は繊細。目上に頼って吉
辰巳空亡
- 個性的で人と違った行動を取る傾向
- 自分に正直で裏表がない
- 本質はナイーブ
寅卯空亡
- エネルギッシュな行動力
- おおざっぱな性格で根気はない
- 人と繋がって開運
子丑空亡
- 優しくて誠実。平和主義
- 努力家で独立運がある
- 自己アピールが上手
【干合】陽干と陰干が結びつく
【干合】化気五行になる
干合とは、陽干と陰干が結びついて、一つの五行になることです。
日干(我)と他の天干との関係を重要視します。
たとえば、日干の甲(陽)と他干の己(陰)が干合して土になります。
男性から見れば、正財は妻の因子です。
日干が正財と干合すれば、夫婦の形態になり縁が深いと見ます。
干合は、下表のとおり五つの関係があり、合体して化気五行になります。
干合があると、円満な性格で社交的であるとされますが、あまり重要ではありません。
それより、干合による命式全体の変化を見極めることが大切です。
【干合】夫婦関係に作用する
日干に関係する干合は、
- 陽日(甲、丙、戊、庚、壬)生まれの人⇒正財(妻星)と干合
- 陰日(乙、丁、己、辛、癸)生まれの人⇒正官(夫星)と干合
以上から、
- 陽日生まれの男性の命式に干合がある⇒妻と相性が良く縁が深い
- 陰日生まれの女性の命式に干合がある⇒夫と相性が良く縁が深い
ただし、他の干合の状態や大運・歳運の巡りを見る必要があります。
【支合】地支の安定⇒人間関係の安定
【支合】団結して通変星を強める
地支は安定した状態がよく、不安定になれば夫婦関係にも悪影響が及びます。
支合は、相性の良い地支同士が結びつく関係です。
支合すれば、地支が安定し、人間関係も和らぐと見ます。
また、支合は団結力となり、そこにある通変星のエネルギーを強めます。
- 通変星が良い働きをしていれば、吉作用が強化される
- 通変星が悪い働きをしていれば、凶作用が強まる
支合する組み合わせは、以下の通りです。
- 子 + 丑
- 寅 + 亥
- 卯 + 戌
- 辰 + 酉
- 巳 + 申
- 午 + 未
支合が意味すること
年支と月支の支合
- 父母と仲がよい
- 祖業の継承
- 家権の相続
月支と日支の支合(重要)
- 配偶者と仲がよい
- 事業や勤務生活の安定
- 兄弟と仲がよい
- 精神と健康の安定
日支と時支の支合
- 配偶者と子どもの仲がよい
- 自分の精神と生活の安定
日支と年支の支合
- 配偶者と自分の両親との関係が良好
【三合】三つの十二支が手をつなぐ
四柱命式の三つの十二支が手をつなぐことを三合するといいます。
正式名称は、三合会局(さんごうかいきょく)といいます。
三合すると、団結力が生まれ、その五行のエネルギーが非常に強まると見ます。
三合になる関係
地支三合とは、「長生」「帝旺」「墓」に該当する地支が揃うことで、帝旺に該当する五行が強まる作用のことです。
- 長生⇒生まれる
- 帝旺⇒最盛期を迎える
- 墓 ⇒死んで墓に入る
この3つの重要な人生の重要なポイントが手を結び、3個の地支が合体して帝旺の五行に変化します。これを「局を成(な)す」といいます。
三合は、四柱命式に「帝旺」(上図の太文字)がないと成立しません。
つまり、「亥と未」だけでは手を結べません。
ですが、命式に「亥と未」がある人は、大運で「卯」が巡ってくる時期限定で三合木局します。
【三合木局】
甲の干から
- 長生⇒「亥」
- 帝旺⇒「卯」
- 墓 ⇒「未」
以上の地支が3つ揃うと、「三合木局を成す」といい、帝旺「卯」の五行(陰木)が強まるとします。
命式に、甲の干があってもなくても成立します。
【三合火局】
丙の干から
- 長生⇒「寅」
- 帝旺⇒「午」
- 墓 ⇒「戌」
以上の地支が3つ揃うと、「三合火局を成す」といい、帝旺「午」の五行(陽火)が強まるとします。
命式に、丙の干があってもなくても成立します。
【三合金局】
庚の干から
- 長生⇒「巳」
- 帝旺⇒「酉」
- 墓 ⇒「丑」
以上の地支が3つ揃うと、「三合金局を成す」といい、帝旺「酉」の五行(陰金)が強まるとします。
命式に、庚の干があってもなくても成立します。
【三合水局】
壬の干から
- 長生⇒「申」
- 帝旺⇒「子」
- 墓 ⇒「辰」
以上の地支が3つ揃うと、「三合水局を成す」といい、帝旺「子」の五行(陽水)が強まるとします。
命式に、壬の干があってもなくても成立します。
※三つの地支が揃わなければ三合できず、二支だけでは三合しません。
※ただし、二支のなかに帝旺の星があれば、「半会する」といいます。
【三合】長生や墓の地支はどうなるか?
三合すると、帝旺の五行が強まります。
しかし、長生の星と墓の星の意味は完全には消えません。
大半は帝旺の星と同じ五行に変化しますが、100パーセントではありません。
長生の星や墓の星、蔵干の通変星も、その本来の意味が3分の1程度残ります。
地支が月支に連なること
地支三合には、「地支の一つが月支に連なること」という原則があります。
月支は、運命に及ぼす影響の中心だからです。
月支に連なって地支が三合しますと、「用神は三合の帝旺の星の五行に変化する」といいます。
主運勢や精神気力、主性質、才能、資質、適性、適職などは、三合に変化した五行で判断することになります。
【三合】地支の順序は関係ない
順序に関係なく、命式に三地支が揃っていれば三合は成立します。
ただし、この場合も月支との関係が重要視されます。
- 月支に帝旺の星がある三合⇒一番強い
- 月支に長生の星がある三合⇒二番目に強い
- 月支に墓の星がある三合 ⇒三番目に強い
月支に連ならず、「年支・日支・時支」で三合を構成した場合は、用神は変化しませんが、日干の強さなどに重要な影響を与える場合があります。
【三合】その他の留意事項
よく誤解されますが、三合しているから良い命式になるとは限りません。
⑴地支三合した五行は相当強くなるため、
- 命式全体に良い影響を及ぼすとき⇒吉の効果が大きい
- 命式全体に悪い影響を及ぼすとき⇒凶の作用が大きい
⑵地支の通変星が「比肩・劫財」「偏印・印綬」に変化すると、
- 日干のエネルギーが弱い人⇒吉の効果が大きい
- 日干のエネルギーの強い人⇒凶の作用が大きい
⑶地支の通変星が「食神・傷官」「偏財・正財」「正官・偏官」に変化すると、
- 日干のエネルギーが強い人⇒大吉
- 日干のエネルギーが弱い人⇒大凶
【方合】季節の十二支が結びつく
方合(ほうごう)とは、季節の十二支が結びつくことです。
春夏秋冬の季節を意味する十二支同士が合わさると一つの強力な五行に変化します。
変化の力量として、支合や三合の3倍ほどの強いエネルギーを生み出します。
※「木旺じる地」とは、五行の木の勢いが盛大になる方位地のことです。
※「粛殺の地」とは、秋冷の気が草木を枯れさす方位地のことです。
方合を図式化すると、次のようになります。
方合も三合と同じで「帝旺」(子・卯・午・酉)がないと成立しません。
つまり、「亥と丑」だけでは手を結べません。
命式に「亥と丑」がある人は、大運で「子」が巡ってくれば、その時期だけ方合します。
また、三合には「半会」がありますが、方合には「半合」などはありません。
【方合】長生や墓の地支はどうなるか?
三合の場合は、長生の星や墓の星、蔵干の通変星も、本来の意味が3分の1程度残ります。
しかし、方合の団結力は三合よりも純粋で強いため、旺支(帝旺の地支)にすべての力が集中します。
つまり、帝旺の星の意味に100パーセント変化します。
【方合】地支の順序は関係ない
方合も、三地支が順序よく並んでいる必要はありません。
三地支のいずれかが、月支に連なる場合は、用神となります。
月支に連ならない場合は、日干のエネルギーに影響があるだけです。
一行気得格(いちぎょうきとくかく)
「一行気得格」という特別な格式があります。その格に該当する条件は、
- 月支に連なって地支三合または方合して局を成した五行が、日干の五行と同じ
- それを剋す五行が他のポジションにない
古来、この格式に該当する人は、強運に恵まれ社会的名声をあげるといわれています。
以下に5つの一行気得格を書き記します。
曲直格(きょくちょくかく)
- 日干「木(甲・乙)」で、地支が寅卯辰の東方合か、亥卯未の三合木局で構成されるもの
- 寅月か卯月か辰月の春生まれで、命式に官殺(金の五行)がないことが条件
- 「仁」 温厚で優しく、同情心が厚い
炎上格(えんじょうかく)
- 日干「火(丙・丁)」で、地支が巳午未の南方合か、寅午戌の三合火局で構成されるもの
- 巳月か午月か未月の夏生まれで、命式に官殺(水の五行)がないことが条件
- 「礼」 豪快で社交的、感受性が強い
従革格(じゅうかくかく)
- 日干「金(庚・辛)」で、地支が申酉戌の西方合か、巳酉丑の三合金局で構成されるもの
- 申月か酉月か戌月の秋生まれで、命式に官殺(火の五行)がないことが条件
- 「義」 正義感が強く、自他に厳しい敏腕家
潤下格(じゅんかかく)
- 日干「水(壬・癸)」で、地支が亥子丑の北方合か、申子辰の三合水局で構成されるもの
- 亥月か子月か丑月の冬生まれで、命式に官殺(土の五行)がないことが条件
- 「智」 聡明かつ行動力がある
稼穡格(かしょくかく)
- 日干「土(戊・己)」で、地支が未丑辰戌の四墓が揃うもの
- 命式に官殺(木の五行)がないことが条件
- 「信」 実直な努力家、粘り強い
【七冲】剋し合う不安定な関係
向かい合う十二支は戦闘状態
地支七冲(七冲)とは、十二支のうち、ある地支から七番目に該当する陽支と陽支、陰支と陰支同士が、剋し合う関係のことです。
下図はかわいい動物の絵ですが、対角線上にある地支と剋し合う関係になります。
五行では、水剋火とか金剋木などの相剋関係になり、かつ、陽は陽、陰は陰同士の同性の剋になって激しい対立状態になります。
※動物の意味は後付けです。鼠と馬が不仲というわけではありません。
- 子(陽の水)V 午(陽の火)⇒水剋火
- 丑(陰の土)V 未(陰の土)⇒朋冲(土同士)
- 寅(陽の木)V 申(陽の金)⇒金剋木
- 卯(陰の木)V 酉(陰の金)⇒金剋木
- 辰(陽の土)V 戌(陽の土)⇒朋冲(土同士)
- 巳(陰の火)V 亥(陰の水)⇒水剋火
上記は、仲が悪い地支同士で、命式で隣り合うと変化変動が大きい人生になります。
つまり、支合の反対で、地支が不安定になります。
方位的にもう少し説明しますと、北の正位「子」は、南の正位「午」と向かい合って、順に時計回りに数えると7番目に当たります。(七冲)
五行でも、子は「陽の水」、午は「陽の火」で水剋火です。
つまり、水と火の戦闘状態になります。
朋冲(ほうちゅう)は、土同士の剋で他とは異質です。この項目の最後に説明を加えます。
七冲が意味すること
年支と月支の七冲
- 父子の不和、意見の相違
- 祖先や親の援助が得られにくい
- 先祖や父の業務を受け継がない
- 早く家を出る事情が発生しやすい
- 格式が破格する条件に該当しない
月支と日支の七冲(重要)
- 基本運命に波乱が起きやすい
- 夫婦不和が起こりやすい(女性の方が意味が強い)
- 精神的動揺が起こりやすい
- 健康上の問題が生じやすい
- 格式が破格する条件に該当する
日支と時支の七冲
- 子どもの力が得られにくい
- 配偶者と子どもの間に不和が発生しやすい
- 自分の老後に不安な要素がひそむ
- 子どもが早く家を出る事情が発生しやすい
- 格式が破格する条件に該当しない
日支と年支の七冲
- 父子の不仲が内在する
- 配偶者と自分の両親との関係が良好でない
- 格式が破格する条件に該当しない
【七冲】作用の強弱
- 「子V午」「卯V酉」(四 正)⇒七冲の作用は相当強い
- 「寅V申」「巳V亥」(四長生)⇒七冲の作用は強い
- 「辰V戌」「丑V未」(四 墓)⇒下記で説明
3の七冲は、土同士のため五行の相剋関係は成立しません。
土の冲は掘り起こすなど良好な作用をするという説もあり、他の七冲とはニュアンスが異なります。
初気及び中気生まれの場合、「雑気財格」「雑気正官格」「雑気印綬格」など「雑気格」と呼ばれる特殊な格があるため、七冲を採用しないという理論があります。
ただし、地支蔵干に戊か己が出る本気生まれの場合は、七冲として採用します。
【三刑】四惑十悪
【三刑】七冲より害は軽い
地支三刑(三刑)は、昔から「四惑十悪(しわくじゅうあく)」といわれています。
順に数えて4番目の支、逆に数えて10番目の支との関係を三刑と言います。
- 「子」から順に4番目⇒「卯」
- 「子」から逆に10番目⇒「卯」
「刑」という字のイメージから、相当悪い感じを受けますが、七冲より影響は軽微です。
「丑と未」「寅と申」は、すでに七冲の関係にあるため、次の地支三刑の中から除外してあります。
【三刑】4つの種類
1.勢いを恃(たの)む刑
「寅と巳」「巳と申」の刑は、お互いに十二運では長生の星です。
お互いに勢いがあるため「勢いを恃む刑」と言われています。
2.恩無きの刑
「丑と戌」「戌と未」の刑は、五行では土同士で兄弟関係なのに、戦剋の間柄になることから「恩無きの刑」と言われています。
ただし、この刑が成立するのは、本気生まれの場合だけです。
3.礼無きの刑
「子と卯」の刑は、子は水、卯は木。つまり、水生木の関係です。
母(水)が我が子(木)を産み育てる関係なのに、戦剋の関係になるため「礼無きの刑」と言われています。
4.自ら刑するの刑
「辰と辰」「午と午」「酉と酉」「亥と亥」は、同じ支の刑のため「自刑」と言われています。
三刑が意味すること
三刑は、七冲と同様の内容ですが、七冲の7割程度の作用となります。
年支と月支の三刑
- 父子の不和、意見の相違
- 祖先や親の援助が得られにくい
- 先祖や父の業務を受け継がない
月支と日支の三刑(重要)
- 基本運命に波乱が起きやすい
- 夫婦不和が起こりやすい(女性の方が意味が強い)
- 迷いなど精神的動揺が起こりやすい
- 健康上の問題が生じやすい
日支と時支の三刑
- 子どもの力が得られにくい
- 配偶者と子どもの間に不和がひそむ
- 自分の老後に不安な要素がひそむ
日支と年支の三刑
- 配偶者と自分の両親との関係が良くない
【羊刃】吉凶両面の作用
【羊刃】重要な神殺の一つ
多々ある神殺の中には、ほとんど効果がないものも含まれていますが、羊刃の性質は重要です。
日干から地支を見て、下表に該当すれば「羊刃」です。
たとえば、甲日生まれの人で、四柱命式の地支のどこかに卯があると、その卯に「羊刃」がつきます。
羊刃の位置で、次のような傾向が出やすくなるとされています。
【羊刃】吉の働きと凶の働き
【羊刃】吉の働き
身弱(日干のエネルギーが弱い)の命式に羊刃が出ると、日干のエネルギーを助けて吉の働きをします。
比肩や劫財の助けを得たのと同様で、日干のエネルギーが強まり吉作用が期待できます。
【羊刃】凶の働き
⑴身旺(日干のエネルギーが強い)の命式に羊刃が出ると、良くない作用をします。
- 羊刃は劫財に等しい性質があるため、財を傷める凶の作用をします。
⑵羊刃が暴れる
- 羊刃の地支が「支合・三合・方合・七冲・三刑」になる時期は、事故・怪我・病気などの災難・家庭不和や離苦・損害・破財の可能性が高まります。
- 「丙・午」「戊・午」「壬・子」に付く羊刃は、「陽刃」といって、侮れない大きな被害を及ぼす可能性が高まります。
【天地徳合】男女の相性
天地徳合という言葉があります。
- 日干が近貼する他干と干合
- 日支が隣支と支合
以上の条件が揃うと天地徳合が成立します。鴛鴦合(えんおうごう)ともいいます。
陽日生まれは正財と干合し、陰日生まれは正官と干合します。
干合は、妻と仲良く、夫と仲睦まじいことを意味します。
日支の支合は、配偶者と互いに調和することを意味します。
特に日と月が干合・支合する天地徳合の命式を、「有為な夫婦関係を樹立できる命運の持ち主なり」と認定し、偕老(かいろう)の意があるとして、その徳をたたえます。
※「偕老」
- 夫婦が老いても仲良く暮らすこと
- 夫婦の愛情が強固なことを意味する
男女2人の命式の日柱が天地徳合の関係になると、フィーリングの相性は抜群と判断します。
天地徳合の具体例(一部です)
- 戊午 と 癸未
- 戊辰 と 癸酉
- 戊寅 と 癸亥
- 戊申 と 癸巳
- 戊戌 と 癸卯
- 戊子 と 癸丑
ただし、これはあくまでフィーリング、つまり感性の相性です。
この他に、
- 身旺・身弱の相性
- 格式の相性
- 命式同士のバランス
などを検証しないと完全とはいえません。
とはいえ、天地徳合が成立すると「何となく気が合う、惹かれる」という関係になる可能性が高いです。
【四柱推命の六十干支】
生年月日の干と支の組み合わせは60通りあって、「六十干支」と言います。
天干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の10個)と地支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12個)を組み合わせます。
四柱命式には、上の干支が4つ入ります。
- 年柱
- 月柱
- 日柱
- 時柱
上の4本の柱から「四柱命式」が成り立ちます。
そこから、性格や人生傾向、運命や運勢を推命するのが「四柱推命学」です。
【四柱推命】昭和の歌姫 美空ひばりさん「日干が強い、秀逸な食神格」
ここから先は、具体的な命式の読み方に焦点を当てていきます。
今回は、美空ひばりさんの命式を題材に、彼女の成功の背景にある運命的な要素を分析してみます。
ひばりさんの命式は、日干のエネルギーが強い秀逸な食神格です。
日干と格のバランスが良く、成功運が強い人だとわかります。
格である食神は表現力、強い印綬は人気運と思慮深さを意味します。
栄光の人生の光と影。心に残る永遠の歌声は、この命式から生まれました。
【美空ひばりさん】丙日生まれ、身旺の食神格
日干(体)・食神(用)が強い秀逸な命式
月支が比劫星のため、日支から格を採用し「食神格」として鑑定します。
格が強く、日干も比劫星や印綬に守られて強いです。
日干(体)、食神(用)ともにバランス良く強いため、非常に良好な命式になっています。
「永遠の大スター、昭和の歌姫」の美空ひばりさんの用神(格)が、表現力を意味する食神になっているのは、まさにさもありなんと感じます。
印綬から比肩、そして食神に向かって淀(よど)みなくエネルギーが循環しています。
印綬⇒比劫⇒食神
- 印綬:聡明(インプットの才能)、気品、ソフトさ、気配り
- 比劫:自立心、行動力、負けず嫌い
- 食神:技芸の表現力
学術・技術・芸術・芸能方面で力を発揮し、相当発展する素地がある人と推命します。
命式が良いため、先天福分(持って生まれた成功運)のレベルが高いです。
ただし、比劫星が強いため、やや専制(勝手気まま)の気質を持っています。
月上印綬が月支比肩を強めます。
- 比肩は自立の星です。同情を嫌い、独立心が強い人とわかります。
- また、月支比肩の自立心と行動力に、印綬の知性がプラスされています。
- 行動力に思慮深さが加わるため、成功運が磐石になります。
- さらに、日支食神が良好に働いているため、衣食住に困ることはありません。
一方、比肩が強まると、財星を剋します。
- 父親(偏財)と縁が薄くなる暗示がある
- 財的なトラブルが発生しやすい傾向がある
月柱にある比肩と印綬は、自分の考えと生き方をしっかり持つ星です。
つまり、自分流を貫くタイプのため、誰にもマネできない一芸を身につけやすい組み合わせです。
また、自分の分を知っているため、気持ちがブレず安定感があります。
自分の歩む道を着実に確保できるため、一度手に入れた成功を失うことなく、充実した人生を送れます。
ただ商才はないので、その方面には進まないことです。
【美空ひばりさん】性格分析
日干のエネルギーと食神が強いため、自分表現と自己主張の欲求は強いです。
また、見栄っ張りの負けず嫌いで正義心が強く、潔さと割り切りの良さがあります。
当然、プライドは高く、指図されることを嫌います。
もちろん、好き嫌いはハッキリしています。
ダメージがあっても、気落ちを人に見せようとしません。
印綬の働きから、理想家でいつまでも夢を追う人です。
また、利己的で自己過信に陥りやすく、ワンマンになって嫌われやすい面もあります。
権力志向は強くありません。政治的駆け引きも上手ではありません。
日支食神の影響で、苦しいことがあっても前向きになれます。また、自分の好きなことに熱中できます。
食神はやや無神経な星ですが、月柱に比肩と印綬が重なるため、人への気配りは細やかです。
人を信じやすいお人好しな面がありますが、比肩も印綬も頑固で負けず嫌いな星のため、いざとなれば周囲の反対を押し切ってでも自分の道を突き進む人です。
日干のエネルギーは、かなり強いです。
行動力がある強気な人であることは間違いありません。
また、相当な意地っ張りで、人の忠言に素直に耳を貸さない傾向もあります。
ただ、外見のわりには内心は寂しがり屋です。
相当稼いだはずなので、当然生活は派手に映りますが、案外しっかりした倹約家です。
月上印綬は、落ち着きと人気運を支えます。芸能人に印星は必要です。
特に印綬は、目上からの引き立てに良い働きをします。
【美空ひばりさん】職業の適性
月支比肩は独立心と自己主張の星です。
行動や考え方の独立性が発揮しやすい職業を選択することが肝要です。
プロ意識が持てて、個性が発揮できるような分野がよいです。
サラリーマンなどの組織人は適職になりません。
月上印綬は、手堅い知的職種を意味します。
企画力・アイデア・センス・知性・知識などを活かせる分野に進むのが良いです。
また、食神も強いので、芸術・技能・芸能・職人と呼ばれる専門性のある道は適職と言えます。
【美空ひばりさん】好みの男性と異性縁
主に日支食神で見ます。
好みの男性は、楽しいことが好きなグルメな男性です。
食事や会話など、一緒に楽しい時間を共有できる男性を求めていたはずです。
ですが、小林旭さんの命式を見ると、こちらも比肩タイプです。
また、日支に「戌」があり、ひばりさんの日支「辰」と七冲のため、心の奥でぶつかり合います。フィーリングの相性としては、今一つの男性と結婚してしまいました。
また、ひばりさん自身が持って生まれた結婚運が良くないことも事実です。
- 命式に官星(夫星)がない
- 財星(内助の星)が弱い
- 比劫星(財星を剋し、官星を反剋)と食傷星(官星を剋す)の勢いが強い
運命的に女性上位の家庭になりがちで、中途離別の可能性が高い命式と言えます。
本当は、のんびり屋で自己主張が弱く、ややエネルギー不足の男性を、月支比肩のひばりさんが支えるような夫婦が理想でした。
そういう夫と結ばれたなら、子縁に恵まれ、老後の人生が変わっていた可能性が高いです。
理由は、子星である食神がしっかりしているからです。
ちなみに、ひばりさんの紫微斗数命盤の子女宮に生年化禄があります。
【美空ひばりさん】金運
主に、財星と日干のエネルギー、月支食神の性格で推命します。
金銭面は、淡白であっさりしているところがあります。
損をしても諦めが早く、「ま、いいか」とすぐに忘れてしまうところがあります。
もともと、金銭感覚とか金銭管理能力はそれほどしっかりしていません。
つまり、お金に関して細かくてガメツイ人ではないのです。
ですが、食神が強いので、浪費傾向があっても、お金に困ることはありません。
従来の占い的鑑定法
以下は、従来の占い的看法です。参考までに書き記します。
【丙辰】生まれの女性
- 明朗で、人当たりが良く親切です。
- 細かいことによく気がつきますが、気まぐれで好き嫌いは激しいです。
- 意志が強く、自力開運型です。
- 強気で強情、考え方はやや自己本位です。
- 面倒見が良く、リーダーシップを発揮します。
- 日柱だけで見ると、結婚運は良好です。
日干が「丙」、五行が「火」
五行の火は「礼」を司り、焦りやすく気ぜわしく、自尊心を有し、立居振舞いに礼儀を重んじます。
「丙」は、派手好みで陽気な行動を取りますが、根気がなく、気が変わりやすいところがあります。悪気はなく明るい人柄でサッパリしています。
日支に「辰」
- 性格はいくぶん強引で、自我を通したがります。
- 勢いと存在感があります。
- 派手で目立つ行動を取りがちです。
- 根に持たないアッサリした性格です。
月支に比肩
- 言い出したら聞かないところがあります。
- 自立心が強く、行動力があります。
- 人付き合いはネチネチしません。
- 損得では動かない頑固さがあります。
- 日干から月支を見て十二運が「建禄」です。意志はますます強く、妥協しません。
【夫婦・異性との宿命的な暗示】
「平頭」:月柱・日柱・時柱のいずれかに「丙辰」がある神殺
- 結婚運に障害をもたらす凶神です。
- いざ結婚となると、障害が入りやすいです。
年支が空亡
祖家や生家の恩恵を受けくいとか、片親に縁が薄く、故郷を離れて生活する暗示があります。
比劫星が空亡
肉親、特に兄弟は自分の力になりにくいです。常に身内の世話や厄介ごとついて回ります。
傷官が空亡
両親、または片親との縁が薄く、女性は子縁が薄いです。
【人生の流れ】大運と歳運
人生には運のアップダウンが付きものです。
主なポイントの大運と歳運を追って、ひばりさんの人生を簡単に追いかけてみました。
第2運 4~13歳 大運【丙 午】比肩運 南方火運 羊刃
【1949年】活躍の舞台を広げた年
【数え年13歳】歳運【己 丑】傷官運・養 空亡
傷官運は、芸能や創作活動には良好な力を発揮します。
ただし、感受性が強まるため、この1年はストレスもきっと大きかったことでしょう。
空亡の年でもあり、私生活の面では落ち着かないことが多々あったはずです。
【1957年】塩酸をかけられた年
【数え年21 歳 】歳運【丁 酉】劫財運・死
歳運の劫財運は、大運の比肩運と重なるため、やや波乱含みの1年になります。
また、歳運と時柱が天戦地冲になるため、精神不安・健康不安・家庭不安が起きやすいです。
命式と大運、歳運に比肩や劫財が重なると、エネルギーが過剰になり運勢を悪くします。病気や怪我などのトラブルが発生しやすい1年と言えます。
第4運 24~33歳 大運【戊 申】食神運 西方金運
【1962年】小林旭さんと結婚した年
【数え年26歳】歳運【壬 寅】偏官運・長生
偏官運の1年は、突発的な方向に急展開しやすいです。
環境が変わりやすく、その分トラブルも増えます。
ひばりさんは、身旺の命式のため、偏官運は悪くありません。
ですが、大運(食神運)と歳運(偏官運)の組み合わせは問題があります。
食神が偏官を直接剋すためです。
- 行き違いや思惑違い、不平不満が起こりやすい
- 自己主張が強くなり、人と対立しやすい
※歳運と大運が天戦地冲
この天戦地冲はよくないです。
- 家庭不和、健康不安、精神不安が起きやすい
- 身内の病気・事故・不和・離別が起きやすい
- 他人の影響から、損失や被害を受けやすい
- 対人関係の悪化、環境の変化変動が起きやすい
第5運 34~43歳【己 酉】傷官運 西方金運
傷官運は、もともと食神が強いひばりさんとってよくありません。
- 食神格が傷官で濁り、気迷いが生じやすい
- 威張るとか、高飛車に出るなど、人に嫌われる運気になりやすい
- 対人関係に問題が生じやすい
- 内的思索を深めるには良い運気
「美空いばり」などの嬉しくないニックネームが付いた原因は、この大運にありそうです。
【1973年】実弟の不祥事から大バッシング
【数え年37歳】歳運【癸 丑】正官運・養 空亡
せっかく巡った正官運ですが、大運の傷官から剋されます。
順調に見えても邪魔が入って妨害されやすい運気です。
また、命式の年上が劫財で、歳運の正官とぶつかり合います。運勢に乱れが生じ、問題やトラブルが発生しやすい1年と見ます。
さらに、歳運の官星が空亡しているため、仕事や病気の悩みが増えます。
第6運 44~53歳 大運【庚 戌】偏財運 西方金運
【1981年】母親の死去
【数え年45歳】歳運【辛 酉】正財運・死
正財運は、お金の面では悪くありません。日干と干合するのもプラスに働きます。
ただし、年上が劫財で、歳運の正財とぶつかり合います。
運勢に大きな乱れが生じ、問題やトラブルが発生しやすい1年と見ます。
さらに、歳運地支「酉」と時支「卯」が三刑します。
健康不安、精神不安、あるいは、家庭不和等で家庭内がごたごたしやすいです。
そのうえ、歳運・大運・命式に冲が重なります。
- 大運「戌」V 日支「辰」⇒時支「卯」と支合するため解消
- 大運「戌」V 年支「丑」⇒作用は弱い
- 歳運「酉」V 時支「卯」
いずれにしても、厄介なゴタゴタが起こりやすい1年です。
※【晦気(かいき)】
歳運と日柱が干合及び支合することを晦気(かいき)と言います。
晦気は、夕暮れ・黄昏の時で、曖昧ではっきりしないことを意味します。
交通事故や男女のスキャンダルなどが起こるなど、特に注意を要するときで、死期を迎える人もいます。
【1985年】原因不明の腰痛
【数え年49歳】歳運【乙 丑】印綬運・養 空亡
ひばりさんの命式にとって、印綬運はあまり良い1年間になりません。
業績が評価されるなど名声が高まる作用はあります。
ですが、歳運印綬の空亡年は、発病すると不治となりやすいです。
そして、歳運の印綬が空亡して巡ると、一種の厄年に該当します。
心の動揺や生活の変化、病気、不名誉などトラブルが起こりやすくなります。
さらに、歳運「丑」と大運「戌」が三刑になるため、
- 他人の影響から、損失や被害を受けやすい1年です。
- 家庭不和や健康不安、環境のなど変化変動が起きやすい1年です。
【1988年】亡くなる前年
【数え年52歳】歳運【戊 辰】食神運・冠帯
身旺の人にとって、仕事運は好調な1年です。
- 歳運地支「辰」と日支「辰」が自刑するため、健康不安が起こりやすいです。
- 歳運地支「辰」と日柱「食神」が三刑するため、子どもと不和が生じやすいです。
歳運、大運、命式に冲が重なるため、
- 大運「戌」V 歳運「辰」
- 大運「戌」V 日支「辰」⇒時支「卯」と支合するため解消
- 歳運「辰」V 日支「辰」
- 大運「戌」V 年支「丑」⇒作用は弱い
家庭や健康に厄介ごとが起きやすい1年です。
この年の運の巡りが、翌年の逝去に繋がったように感じてなりません。
【永遠の歌姫】美空ひばりさん
卓越した歌声で、戦後の人々の心を癒やし、昭和と共にこの世を去った美空ひばりさんの四柱命式を見てみました。
私のイメージは、「演歌の美空ひばりさん」でしたが、後になって演歌の枠にはまらないスケールが大きい歌い手さんだったことを知りました。
ジャズもシャンソンも、都々逸だって歌いこなします。
誰かがYouTubeで言っていました。
「天がこの世に送り込んで、昭和を元気づけ、それを見届けながら平成になって天に戻された絶世の歌姫」と。
平成の終わりには、歌声合成技術で「あれから」が制作されました。
賛否両論ありますが、私は「あれから」が好きです。
平成の終わりも見届けに来てくれたような感覚になりました。
ちなみにですが、同じ2019年には、『男はつらいよ お帰り 寅さん』も上映されました。
美空ひばりさんの「あれから」と渥美清さんの映画で、平成も終わり、昭和がますます遠くなることを実感しました。
映画館に観に行きましたが、感動が止まりませんでした。
「愛燦々」「川の流れのように」
晩年の名曲です。
特に「川の流れのように」は、本人が死期を悟って歌ったという説が根強いです。
美空ひばりさんの命式は、成功が約束された秀逸な四柱命式です。
ですが、社会的成功の影にはたくさんの個人的苦労が伴ったことがわかります。
ひばりさんを想うとき、
「誰かに幸せを残すため、身を削りながら生きるのが人生の本質なのかな」
などと感じることがあります。
歌や芸の世界でなく、一般人としての生活をしていたら、苦しみが少なかったに違いありません。
先天福分が高い命式なので、どの道に進んでも成功したはずです。
何かの会社の社長になって、幸せを自分に集約できたかもしれないのです。
でも、才能がそれを許さなかった。
才能も含めて、歌そのものが宿命だったのかもしれません。
「日干のエネルギーが強い食神格」
ひばりさんの四柱命式にある「食神」は、永遠の歌声の象徴と言えると思います。
【四柱推命とは】あとがき
迷い悩んだのは流派の多さ
初学の頃、一番悩んだのは四柱推命の流派の多さです。
たくさんの著書を読みあさりましたが、本によって説明が違っていたり、吉凶が反対だったり…。
あるいは、理論が見えなくて困惑することも多々ありました。
また、知名度が高い人も含めて、実際に多数の鑑定士さんに占ってもらいました。
その中には、少しかじった程度で堂々と鑑定している人がいることを知りました。
残念な気持ちになることもありましたが、こうした経験は、誰に教わるかを考える際に大いに参考になりました。
- 理論がしっかりしていること
- 信じるに足る誠実な人柄
- 当たっていること
以上が、私が師匠を選ぶ基準になりました。
今となっては「選ぶ」などという言葉は横柄ですね。出会えたことと教えてくださっていることへの感謝しかありません。
自然法則は未解明
四柱推命の根本理論は、自然の法則に依拠しています。
そこで考えるべきことは、自然の法則原理は未だ完全には解明されていないということです。
今後、まだまだ新しい法則が発見されていくに違いありません。これまでの理論がひっくり返ることだって十分考えられます。
ビッグバン理論を唱えた理論物理学者ジョージ・ガモフも最初の頃は嘲笑されました。
それに付随して言えることは、四柱推命の理論も未だ完全ではないということです。
「自然の法則のすべてを知り抜いている」と考える人はいないと思います。
もしいたなら、それは人間の傲慢か無知と言えるでしょう。
同じことが運命学にも当てはまるはずです。
「その人のすべてがわかる」と言うなら、それもまた人間の傲慢だと私は思います。
人間の内面や運命はそんな浅いものではなく、宇宙のように広大な世界を内面に持っていると考えるべきです。人間は、宇宙の一部「小宇宙」と考えるのが基本ですから。
つまり、現段階では四柱推命学にも限界があり、決してすべてがわかるわけではありません。
考えてみれば、医療機器を用いる医師の診断にも誤診があります。
原因不明の病もまだ無数にあります。脳の実体だって、完全にはわかっていません。それが事実です。
だから、「すべてお見通し」というのは、現実にはありえないことを知っておくべきです。
私の師匠は言います。「四柱推命学に卒業証書はない」と。
つまり、死ぬまで勉強は続くということです。これまた科学と一緒です。
今後、四柱推命学でも新しい理論が発見できるに違いないのです。
運命学も科学と同様に、不変ではなく少しずつ発展していくものだからです。
少しでも多くの人に、四柱推命学の存在を知っていただき、有効に活用していただきたいと願うしだいです。
自分の運命を知る鍵:四柱推命鑑定で未来を切り開く
ここまでの解説で、四柱推命の基本とその魅力をお伝えしてきましたが、実際に自分の命式を知ることで、より深く自分を理解することができます。
美空ひばりさんの命式分析を通じて感じた運命の力を、ぜひあなた自身でも体験してみませんか?
私の四柱推命鑑定サービスでは、あなたの命式をもとに、運勢、性格、キャリアの方向性などを詳しくアドバイスします。
興味のある方は、こちらのリンクから鑑定をお申し込みください。
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