劫財が健全な働きをしている命式の人は、「決断力があって頼りになる」「情熱があって魅力的」という評価を受けて慕われることが多いです。しかし反面、「強引で個性月強いから苦手」と言われることも。本記事では、通変星「劫財」について掘り下げて説明します。

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- 「劫財」性格・職業・結婚・お金
- 「劫財」本質的性格と運勢
- 【四柱推命/通変星】劫財の機能
- 劫財が悪く働く場合(太過・不及)
- 劫財がよい働きをする場合
- 「劫財」の疑問にお答えします!
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「劫財」性格・職業・結婚・お金
「劫財」性格の傾向
月支通変星が「劫財」の場合は、次の性格が出やすいです。
- 意地と根性がある
- プライドが高く、反骨精神旺盛でライバル意識も強い
- 執拗で粘り強い
- 注目と喝采を浴びたい
- 一風変わった考え方をする
- コダワリに向かってコツコツ努力できる
- 欲が深く、損得勘定に敏感
- 人付き合いがよく、面白い人として注目を浴びる
- 人の言葉に耳を傾けない
- 言いにくいことをハッキリ言う
- いざという時には普段見せない度胸を発揮する
- 本気で怒ると執拗に攻撃する
上の性格があまり目立たないのは、環境適応能力の高さが原因です。
「劫財」仕事・職業
- 独立起業願望が強い⇒勤務生活より一匹狼的な仕事〇
- 自分のペースに引き込むのが上手⇒交渉力を活かせる仕事〇
- 融通性があるため⇒営業職〇
- 表舞台に出たい⇒経理や庶務などの事務仕事▲
- 財を剋す⇒金融関係の職業▲
- コダワリへの努力⇒技術職など専門家的な仕事〇
強い信念と行動力で大成功の人生を送る人も少なくないようです。

「劫財」結婚と恋愛
- 結婚を打算的に考える傾向がある
- 男性は、女性の愛情に気がつきにくい
- 愛情表現が不器用で上手でない
- 自分の理解を超えたタイプの女性に惚れやすい
- 女性は、男性的なタイプを好きになりやすい
- 女性は、男性に尽くしても、見返りが少ないなど苦労が多い
- 一人の男性で満足しない女性もいないではない
男性の命式で日支が「劫財」だと
- 自分と似たタイプの女性を好む
- 意地っ張りで、心が強い女性を好む
女性の命式で日支が「劫財」だと
- 自分と似通った考え方の男性を好む
- 遊び好きの男性に縁がある
- 野心家の男性と縁がある
- 家に帰ると気難しくなる男性と縁がある
「劫財」お金・財産
- 矛盾を秘める(金銭欲が強いのに散財する)
- 浪費傾向が強い(ギャンブル、交際費など)
ここから先は内容がややこしいため、興味がある人のみお読みください!
「劫財」本質的性格と運勢
劫財は日干の陰(裏)に該当します。そのため、日干の陽(表)と合わせて表裏一体の性格(二重人格的要素)が出やすくなります。
「劫財」自我(個性)が強い
- 普段見せない裏の自我⇒自分の欲望達成が一番の目的となるため、強引さや自己顕示欲などが強まる
- 財を奪いにいく神⇒欲望に弱く、株やギャンブル・投資などに魅かれやすく刹那性の強い気質となる
- 自己本意で気性が激しい⇒剛毅果断で闘争精神旺盛なため、目的達成に向かい根性がある
- 欲望が強い⇒外見は従順に見えても、内心は我欲が強い
- プライドの星⇒見栄と虚勢を張りやすい
年干支にある「劫財」⇒社会運
運 勢
- 友人や身内の世話に奔走するなど気苦労が多い
- アクの強さから、世間から非難を受けやすい
性 格
- 好き嫌いが激しい
- 結婚運にはマイナス(女性の場合)
年支と日支または月支が、刑冲害する命式
- 人に嫌われるなどの悪い作用を受けやすい
- 社交性に乏しく、外出を好まない
年支と日支または月支が、三合半会・支合する命式
- 自分は好き嫌いがあっても、人からあまり嫌われない
- 社交性があって、外出が好きな人が多い
年支が三合半会・支合するが、刑冲害する命式
- 不利な状況になると態度が豹変することがある
月干支にある「劫財」⇒社会的成功運と対人関係運
- ワンマンになりやすいが、信念を貫く
- 身内以外には身構えることが多い
- 何かを興す力があり、起業家の素質はある
- 性格にクセはあるが、人気運もある
- カッとなると抑制が利かなくなる。夫が出世すると自分も偉くなったと勘違いする。(女性の場合)
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【四柱推命/通変星】劫財の機能

劫財=日干(自分)と同気異性の他干のこと
・同気:日干と同じ五行(木なら木)
・異性:男子(陽)なら女子(陰)、女子(陰)なら男子(陽)
劫財:異性の兄弟姉妹、異性の義兄弟姉妹。身内や同僚と見る場合もあります。
命式内の劫財の状態によって、次の作用が生じます。
-
「陰」は「裏」を意味するので
⇒二重人格的性格になる(表と裏を併せ持つ性格)
《例》表の顔は協調的(社会生活上必要)
《例》表の顔は社交的(ホンネは今一つ)
⑴誰でも本音と建て前を使い分けますが、その傾向がが強いと考えてください。
⑵表と裏の自己矛盾から悩みやすいところがあります。

- 劫財は正財の七殺⇒浪費傾向、ギャンブル好き
- 男性で劫財が悪く働く命式⇒妻と生死別しやすい
- 劫財は正財を強く攻撃⇒金銭に恵まれないか、身内の厄介ごとを背負い込む
- 劫財が多い命式⇒身内以外には厳しく接する人が多い
- 比劫星が太過しているか印星が劫財を強める命式⇒我が強く、身勝手になりやすい
- 女性で劫財が悪く働く命式⇒良妻になりにくい
- 男性で、劫財と偏財が干合する命式⇒浮気に注意
- 女性で、劫財と偏官が干合する命式⇒浮気に注意
- 年上に劫財がある命式⇒遺産や家権を相続をすることが少ない
- 日支に劫財がある命式⇒配偶者は本人と似た性格で、さらに自我が強い傾向
- 食神格に劫財がある命式⇒概ね幸福度が高くなるが、劫財が多すぎる場合は▲
- 傷官格に劫財がある命式⇒名誉の失墜に拍車がかかってよくない
- 同一命式内で正官と劫財が共にある人⇒運勢が乱れやすい
- 印綬格に劫財がある命式⇒親の庇護や目上の引き立てが期待できる
- 年柱か月柱に出る劫財が空亡する命式⇒兄弟縁が薄い
- 正財格に劫財があると厳しい⇒食神か傷官か、あるいは正官があると吉に変化
- 身弱の命式で日支に劫財がある⇒配偶者から助力があり、夫婦仲は良好
- 劫財と財星の強さが均衡する命式⇒「富裕の命」(大吉)
- 劫財と偏官の強さが均衡する命式⇒「身殺均等の命」(権威ある人格者)
- 劫財があるのに日干のエネルギーが弱過ぎる命式⇒運勢や運命が極端に悪い
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劫財が悪く働く場合(太過・不及)
四柱命式で太過・不及している場合は、劫財の欠点が目立ちやすくなります。
劫財が太過(強すぎる)
- プライドが無駄に高く、対人トラブルが発生しやすい
- 自己中心性が強く出て、協調性に欠ける
- 計算高さが出て、他人に嫌われやすい
- 金銭的に恵まれない
- 妻に苦労をかけ、場合によっては離婚する人も
- 子どもの開運発達を妨げる
- 親の身の上に異変が起こりやすい
- 独立起業しても成功はおぼつかない
- 論理的思考が苦手

劫財が不及(弱すぎる)
- 意志が弱く、決断力に欠ける
- プライドが高く、見栄だけは張りたがる
- 依存心が強く、自分で責任を負えない
- 愚痴と文句が多い
- 独立起業しても失敗する
- 勤務生活を送るのが賢明だが、出世はできない
劫財がよい働きをする場合
悪役扱いされやすい通変星ですが、よい働きもします。
次はその一例です。
- 日干のエネルギーが弱い時は、精神気力を高めてくれる
- 弱気な人に心のパワーを与えてくれる
- 意地と根性が備わり、成功への原動力になる
- 命式に正財や偏官が多数ある人を救ってくれる
「劫財」の疑問にお答えします!
Q「劫財は性格が悪い?」
劫財が強いからといって、必ずしも「性格が悪い」と断定できるわけではありません。
劫財は、一般的に以下のような特徴と結びつけられることが多い星です。
- 行動力と決断力⇒思い立ったらすぐに行動に移す、決断力がある。
- 独立心と負けず嫌い⇒自分の力で道を切り開きたい、競争に勝つことを望む。
- 社交性と人脈⇒人と関わることが好きで、多くの人との繋がりを持つ。
- 情熱と顕示欲⇒情熱的で、目立つことを好む傾向がある。
- 剛毅果断⇒強くて、決断力がある。
- 独立独歩⇒誰かの指示を受けるよりも、自分の力で進むことを好む。
以上の特徴は、状況によっては「リーダーシップがある」「エネルギッシュ」「社交的で頼りになる」といったポジティブな側面として現れます。
では、なぜ「性格が悪い」というイメージにつながることがあるのでしょうか。
それは、劫財の持つ「強さと競争心」が、時に以下のような形で現れることがあるからです。
- 自己主張が強すぎる⇒自分の意見を強く押し通そうとするあまり、周りの意見を聞き入れないことがある。
- 負けず嫌いが過ぎる⇒競争に勝つことにこだわりすぎるあまり、相手を蹴落とすような行動に出てしまうことがある。
- 強引さ⇒自分のやり方や考えを人に押し付けるような、強引な態度をとることがある。
- 財(お金や物)への執着⇒財を欲する気持ちが強すぎて、金銭的なトラブルや欲深さにつながることがある。
- 独断専行⇒周囲と協力することよりも、自分の判断を優先することがある。
これら1から5の側面が強く出すぎると、周りから「自己中心的」「わがまま」「強引」などと見られ、結果的に「性格が悪い」と感じられてしまうことがあるのかもしれません。
しかし、これはあくまで劫財の性質のネガティブな側面が強く出た場合の話です。
劫財が強い方でも、
- 命式のバランスが良い⇒劫財の強さを、目標達成のためのエネルギーや、周りを巻き込むリーダーシップとして活かしている。
- 経験と学び⇒人生経験を通して、自分の性質を理解し、他者への配慮や協調性を身につけている。
といった場合、むしろ「決断力があって頼りになる」「情熱的で魅力的な人」として、周囲から慕われることも多いのです。
ですから、「劫財が強い=性格が悪い」と決めつけるのではなく、その人の「強さ」や「行動力」が、どのように発揮されているのか、どのような場面でその性質が現れているのか、といった点を見ていくことが大切だと思います。
Q「劫財を命式に持つ人は二重人格?」
劫財は「自分の裏側」を意味する通変星なので、ふだんは表に出ない煩悩や欲望が出ることがあります。そのため、「劫財を持つ人は二重人格」と見なされやすいのは事実です。
ですが、劫財を持つ人が「二重人格」と直接的に決めつけるのは乱暴です。
では具体的に、劫財のどのような特徴が二重人格の印象を与える可能性があるのか、いくつか掘り下げてみます。
- 適応力と戦略性⇒劫財は、臨機応変な対応力や状況を有利に進めるための戦略性を持ち得る星です。その対応が、ある人に対しては友好的でも、別の人に対してはドライだったり、あるいは状況によって自分のスタンスをガラッと変えるように見えると、「この人は本心が分からない」「二面性がある」と感じられてしまうことがあるでしょう。
- 柔軟性と計算高さ⇒劫財は目的を達成するために、柔軟に考え方を変えたり、周りの状況を計算したりすることができます。その計算高さや、相手によって態度を変えるような言動が、「裏表がある」「本心が見えない」と感じさせ、結果的に「二重人格」という印象に繋がることは十分あります。
- 強い独立心と自己防衛力⇒劫財は非常に独立心が強く、自分の力で物事を成し遂げようとします。その一方で、自分を守るために、相手によって距離感を変えたり、警戒心を見せたりすることがあります。この状況による態度の変化が「人格が違う」ように見えることがあります。
- 感情の起伏⇒劫財は、エネルギッシュな反面、感情の起伏も激しいです。明るく社交的な時と静かに沈んでいる時と、極端になりやすいところがあります。さらには、攻撃的になることもあります。この感情の波が、まるで別人のようになったと感じさせる可能性があります。
「二重人格」という印象につながる可能性のある側面をあげてみました。
人は誰でも二面性を持っています。劫財は人格の裏側を意味する通変星のため、
- 裏側が出やすい⇒二面性が出やすい
と考えると良いと思います。
むしろ、「状況に応じた柔軟な対応力」や「戦略性」は、現代社会を生き抜く上で非常に有利な才能とも言えます。
大切なのは、その人が持つ劫財の性質が、他者を傷つけるためのものではなく、成長や目標達成のために建設的に使われているかという点でしょう。
Q「月支が劫財の女性は美人が多い?」
劫財が多いと、自分の幸せを中心に考える傾向が強まり、自己主張も強くなります。
すると、
- 女性は、自分の美しさをアピールしようとする
- 異性へのアピールも巧みなため、色情に厚いなどといわれる
- 自己中心性から、夫を軽んじて浮気や不倫に走ってしまうケースもある
- 月支や日支に劫財が出る人は、偏官や偏財に干合する気持ちが強いため、異性関係に問題が発生しやすくなる
自分のセールスポイントを前面に出す傾向が強いため、必然的に美人が多くなるのでしょう。
ただし、異性にあまり興味がない場合は、職場を自己アピールの場所と考えて、仕事一筋で頑張ろうとする傾向が強くなります。
★過去記事もどうぞよろしく
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