初婚で3人の連れ子がいる女性と結ばれた男性(知人)の紫微斗数命盤を紹介します。奥様は一人目の夫を不慮の死で亡くしていました。
結婚して15年くらいが経ちますが、彼は血縁がない家族との関係に日々苦悩しています。令和5年の春に義父母が立て続けに亡くなりました。
- 「俺の家族は義理だらけ」義父母が立て続けに逝去
- 【紫微斗数】大限父母宮と歳運父母宮を観察すると
- 【紫微斗数】「義理の子ども達との関係性」子女宮を観察すると
- 【紫微斗数】「今後の夫婦関係は」夫妻宮を観察すると
- 【紫微斗数】「健康運は?」疾厄宮を観察すると
- 【後日談】家族への気遣いと疲弊は相変わらず
「俺の家族は義理だらけ」義父母が立て続けに逝去
「2人とも別の病院で入院していて、しかも遠いので大変」
と言っていたのが令和5年の3月頃。
「危ないかもしれない」が4月。
5月になって二人とも10日と違わず旅立ちました。
「葬式から何から本当にバタバタで…」と言っていました。
それだけでなく、実子である奥様の心のケアも必要だったようです。
大変だったと思いますが、一つだけ良かったこと。
それは、お二人仲良く旅立てたことかもしれません。
この世でもあの世でも寂しい期間は、きっと短かったことでしょう。
【紫微斗数】大限父母宮と歳運父母宮を観察すると
令和5年は、うさぎ年ですから「卯」の宮が歳運命宮です。
そうすると、すぐ上の「辰」の宮が歳運父母宮となります。
そこに自化D(自化忌)がありますから、父母や目上の人によくないことが発生する気配が濃厚と見ます。
さらに、53~62歳の大限父母宮も「卯」の宮に重なります(宮位重畳)から、良くないことが起こる可能性は相当高いです。
この人は、令和5年は数え年61歳です。
生年四化星が「卯」の宮にないので、実の親とは断言できません。
しかしながら、父母宮の意味するところ(目上の人)から、義父母はその範疇に収まると考えてよいはずです。
【紫微斗数】「義理の子ども達との関係性」子女宮を観察すると
子女宮に生年化科Cがあります。
人を育てる、教える仕事に能力を発揮します。
実際、この人は教員です。
お子さんは、3人とも義理の息子さん・娘さんです。
話を聞くと私の方が疲弊するくらい本人は子どもたちに気を使っています。
今は全員が成人し、それぞれ家庭を持っています。
「お父さん」と呼ばれたことは一度もなく、上の二人とは激しい口論からすっかり気まずい関係になっていると言います。
それでも、息子さん・娘さん達は時々家に来るらしいです。(近所に住んでいる)
そして、彼とはほとんど会話をしない…。
「来たら自分の居場所がない」「愛想笑いの連続で疲れる」「早く寝室に行きたくなる」「ホンネを言えば、来てもらいたく…ナイ」
お孫さん(こちらも義理)は本当にかわいいと言っています。
「孫と戯れることで、気まずい時間をやり過ごすしかないから」
お孫さんをかわいがる姿と様子から、義理の子どもさん達との関係性も少しだけ良くなってきているそうです。
まさに「子(孫)はかすがい」ですね。
ちなみにお孫さん達は、彼を本当のジイチャンと信じているそうです。
【紫微斗数】「今後の夫婦関係は」夫妻宮を観察すると
この人は初婚ですが(晩婚)、気を使いながら生活していることが命盤からもわかります。
油断すると、奥さまはお子さん達と一緒に家を出て行っても仕方がなかったという感じがします。
夫妻宮と子女宮とが串聯しています。非常に繋がりが深い「夫妻宮」「子女宮」です。
実際、奥さまと息子さん・娘さん達の関係は非常に密接らしいです。
彼が別室に行くと、奥様と娘さんがヒソヒソ悪口を言う声が聞こえることもあるらしく…。
彼はよく耐えていると思います。
夫妻宮に生年化忌Dがあり、自化禄Aと合わさってDーAの破格を起こしています。
こうなると、結婚しないか、しても遅いか、あるいは離婚する気配が濃厚なです。
この人は、若い頃から女性に対する選別眼が厳しかったのですが、生年化忌Dが夫妻宮にあるので「さもありなん」です。
こういう人は、
- 前世において配偶者をヒドい目にあわせた
- ゆえに、その償いを負わされるような相手と出会い、結婚することが多い
とされています。
つまり、夫婦生活に苦労が付きまとうのは前世からの宿命といえます。
具体的には、
- 近親者から結婚に反対されやすい⇒押し切ってでも結婚する
- 配偶者の世話をしたり、面倒を見るようになったりする
- 一生懸命に尽くしても、配偶者の問題の後始末に追われる
- ずっと一緒にいると気疲れする
ただし、最後まで添い遂げると得られるものも大きい(【化忌】の獲得)です。
現在、夫婦仲はギリギリのところで何とか持ちこたえているそうです。
来因宮(前世からの課題の宮)は田宅宮です。
家庭のことで苦労するのが今世の宿題です。
その田宅宮にある陀羅星(上の図にはありません)もよい働きをしません。
欽天四化の見たかでは、兄弟宮にある巨門星はお姉さまを意味します。
生年化権Bが付帯するので、気が強いお姉さまでしょう。
そして、夫妻宮にある貪狼星が彼自身なら、いずれ家を出る可能性があります。
ただし、出て行けない事情があります。それはお金です。
「家を出たくても出られない」という鳥かご状態が73歳くらいまで続きそうです。
苦しいですね。
奥さまがシングルになっていた理由は、前の旦那さまの事故死です。
今でも大好きだそうです。ますますツラいですね。
【紫微斗数】「健康運は?」疾厄宮を観察すると
健康運ですが、疾厄宮に主星がありません。
向かいの父母宮の主星を見ますが、
- 太陽星は、目・循環器・心臓
- 天梁星は、先天性の難病
に注意とされます。
また、四柱推命で見るとかなりの身弱で体は強くないはずです。
「的中した」と言うつもりはないですが、事実、若い頃から心臓に疾患を抱えていて秋に手術をするそうです。(令和5年現在)
大きな手術になるようですが、命盤から生命の危険はないと断じます。
【後日談】家族への気遣いと疲弊は相変わらず
心臓の手術は無事に終わりましたが、体調不良は続いています。
令和7年3月現在、家族との関係に大きな変化はないそうです。
激しい夫婦喧嘩は相変わらず定期的に発生するらしく、時々「もう別れたい。家を出たい」とボヤいています。
ですが、家計のすべてを奥様に渡してあり、お金の自由が利かないそうです。
前の旦那さまの事故で得た保険金などの額も知らされていないらしく、話を聞く度に気の毒に思えてしまいます。
命宮に武曲星という社会的地位と財運を支える主星があります。
基本的に彼は仕事熱心です。
そんな彼が「お金がない」とボヤくのは、酷な言い方ですが夫妻宮に原因があります。
夫妻宮の自化科Cは、配偶者に振り回される運命を示唆しています。
私は、付き合いの長い彼に対して別居することを勧めています。
でも、なかなか決心がつかないでいます。
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