先日、教え子から連絡がありました。「5月に、3年間付き合っている彼女を入籍します」
他の教え子も加えて4人でささやかな新年会として鍋を囲みました。
了解を得て記事に書きます。(無記名+彼女の命式は掲載しません)

四柱推命【婚期の法則】出逢いは3年前
出逢いは偶然やってくる!?
さりげない婚約発表でした。会食中に、「実は俺、…」
当然「いつ、どうやって出会ったの?」の質問が。
「3年前だよ」(2021年、数え年24歳)
出逢いのきっかけは、月に数回行く居酒屋の玄関で「閉店時間の変更」の貼り紙を読んでいた時でした。(本人談)
女の子数人のグループがやって来て、「あ、もう閉まっちゃうんだ。残念」。
そこから「居酒屋ならもう一軒近くにありますよ」と会話が広がって、その店で仲良くなったらしいです。
一軒目の居酒屋さんの閉店時間が早くて良かった!ということになりますね。
偶然で突然の出逢いってあるものなんですね。
【四柱推命】婚期の法則で分析すると

【婚期の法則】大運・歳運+生まれた日
- 大運《甲 子》 正財
- 歳運《辛 丑》 比肩
- 彼の日柱《辛 巳》+月柱《辛 酉》
この3つがわかれば、婚期を予想できます。
それを「婚期の法則」といいます。
結婚運(婚期の考察)
- 歳運と命式の日支が連携して三合金局「巳・酉・丑」 ⇒法則に適う(強い)
- 大運と歳運が支合「子 丑」 ⇒法則に適う(あまり強くない)
- 歳運と日支蔵干が丙辛干合する ⇒法則に適う(強い)
◇婚期の法則に3項目適合 ⇒婚姻がまとまる可能性が非常に大きい
※婚期の法則は、入籍など法律上の時期ではなく、肉体の結合時期を示します。

【家庭環境】明るい彼だが、家庭環境に苦労してきた
「高校時代は兄と二人暮らし」
彼の家庭環境はけっこうシビアで、高校時代も苦労していました。
命式から分析してみます。
空亡しているとはいえ、月柱に比肩が透干して根を張っています。(酉は辛の建禄)
こういう場合、運勢が強い兄弟がいることが多く、本人は実家を離れる運命になりやすいです。(ただし、少子化が進んだ現代では、兄弟の通変星があってもその通りにならないことも多々ある)
しかし、彼の場合は当たっています。お兄さんは公務員として安定した職に就き、結婚して家も建てて子どももいます。
また、比肩が月柱に重なると、親との口論や葛藤が多くなりやすいです。
彼の場合は、高校時代からお兄さんと二人暮らしでした。(かなり珍しいですよね)
両親は離婚し、母親は九州、父親は東北にいたからです。
母親と暮らしたのは、小学生時代の数年だけみたいです。
父親と暮らした年月の方が長いのですが、なぜか母親を慕っていて、父親のことは「ダメ親」と言います。
「実際に世話をしてくれたのは父親なのになぜ?」と聞きましたが、本人もハッキリした理由がわからないそうです。
私が思うに、命式の影響が出ているのだと思います。
比肩が強く、父親の星「偏財」を剋すため、特に父親と縁が薄くなりやすい命式です。
そして、財星は奥さんの意味もあります。
今は同棲して仲良く暮らしているようですが、結婚後も気づかいを忘れてはいけません。優しく接することがとても大切です。
また、年上の「印綬」は、家柄の良さを暗示します。
ただし、年支「正財」から剋されるので、実家から受ける恩恵は少ないです。
お兄さんとの縁も徐々に遠のく運命なので、時々連絡を取り合うなどした方がよいです。
日柱の意味と日支通変星
日支は、主にプライベートに関することを見るポジションです。
特に、夫婦生活や結婚生活などの夫婦縁の吉凶を司ります。
【結婚運】日支通変星の正官 (男性の場合)
温厚で常識的、どちらかといえば気が小さく、正直な女性と縁があります。
品行方正で真面目、素直で柔軟性があります。
派手さや面白味は少ないので、それを期待し過ぎないことです。
総じて、男性にとって恵まれた結婚運と言えます。
※ブログの記事は本人には承諾をもらっています。
彼の四柱命式「建禄格」と「正官格」
生まれた時刻が不明だと紫微斗数が使えない
彼の命式ですが、流派によっては「建禄格」、私の流派では「正官格」として見ます。
残念ながら、本人も生まれた時刻がわかりません。
そうなると、三柱で判断するしかありません。もちろん、紫微斗数は使えません。
さて、私も「建禄格」なので、よくわかりますが、その格にはまると、独立心旺盛、負けず嫌い、単純、頑固、時々わがまま、自分が思うように生きたいという性質が強く出ます。
彼をよく知っているつもりの私から見て、該当していると感じます。
「格」を知れば自分の人生観がハッキリする
一方、「正官格」の性質は、ルールに忠実、ソフトな雰囲気、我慢強い、まじめ、正直、純粋、顔が整っている、下品を嫌う、責任感が強いなどの生き方になります。
「格」は、その人の人生の価値観を表します。
人生観ですから、その生き方に沿うことが自分らしい人生に近づきます。
知っておけば、職業選択のヒントになるし、結婚相手の相性もわかります。
つまり、自分に合う生き方がわかるというわけです。
しかしながら、命式のバランスがよくないと、理想の生き方ができにくくなります。
そして、理想と現実とのギャップから、悩み深い人生を歩むことになります。
人の不幸の始まりは、自分の価値観と違う生き方を選んだ時だと言えます。
職業生活も結婚生活も、自分の価値観と符合していなければ、相当ストレスが溜まるはずです。
その意味で見ると、彼が理想とする「正官」は強くありません。
強化するには「財星」の力が必要です。年支に正財がありますが、非常に弱いです。
こういう場合は、大運で財星を待つのが第一。
大運で巡ってこないなら、行動で財星を強めるしかありません。
財星は、人との交流の意味があります。
「友達は少ないし、いらない」と彼は常々言っていますが、これからは人とのコミュニケーションを広げることが開運のカギとなるでしょう。
【今後の人生】現実が理想に急接近するはず
高校時代の大運は「食神運」
「建禄」と「正官」。
長所は、意欲的で真面目、責任感が強いこと。
大運の作用で、どちらの傾向が強く出るのか見てみると次のことがわかります。
高校時代の彼は、食神運にいたため、「正官」の長所を発揮できない時期でした。
実際、高校時代はあまり真面目ではなく、かといって校則違反をするほどでもありませんでした。
理想の自分に近づけず、もがいていた時期だと思います。
【52歳まで好調運】理想の生き方ができる時期
23歳から財官の運が巡るため、命式の「正官」が強くなっています。
つまり、理想の自分に近い生き方ができる時期にいるわけです。
これから30年近く続く大運は、彼の人生に良い効果をもたらすに違いありません。
高校・大学時代のややハメを外した生活から、真面目で責任感が強い性格へと変貌を遂げることになるでしょう。年齢を考えると、これは良いことです。
53歳から巡ってくる偏官運の10年間は、多少の苦労がありそうです。
63歳以降の老年期から、印運と比劫運が巡ってきます。
功成り名を遂げた後は、「頑固じじい」になっているかもしれませんね。(^_^)
この命式の弱点としては、月支の空亡と、財星と官星が弱いことです。
その意味では、52歳まで財官の運が巡るのは職業人としてプラスに働きます。
もし、巡ってこなければ、職業が安定せず、生活も不安定になったに違いありません。
特に、「辛 巳」の人は、心が移ろいやすい傾向があります。
人生の大事な時期に、良い大運が巡るのも彼の人徳と言えそうです。
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