先週、北海道深川市の道の駅で新鮮なウドを購入しました。
山で採った新鮮なウドはなかなか手に入りません。
畑で育ったウドは、独特の香りもなく山のものより味も劣ります。
昔は、山に行けばすぐに採れましたし、お店でも安く大量に売られていました。
今はそうではありません。
15年くらいまで生えていた山でも簡単には見つからなくなりました。
「ウドは根っこから取ると、もう生えてこないのだ」と祖母が語っていた記憶があります。
知識がない人や、採れればいいやと考える人がたくさんいると、そこではもうウドは採れなくなってしまうのだそうです。
農業を営んでいた祖母は、自分の家の畑でウドを育てていました。
「やっぱり山のものとは全然違うね。香りもないし味も薄い」
と話していたものです。
北海道では、ウドなどの山菜を採りに山の中に入っていく人たちがたくさんいます。
夢中になって探しているうちに、道に迷ってしまったり、穴にはまってしまったり、最悪のケースでは熊に襲われたり。
でもそれだけの魅力が山菜にはあるのですね。
さて、ウドを買った日、 Twitter に「新鮮なウドを買いました」と投稿しました。
すると、数名の方が「イイね」と一緒に「どうやって食べるのですか?」と質問を寄せてくださいました。
ブログからお答えします。
酢味噌和えにします。
これが、本当に美味しいのです。
ウド独特の香りと味が、ほのかな酸っぱみ、そして味噌のやさしさと調和して口の中に何とも言えない幸福感と一緒に伝わってきます。
これは今しか味わえない絶品です。
子どもの頃はウドが苦手でした。
ほとんどの子どもはウドの酢味噌和えを苦手にするようです。
大人にならないと、ウドの味がわからないのかもしれませんね。
日本史が大嫌いな高校生が、中年になって歴史に関心を持つようになるように。
高校の見学旅行で「寺院ばかり見てもつまらない」と言っていた人が、中年になって「京都に行ってみたい」と思うように。
人の味覚も関心も年齢とともに変わってくるようです。
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山菜を採りに山に出掛ける皆さん、くれぐれもお気をつけて!
そして、根こそぎ採らないでくださいね。よろしくお願いいたします。
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