【3歳のお手伝い】不器用な息子を何とかしたい
五体満足で生まれた後も、ほんのささいなことが気になってしまうのが親の性というもの。
我が家は息子の不器用をとても気にしていました。
人差し指を使うのが苦手で、いつも中指と親指を使って物をつかんでいました。
2歳の頃だったと思います。いや3歳だったかもしれません。
タマネギの皮をむくお手伝いを息子に教えました。
もちろん、最初からむくことはできません。
固い皮をはがした後に、柔らかいところだけ手でむいてもらうお手伝いでした。
上手にむけると、タマネギはツルツルになります。とてもスベスベして、美しく見えます。
そのことに目をつけた妻は、料理のたびに一個のタマネギの皮を息子にむいてもらうようになりました。
「〇〇くん、お手伝いお願いね」
息子は、一枚一枚を頑張って手でむき始めます。
「よくできたね! キレイなタマネギになったね。ママ本当に助かった。ありがとう」
息子も達成感でニコニコするし、手先のトレーニングになるし、お料理だってちょっとだけ助かります。
まさに一石三鳥だったのです。
「タマネギをむくと涙が出るって気づかないんだね」(^_^)
【3歳のお手伝い】息子が涙に気づいた日
ところがある日、私が帰宅すると妻は笑いながら言いました。
「とうとうバレちゃったよ!」
何のことかと聞いてみると、
妻「何回お願いしても、『タマネギイヤだ』と言うようになっちゃった」
私「機嫌が悪かっただけじゃないの?」
妻「ちがう、ちがう。タマネギを近づけるだけで『イヤだ』っていうの。涙が出ることに気がついたんだよ。きっと」
これは今思い出しても楽しい出来事でした。
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うれしそうにニコニコして皮を剥きながら、いつのまにか「なんだか変だぞ」と息子は気がついたのですね。
その夜、夫婦で爆笑したのは言うまでもありません。
その後、タマネギの皮むきのお手伝いをしてくれたという話を一度も聞いていません。
どうやら本当に「涙が出ちゃう」ことにうちの3歳児は気がついたようです。
でも、いいお手伝いですよ。
2、3歳児のお手伝いとしてぜひお勧めします。
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