「息子が場面緘黙で親以外と話したことがありません」。
紫微斗数命盤から傾向を読み取れるか？改善の見込みは？という鑑定を承りました。
「同じ悩みを抱えている人に向けて、ブログの記事に」とのお言葉を賜りました。
あれから２か月。やっと約束を果たせます。
【場面緘黙】「親以外と話したことがありません」
【ご相談内容】
子供の紫微斗数命盤からわかることを教えてください。
場面緘黙（かんもく）症で親以外と話したことがありません。
これから特に何で苦労するのか…将来が心配です。
【私の回答】
- 医学的視点からのお話しできません。
- 紫微斗数命盤に傾向が現れていれば、見えることをお話しさせていただきます。
- 学校の理解と対応は不可欠です。スクールカウンセラーの助力も必要です。
⇒３．すでに対応してもらっているそうです。病院の紹介も受けているようです。
場面緘黙について、原因や発症のメカニズムは、医学的にも研究段階のようです。
親として悩み、対応に迷うのは当然です。
「少しでもお力になれるなら」と鑑定してみました。
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【紫微斗数】場面緘黙の傾向は命盤に出ているか？
この命盤と同じ人が、同じ症状で象意が出るとは限りません。命盤に見えることをヒントに傾向と対策を探る作業が必要です。
【紫微斗数】場面緘黙の原因と傾向
疾厄宮（深層心理・見えない個性）に「化権」と「化科」⇒心の矛盾
化権と化科は、性格と象意が真逆です。
真逆の２つの星が、深層心理の宮（疾厄宮）に同宮しています。
そのため心の中に矛盾を生じ、それがストレスの原因になったり心理面で混乱する場面が起こる可能性があります。
ただし自化Ｂ、自化Ｃが少ない場合、強いストレスは永続しません。
命宮「巨門星」繊細、考えすぎる⇒おしゃべりか無口か
命宮に巨門星がある人は、
- 繊細・慎重・考え過ぎる
- 疑いやすい・ネガティブになりやすい
- マニアック
- 人が気づかないことに気がついて、それが気になる
比較的心に疲れを溜めやすい人と言えます。
巨門の文字から連想できるのは「口」です。そのとおり、巨門星は「言葉」の意味が強い星です。
弁論が達者なイメージが強いひろゆき（西村博之）さんも命宮に巨門星があります。
基本的に「巨門星＝よくしゃべる」ですが、ネガティブな感情に支配される時期は、「巨門星＝無口」に変わります。
このことが、場面緘黙の原因になっている可能性があります。
また、息子さんは、遷移宮に天同星があります。
「天同星+巨門星＝対外的には穏やかなタイプ」になります。
ただし、命盤に自化Ｂが２個以上あれば、穏やかさより活発さが上回る性格になります。
現在の対人関係運大凶⇒周囲から見えない威圧感
対人関係の凶意は、１３歳から現在よりは減少し、飛星のＡが大限命宮に入るので、奴僕宮の運勢では友好的な人が増えます。
ただし、奴僕宮ー兄弟宮の「兄友ライン」にＢがあるため。一部の人とはなじみにくいでしょう。
２３歳からは人間関係は好転します。
※👆の説明は長くなるため割愛します。
つまり、一生に及んで人間関係で苦労する人生ではありません。
今の苦しみは、運命的には幼少期に限定した問題ということです。
遷移宮が来因宮⇒過去世からの宿題
来因宮＝過去世からの課題の宮となります。
過去世を見たことはないので、偉そうに言えませんが、そのように教わりました。
遷移宮＝社会運、外出運、周囲環境運
- 遷移宮が悪ければ、今世で課題を克服すべし
- 遷移宮が良ければ、今世でそれを活かせ
と考えます。
この命盤は、火星はありますが、２に該当します。
つまり、遷移宮は悪くないので周囲からの威圧感は克服できると見ます。
福徳宮の対宮（財帛宮）に生年化忌⇒対面から冲される
福徳宮＝精神状態を見る宮
向かいの財帛宮に生年化忌があるため、次の傾向が出やすくなります。
- 嫌なことを忘れることができず悩む（心にため込む）
- 嫌なことを蓄積する（心が沈みやすい）
- 嫌な感情にいつまでも囚らわれやすい
- 物事にコダワリの思考が出やすい
- 精神疾患になりやすい
- 健康に注意（疾厄宮から見て健康の宮）
ただし、福徳宮に自化Ｄがないので、それが救いです。
いずれにせよ、好転してもストレスと上手に付き合っていくことが肝要です。
紫微斗数命盤から読み取れる傾向は以上です。
【大切なこと】得意分野を見つけて伸ばすこと
得意分野に夢中になれば、だいたいのストレスは解消できる
苦手なことに努力しても失敗や苦労ばかりしてなかなか成果が出ません。
それで苦しむなら、やらない方が無難です。
失敗ばかり繰り返して自信を失う方が厄介です。
不得意分野に向き合いすぎると、ストレスはドンドン溜まる
「苦手なことを努力で克服する」
それはそれで大事なことですが、向き合いすぎると大きなストレスになります。
昭和の根性論は現代には通用しないと割り切ることも大切ですね。
「苦手なことには、ほどほどに向き合う」が、心の健康にはよろしいかと思います。
苦しい時期には「苦手なことに全く向き合わない」。これもありだと思います。
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【あとがき】場面緘黙（かんもく）と紫微斗数命盤
場面緘黙（かんもく）と紫微斗数命盤
私は医療の専門家でないので、詳しいことは書けませんが、一般的に次のように言われています。
- 家では普通に話すことができるのに、学校や人前では話せないことが長く続く状態。
- 「わざと話さない」ではない。話せない場面のパターンは人ごとに一定している。
近年、不安症や恐怖症の一種と捉えられるようになってきているようです。
つまり、周囲の目が気になる、見えない恐怖を感じるということです。
それなら、やはり「遷移宮」「疾厄宮」「福徳宮」「命宮」をよく観察すると原因が見えてくるはずです。
相談者さまからのメールと返信
相談者さまからのメール
本日はご鑑定いただきありがとうございました。
紫微斗数にとても興味があったので、鑑定して頂きとてもスッキリしました！
良い面も悪い面も含め知れたので、向かう道の指標ができた気がします。
子育ても子供の個性を奪わないように、そして焦らず向き合っていきたいと思います。
場面緘黙症は専門の先生がなかなかおらず、子供の将来を考えると心配で押し潰されそうでした。
後天的要素もあるので複雑になってくるかと思いますが、今回命盤上での性格や可能性を伺った事で少し心に余裕がうまれた気がします。
全国的にも知名度が低く理解されにくい中、同じ症状で悩んでいる方が多くいらっしゃると思います。
一例として子供の命盤をブログで掲載して頂いて構いませんので、もし役に立てる機会がありましたら幸いです。（親も大丈夫です）
貴重な時間を頂けた事、感謝致します。
この先またご鑑定いただく機会がありましたら、その際はどうぞよろしくお願い致します。
本日はありがとうございました。先生のご活躍を陰ながら応援しております。
長々と失礼致しました。（ご返信は大丈夫です！一方的に失礼致しました(>_<)）
私の返信メール
昨日は心温まるお手紙（メール）をありがとうございました。
とてもうれしく拝読しました。
このようなお手紙をちょうだいすると「鑑定をやっていて良かった」と心から感じることができます。感謝でいっぱいです。
ブログに掲載しても良いとのお言葉もありがたくちょうだいいたします。
「誰かのお役に立てるなら」の思いを真摯に受け止めさせていただきます。
なかなかの文章量になると思いますので、しばらく時間をお借りしてから書いてみるつもりです。
その際には、必ずお知らせいたします。（掲載前のチェックをお願いいたします）
それから、昨日のお手紙を「お客様の声」に掲載させていただいてもよろしいでしょうか？
図々しいお願いになりますが、とてもうれしいお手紙ですので。
これについては、遠慮なく是非をおっしゃってください。
場面緘黙のご心配、夫婦関係のお迷い、人生はいろいろ大変ですよね。
少しずつ、焦らず確実に階段を上っていってくださいね。
過去記事もどうぞごひいきに
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