第45代横綱初代若乃花。大関貴ノ花の兄であり、若貴の伯父さんです。
鬼気迫る気迫と強さから「土俵の鬼」と呼ばれました。
「迫力満点の命式、めったにお目にかかれない!」
少年期の運はイマイチですが、その後は晩年まで強い運が続きます。
【四柱推命】初代若乃花さん「最強クラスの命式」
日干「乙」が相当強い「正財格」
日干が相当強い人です。
時間がわからないので三柱ですが、日干(我)を強める通変星が目立ちます。
「比肩」が3個。「偏印」が1個。
十二運には、「建禄」2と「冠帯」1。
これだけでも十二分に強いのに、おまけに年支に「刃」まであります。
こんなに迫力ある命式はめったに見られません。
「精神気力及び自我がめちゃくちゃ強い!」とひと目でわかります。
紫微斗数で12の命盤を作ってみたら、おそらく容易に生まれ時間もわかりそうです。
「さすが土俵の鬼!」といったド迫力の命式です。
この人に面と向かって文句を言える人ってほとんどいなかったと思われます。
人間的オシダシの強さは間違いなく最強クラスですね。
【初代若乃花】会わなくてもわかる「怖い人」
見た目(月上の比肩)からいかにも気が強く、気力旺盛の人です。
内面も見た目と同様、相当の強気。プライド高く、頑固一徹。強さバツグンの人です。
ハッキリ言って、この人は怒らせない方が良いです。普通の人は太刀打ちできないでしょう。
「なんだと!こらぁ!!」の迫力はハンパないですね。
怒鳴られたら「くわばら、くわばら…」と唱えるしかありません。
そのくらい迫力満点の命式です。
【初代若乃花さん】本質的性格は
相当な自信家で、やり手タイプです。
横綱に上り詰め、理事長にもなりました。
- 常に人の上に立ってリーダーシップを取りたがる。
- 何事にも出すぎ行きすぎの傾向が強い。
良くも悪くもワンマンタイプの理事長だったに違いありません。
改革もかなり実行しました。私の記憶にあるものを書いてみますと、
- 立ち合い「待った」の罰金制度
- 巡業でのちゃんこ廃止。弁当導入。(これは反対意見も少なくなかったと聞きますが。押し切ったのでしょう。)
- 立ったままの睨み合い禁止。「睨むなら仕切りで睨め」。(私は立ち睨みがプロレスっぽくて好きだったのに…)
- 立ち合いに必ず手をつくことを義務化。(私個人は手をつかない時代の相撲が好きでした)
部外者の私でも改革の数々を簡単に書き出すことができますので、他にもたくさんあったのでしょうね。
3番以外は反対意見も多そうです。この人ならではのオシダシの強さで寄り切ったのでしょうね。
そういえば、研修会?(名前は忘れましたが)で、「あんたら、八百長やめなさい!」と怒鳴った音声テープも出回りましたね。
さすがに八百長の撲滅まではできなかったようですが…。
続きを書きます。
意志強固といえば聞こえは悪くないですが簡単に書くと「ガンコ」です。
- 直情径行型の負けず嫌い。口は悪いが、行動も早い。
- スパッと割り切った考えかたをする人で、ネチっこさは少ない。
- 一本気で言葉を飾らないため、好き嫌いがはっきりしている。
といった人です。続けます。
- アクの強さはバツグンで目立った存在になりやすい。
- 他人の言に耳を貸さず、ややもすると孤立する暗示が強い人。
元栃錦の春日野理事長を長年ナンバー2として支えました。
よほど相性が良いのかな?と思って命式を並べてみましたが、相性のレベルは「ふつう」でした。
それでも長年タッグを組んだのは、お互いへのリスペクトがあったからかもしれませんね。
また、春日野親方から二子山親方への理事長禅譲(ぜんじょう)は既定路線だったようです。
主流派の出羽一門から傍流(?)の二所ノ関一門に理事長の椅子が渡るなんて、当時は異例のことだったと思われます。
そのくらい信頼関係が厚かったと当時は報じられました。
「栃若時代」の栃錦と若乃花ですから、相撲協会内でも説得力はバツグンだったのでしょうね。
◇月柱に「比肩」が透干して強いため、
- 競争意識が強く、ワガママになりやすい
- 独立独歩の精神で、自分の人生を自らの力で切り開いていく
◇格である財星が弱いため、
- お金への執着心が強い
- 奥さんに厳しく、子ども運には恵まれにくい
という欠点もあります。
天は誰に対しても二物を与えないようですね。
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【四柱推命】初代若乃花(花田勝治さん)「家庭運」
配偶者の考察
奥様はかなり苦労したと思われます。
理由は「財星」が月柱・日柱にないからです。
※年柱の「正財」は奥様とは見ません。
そのため、奥様に対する剋が強く働き、
- 独占欲や支配欲が旺盛となりやすい
- 厳しい態度で接するようなことが多くなる
しかし、時柱に「財」があったなら緩和されます。
生時を知りたいところです。
もし、奥様に優しい人だったら、時柱に「食傷星」なり「財星」があるはずです。
奥様になる人の傾向
冷静で、しっかりした女性に縁があります。
ときどき意見が衝突し相性の悪さが表面化する場合があります。
自分と考え方の似た女性に縁があり、相手を尊重するなら良き理解者となります。
【四柱推命】初代若乃花(花田勝治さん)「家庭環境の考察」
親・祖先との縁
月柱に強い「比肩」があって、格である「財星」を剋して弱くしているため、
- 祖先や父母の恩恵が受けられにくい
- 幼時生活上の苦労などが多い
- 兄弟の助けなども得られにくい
生家は裕福でなかった可能性が高いですね。
◇比肩が太過して印星の気勢を弱めるため、
- 親の健康が衰えるか、親の運勢が悪くなる
- 親の身辺に異変がある
などの件が生じやすい命式です。
月柱の「比肩」の状態から推測しますと、家業を継ぐ可能性は非常に低い人と考えられます。
兄弟との縁
「比肩」が多いため、兄弟が多い!と推測できます。
少子化の現代にはやや通用しない見方となりますが。
子どもとの縁
「官星」が命式にないこと。
たとえ時柱にあったとしても官星を助ける財星も弱いため、子縁は薄いものと思われます。
- 子どもが健康に育たない可能性がある
- 早くから親と離れて生活するようになる
【初代若乃花さんの大運】運の味方も「最強クラス」
命式に迫力はありますが、幸運度は決して強くありません。
それでも立身出世できたのは、これから「大運」に原因がありそうです。
最も大事な時期に最高の吉運期が重なっています。
第3運 18~27歳【丁 巳】食神運 南方火運
力士として一番大事な時期に最高の運勢!
運干及び運支とも吉の働きが強く、「大吉」の10年間でした。
何かにつけ面白いようにコトが運ぶ運期です。財運にも恵まれ、交際範囲も広がりやすいです。
第4運 28~37歳【戊 午】正財運 南方火運
やっぱり運が強い「中吉」の時期
とはいえ「比肩」が太過しているので、大きな期待は禁物です。
お金を稼ぎたいという気持ちも強まりますので、十分自重することです。
浮気心が旺盛になる時期でもあります。
1955年【 27 歳 】 歳運【乙 未】比肩運
この1年間は、強気MAXになります。
また、比肩運は、
- 身内、兄弟、友達や同僚などからの世話、厄介ごとが増えそう
- 身近な人の、生別、死別、別れ、独立などが生じやすい
など要注意の時期に該当します。
1956年【 28 歳 】 歳運【丙 申】傷官運
この1年間は、自意識や感受性が強まり何かとトラブルが多くなります。
神経過敏でストレスを溜め込みやすいので、精神の休息が必要です。
第5運38~47歳【己 未】偏財運 南方火運
相変わらず「吉運」が続く
偏財運は、良好ではありますが、「比肩」が太過しているので、大きな期待は禁物で、
- 財の出入りが激しい
- 強気に支配される
- 他人と仲違いしやすい
など、やや安定した生活になりにくいです。
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第6運 48~57歳【庚 申】正官運 西方金運
相撲協会事業部長から理事長への階段を上る時期は「大吉」
運干・運支とも喜神としての働きになります。相当な成果をあげることも可能な10年間です。
- 困難があっても容易に打開でき、成功の端緒をつかやすい
- 社会の信任を得やすい
立身の時期に吉運が続く点で、相当に運の強い人と言えそうです。
第7運58~67歳【辛 酉】偏官運 西方金運
この10年間も吉ですが、やや運気に陰りが…
やり過ぎたり、行き過ぎの言動があると、周囲からの強い反発が予想されるので、慎重に事を進め、腹八分で我慢することが大切です。
◆月柱と天戦地冲になり、日支とも七冲となるため、
- 精神的にも迷いや動揺が起こりやすい
- 病気の発生など健康面に問題をかかえやすい
- 家庭内での不和も発生しやすい
- 事業や仕事が思うように進展せず、中途で挫折しやすい
などが予想されます。
第8運 68~77歳【壬 戌】印綬運 西方金運
「比肩」がさらに強くなり、いよいよ凶運期に…
自信過剰になって、身勝手で利己主義的な行為が多くなりがちです。
あとがき【四柱推命】初代若乃花(花田勝治さん)
外格「強旺格」の可能性もある命式です。
日干が強く、「印綬」「偏印」または「比肩」「劫財」が旺じ、旺じる五行を剋すものがないときに強旺格といいます。
この格式になる人は、異例なる発達開運の人と言われています。
この命式は、三柱で見るかぎり「強旺格」でが、生時不明ですので、生時に日干を剋すものがあれば、この格は成り立ちません。
生時がわからないため紫微斗数命盤が作れないことと、三柱推命になってしまいました。
しかし、ここまで強烈な命式になるとは…。やっぱり命式はその人を正直に教えてくれるものだなと今さらながら感じました。
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