先日、知人から頼まれて作ったクセのある男性の四柱命式をご紹介します。
日干乙の人で人当たりが悪くないように見えるでしょうが、内面はそんな簡単な人ではありません。
ふだんはいい人ですが、一度敵に回すと面倒な人になりかねない要注意人物です。
【四柱推命】自我が強い／やや厄介な男性の命式
【四柱推命】日干〈乙〉の基本的性格
乙木は、草や花、蔓や低木のような植物にたとえることができます。
美しい花を咲かせて、人の目を楽しませることが人生のテーマです。
乙には、丙（太陽）と癸（雨露）の潤いが必要です。
しっかり根を張るには、己（湿土）があることが理想です。
それらがバランスよく命式にあれば、強い成功運を自分のものにできるでしょう。
ただ、水が多すぎると、根が腐り性格は陰湿に傾きます。
この男性は、日干が強いので、比肩（乙）も劫財（甲）も必要ありません。
また、あるなら比肩よりも劫財が良い人です。
乙は増えても力になりにくく、甲は乙をそばで支えるからです。
乙日生まれの人の基本的性格は、
- 我慢強い努力家
- 控えめでやや消極的
- 器用な人が多い
- 打たれても立ち上がる（雑草の強さ）
- 同情心に富む
- 社交性がある（草花、蔓の柔軟さ）
- 争いを嫌う
- やや視野が狭い
- 優柔不断
- 感受性豊か
次に命式全体から性質を見てみます。
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【四柱推命】日干〈乙〉身旺の偏印格
月上に「傷官」があり、月支には「偏印」、そのうえ「羊刃」もあります。
なかなかの文句タレです。
乙の柔軟さがあり、周囲の空気を読んでからしっかり文句をタレます。
クレバーな人といって良いでしょう。
- プライド⇒高い
- 反抗心⇒かなり旺盛
- 理屈っぽさ⇒かなりあり
- 偏屈さ⇒あり
- 気ままさ⇒あり〈偏印の作用〉
- 直感力⇒あり〈偏印の作用〉
- 頭の回転⇒はやい〈偏印の作用〉
- 人の話⇒飲み込みはよくない、あまり聞き入れない
- ずるさ⇒ややあり〈偏印の作用〉
- 同情心⇒あり（対象は限られがち）
- 継続性⇒今一つ〈偏印の作用〉
- こだわり⇒強い（やや自分勝手になりがち）
- ワンマンさ⇒あり
- 社交性⇒あり
- 責任感⇒あり
- 企画力⇒高い
- 自己保身力⇒高い
- 情熱⇒熱いほう
- 好き嫌い⇒ハッキリしている
- 欲望⇒強い
- 包容力⇒人並み
- 敵にすると⇒手ごわい（執念深くネチっこい）
- お金の管理・運用⇒やや不得手
- 器用さ⇒あり
- 融通性⇒意外にない（頑固さが邪魔する）
- 不平不満⇒すぐ口に出す
【あとがき】自我が強い／やや厄介な男性の四柱命式
命式にある通変星の強さを検証すると、次のようになります。
- 印星の強さ ：まずまず
- 比劫星の強さ：強い
- 食傷星の強さ：まずまず
- 財星：なし
- 官星：なし
日干の強さを管理する「金（官殺）」が時柱にあると、もっと運が強い人になります。
丑の刻生まれなら、時柱は「丁 丑」になります。
時上に「食神」、時支蔵干に「偏官」があらわれますから、人気運を得て、社会的成功度も高くなるでしょう。
結婚ですが、頑固で簡単に譲らない性格の女性に縁があります。
お互い上手く立ち回らないと喧嘩が多い家庭になりそうですね。
また、子どもさんを授かりにくい命式です。
丑の刻生まれなら、子縁の悪さはわずかですが解消されます。
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