壬は、湖・河川、海。つまり大きな水。
イメージとしては「大胆・堂々・大らか」です。
流れが止まると水は濁るため、壬は自由を愛し束縛を嫌います。
頭の中も常に流れていて、回転がはやく、クレバーです。
酒好きと依存心が強い人が多いです。
- 【四柱推命】日干〈壬〉の人の基本性質
- 【四柱推命】日干〈壬〉の人「十干との相性」
- 「壬」の相性ランキング
- 【十干/壬】壬の字義「任にして、陰陽交わって懐胎成す意。この時、天が一水を生ず」
- 【四柱推命/男女の相性】日干〈壬〉の人「あとがき」
【四柱推命】日干〈壬〉の人の基本性質
壬=海・湖・河川
- 臨機応変
- 頭の回転が速い
- 柔軟性あり
- 気が変わりやすい
- 社交的
- 目立ちやすい
- 包容力あり
- 楽観的
- 自由人
- リーダー性あり
- 人を上手に使う(利用する人も)
- 目的にはストイック
- 意外とクールで自分を見せない
動植物の生命の源「水」を蓄えるのが壬です。
それだけでなく、汚れを受け止め流し去ってくれます。
ありがたい存在ですね。
また、水は流れが止まると濁り、腐敗の原因になります。
壬の人も、その性格として止まることを好みません。
自分のペースで自由に人生を生きたい人です。
行動力もあります。
気をつける点は、遊び好きが多いことです。(あくまで傾向)
お酒好き、ギャンブル好き、そして桃花の傾向が強いように思います。
人当たりが良い人が多いですが、それは壬の流れるような柔軟さからくるものです。
しかし、「自分に対して愛想が良い=気が合う」と信じ込むのは早計です。
基本的に、合わせることが上手だからです。
包容力がありますが、納得できないと激流や津波のように激しく怒ることもあります。
自分とお相手の「十干」をご存じない方は、こちらからわかります。
【四柱推命】日干〈壬〉の人「十干との相性」
【壬】と【甲】の相性をたとえると
壬(海・湖・河川)・甲(樹木)
壬(水)と甲(樹木)。
水生木で相性ピッタリという感じがしますが、実際はそれほど好相性ではありません。
水といっても、雨(癸)ではなく海・湖・河川(壬)です。
樹木は根を張りにくく、水が強いと流されてしまうからです。
そうなると、水面を漂う「浮木(ふぼく)」となり、最悪の場合には「腐木(ふぼく)」として使いものにならなくなります。
甲の人は、壬の人に対して安心感ある付き合いができにくいようです。
付き合い方のポイント
- 頑固で妥協しない甲は、臨機応変な壬とは価値観がズレやすい
- 甲がある程度強くないと流れ去っていく
【壬】と【乙】の相性をたとえると
壬(湖沼)・乙(草花)
壬と乙の相性は悪くありません。
絵にするなら「池に浮かぶ蓮の花」です。
水生木の理想的な関係です。
花(乙)にとって居心地が良く、湖沼(壬)も与える喜びが得られます。
不安があるとすれば、壬の気変わりしやすい性格です。
壬はジッとしているのが苦手なので、乙が不安感を抱くことも。
水(壬)が激しく揺れ動くと蓮の花(乙)は落ち着いていられません。
付き合い方のポイント
- 乙の柔軟さと適応力が関係性にプラスする
- 不安になりやすい乙を大きな心で包み込むこと
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【壬】と【丙】の相性をたとえると
壬(海・湖・河川)・丙(太陽)
丙(太陽)が壬(海・湖・河川)を照らして、互いに美しく輝き素晴らしい景色を演出します。
お互いの気持ちのバランスが良ければ最高の関係に発展します。
周囲から羨ましがられる理想のカップル・夫婦になれます。
どちらも目立つタイプなので、対等な関係(バランス)を維持することが大切です。
壬も丙も強い十干です。
強い者同士は、関係を長く維持するのが難しいですが、この相性は大丈夫です。
ただし、壬は気が変わりやすく、丙も気分屋さんです。
時々、ピンチを迎える可能性はあります。
付き合い方のポイント
- 主張を激しくぶつけ合わないこと
- 丙はややせっかちなのでご注意を
【壬】と【丁】の相性をたとえると
壬(海・湖・河川)・丁(灯火)
水剋火で水(壬)は火(丁)を消してしまいます。
丁(火)も壬(水)を蒸発させるなどの抵抗を試みます。
そんな関係ですが、干合(丁壬)の相性です。(天干)
地支も支合すれば天地徳合といって最高の関係になります。
夜の静かな湖沼に浮かぶ丁火は美しく、幻想的です。
行動のペースに差があり、それが原因で時には衝突しますが、丁は簡単には去りません。
付き合い方のポイント
- 丁は普段は穏やかだが、壬にはスネやすいところあり
- 丁は疑い深いところあり。コッソリ遊んでも気づかれやすい
【壬】と【戊】の相性をたとえると
壬(海・湖・河川)・戊(山・堤防)
壬(河川)は戊(山)を削ります。
そして、戊(山)は壬(水)の浸食に抵抗します。
しかし、両者のバランスが良ければ理想の相性になります。
自由に流れたい河川(壬)を調整できるのは堤防(戊)です。
温厚でやや頑固な戊は、壬の行動を制御してくれます。
力のバランスがよければ、安心できる相性です。
それでも、水(壬)が暴れすぎると、堤防(戊)も決壊します。
付き合い方のポイント
- 戊はマイペースの人が多く、言い出すと聞かない傾向あり
- 歩く速度を合わせることをオススメ
【壬】と【己】の相性をたとえると
壬(海・湖・河川)・己(湿土・田園)
溢れる壬(水)は己(田畑)を濁流によってダメにします。
また、湿土(己)は、海・湖・河川の水(壬)を濁らせます。
接点を見出すのが難しい相性です。
近づきすぎると、壬(水)は汚濁し、己(田畑)は泥水になるからです。
穏やかな性格の己にとって、常に流れる壬は苦手なタイプになりがちです。
適度な距離感と相手を思いやる気持ちが大切です。
ただし、地支同士が支合していれば相性はグンと良くなります。
天干だけで判断するのは早計です。
付き合い方のポイント
- 己はおとなしくても観察力あり
- 壬がペースを合わせる努力をする
【壬】と【庚】の相性をたとえると
壬(海・湖・河川)・庚(鉱石・鉄・刀剣)
鉱脈(庚)は水(壬)を金生水と生じます。
庚が壬を生じる関係ですが、壬(水)が強すぎると庚(鉄)は錆びます。
往々にして壬がペースを握ります。
とはいえ、庚は負けず嫌いで目立ちたがり屋。
時々立ててあげないと、突然サヨナラの場面が到来します。
よく話し合い、理解し合うことが大切な2人です。
付き合い方のポイント
- 両者とも行動のペースが速く、最初は意気投合しやすい
- 庚は正義感が強く負けず嫌い
【壬】と【辛】の相性をたとえると
壬(海・湖・河川)・辛(宝石)
水(壬)は宝石(辛)を洗い、鮮やかにします。
辛にとって壬はありがたい存在です。
しかしながら、この組み合わせは行動のペースが異なります。
壬が支える関係にならないと、繊細な辛は疲弊します。
辛が壬に何かを与えることは基本的にできません。
壬から辛への一方通行になりやすいです。
でも、それがベストの状態です。
そうすれば、逆に目に見えない何かを辛から与えられるでしょう。
付き合い方のポイント
- ギブ・アンド・テイクの「テイク」がなくても気にしない
- 辛のプライドを守ってあげる
【壬】と【壬】の相性をたとえると
壬(海・湖・河川)・壬(海・湖・河川)
壬(川)と壬(川)が合流する景色を想像してください。
水量が倍になると、当然パワーアップします。
どちらかが時々ブレーキを掛けないと、壬(川)は氾濫します。
似たもの同士の関係は意外に難しく、どちらかが自我をセーブしないとサヨナラに繋がります。
日干のエネルギーが強い者同士だと、関係の発展性は厳しいです。
ただし、両者のバランスが良く、意気投合できたらベストパートナーになります。
付き合い方のポイント
- お互いの自制心が大切
- 大喧嘩になったら誰にも止められない
【壬】と【癸】の相性をたとえると
壬(海・湖・河川)・癸(雨・露・霧・雲)
雨(癸)が海・湖・河川(壬)に降りそそぐ風景です。
水量が少ない壬(湖・河川)には恵みの癸(雨)です。
しかしながら、強すぎる雨(癸)は激流の原因になります。
水同士なので気が合いやすい面がありますが、性格はだいぶ違います。
楽観的な壬に対して、癸は悲観的になりやすく神経質です。
共通点としては、頭の回転が良いことです。
気が合うくせにお互いの本心がわからないという相性になりやすいです。
また、生活のリズムにも差異が生じがちです。
付き合い方のポイント
- 深くわかり合うのは難しいと割り切る
- 癸はイヤな記憶を忘れないのでご注意あれ
「壬」の相性ランキング
※地支抜きのランキングです。100パーセントではありません。
- 丙
- 戊
- 辛
- 乙
- 丁
- 壬
- 甲
- 庚
- 癸
- 己
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【十干/壬】壬の字義「任にして、陰陽交わって懐胎成す意。この時、天が一水を生ず」
【壬】基本的な姿
壬は大きな水、海や湖にたとえることができる。
【十干/壬】固有の性質
大海の水に例えることのできる水で、氾濫したり濁水に変化することを恐れる。
旺水となれば常軌を逸し、戊か甲で制する以外道はない。
水の本質は流れを留めるときには淀み腐り、また、旺じ過ぎるときは奔流となって、自分の思うがままに全てのものを押し流してしまう。
水が人の役に立つためには灌漑などの用水となり、旺じ過ぎるときは戊の堤防があって、流れをコントロールすることが必要となる。
【壬】十干による性格
- 悠々と流れる大河のように茫洋としていて、清濁合わせ呑むことのできる大きな度量を持ち、慈悲心に富む反面、細心で緻密な準備をしないで、勢いにまかせて事を運んでしまうといったタイプである。
- 融通性があってよいが、確固とした信念に乏しいところもあり、また、物事をすべて他人に任せてしまう傾向があって、依頼心の強い面もある。
【壬】日干と月支が同じ場合
- 水の陽干で、「大河」のように絶えず流れて止まない水である。
- 流水であるから、ひと所に止まることを好まず、動きの中で自分を作り上げていくが、その際、地形に合わせていかようにも形を変える柔軟性があり、また、生来淡泊なのでこだわりはあまりない。
- ただ、流れることは長所であると同時に短所にもなる。定見のなさや状況に流されてしまう安易さ、だらしなさ、取りとめのなさといった性質がそれである。
- 流れる水は最後には洋々たる海に合流するから、そこに至れば清濁合わせのみ、敵も生かし味方も生かす大人物になる素質がある。
【壬】身旺の人・身弱の人
身旺の人
- 大柄の人が多く、十干の内で一番ゆったりした人が多い。
身弱の人
- 体も小柄で胆力に乏しい人が多い。
【壬癸水の示す身体の部位】下腹部、腎臓系統、膀胱、婦人科
- 水が太過・不及することに上記に疾病が生じやすくなる。
【壬】簡単な用神の見つけ方
戊己多
- 戊はよい。
- 己は悪い。柔らかい土が混じると水は濁ってダメ。
庚辛多
- 水源の金星が多いと大河は氾濫してしまう。戊が必要。
【四柱推命/男女の相性】日干〈壬〉の人「あとがき」
男女の相性・夫婦の縁は、次のことに注目して見ます。
- 結婚したくなる時期・しやすい時期
- 出会いがある時期・ない時期
- 出会いが人生の吉になる時期・ならない時期
- 喧嘩しがちになる時期・ならない時期
- 家のこと、子どものことで苦労する人・しない人
- 義父母と相性が悪い人・良い人
- 浮気しやすい性格としない性格
- 離婚しやすい危機的な時期
- もともと配偶者運がよい人・よくない人
- 離婚の可能性が高い人・低い人
- クセのある配偶者と結ばれやすい人
- 男女の縁ができやすい人・できにくい人
- そもそもの両者の相性
いわゆる「モテ期」という言葉があります。実際にほとんどの人にモテ期はあります。
こんな傾向もあります。
- イケメンの人は若い時期
- そうでない人は30代以降
誰にでもチャンスの時期は到来します。
大事なことは、その機を逃さないことです。
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