戊は、山・岩石・堤防に例えられます。
イメージとして、「固い=頑丈・頑固、大きい=包容力・安定感」の人です。
揺るぎない信念を持つ頼もしい人が多いです。根は真面目で親切、親分肌の人です。
ただ、土が強すぎると、相当頑固になります。
- 【四柱推命】日干「戊」の基本性質
- 【四柱推命】日干〈戊〉の人「十干との相性」
- 「戊」の相性ランキング
- 【十干/戊】戊の字義「万物茂り盛んとなる。戊土が王宮に属す意」
【四柱推命】日干「戊」の基本性質
五行による性格「土」
【性 情】「信」
温厚篤実にして信念を有し、信頼・宗教心を意味する星。
- 命局に土が多くて、制を受けていない人は、情が深くて、静かなことを好む性格。
【旺 相】土がバランス良く強い命式
- 信仰心が厚く、よく約束を守り忠孝の誠がある
- 態度に落ち着きがある
【大 過】土が強すぎる命式
- 何事にも執拗で反省の色がなく、頑固で愚かな古典派的な性格
- 秘密性が強く、自己を守ることのみ主意とする
【不 及】土が弱すぎる命式
- ケチで乱暴者のため、人に歓迎されない
- 何事も事理に通じがたく、一人よがりの性で、衆望を得なくても気にしない性格
【木が多い命式】
- 志は徒に大きく、そのため必要以上に心身を疲弊する
- 約束を守らない
- 他人の影響を受けやすい
【火が多い命式】
- 経済観念がゼロで、浪費しながらケチと言われる
- 外観は賢こそうに見えるが、決断力が鈍い
- 口約束しても実行が伴わず、違約しても恥じず、自己を守ることに汲々とする
【土が多い命式】
- 落ち着いているが、多分に秘密性を持っている
- 度量が大きく約束は守り、恩人に忠実だが、敵に対しては残酷すぎるところがある
【金が多い命式】
- 義理人情と信義に厚いが、剛に過ぎ、傲慢さが出てくる
- そそっかしくて落ち着きがない
【水が多い命式】
- 財に対する執着心が強く、蓄財に励むあまり義理人情に欠けることがある
- 財に対する執着心が強く、かえって損害を招く。
【日干「戊」】基本性格
- 目立ちやすい
- 安心感を与える
- 説得力がある
- 面倒見が良い
- 反発心が強い
- 頑固だが臨機応変の才あり
- 粘り強い
- 命式が良くないと頑迷になる
- 信用を大事にする
- ロマンチスト
- 愛情深い
- お山の大将になりたい
- 頼られると断れない
- 一度スネると厄介
簡単に書くと、上のように言われることが多いです。
天龍さんも戊の人です。土が多い命式でびっくりしました。
本質はかなり頑固な人ですが、臨機応変の才に恵まれています。
『クイズ面白ゼミナール』を覚えていますか?
名物教授だった鈴木健二元NHKアナウンサーも戊の人です。
やはり頑固ですが、仕事においては臨機応変の才能を存分に発揮していました。
このお二人、命式も似ています。
自分とお相手の「十干」をご存じない方は、こちらからわかります。
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【四柱推命】日干〈戊〉の人「十干との相性」
【戊】と【甲】の相性をたとえると
戊(山・岩石)・甲(樹木)
奇門遁甲では、「巨石圧木(きょせきあつぼく)」として凶の関係です。
甲(樹木)は、戊(山)から養分や水分を吸収し奪い取ります(剋)。
一方で、戊(山)は全てを取られまいと抵抗します。
土壌豊かな戊(山)なら良い関係になります。
戊(岩山)なら良い関係になりません。荒涼とした景色になります。
お互いの気くばりが欠かせない相性といえます。
戊にとって甲は偏官、つまり偏夫です。
付き合い方のポイント
- お互いの気くばりと気づかいが不可欠
- 冬生まれ同士ならちょっと厳しい関係になりそう
【戊】と【乙】の相性をたとえると
戊(花瓶・鉢)・乙(草花・生け花)
奇門遁甲では「青竜合霊(せいりゅうごうれい)」として組み合わせは吉です。
乙(草花・生け花)は、戊(花瓶・鉢)に守られます。
そして、戊は、風雨から乙を守ります。
乙は安心して成長し、美しい花を咲かすことができます。
戊にとって乙は正官(正夫)です。
※偏官は「偏夫」
乙から見ると戊は正財(正妻)となります。
基本的に良い関係が築ける相性です。
付き合い方のポイント
- フィーリングの相性が良いので自然体で接する
- 乙の方が甘えがちになりそう
【戊】と【丙】の相性をたとえると
戊(山)・丙(太陽)
丙(太陽)は戊(山)を美しく輝かせながら、山で暮らす生態系を育てます。
戊は丙の子星で、丙が戊を育てる火生土の関係です。
戊にとって丙は甘えやすく、心を許しやすい相手です。
ただし、2人とも夏生まれなら厚かましさを控えめにしないと危ういです。
強すぎる丙(太陽)が、戊(山)を枯らしてしまって、厚かましくて鬱陶しい丙になるからです。
付き合い方のポイント
- 強い者同士。個性のぶつかり合いに気をつける
- ケンカになったら激しくなる
【戊】と【丁】の相性をたとえると
戊(火炉)・丁(灯火)
奇門遁甲では「火焼赤壁(かしょうせきへき)」という吉配合。
戊(炉)に守られ、丁(火)は安心して燃えることができます。
雨が降っても風が吹いても戊は丁を守ってくれます。
火力も調節してくれます。
丁にとって最も安心できる相手が戊です。
火生土ですが、丁が甘える関係になります。
付き合い方のポイント
- 地支同士に七冲や三刑などがなければベストカップル
- 戊は丁に飽きたら後々悔やむことになるかも
【戊】と【戊】の相性をたとえると
戊(山・岩)・戊(山・岩)
奇門遁甲では、「伏吟峻山(ふくぎんしゅんざん)」といって凶配合です。
山々が連なる風景です。
山脈は壮大で美しいですが、それぞれが独立し助け合うことはありません。
また、岩にたとえるとお互いが主張をぶつけ合いゴツゴツした関係になりやすいです。
ライバルになりやすく、頑固者同士で意見の対立も起こりがちです。
適切な距離が必要です。
付き合い方のポイント
- 似たもの同士は意外と合わない
- 頑固はお互い様と心得て付き合うこと
【戊】と【己】の相性をたとえると
戊(山・硬い土)・己(湿土・田園)
「物以類衆(ぶついるいしゅう)」奇門遁甲〈凶〉
戊(山)は己(田園の土)の供給源で、戊が己を助ける関係です。
己が戊を助けることは少ないです。
己が、ギブ・アンド・テイクの精神を忘れると戊は疲れてしまいます。
戊は硬い土、己は柔らかい湿土です。
とはいえ、己もなかなか頑固です。
付き合い方のポイント
- 戊がエラそげにすると己はイヤになる
- 土同士なので、感覚の共通点は必ずある
【戊】と【庚】の相性をたとえると
戊(鉱山)・庚(鉄・金属)
庚(鉄鉱石)は戊(鉱山)から掘り出され、鉄に精錬されます。
戊が庚を生じる土生金の関係で、戊のエネルギーは減少します。
戊の方が疲れる関係になりやすいです。
庚は簡単には言うことを聞きません。
一度ぶつかると、強いもの同士です。簡単に和解できません。
付き合い方のポイント
- 意地の張り合いに注意する
- 庚のワガママと上手に付き合う
【戊】と【辛】の相性をたとえると
戊(鉱山)・辛(宝石・月)
辛(宝石)は戊(鉱山)から取り出されます。
土生金で、戊が辛を生じる関係です。
この2人は、意外に?うまくいく関係です。
神経質な辛に対して戊の包容力と優しさが絶妙なバランスを生みます。
また、辛を月と見れば、これほど似合う組み合わせはありません。
付き合い方のポイント
- 辛は繊細でプライドが高いことを知っておく
- 戊の包容力に辛は惹かれる
【戊】と【壬】の相性をたとえると
戊(山・堤防)・壬(河川・海・湖)
「山明水秀(さんめいすいしゅう)」で奇門遁甲では吉です。
壬(川)は戊(山脈)を削りながら流れます。
戊(山)は壬(水)の浸食に抵抗します。
戊が堤防として、洪水になる壬を制することもあります。
大きな水の流れ(壬)を調節できるのは戊だけです。
ただし、パワーバランスが重要です。
壬が強すぎると戊は決壊します。
逆に、戊が強すぎると、壬は自由になれず不満が溜まります。
冬生まれ同士だと「寒い関係」になり、相性は今一つです。
付き合い方のポイント
- 壬は気が変わりやすいことを知っておく
- 壬が短気を起こしたら深追いしないこと
【戊】と【癸】の相性をたとえると
戊(山)・癸(雨・露・霧・雲)
戊(山)は癸(雨)を貯水します。
保水された癸(水)はやがて湧き水となって戊(山)を潤します。
両者は、戊癸干合の関係です。
戊から見て癸は正財(正妻)です。
癸から見て戊は正官(正夫)です。
フィーリング的に心地良い関係です。
ただし、癸がしつこいとさすがに戊も嫌気がさします。
適度な癸(雨)は戊(山)に潤いを与えますが、激しい癸(雨)は山肌を削るからです。
とはいえ、基本的に戊にとって癸は欠かせない大事な相手です。
汚れ(疲れ)も優しく流し去ってくれるでしょう。
付き合い方のポイント
- 戊にとって癸は理想の人になりやすい
- 癸は何を考えているかわかりにくい人が多い
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「戊」の相性ランキング
包容力がある戊は適合範囲が広いため、1~10の順位づけはやめておきます。
ラブラブグループ
- 丙・丁・壬・癸
ニコニコグループ
- 乙・己・辛
気づかいグループ
- 甲・戊・庚
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【十干/戊】戊の字義「万物茂り盛んとなる。戊土が王宮に属す意」
- 元来「戊」という字は、ものが成るという意味がある。
- 成功の「成」の字は「戊」の下に「丁」を書くので、字画数は成は六画であるが、本字は七画。
【戊】基本的な姿
- 戊は岩の土、山や堤防等の大きな土を意味する。
- 戊は堅い岩に例えることのできる星であるが、元来正直な星で偏枯しやすく、潤いがあって甲を育て土の頑迷を梳いて豊かな土に変化させ万物を慈育することを目標とする。
※偏枯(へんこ):一方にかたよって融通がきかないこと。
※梳(す)く:とかして整える。
【十干/戊】固有の性質
戊は岩山に例えることができ、旺水を制して正しい道に戻す能力を持つ。例え水にあって戊が弱くても、溶けることはなく沈むだけである。
山の本質は、高きがゆえに尊いのではなく、木があって水を豊かにとどめ人を利するが故に尊いのであるから
戊日干が山をなす時には、甲木があって癸の谷川の潤いがあり甲を育てる時は、非常によい状態となり、人からも尊ばれる。
反対に、山が高いだけで禿げ山で木がない時は、雨が降れば土石流や鉄砲水を出し、また、禿げ山では人は寄り付かない。自分だけが尊いと思い頑固になれば、人に嫌われ出世はできない。
【戊】十干による性格
- 性格は何となく人を引き付ける魅力があり、自分の環境次第では誰とでも知己になれるような包容力を持っている。
- 山が泰然自若としているように、自分から人に働きかけることはせず、自分の信念を貫くことにより周囲を巻き込んでいく人である。
- 動きだすと豪放で大胆さを見せるが、神経は細やか、そのため考え過ぎて結局行動できない優柔不断な生き方になる場合があるので注意する必要がある。
【戊】日干と月支が同じ場合
- 戊己の解釈は、検討の余地がある。(最も出現率が高い)
- 最大の特徴は、物を肥育する力の旺盛さ、情宜の厚さ、温厚さなどである。頑固、強情な自我の持ち主で、活動力はあっても、実際に動きだすまでに時間がかかる。中には全く非活動的な人もいる。
- 他の通変星の影響を考慮する必要がある。
【戊】身旺の人・身弱の人
身旺の人
- 大柄にして大きいことを好み、頑固偏屈なところが出ないよう注意が必要。
身弱の人
- 信念が乏しく、迷いやすい人となりやすいので注意が必要。
【戊己土の示す身体の部位】腹部、胃腸、脾臓、腰、内臓関係
- 木星が強すぎる時は、神経性の胃潰瘍等を起こしやすい。
- 金星の強過ぎる時は、直腸、胃腸、腰をいためる。
【戊】簡単な用神の見つけ方
戊に必要な星は、甲乙の木星。この木星に対し、壬癸が必要で、さらに「丙」があれば大変よい命になる。この命式の人は、困難と思う仕事を完成できる、有能な人材。
壬癸多
- 水が多いと土は流されて用をなさない。
- しかし、水も多いが土も多いときはよい。土星用神。
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