庚は、鋼鉄・刃物です。
イメージとしては「頑固、正義感、強気、決断力」です。
考えるより先に行動で示します。
不誠実なことには強く怒りを感じ、いざとなったら戦うことも辞しません。
負けず嫌いでストレート、アバウトな性格です。
- 【四柱推命】日干〈庚〉の人の基本性質
- 【四柱推命】日干〈庚〉の人「十干との相性」
- 「庚」の相性ランキング
- 【十干/庚】庚の字義「更にして、万物、 攷の形を成す意」
- 【四柱推命】性格と相性「ダメになりやすい四柱命式」
【四柱推命】日干〈庚〉の人の基本性質
庚=鉱石、刀剣、斧、鋼鉄
- 決断力がある
- 行動力がある
- 正義感が強い
- 義理人情に厚い
- 頑固
- プライドが高い
- アバウト
- 改革の気風がある
- 熱しやすく冷めやすい
- 軽率な発想と行動に流れやすい
- 身旺は威張り屋になりやすい
簡単に書くと上のように言われることが多いです。
自分とお相手の「十干」をご存じない方は、こちらからわかります。
【四柱推命】日干〈庚〉の人「十干との相性」
【庚】と【甲】の相性をたとえると
庚(斧)・甲(樹木)
庚(斧)は、甲(樹木)を伐採します。
伐採とは残酷な感じがしますが、甲(木)は切られることで有用な材になります。
金剋木として、庚がリードするのが理想型です。
とはいえ、甲(樹木)が強すぎると庚(斧)は刃こぼれします。
反対に、身弱の甲は庚を恐れます。
力のバランスがポイントになります。
甲にとって庚は偏官(夫星)です。
付き合い方のポイント
- 庚は切りすぎに注意する(優しさを忘れない)
- 甲は時々背伸び(生意気な言動)するが、庚はムキにならないこと
【庚】と【乙】の相性をたとえると
庚(カマ)・乙(草花)
庚(カマ)は、乙(草花)を刈り取ります。金剋木の関係です。
とはいえ、乙は辛(小さいハサミ)のほうが苦手です。
庚が乙を制しますが、乙庚の干合関係で基本的に良い相性です。
庚にとって乙は正財(正妻)で、乙にとって庚は正官(正夫)です。
ただし、金剋木ですから甲と同様、お互いの力の均衡がポイントになります。
付き合い方のポイント
- 乙のソフトさに庚は癒やされる
- 相性の良さに甘えすぎないこと
【庚】と【丙】の相性をたとえると
庚(鉄)・丙(太陽)
丙(太陽)は、庚(鉄)を温めます。
ですが、熱が強すぎると、庚(鉄)のレールはグニャリと曲がってしまいます。
真夏の暑い日にありがちな現象で、丙の陽気さに庚が振り回されるイメージです。
また、庚(鉄)から丙(太陽)に与えるものは多くありません。
だから、丙は過度な期待は禁物です。
星の関係では、庚は丙から見て正財(妻星)で、丙(夫)・庚(妻)です。
夫が優しくしないと、妻は耐えかねて逃げ出したくなります。
特別よい相性ではありません。
付き合い方のポイント
- 適切な距離感がとても大切
- 依存しない自立した関係がベター
【庚】と【丁】の相性をたとえると
庚(鉄)・丁(灯火)
庚(鉄)に丁(火)は必要です。
丁が庚を鍛錬し、それを経て、庚(鉄)は役立つものになります。
丁を使って鉄を刀などに仕上げるのが鍛冶屋さんですね。
鍛錬されない庚(鉄)ほど扱いにくいものはないです。
ワガママになったり、だらしなくなったり…。
丁=正官(夫)・庚=正財(妻)の関係です。
どちらが男女でもベストに近い相性です。
付き合い方のポイント
- フィーリングの相性はとてもよいがワガママはダメ
- 庚の行動は丁しだい
【庚】と【戊】の相性をたとえると
庚(鉱石)・戊(鉱山)
庚(鉱石)は戊(鉱山)から掘り出されます。土生金の関係です。
戊の優しさが庚を癒し、活力を与えます。
ですが、お互いに頑固者です。
ケンカをすると何日も口を利かないことも。
両者とも先に謝ることは不得手です。
日頃から、お互いを理解する気持ちが大切です。
付き合い方のポイント
- ケンカの後は勇気を出して謝ること
- どちらも向こうが先に折れることを待っている
【庚】と【己】の相性をたとえると
庚(鉱石)・己(湿土・田園)
金属は土から掘り出されるため、戊と同じ土生金です。
庚にとって己は甘えやすい相手になりがち。
スローペースの己が受け身になったり、振り回されることが多いです。
また、己は湿土です。
依存した関係は庚を錆びつかせダメにします。
それほど良い相性ではないので、歩み寄る努力が必要です。
付き合い方のポイント
- 思考や行動のズレが生じやすいため、合わせる努力が必要
- 決断と行動が速い庚がイライラすることが多くなる
【庚】と【庚】の相性をたとえると
庚(刀)・庚(刀)
庚(刀)同士が刃を激しくぶつけ合う場面を想像しますが、それは身旺同士の場合です。
身旺と身弱のバランスがよければ、大きな心配は無用です。
身旺同士なら、お互い考えを譲らず、バチバチしそうです。
口には出さなくても、心の中で譲れない気持ちが生じ、ライバル意識が芽生えやすいためです。
奇門遁甲では天地に庚が並ぶと戦格といって災いの象意が強いです。
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付き合い方のポイント
- 意地の張り合いになる前に、クールダウンを
- 根っこの部分は共鳴できるので、うまくいくこともある
【庚】と【辛】の相性をたとえると
庚(こん棒)・辛(宝石)
金同士ですが、基本的に別物と考えるべきです。
庚はアバウトで、辛は繊細です。
辛のキャラクターを理解しないと心を傷つけてしまいます。
庚(こん棒)が辛(宝石)を粉砕しないような気づかいが必要です。
細かいことはコダワリが強い辛に任せた方がうまくいきます。
ただ、この相性はちょっと不思議で辛がリードする夫婦も多くいるのも事実です。
ビックリするくらい優柔不断のナマクラ庚も少なくないからです。
ランキング順位は低いですが、理解が深まると親友のように気が合います。
付き合い方のポイント
- 大きな決断は庚、細かいことは辛と役割分担を明確にする
- 基本的に辛は傷つきやすいので気づかいを忘れない
【庚】と【壬】の相性をたとえると
庚(機械)・壬(河川・海・湖)
庚(機械)は、壬(大きな池)を作ることができます。
しかし、大きすぎる壬は庚を消耗させます。
庚が気を使う関係になりがちです。
また、壬は気が変わるのが早いので、庚は振り回されがちに。
つまり、庚の方が傷つきやすい相性です。
五行では、金生水と庚が壬を生じます。
そのため、仲良くなるのは比較的早いです。
付き合い方のポイント
- 壬をムキになって追い掛けないこと。後で後悔する
- お互いに気が変わりやすい。つまり、関係も不安定になりやすい
【庚】と【癸】の相性をたとえると
庚(鉄)・癸(雨・露・霧・雲)
癸(雨)は、庚(鉄)を錆びつかせます。
サビは鉄の大敵なので、庚(鉄)は癸(雨)に近づきすぎることを恐れます。
距離感が難しい相性です。
庚は水とは往々にして相性が良くないです。
よい関係だと思っていたのに、急にダメになることも…。
特に癸はわかりにくい人です。
良かれと思ってしてあげたことが、相手を怒らせてしまったり。
また、庚は軽率な言動に要注意です。癸が突然激昂することも…。
付き合い方のポイント
- 癸の気持ちはわかりにくいと割り切る
- もともとフィーリングが違うことを覚悟する
「庚」の相性ランキング
十干の相性です。つまり、フィーリングの相性だけの判断です。
順位が低くてもウマくいっている夫婦やカップルはたくさんいます。ただし、努力は必要です。
- 乙
- 丁
- 甲
- 戊
- 己
- 丙
- 庚
- 辛
- 壬
- 癸
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【十干/庚】庚の字義「更にして、万物、 攷の形を成す意」
- 「攷」とは「考」の本字。
- 成す、成し遂げる、終わる、終わりにするの意。
【庚】基本的な姿
庚は鉱石のままの金属、山から掘り出されたばかりの金属であるから鍛錬されることを好む。
【十干/庚】固有の性質
大きな金粗雑な金の意味があり、山から掘り出され未鍛錬の鉱石、古鉄屑鉄の意味がある。しかし、いったん丁火に鍛錬されると貴金属にも勝る価値のある星に変化する。
庚は鍛錬を受ければ、 鍋でも釜でも包丁にでも、器物となって世に出て人の役に立ち出世することができる。
また、努力いかんによっては、純金以上の値打ちの銘刀となることも可能である。
【庚】十干による性格
- 一見すると落ち着いていて、威厳のある人だが、軽率なところもあり、おっちょこちょいである。
- 金には「殺気」の意味もあり、この人の心には内部に一種の凄味が秘められており、逆境に強く、 変革改革を必要とする分野では、ダイナミックな行動力を発揮する。
【庚】日干と月支が同じ場合
- 庚は「精錬された金属」 であり、精錬は洗練に通じ、また金属の可遡性は気分の変化の激しさ、変わり身の早さ、柔軟さ、優れた時代感覚、天才的な閃きなどと結び付くから、鍛えれば時代の主流になって生きる人である。
- ただ、金属は、加工するに際して火を必要とする。火に出会わなければ、人間としての情に欠けた粗野で冷たい金属塊に過ぎない。
- また、金には 「殺気」 の意味もある。 殺気とは物事を害する気のことであるから、この性の人の心の内部には一種の凄味が秘められており、破壊者、革新者などの形で現れることも少なくない。 この人物に試練が必要なのはそのためであるし、親とも師匠とも仰げる人物との出会いが、人生を大きく左右する重要性を帯びて来る。
【庚】身旺の人・身弱の人
身旺の人
- 彫りの深い顔立ちで筋肉質の人が多く、 スポーツマン型で目が落ちこむ人が多い。 自然と威厳はあるが、 威張り屋になりやすいので注意が必要。
身弱の人
- 信念に乏しく軽率になりやすい。 痩せて小柄となりやすい傾向がある。
【十干/庚】留意事項
- 庚が己の大過に生じられると、最初から庚の名誉を失わせる働きが顕著であり、腐らせて世の中に出る気力を奪うことさえある。
- 庚の方が己の印綬よりも圧倒的に強い場合は、「食肉の食客」と言って、身内を犠牲にしてでも自分だけが楽をし、 何の後悔も持たない人物に変化させたりすることがある。
- 埋金的作用を起こすと、他人に無視される作用が強くなる。
- 庚の強旺格が破格した場合の共通した特徴は、何事にも思い込みが強く独善的で、身内や同類同胞や自分自身がかわいくて、結婚する気持ちがなく、変な趣味を持てば、 同一五行が悪い型で固まっているので、他の考えができがたく思い込めば改めることのできない命式となり、非常に固執が強い傾向がある。
【庚辛金の示す身体の部位】骨、肺、腸など
- 金寒水冷となる時は、 肺を傷める。
- 金寒水冷にして、 再び金の旺じる時はリューマチ、神経痛になりやすい。
【庚】簡単な用神の見つけ方
甲乙多
- 特別に悪くないが、人生に無駄骨の多い人。
- 火星があれば再度出直すことが出来るが、なければよくない。
庚辛多
- 大変強情な星。 壬癸がわずかでも含まれていればよい。
- 用神は水星。
戊己多
- 「埋金の命」といって、 土の中に金が埋まってしまう。
- 才能があっても認められない不運な人。 世の中を渡っていくのに大変不利な星。
- 用神は水星。
【四柱推命】性格と相性「ダメになりやすい四柱命式」
夫婦・恋人関係がピンチになる四柱命式11項目
- 月日のあいだが七冲する
- 月日の両ポジションに比劫星・食傷星・財星・官星・印星のいずれかが太過する
- 男性では孤財、女性では孤官
- 男性では正偏財が交集、女性では官殺が混雑する
- 男性では正財が他干と干合、女性では官殺が他干と干合する
- 男性では月支の財星が空亡、女性では月支の完成が空亡する
- 男性では正財が妬合(とごう)、女性では正官が争合(そうごう)する
- 男性では月支が比肩か劫財で、他に比劫及び羊刃が3個以上ある。女性も同じ
- 女性では月支が食神か傷官で、他に食傷が3個以上ある
- 男女とも日干のエネルギーが極旺か、それに近い
- 男性において日干のエネルギーが最弱か、それに近い
※年月の刑冲や日時の刑沖は問いません
【四柱命式】地支七冲とは
七冲とは、命式の地支が次の関係になることで地支七冲といいます。
- 午 V 子
- 未 V 丑
- 申 V 寅
- 酉 V 卯
- 戌 V 辰
- 亥 V 巳
向かい合った地支は、戦闘状態になります。
子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥
と数えて7番目(対角線上の地支)とは七冲の関係になるといいます。
- 子は水、午は火 ⇒水火の戦い
- 申は金、寅は木 ⇒木金の戦い
- 酉は金、卯は木 ⇒木金の戦い
- 亥は水、巳は火 ⇒水火の戦い
次の2組は土同士なので朋冲(ほうちゅう)といって、上の4組とは異なる見方をします。(生まれた日によって七冲となりません)
- 未 V 丑
- 戌 V 辰
【七冲】月支と日支が七冲すると
七冲は、日支と月支に発生するのが一番害が深いです。
- 基本運命に波乱が生じやすい
- 夫婦不和になりやすい
- 情緒不安や迷いが起こりやすい
- 健康不安を生じやすい
ただし、
- 日支に支合する地支がある
- 年月のいずれかのポジションに地支三合や地支方合がある
以上の2点にかなうと解冲(かいちゅう)といって、冲の作用は解消されます。
なお、夫婦互いの日支が七冲になるのは非常によくないです。
いくら天干同士の相性がよくても、夫婦関係はゴタゴタしがちになります。
お互いの命式を見比べるとわかります。
その場合、着目するのは日支だけです。
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