庚は、鋼鉄・刃物です。
イメージとしては「頑固、正義感、強気、決断力」です。
考えるより先に行動で示します。
不誠実なことには強く怒りを感じ、いざとなったら戦うことも辞しません。
負けず嫌いでストレート、アバウトな性格です。
- 【四柱推命】日干「庚」の基本性質
- 【四柱推命】日干〈庚〉の人「十干との相性」
- 「庚」の相性ランキング
- 【日干「庚」】日柱からの性格分析
- 【十干/庚】庚の字義「更にして、万物、攷の形を成す意」
【四柱推命】日干「庚」の基本性質
五行による性格「金」
【性 情】「義」
自尊心を有し、正義感・義理人情の星
- 命局に金が多くて、制を受けていない人は、頭が鋭く手腕に富む
【旺 相】金がバランス良く強い命式
- 名誉を重んじ、義理人情に厚く、悪意ない人格と威厳を有する
- 体は健康で精神は冴えきっている
- 威厳があって剛毅で気性は激しく、事に臨んで決断力に富む
【大 過】金が強すぎる命式
- 勇気はあるが、計画性に欠ける
- 欲深く、強引に過ぎる
- 同情心は薄く内心は毒を含み、傲慢、軽挙妄動
- 女好きで殺伐を好む傾向あり
【不 及】金が弱すぎる命式
- 思慮深いが決断力がない
- 義を好むが、事を為しても最後まで全うしない
【木が多い命式】
- 実行力に欠け、言行不一致を招きやすい
【火が多い命式】
- 目先の利益にとらわれて事を運び、恩を仇で返す
- 決断力が鈍く、方針が一定しない
【土が多い命式】
- 心に芯がなく、何事も無計画に着手する
- 良い言葉を発するが、言行が一致しない
- 迷いやすく曖昧になり、疑い深い
【金が多い命式】
- 剛毅で勇気があり、義に適うことは必ずやり遂げようとする
- 行き過ぎ、やり過ぎがあっても自分では気がつかない
- 礼を守るが、大変勝ち気な性格
【水が多い命式】
- 聡明英知であるが、智に溺れ、何事も計画倒れになりやすい
- 自信過剰になりやすく、恩着せがましい
【日干「庚」】基本性格
- 決断力がある
- 行動力がある
- 正義感が強い
- 義理人情に厚い
- 頑固
- プライドが高い
- アバウト
- 改革の気風がある
- 熱しやすく冷めやすい
- 軽率な発想と行動に流れやすい
- 身旺は威張り屋になりやすい
簡単に書くと上のように言われることが多いです。
自分とお相手の「十干」をご存じない方は、こちらからわかります。
【四柱推命】日干〈庚〉の人「十干との相性」
【庚】と【甲】の相性
庚(斧)・甲(樹木)
庚(斧)は、甲(樹木)を伐採します。
伐採とは残酷な感じがしますが、甲(木)は切られることで有用な材になります。
金剋木として、庚がリードするのが理想型です。
とはいえ、甲(樹木)が強すぎると庚(斧)は刃こぼれします。
反対に、身弱の甲は庚を恐れます。
力のバランスがポイントになります。
甲にとって庚は偏官(夫星)です。
付き合い方のポイント
- 庚は切りすぎに注意する(優しさを忘れない)
- 甲は時々背伸び(生意気な言動)するが、庚はムキにならないこと
【庚】と【乙】の相性
庚(カマ)・乙(草花)
庚(カマ)は、乙(草花)を刈り取ります。金剋木の関係です。
とはいえ、乙は辛(小さいハサミ)のほうが苦手です。
庚が乙を制しますが、乙庚の干合関係で基本的に良い相性です。
庚にとって乙は正財(正妻)で、乙にとって庚は正官(正夫)です。
ただし、金剋木ですから甲と同様、お互いの力の均衡がポイントになります。
付き合い方のポイント
- 乙のソフトさに庚は癒やされる
- 相性の良さに甘えすぎないこと
【庚】と【丙】の相性
庚(鉄)・丙(太陽)
丙(太陽)は、庚(鉄)を温めます。
ですが、熱が強すぎると、庚(鉄)のレールはグニャリと曲がってしまいます。
真夏の暑い日にありがちな現象で、丙の陽気さに庚が振り回されるイメージです。
また、庚(鉄)から丙(太陽)に与えるものは多くありません。
だから、丙は過度な期待は禁物です。
星の関係では、庚は丙から見て正財(妻星)で、丙(夫)・庚(妻)です。
夫が優しくしないと、妻は耐えかねて逃げ出したくなります。
特別よい相性ではありません。
付き合い方のポイント
- 適切な距離感がとても大切
- 依存しない自立した関係がベター
【庚】と【丁】の相性
庚(鉄)・丁(灯火)
庚(鉄)に丁(火)は必要です。
丁が庚を鍛錬し、それを経て、庚(鉄)は役立つものになります。
丁を使って鉄を刀などに仕上げるのが鍛冶屋さんですね。
鍛錬されない庚(鉄)ほど扱いにくいものはないです。
ワガママになったり、だらしなくなったり…。
丁=正官(夫)・庚=正財(妻)の関係です。
どちらが男女でもベストに近い相性です。
付き合い方のポイント
- フィーリングの相性はとてもよいがワガママはダメ
- 庚の行動は丁しだい
【庚】と【戊】の相性
庚(鉱石)・戊(鉱山)
庚(鉱石)は戊(鉱山)から掘り出されます。土生金の関係です。
戊の優しさが庚を癒し、活力を与えます。
ですが、お互いに頑固者です。
ケンカをすると何日も口を利かないことも。
両者とも先に謝ることは不得手です。
日頃から、お互いを理解する気持ちが大切です。
付き合い方のポイント
- ケンカの後は勇気を出して謝ること
- どちらも向こうが先に折れることを待っている
【庚】と【己】の相性
庚(鉱石)・己(湿土・田園)
金属は土から掘り出されるため、戊と同じ土生金です。
庚にとって己は甘えやすい相手になりがち。
スローペースの己が受け身になったり、振り回されることが多いです。
また、己は湿土です。
依存した関係は庚を錆びつかせダメにします。
それほど良い相性ではないので、歩み寄る努力が必要です。
付き合い方のポイント
- 思考や行動のズレが生じやすいため、合わせる努力が必要
- 決断と行動が速い庚がイライラすることが多くなる
【庚】と【庚】の相性
庚(刀)・庚(刀)
庚(刀)同士が刃を激しくぶつけ合う場面を想像しますが、それは身旺同士の場合です。
身旺と身弱のバランスがよければ、大きな心配は無用です。
身旺同士なら、お互い考えを譲らず、バチバチしそうです。
口には出さなくても、心の中で譲れない気持ちが生じ、ライバル意識が芽生えやすいためです。
奇門遁甲では天地に庚が並ぶと戦格といって災いの象意が強いです。
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付き合い方のポイント
- 意地の張り合いになる前に、クールダウンを
- 根っこの部分は共鳴できるので、うまくいくこともある
【庚】と【辛】の相性
庚(こん棒)・辛(宝石)
金同士ですが、基本的に別物と考えるべきです。
庚はアバウトで、辛は繊細です。
辛のキャラクターを理解しないと心を傷つけてしまいます。
庚(こん棒)が辛(宝石)を粉砕しないような気づかいが必要です。
細かいことはコダワリが強い辛に任せた方がうまくいきます。
ただ、この相性はちょっと不思議で辛がリードする夫婦も多くいるのも事実です。
ビックリするくらい優柔不断のナマクラ庚も少なくないからです。
ランキング順位は低いですが、理解が深まると親友のように気が合います。
付き合い方のポイント
- 大きな決断は庚、細かいことは辛と役割分担を明確にする
- 基本的に辛は傷つきやすいので気づかいを忘れない
【庚】と【壬】の相性
庚(機械)・壬(河川・海・湖)
庚(機械)は、壬(大きな池)を作ることができます。
しかし、大きすぎる壬は庚を消耗させます。
庚が気を使う関係になりがちです。
また、壬は気が変わるのが早いので、庚は振り回されがちに。
つまり、庚の方が傷つきやすい相性です。
五行では、金生水と庚が壬を生じます。
そのため、仲良くなるのは比較的早いです。
付き合い方のポイント
- 壬をムキになって追い掛けないこと。後で後悔する
- お互いに気が変わりやすい。つまり、関係も不安定になりやすい
【庚】と【癸】の相性
庚(鉄)・癸(雨・露・霧・雲)
癸(雨)は、庚(鉄)を錆びつかせます。
サビは鉄の大敵なので、庚(鉄)は癸(雨)に近づきすぎることを恐れます。
距離感が難しい相性です。
庚は水とは往々にして相性が良くないです。
よい関係だと思っていたのに、急にダメになることも…。
特に癸はわかりにくい人です。
良かれと思ってしてあげたことが、相手を怒らせてしまったり。
また、庚は軽率な言動に要注意です。癸が突然激昂することも…。
付き合い方のポイント
- 癸の気持ちはわかりにくいと割り切る
- もともとフィーリングが違うことを覚悟する
☆四柱推命の基本を知りたい方はこちらをどうぞ
「庚」の相性ランキング
十干の相性です。つまり、フィーリングの相性だけの判断です。
順位が低くてもウマくいっている夫婦やカップルはたくさんいます。ただし、努力は必要です。
- 乙
- 丁
- 甲
- 戊
- 己
- 丙
- 庚
- 辛
- 壬
- 癸
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【日干「庚」】日柱からの性格分析
本来、四柱推命は、年柱・月柱・日柱・時柱を総合的に見て、その人のことを判断します。
ですが、ごく初歩的かつ簡単に、「日柱」の組み合わせからその人を見る方法もあります。完全ではありませんが、参考になることもあります。
今後、検証を進めながら少しずつ加筆していく予定です。
なお、数字は干支番号です。内容はやや辛口です。ご了承願います。
7【庚午】生まれの性格
【男性】
- 落ち着き払って動揺することが少なく、人に隙を見せない。
- 繊細だが負けん気が強く、気位も高い自信家で短気。
- 内面には、迷いや不満、葛藤を抱える人が多いが、人には見せない。
- 権力になびかず、自らの正義感で行動し、浪花節的な生き方を好む。
- 他人の意見を容易に受け入れず、敵に対して激しい攻撃をすることも。
- 感覚が鋭く、分析力に優れるが、仕事熱心で几帳面。
- 対人的にはやや独断的。人から何となく注目されやすい。
【女性】
- 意志が強く勝気で負けず嫌い。自分の意見を押し通す頑固さを持っている。
- 取り越し苦労するタイプで、常に緊張が過ぎて精神的な疲労が多い。
- 外見の優しさに比べて、内心は気が短く、感覚的にも神経過敏でシャープ。
- 目的のためには手段を選ばない一面がある。
- 日常生活では、利害と計算に神経を行き届かせるタイプ。
- 情緒的な雰囲気と魅力的な愛嬌がある人が多いが、内面は気が強い。
- 専業主婦タイプではなく、生来職業を持つ人が多い。
17【庚辰】生まれの性格
【男性】
- 他人に先を譲る奇特な精神の持ち主だが、強引な面もあり、場合によっては争いも辞さない。
- 社会的には温厚で、善良、親切な人柄。
- 年齢とともに円熟するタイプ。積極的に政治的行動をしたり、自分を売り込むようなことはしない。
- 思想的に保守派の穏健さを保ち、考え方は秩序を尊重するほう。
- 勤勉で我慢強く律儀。義理と人情を重んじる。
- 感性が豊かで洞察力が鋭い。
- 直感に頼らず、考えながら行動するタイプ。統率力がある。
【女性】
- 社交性に乏しくとっつきにくい感じを与えるが、根はあっさりしていて優しい。
- 向こう意気が強く気まぐれで口うるさくて、一人相撲をする傾向がある。
- 動作が緩慢で、意味あり気な雰囲気がイヤミに感じられることもある。
- 好き嫌いや、気分の具合で判断するため、気まぐれ者に思われやすい。
- 世間の評判に気を使う。社交性も狭く、批判を受けることをを極度に嫌う。
- 潔癖症で、偏屈なところもあるが、根は優しい性格。
- 負けん気が強く、パワフルな女性が多い。
27【庚寅】生まれの性格
【男性】
- 束縛を嫌う自由人。直観力に優れており、カンと気分で物事を処理する。
- 気分にムラがあり、何事も竜頭蛇尾になる傾向がある。
- 短気で情にもろく、デリケートで傷つきやすい。
- 見かけによらず細かい配慮を行き届かせて、人間関係の調和を取っている。
- ものの見方は偏屈。強情な皮肉屋もいる。
- うるさ型の論客になりやすいが、納得すれば協力的。
- 独創的な発想力と分析力、判断力に優れている。
37【庚子】生まれの性格
【男子】
- プライドが高い勤勉な努力家。気が強いわりに変心しやすい。
- 義理人情を重んじるが、利益のため欠く時がある。
- 短気で裏表がなく、率直でわかりやすい性格。
- 対人的にはむしろ気弱で、よく気を回して親切だが柔軟さはない。
- 打算的な行動や政治的駆け引きは上手ではない。
- 現状に不満を持ちやすく、ストレスを溜めやすい。
- 組織内では几帳面でこまめに動くが、大組織のリーダーにはやや不向き。
47【庚戌】生まれの性格
【男性】
- 控え目な態度と柔和な風貌をもった、やや内気な人柄。
- 優柔不断で言動に鋭さはないが、道理をわきまえた円満な人格者。
- 観察眼があり、周囲をよく見ている。筋が通らないことが嫌い。
- 勤勉な性格でコツコツよく努力する。
- 秘めた自尊心は強く、本気で怒ると怖い人になる。
- いざという時は大胆になり、周囲を驚かせることも。
- 強情さと、意志が弱いお人好しな面が同居している。
【十干/庚】庚の字義「更にして、万物、攷の形を成す意」
- 「攷」とは「考」の本字。
- 成す、成し遂げる、終わる、終わりにするの意。
【庚】基本的な姿
庚は鉱石のままの金属、山から掘り出されたばかりの金属であるから鍛錬されることを好む。
【十干/庚】固有の性質
大きな金粗雑な金の意味があり、山から掘り出され未鍛錬の鉱石、古鉄屑鉄の意味がある。しかし、いったん丁火に鍛錬されると貴金属にも勝る価値のある星に変化する。
庚は鍛錬を受ければ、鍋でも釜でも包丁にでも、器物となって世に出て人の役に立ち出世することができる。
また、努力いかんによっては、純金以上の値打ちの銘刀となることも可能である。
【庚】十干による性格
- 一見すると落ち着いていて、威厳のある人だが、軽率なところもあり、おっちょこちょいである。
- 金には「殺気」の意味もあり、この人の心には内部に一種の凄味が秘められており、逆境に強く、変革改革を必要とする分野では、ダイナミックな行動力を発揮する。
【庚】日干と月支が同じ場合
- 庚は「精錬された金属」であり、精錬は洗練に通じ、また金属の可遡性は気分の変化の激しさ、変わり身の早さ、柔軟さ、優れた時代感覚、天才的な閃きなどと結び付くから、鍛えれば時代の主流になって生きる人である。
- ただ、金属は、加工するに際して火を必要とする。火に出会わなければ、人間としての情に欠けた粗野で冷たい金属塊に過ぎない。
- また、金には「殺気」の意味もある。殺気とは物事を害する気のことであるから、この性の人の心の内部には一種の凄味が秘められており、破壊者、革新者などの形で現れることも少なくない。この人物に試練が必要なのはそのためであるし、親とも師匠とも仰げる人物との出会いが、人生を大きく左右する重要性を帯びて来る。
【庚】身旺の人・身弱の人
身旺の人
- 彫りの深い顔立ちで筋肉質の人が多く、スポーツマン型で目が落ちこむ人が多い。自然と威厳はあるが、威張り屋になりやすいので注意が必要。
身弱の人
- 信念に乏しく軽率になりやすい。痩せて小柄となりやすい傾向がある。
【十干/庚】留意事項
- 庚が己の大過に生じられると、最初から庚の名誉を失わせる働きが顕著であり、腐らせて世の中に出る気力を奪うことさえある。
- 庚の方が己の印綬よりも圧倒的に強い場合は、「食肉の食客」と言って、身内を犠牲にしてでも自分だけが楽をし、何の後悔も持たない人物に変化させたりすることがある。
- 埋金的作用を起こすと、他人に無視される作用が強くなる。
- 庚の強旺格が破格した場合の共通した特徴は、何事にも思い込みが強く独善的で、身内や同類同胞や自分自身がかわいくて、結婚する気持ちがなく、変な趣味を持てば、同一五行が悪い型で固まっているので、他の考えができがたく思い込めば改めることのできない命式となり、非常に固執が強い傾向がある。
【庚辛金の示す身体の部位】骨、肺、腸など
- 金寒水冷となる時は、肺を傷める。
- 金寒水冷にして、再び金の旺じる時はリューマチ、神経痛になりやすい。
【庚】簡単な用神の見つけ方
甲乙多
- 特別に悪くないが、人生に無駄骨の多い人。
- 火星があれば再度出直すことが出来るが、なければよくない。
庚辛多
- 大変強情な星。壬癸がわずかでも含まれていればよい。
- 用神は水星。
戊己多
- 「埋金の命」といって、土の中に金が埋まってしまう。
- 才能があっても認められない不運な人。世の中を渡っていくのに大変不利な星。
- 用神は水星。
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