甲は樹木。上に真っ直ぐ伸びようとする。これが基本の性格です。
プライドが高く、向上心があります。思いやりがあって、嘘をつくのが苦手です。
本人が思うほど、要領はよくないです。
日干甲で、身旺の傷官格だと、付き合いにくいタイプになりやすいです。
- 【四柱推命】日干〈甲〉の人の基本性質
- 【四柱推命】日干〈甲〉の人「十干との相性」
- 「甲」の相性ランキング
- 【十干/甲】甲の字義「万物孚甲して、人の生誕なす意」
- 【四柱推命】本当の相性診断(5分の1)
「彼(彼女)との相性を知りたい」という人へ。
相性を知るには、日干の相性だけでなく、多面的判断が必要です。
今回は、不器用な正義感と向上心を秘める「甲」の人の相性をさらっと書きます。
【四柱推命】日干〈甲〉の人の基本性質
甲=大樹
- 向上心が強く、プライドが高い
- 意地と根性がある
- 正直者で嘘が少ない
- 頑固
- 質実剛健、責任感
- 思いやり(「仁」の人)
- 時におせっかい
- ストレートにものを言う
- 空気を読むとか、人に合わせるのは苦手
甲は、十干の「木」に該当し、たとえると「大樹」です。
同じ木でも、乙は「草花」です。
樹木は、上へ上へと真っ直ぐ(正直)伸びようとします(=向上心)。
伸びきれないとストレスになります。
自分とお相手の十干をご存じない方は、こちらからわかります。
【四柱推命】日干〈甲〉の人「十干との相性」
【甲】と【甲】の相性をたとえると
甲(樹木)・甲(樹木)
木が合わさって林になります。
落ち葉が腐葉土になり、土壌も豊かにできる関係です。
しかし、2人とも身旺なら頑固者同士なので意地の張り合いになることも。
- 身旺×身旺=意地の張り合い
身旺と身弱の関係がベターで、お互いを支え合う理想の組み合わせになります。
- 身旺×身弱=支え合い
身弱同士だと、
- 身弱×身弱=共倒れになりやすい
付き合い方のポイント
- 意地の張り合いに注意する
- 相手のプライドを大事にすること
【甲】と【乙】の相性をたとえると
甲(樹木)・乙(蔓草)
乙(草花)は、甲(大樹)を頼りにして絡み付きます。
乙にとって甲は頼りになる存在で、一緒にいると安心感が得られます。
しかし、頼られる甲は、うっとうしさや面倒くささを感じやすいです。
- 頑固な甲×柔軟な乙=お互いの長所を理解すれば良い関係に
付き合い方のポイント
- お互いに適度な距離感を保つこと
- 甲が乙を優しくリードする関係が良い
【甲】と【丙】の相性をたとえると
甲(樹木)・丙(太陽)
丙(太陽)は、甲(樹木)を育てます。
しかし、強すぎる丙は灼熱によって甲を枯らしてしまうことがあります。
木生火ですが、樹木は太陽を生じることができません。
丙が甲を温かく見守る関係がベストです。
奇門遁甲では、青竜返首、飛鳥跌穴の大大吉方位です。
付き合い方のポイント
- 甲は丙に甘えすぎないこと
- フィーリングが合うため、節度を失いやすい
【甲】と【丁】の相性をたとえると
甲(樹木)・丁(灯火)
丁(灯火)は、甲(樹木)を燃やします。
木生火の関係で、丁にとって甲はありがたい存在です。
ですが、激しく燃え過ぎると、甲は疲れて丁に力を奪われます。
甲が我が身を丁に捧げる関係なので、丁がワガママにならなければ理想の関係に発展しやすいです。
付き合い方のポイント
- お互いに感謝の気持ちを忘れず大切にすること
- 丁の態度が明暗を分ける
【甲】と【戊】の相性をたとえると
甲(樹木)・戊(山)
奇門遁甲では、禿山孤木(とくざんこぼく)といって凶の関係に分類されています。
戊(山)は、甲(樹木)に「栄養を奪われてたまるもんか!」と抵抗します。
一方の甲(樹木)は、「戊(山)の養分をよこせ!」と頑張ります。
つまり、木剋土の関係で、両者が力の勝負を展開します。
頑張りすぎると、お互いが疲れてしまうので力加減が求められます。
甲(樹木)が養分を奪いすぎると、戊(山)のエネルギーがなくなり共倒れになります。
つまり、ハゲ山という悲惨な状態に…。
付き合い方のポイント
- お互いを干渉しすぎない
- 協調性と思いやりを長く維持すること
【甲】と【己】の相性をたとえると
甲(樹木)・己(土・田畑)
これは良い関係になりやすいです。
甲己干合の関係で、フィーリングもピッタリです。
これで合わなければ、日干の強さや通変星など他に何か欠点があるはずです。
甲(樹木)は、己(土)から養分を受け取ります。
大地は、ある時は栄養補給に協力し、またある時は地力を守るため抵抗します。
調和することで癒しの風景が出来上がります。
基本的に気が合う関係です。
付き合い方のポイント
- 甲がワガママになりやすく、思いやりを忘れるとさすがにアウト
- 楽しい時間を共有する時間を多く設ける
【甲】と【庚】の相性をたとえると
甲(樹木)・庚(斧)
奇門遁甲では、飛宮砍伐(かんばつ)として大凶の関係ですが、悪い相性ではありません。
庚(斧)は、甲(樹木)を容赦なく伐採します。
基本的に、庚(斧)に対して甲(樹木)は無力で、本気で怒った庚には太刀打ちできません。
ですが、庚(斧)で伐採されることで甲(樹木)は役に立つ存在になります。
甲の人が庚の人にぞっこんになる例を私はいくつか見てきました。
心の奥で「庚にはかなわない」と認め、だからこそ時には激しく逆らいたくなる…。
不思議な関係です。
ただし、凍りついた冬生まれの甲(樹木)には、庚も刃こぼれし手に負えません。
付き合い方のポイント
- 庚の力加減が長持ちのカギを握る
- 甲もプライドが高く、意地っ張りなのでケンカになりやすい
【甲】と【辛】の相性をたとえると
甲(樹木)・辛(宝石・ハサミ)
この関係は難しそうです。
奇門遁甲でも、木棍砕瓦(もっこんさいが)といって大凶の関係です。
甲(こん棒)で辛(宝石)を粉砕する場面が目に浮かびます。
金剋木ですが、辛(ハサミ)は甲(樹木)を剋せません。
逆に、刃こぼれしてしまいます。
繊細な辛にとって、ストレートな甲は苦手な相手です。
甲の愛情や思いやりも、辛には伝わりにくく、お互いにストレスが溜まりやすいです。
付き合い方のポイント
- 甲が優しく思いやりをもって接すること
- 繊細で気がつきやすい辛が不満を溜めやすいので注意
【甲】と【壬】の相性をたとえると
甲(樹木)・壬(川)
自立心が強い甲ですが、壬には合わせる相性になりやすいです。
奇門遁甲では、隻帆漂洋(せきはんひょうよう)という大凶の配置で、実際の相性も良くないことが多いです。
特に、壬の気くばりの度合いが関係の明暗を決定づけます。
たとえると、
- 強い壬(水流)にあうと甲(樹木)は流され「流木」になる
- 壬(水)が強すぎると「浮木」になる
- 壬(水)が凍ると甲(木)も凍る
いずれにせよ、甲(樹木)は、壬(水)に育てられるため、壬の影響を受けやすく、「壬=主・甲=従」になりがちの関係と言えます。
付き合い方のポイント
- 不満があったら、都度落ち着いた話し合いをする
- 甲は、持ち前のプライドと向上心を失わないこと
【甲】と【癸】の相性をたとえると
甲(樹木)・癸(雨・雲)
甲(樹木)にとって、癸はまさに恵みの雨です。
癸(雨)は甲(樹木)を育てます。
この両者は、良い関係になりやすいです。
自立心の強い甲が、打ち解けて甘えられる相手が癸です。
付き合い方のポイント
- 甲は甘え過ぎて自立心を失わないこと
- 凜として自立する甲に癸は惚れることを忘れずに
「甲」の相性ランキング
私の観察からの順位づけです。
- 丙
- 己
- 甲
- 丁
- 癸
- 庚
- 乙
- 戊
- 壬
- 辛
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【十干/甲】甲の字義「万物孚甲して、人の生誕なす意」
孚甲というのは、植物の種が根を地中におろして後、新芽が地表に向かって現れる姿
【甲】基本的な姿
甲はすっくと大地に根をおろし、天に向かって真っ直ぐに立ち、将来は大木に育っていくことが本質で、無節の一等の材木になっていくような木の姿が求められる。
【十干/甲】固有の性質
これは大木になる木で、旺水をコントロールする能力があり、火を生じる薪ともなり、 岩を砕く力がある。
そのためには、太陽の光熱(丙)と雨露の潤い(癸) と大地に根をおろし、根を守る (己) が必要である。
枝葉が繁り過ぎるときは、節だらけの木となるので、その時は、刃物で剪定する必要が生じる。
【甲】十干による性格
向上心が強く曲がったことが嫌いで、責任感も大変強く、棟梁になる器で、面倒見がよく包容力があり、発明や研究心が旺盛である。
【甲】日干と月支が同じ場合
- 乾燥した木は火がつきやすく、一度火が付くと、生木と違って猛烈に燃え盛る。 このタイプはしばしば短気で、しかも怒りだすと手が付けられなくなるのはそのためである。
- 木は自然状態では有機的な複雑な形をしているが、死木に加工されると形が変えられ、自然本来の姿を失い、そのため、性格に偏屈さが加わりがちで、伸びやかさと気難しさが同居することとなる。
【甲】身旺の人・身弱の人
身旺の人
- 姿勢が良く背が高くして、髪の毛が美しく硬い人が多い。
身弱の人
- 痩せていて首が長く、喉仏が出ているように見える人が多い。
【十干/甲】留意事項
- 元来木星は、金の剋よりも土星の反剋の方が木を弱める作用が強く、命を落したり倒産したり等の、恐ろしい悪い働きをする。
- 甲は、癸大過すると甲木を腐らせて世に出られなくなる働きをしたり、流木となって世の中から徐々に脱落させてしまうことがある。
- 甲日の夏月の食傷ならば、イライラしたりヒステリックな作用となりやすく、人に嫌われ神経を痛め、自らを苦しめる作用となる。
【甲乙木の示す身体の部位】頭部、肝臓、神経、手足
- 水が多くして木が腐るとき、神経、胃腸の疾患
- 火が多くして木が枯れるとき、頭部疾患、神経障害、手足の怪我、鞭打ちなど
【甲】簡単な用神の見つけ方
甲乙多
- 木を切るための庚が必要。
- 庚がないときは、原始林のようなもので粗雑で社会の用をなさない。
庚辛多
- 金星を漏気させる水星が必要。
- 甲自身を刺し過ぎて大変弱い人となる。
戊己多
- 甲には土が必要であるが、あり過ぎると良くない。
- 木星が用神。
- 「折木の命」は、一生懸命やっていても突然、急にダメになってしまう困った人となる。
【四柱推命】本当の相性診断(5分の1)
天干の関係も大切ですが、地支の関係も忘れてはなりません。
いくら天干同士の関係が良くても、地支が刑冲の関係にあったら一気に相性は悪くなります。
地支の刑冲は根っこの部分での戦闘状態です。
本物の相性診断は、5項目を見て判断します。
格式の相性も大切な要素です。
お互いの考え方に関わる相性がわかります。
この相性が悪いと「何を考えているのかわからない!」という不満が多い夫婦になります。
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