辛の人は、繊細・デリケートです。
絶対ダメなのは、プライドを傷つけること。自尊心が強く、傷つきやすいからです。
辛は宝石にたとえられます。勤勉で気高い人が多いのです。
また、「辛い(つらい)」と書くとおり、辛抱強い人が圧倒的に多いです。
- 【四柱推命】日干〈辛〉の人の基本性質
- 【四柱推命】日干〈辛〉の人「十干との相性」
- 「辛」の相性ランキング
- 【十干/辛】辛の字義「新にして、五穀新たに収穫して、収まり成るの意」
- 【四柱推命】本当の相性診断(5分の1)
- 【四柱推命】「辛の性質」私の知人
「彼(彼女)との相性を知りたい」という人は少なくありません。
相性を知るには、5種類程度の分析方法があるのですが、今日はその一つ「日干同士の相性」について書いてみます。
見方の5分の1ですから、半分はエンタメとしてお読みください。
今回は、十干の中で最も気難しい人とされる「辛」の人の相性をさらっと書きます。
【四柱推命】日干〈辛〉の人の基本性質
辛=繊細な金属、宝石
- 傷つくこと、汚されることを嫌う
- プライドが高い
- 辛抱強い努力家が多い
- 好き嫌いの感情を抱きやすい
- 気難しい
- 苦労性の人が多い
- 細かいことに気がつく
- 人と群れすぎることを避けたがる
- 外見はどうあれ、内心はとてもデリケート
繊細な感性から、文化・芸術・学問・宗教などの分野で才能を発揮する人も少なくありません。
頭脳派タイプで頭が切れる分、ちょっとした言動で傷ついたり考え込んだりするので、辛の人と付き合う際は、注意が必要です。
庚も金属ですが、ゴッツい鉱石です。木を伐採する斧です。
同じ金属でもタイプは全く違います。
ご自分とお相手の十干をご存じない方は、こちらの過去記事からわかります。
【四柱推命】日干〈辛〉の人「十干との相性」
【辛】と【甲】の相性をたとえると
辛(宝石)・甲(こん棒)
甲(こん棒)が辛(宝石)を打ち砕きます。
甲はストレートなタイプが多く、辛の繊細さとマッチしにくいです。
辛(カミソリ)・甲(大木)
辛(カミソリ)で甲(大木)を切ろうとしても反剋(はんこく)され刃こぼれします。
何を言っても効き目がなく、辛が疲れてしまいます。
辛(月)・甲(木)
甲(木)が大きくなりすぎると、辛(月)が見えなくなります。
ですが、ほどよい木立は、月の美しさを引き立てます。
以上のように、甲は辛の繊細さに合わせるのが不得手です。
また、辛は甲に気圧されることが多く、潜在的に苦手意識を持ちやすいです。
だから、お互いのキャラクターを理解し合うことが何より大切です。
甲がさりげない気配りを継続できるかどうかがカギを握ります。
デリカシーを欠く言動を続けると、残念な関係になります。
付き合い方のポイント
- 甲の人はオダテに弱い
- 辛の人はオダテを見抜く
【辛】と【乙】の相性をたとえると
辛(月)・乙(草花)
乙(美しい草花)も辛(名月)の前では引き立て役に過ぎません。
辛(宝石)・乙(草花)
辛(宝石)の美しさの前では、乙(草花)の美もかすんでしまいます。
辛(カッター)・乙(草花)
辛(カッター)が、乙(草木)を傷つける関係を金剋木(きんこくもく)と言います。
以上のように、繊細な辛が、比較的強気で臨める相手が乙です。
こちらは、乙の方が苦手意識を抱きやすい関係です。
付き合い方のポイント
- 会話が噛み合わないことが多い
- 共通の楽しい話題を見つけること
【辛】と【丙】の相性をたとえると
辛(月)・丙(太陽)
干合の関係で、フィーリングの相性は良いです。
辛(月)が輝くには、丙(太陽)の光が必要です。
辛(宝石)・丙(太陽)
ほどよい丙(太陽)の光は辛(宝石)を輝かせます。
辛は丙の明るさに惹かれます。
以上のように、丙は辛の美しさを引き立ててくれる理想の相手です。
プライドも保てるため、安心感絶大です。
ちなみに、辛から見て丙は正官、つまり夫星です。
付き合い方のポイント
- 丙は、強すぎる光(言動)にならないこと
- 強烈な直射日光(丙)を浴びすぎると、辛(宝石)も疲れてくる
【辛】と【丁】の相性をたとえると
辛(宝石)・丁(人工の火)
辛(宝石)が焼かれ、最悪の場合は焼け焦げてしまいます。
ですが、ちょうどよい炎の光は宝石を輝かせます。何事も加減とバランスが大切です。
辛から見て丁は偏官として浮気相手を意味します。
付き合い方のポイント
- 基本的に相性が良くないので、適度な距離が大切
- どちらも繊細で知的な性質で、ケンカすると仲直りしにくい
【辛】と【戊】の相性をたとえると
辛(宝石)・戊(山・岩石)
辛(宝石)は、戊(山)から取り出されます。
つまり、両者は土生金の関係です。
辛(月)・戊(山)
戊(名山)と辛(名月)の関係です。美しい風景になります。
以上のように、悪い相性ではありません。お互いを大事にしてあげると良いでしょう。
付き合い方のポイント
- 戊の包容力が長続きのカギ
- ただし、過干渉に注意する
【辛】と【己】の相性をたとえると
辛(宝石)・己(土)
あまり合わない関係です。
辛(宝石)は己(泥)の汚れを嫌います。汚玉(おぎょく)と言います。
まとわりつく己(泥)は辛(宝石)の美しさを奪います。
このように、あまり良い相性とは言えません。
付き合い方のポイント
- 己の優しさが辛にとって鬱陶しくなりがち
- クールな気質の辛は、近すぎる関係は快適ではない
【辛】と【庚】の相性をたとえると
辛(宝石)・庚(金槌)
庚(金槌)が辛(宝石)を叩き割る関係になりがちです。
繊細な辛にとって強引な庚はやや苦手な相手です。
あまり良い関係に発展しにくいです。
- 庚の強さに振り回され、ストレスが溜まりやすい。
- 庚は辛の繊細さに合わせるのが不得手。
- 我慢の限界を超えて辛が爆発するケースも。
付き合い方のポイント
- 庚がふんわり優しくリードできるか否かがカギ
- 辛が庚と付き合うなら人格的に一目置ける人を選ぶこと
【辛】と【辛】の相性をたとえると
辛(宝石)・辛(宝石)
辛(宝石)が増えすぎると、自分の輝きは目立たなくなります。
辛(宝石)は、基本的に自分だけが輝いていたいのです。
また、神経質な人(辛)が多く集まってもお互いに疲れるだけです。
そして、孤高を愛する辛は群れるのは苦手です。
このように、群れて安心の関係にはなりにくいです。
付き合い方のポイント
- つかず離れず、干渉し過ぎず
- お互いの価値観と一人の時間を尊重し合うことがカギ
【辛】と【壬】の相性をたとえると
辛(宝石)・壬(川・湖)
壬(川の水)が辛(宝石)の汚れをきれいに洗い流し、美しさの調節作用をしてくれます。
辛(月)・壬(川・湖)
穏やかな壬(湖)に浮かぶ美しい辛(月)の絶景を描く関係です。
以上のように、辛が最もゆったり輝くことができる絶好の相性です。
付き合い方のポイント
- 辛は思い切り甘えられる
- 壬は大きな心で受け入れること
【辛】と【癸】の相性をたとえると
辛(宝石)・癸(雨・霧)
癸(雨や霧)が辛(宝石)の輝きを曇らせ、美しさを隠します。
また、サビの原因にもなります。
辛(月)・癸(雲・雨・霧)
辛(月の光)を雲が遮り、どうにも苦手な相手になりがちです。
以上のように、輝いても光を遮られ、イライラする相性になります。
また、理想が強い癸に対して辛がイヤになることも。
付き合い方のポイント
- 相手の気持ちを最大限尊重すること
- 共通の価値観を見出すこと
「辛」の相性ランキング
私のこれまでの観察からの順位づけです。
- 丙
- 壬
- 戊
- 庚
- 丁
- 辛
- 癸
- 甲
- 乙
- 己
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【十干/辛】辛の字義「新にして、五穀新たに収穫して、収まり成るの意」
【辛】基本的な姿
辛は金属でも純金や宝石にたとえることのできる柔らかくて傷つきやすい金属である。
【十干/辛】固有の性質
物象は傷つきやすい貴金属である。鍛錬されることを嫌い、壬水で洗い清めることを喜び、光輝く。甲木は剋しにくく、乙ならば簡単に剋せる。
辛は絶対に丁・甲の鍛錬を好まず、水で洗練して磨き輝く状態となることを好み、水中にあれば、宝石は光を増し本領を発揮する。
【辛】十干による性格
- 繊細な感受性と独特の美的感覚があり、常に冷静な目で物事を判断する。
- 上品で傷つきやすくナイーブで、どこか線が細く小心さ、意志の弱さを秘めている
【辛】日干と月支が同じ場合
- 金の陰干で、山から掘り出された状態の「鉱石」「原石」に相当する。何段階も精錬されてようやく使いものになるのが原石であるから気性も粗削りで、人間的に成熟していくのに時間と試練を必要とする。
- ただし、原石には、無限の可能性という魅力がある。生まれたままのように無垢で未成熟な部分は確かに目立つがそれが同時に辛の魅力でもある。
- やや内にこもる傾向があり、偏狭・意固地さのあるのが欠点であるが、磨けば光る玉であるから、安きに流されず、包容力を身に付けるよう心がける必要がある。
【辛】身旺の人・身弱の人
身旺の人
- 義理堅く責任感があって、心に悪意が無く決断力もあるが、金が多過ぎるときは、威張り屋となることがある。
身弱の人
- 思案が長く決断力を失って、ノイローゼ型となることある。
【庚辛金の示す身体の部位】骨、肺、腸など
- 金寒水冷となる時は、肺を傷める。
- 金寒水冷にして、再び金の旺じる時はリューマチ、神経痛になりやすい。
【辛】簡単な用神の見つけ方
庚辛多
- 火星用神。
戊己多
- 「埋金の命」といって、土の中に金が埋まってしまう。
- 木星用神。
丙丁多
- 火星で鍛錬され過ぎて体質の虚弱な人。
- 壬癸が必要。
- 壬の時は戊がいる。
【四柱推命】本当の相性診断(5分の1)
本当の相性診断は、5項目を見て判断します。
これから書くのは、そのうちの1項目です。
気持ちと肉体「何となく」の相性診断ランキング
お互いの「日干と日支」で観察します。
- 天地徳合(最良)
- 天干:普通・地支:支合
- 天干:干合・地支:半会
- 天干:普通・地支:半会
天干:干合・地支:普通 - 天干:普通・地支:普通
- 天干:干合・地支:三刑
- 天干:天戦・地支:普通
天干:天戦・地支:半会 - 天干:天戦・地支:三刑
- 天戦地冲(最悪)
【四柱推命】「辛の性質」私の知人
【辛丑】生まれの女性の性質
- 社交性にやや乏しく、明るさと積極性に欠けます。
- 落ち着きがあって誠実で正直です。
- 短気で好き嫌いは激しく頑固で強情ですが、人一倍涙もろい一面もあります。
日干「辛」、五行「金」の性質
- 五行の金は義を司り、自尊心が高く、正義感・義理人情を重んじます。
- 辛は、幾分陰気なところがあり、懐疑的かつ冷静な目で物事を判断します。
- 上品で傷つきやすくナイーブです。
日支「丑」の性質
- 口数は多くなくても、内面に陽気さを含んでいる人です。
- 共同作業も苦手ではありません。
月支「印綬」の性質
- おっとりした人が多く、聡明で情が深いです。
- 福分もあり、食べることに困りません。
- 負けず嫌いでプライドは高く、時としてワガママになったりします。
- 多少のことには動じない冷静沈着さと、伝統を重んじる古風な人です。
やや身弱の「印綬格」
- 真面目で誠実温厚、穏やかで堅実な印象を与えます。
- 考え方は保守的で責任感が強く、金銭に執着心があります。
- 実行力と思慮に富み、粘り強さもあるため、相当な実力を秘めている女性です。
- 細やかなところに気がつく人情家です。
- やや打算的で蓄財心が強く、長期的視野にたった計画性に富みます。
- 行動力や決断力にはやや欠け、チャレンジ精神は少ないです。
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