奇門遁甲の吉方位です。
「風遁」と書いて「ふうとん」と読みます。
よい風ですが、強い風ではありません。
微かなそよ風です。
はっきりと良さが実感できるほどの強い効果はありません。
日常に心地よい風が吹きやすくなる方位、と考えるとよいでしょう。
本当の幸せは、微かな心地よいそよ風が吹き続ける毎日にあるのかもしれません。
【奇門遁甲】吉方位〈風遁格〉微かなそよ風が吹く効果
天盤が「乙」で南東、八門が休門か生門か開門で出来上がる格です。
四柱推命では、「乙」の合言葉は「草花・蔓(つる)」です。
柔軟性があり、対人関係も上手です。
強い自己主張をせず、臨機応変な対応が得意です。
か弱そうに見えますが、「雑草の如く」の言葉通り、意外な打たれ強さと優しさを持っています。
八門では、休門・生門・開門は吉です。
- 休門(きゅうもん)⇒機知、安定
- 生門(せいもん)⇒行動、発見、新たな出会い
- 開門(かいもん)⇒順調、発展
などの意味を持ちます。
凶門は、傷門・杜門・死門・驚門。
景門は、吉凶の中間点にあります。
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【奇門遁甲】吉格〈風遁格〉の基本
〈構成〉天盤が「乙奇」、八門が三吉門(休門・生門・開門)、巽位(南東)にある
【奇門遁甲】吉格〈風遁格〉の具体的作用
〈吉効果〉安定、臨機応変さ、知恵、精神面の充実、保養
〈使用目的〉交際・交流全般(婚姻、出産、就職、旅行、移転、娯楽)
金 運
- 特に大きな効果はない
- 人の縁が増えることでの楽しい散財に注意
恋愛・家庭運
- 新たな出会いに期待できる
- 心の安定が良い効果をもたらす
仕事運
- 円滑な人間関係から仕事がやりやすくなる
- 人と接する機会が多い仕事には特に効果が期待できる
勝負運
- あまり役に立たない。平運維持程度
健康運
- ストレスから解放される
- 精神の安定は最大の妙薬
学業・受験
- 努力が報われやすくなる
- 小吉の効果
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あとがき【奇門遁甲】〈風遁格〉微かなそよ風の心地よさ
そよ風には、船の帆を押してくれる強い力はありません。
人生の追い風になるほどのパワーは持ちえません。
何かに忙しい時には、そよ風の心地よさを感じる余裕はないでしょう。
しかし、ふと立ち止まった時、幸福感を感じさせてくれる風です。
この方位は、何かを変えてくれる強烈な作用はありません。
気がついてみると、「これが幸せなのかもしれない…」と感じさせてくれる効果が期待できる方位と言えます。
思えば、人間は幸福に鈍感な生き物かもしれません。
- 怪我をした時に初めて健康のありがたみがわかる
- 失業した時に改めて仕事のありがたさがわかる
- 仲間が去った後に、初めて人の温かみがわかる
過ぎ去った日々についても同じことが言えそうです。
「思い起こせば楽しい日々だった…」
「あれも足りない、これもダメ…」
ではなく、
「あれも足りている、これはOK…」
という発想の転換が運気アップにつながるし、人生の豊かさを実感できるコツではないでしょうか。
マイナス思考にとらわれると暗い気持ちになります。
坂本九さんの『上を向いて歩こう』はやっぱり名曲だと思います。
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