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【西洋の性格分析「四気質説」】東洋の「五行説」との類似点

性格はいかにつくられるか」については、洋の東西を問わず強く興味が持たれるテーマであったようです。

東洋では「五行」から性格や運命、病気の傾向などを分析することが行われていました。

一方、古代ギリシャの医師ヒポクラテスは人間の体を「空気、火、水、土」の四つの要素から分類しました。

その600年後やはりギリシャの医師であるガレノスが「気質の分類」へと発展させていました。 

木火土金水のイラスト

西洋にもある?五(四)行説

「性格はいかにつくられるか」古代からのテーマ

詫摩武俊著『性格はいかにつくられるか』(岩波新書)から引用します。

性格の研究史

古代の気質論
このように、いわばユニークな個人の性格を、ある場合には深く、ある場合には鋭く描く方法とは別に、人の性格をいくつかのタイプに分けてみようという試みも古くからあった。

たとえば、医学の父といわれるヒポクラテスは、紀元前四世紀に、人間の身体は空気、火、水、土の四つの要素から構成されていて、それはそれぞれ乾、熱、冷、湿の性質をもっていると考えた。

さらにそれぞれに対応して黄胆汁(乾)、血液(熱)、黒胆汁(湿)、粘液(冷)の四種類の体液があり、その割合が正しければ健康であると唱えた

その後六百年ほど経って、ガレノスはヒポクラテスの説を承けつぎ、これらの四種の体液のいずれが優勢であるかによって胆汁質、多血質、憂鬱質、粘液質がつくられると考えた。

この四気質説は、基礎となった体液説が学説として承認されなくなったのちも、気質の分類法として長く用いられることとなった。

性格学の萌芽はギリシャ時代にすでにあったのであるが、その後、十九世紀までは骨相学、観相術、筆蹟学などを別にしては、とくにこれといった考え方の発達はみられなかった。

性格それ自体が学問の対象として扱われるようになったのは、比較的最近のことである。

西洋の「空気、火、水、土」、五行「木、火、土、金、水」

当てはめてみますと、

  • 空気・・・木(甲・乙)?・金(庚・辛)?
  • 火・・・火(丙・丁)
  • 水・・・水(壬・癸)
  • 土・・・土(戊・己)

「火」「水」「土」は五行のそれと一致し、「空気」だけは今の私の知識では何のことだかよくわかりません。

上のどれにも当てはまらない「木」「金」がそれに該当するかもしれず「?」を付けました。

仏教観では、「風=木」「空間=金」となります。

易学では、「巽(風)=木」「乾(天)=金」です。

そのように考えると、西洋の四つの気は五行と完全に一致することになります。

 

四柱推命は五行のバランスから性質・気質を分析する学問です。

西洋においても紀元前4世紀から「四気質説」として、気質の分析が試みられていたのですね。

 

四種類の体液と五行による病気

「黄胆汁(乾)、血液(熱)、黒胆汁(湿)、粘液(冷)の四種類の体液があり、その割合が正しければ健康であると唱えた」

ここにも五行による病気の見方と類似点があるように思われます。

参考までに五行と病気との関連を下記に記します。 

◇甲、寅(肝臓に属する)

  肝器、風、関節、髪毛、指、めまい

◇乙、卯(肝臓に属する)

  肝臓、血行、胆、手の背、撲症、木害

◇丙、午(心臓をつかさどる)

  小腸、心、胆、神気、舌、心臓、熱病

◇丁、巳(心臓をつかさどる)

  三焦、顔面、内股、流行病、火難

◇戊、辰・戌(脾臓をつかさどる)

 【辰】・・・・・皮膚、肩、背中、うなじ

 【戌】・・・・・膝、脇、胸部全般

◇己、丑・未(脾臓をつかさどる)

 【丑】・・・・・腸部、両足、胃

 【未】・・・・・腸、口、唇、歯、圧害

◇庚、申(肺臓をつかさどる)

  肺臓、大腸、筋骨、陰毛、腸疾患全般、痔疾、呼吸器

◇辛、酉(肺臓をつかさどる)

  皮膚病、口、鼻、声、血行、金刃、呼吸器

◇壬、子(腎臓をつかさどる)

  腎臓、膀胱、耳、腰、精液、陰部、子宮、生殖器

◇癸、亥(腎臓をつかさどる)

  大小便、呼吸、下の病、子宮、生殖器、冷え性、水厄

※三焦とは、

  • 上焦・・・横隔膜から上の胸部
  • 中焦・・・横隔膜からへその間の腹部
  • 下焦・・・ 胃以下の部位を指す

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経絡治療と四柱命式、その一致点

何年も私の体調を整えてくださっている鍼灸師さんがいます。

局所治療ではなく経絡治療を施してくれます。

体のどの部分が弱っているか脈から確認してくれます。

本物の経絡治療を会得するのは至難のことらしく、先生は相当勉強を積んできたようです。

先生は鑑定はできませんが、大切なことは「五行のバランス」なのだと教えてくれます。

四柱命式を出してから治療に当たる鍼灸師も実際にいると伺いました。

私はいつも「肝が少し弱っている」と指摘されます。

そこを強める治療をしてもらっています。

実際に、命式でも私は「木=肝」が弱いのです。

また強すぎる部分は弱めるための鍼治療を施してくれます。

  • 太過(たいか)=多過ぎ
  • 不及(ふきゅう)=少なすぎ

どちらも不調・病気の原因となります。

太過は抑えるのが良く、不及は活発化させるのが良いらしいです。

この考え方は、四柱推命中和の理(バランスが大切)とピッタリ一致します。

私は頼まれて何人かの命式を作ってさし上げました。

命式と診断とが一致するため、先生は強く興味を持ちました。

現在は癌など難病といわれる病を完治する治療を本気で目指しておられるようです。


西洋にも五行説と近いものがあることは記憶していましたが、はっきり思い出せずにいました。

分かりやすく説明してある本はないかな?と記憶をたどったところ、学生時代に読んだ『性格はいかにつくられるか』(詫摩武俊著)を思い出してページをめくってみました。

「あ、ここだ!」という部分が見つかったので今日はご紹介させていただきました。

 

 

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