Q.同じ命式、つまり同一生年月日と出生時刻の人が2人いたとします。
同じ人生を歩みますか?また、同じでないなら、それはなぜですか?
多くの人が感じる率直な疑問ですよね。
ここでは「四柱推命・紫微斗数」を例に考察を進めてみます。
【運命学のQ&A】同一生年月日の人は同じ道を歩むの?
A.同じにはなりません。理由の一つとして親の人生(命式)が異なるからです。
命式が同じでも、親の命式(人生)は同じではない
例をあげて説明します。
AくんとBくん。2人は生年月日、さらに出生時刻も同じです。
つまり、四柱命式も同じ、紫微斗数命盤も同じになります。
そこだけに注目すると、似た人生をたどると考えても不思議ではありません。
しかし実際にはそうはなりません。
そこで、「やっぱり運命学(四柱推命・紫微斗数)はインチキだ!」と考えるのは早計です。
二人の命式・命盤が同じでも、同じにならないものがあります。
それは、親の人生(命式)です。
AくんとBくん、両親の生年月日まで一致するなどまずありえません。
しかも、出生時刻まで同じ。そんなことは99パーセント以上ありえませんよね。
「親のことも命式・命盤に出るのでは?」
確かに傾向は出ます。しかし、それはあくまで「傾向」です。
「命式を見たら親のこともピタッと当てるよ」
などという占い師がいたとしたら、、、そんなことありえません。
常識で考えたらわかることです。
占いとか運命学といっても、常識の一線を勝手に超えてはいけません。
AくんとBくんが同じ命式=両親も同じ命式 ⇒ そんなバカな!です。
常識外れの支離滅裂な理屈からは、物事の本質は見えてきません。
繰り返しますが、親のことでわかるのはあくまで「傾向」です。
運命学を語る際には、
良識の涵養に努め、怪力乱心を語ってはなりません。(不思議な霊力の作用や神仏の加護を優先しない。世の中の常識から外れてはならない。)
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30歳くらいまでは親の命式(人生)の影響が大
ここで大切なことは、30歳くらいまでは、親の人生の影響を強く受けるという事実です。
「人生=命式・命盤」と考えてもよいです。
まずそこから、AくんとBくんの間に差が生じます。
つまり、大雑把に、
- 両親とも良い命式
- 父親の命式は良いが、母親の命式は良くない
- 母親の命式は良いが、父親の命式は良くない
- 両親とも良くない
と分かれます。
さて、親の人生(命式)の良し悪しは子どもの人生に影響を及ぼします。
子どもが自身の運命を歩むのは30歳くらいからです。
つまり、30歳くらいから自分の命式通りの人生になっていきます。
ということは、30歳を過ぎれば、
- 親の命式に関わらず、自分の命式が良ければ必ず浮上します
- 親の命式が良くても、自分の命式が悪ければ人生は下降線をたどります
具体的に書いてみます。
やや極端な例ですが、
- AくんとBくんは同一生年月日、出生時刻=同じ命式・命盤
- 2人ともかなり良い命式・命盤
- 2人の父親の人生(命式・命盤)は同じくらいのレベル
とします。
どんな人にも運が良い時期と良くない時期とがあります。
- 少年時代、父親の運気が最悪の時期でアルバイトをして家計を支えたAくん
- 少年時代、父親の運気が最盛期で家庭教師を雇うなど英才教育を施されたBくん
すると、当然のごとくAくんとBくんはそれぞれ異なる人生を歩み始めます。
そして、2人のその後は、、、
- Aくんは、高校卒業後すぐに就職した。苦労したが40歳で会社を立ち上げ一代で大きな財を築いた。
- Bくんは、一流大学に合格した。卒業後、一部上場企業に就職し、役員に上り詰めた。
という感じになります。
このように2人の人生は同じになりません。
しかし、命式が卓越している2人の共通点は「人生に満足できた」ということです。
以上が、同一生年月日の人が同じレールの上を歩んでいくとは限らない第一の理由です。
だから、子どもの人生を見るときには親の生年月日も聞くべきと私は考えます。
この問題については、まだまだ考えるところがあるので、いずれ「続編〈2〉」を書こうと思っています。
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