良い命式もご紹介したいと思います。
良い命式の人は、幸せな人生が約束されていると言っても過言ではありません。
良い命式の人に出会うと「うらやましい!」と思ってしまいます。
でも、人にはそれぞれ生まれ持った「器」があります。
まずは「器」を大きくすることに努力し、その後は「器」の中で精一杯の幸せを実感することが大事なのではないかと考えます。
人との過剰な「比較」は「器」を小さくしてしまいます。
そもそも人間は、比較が大好きな生き物ですから。
さて、ここで紹介するのは、先天的に「福分の器」が大きい人たちです。
【四柱推命】「良い命式」踊りのお師匠さん
少し古い命式です。
ある地域で少しばかり?名が通った踊りの先生の命式です。
【四柱推命】日干のエネルギー〈強〉の偏官格
偏官格で、日干も用神も共にエネルギーが強いです。
その上、印綬・偏印があってエネルギーを良いあんばいで循環しています。
「殺印化格」と認定できる良い命式です。
日干のエネルギーも強いため、ほぼ成格していると考えられます。
名誉も財産もついてくる人生
月上の偏印と、日支の印綬が 、しっかり身を守ってくれています。
欠点は、印綬と偏印が混ざっていることで、性格や生き様に多少の影響は出てきます。
- やや気が強くせっかちですが、聡明で利発な女性
- 社会的地位や名誉がある夫と結ばれる可能性が高い
- 夫婦関係は円満で、財的にも恵まれ、幸多い家庭を築く
うらやましいですね。
自制心や反省心も人一倍強く、幸福な生活を送る人です。
職業選択はちょっと間違えたかも…
- 月支は本業
- 日支は副業
で職業適性を見ます。
そうすると、本来は偏官的なことを本業にすべき人でした。
踊りのお師匠さんは、「月支の偏官」ではなく、「日支の印綬」に該当する職業です。
ということで、踊りは本業ではなく、副業とすべき仕事でした。
そのため、踊りについては、専門的な芸術性は兼ね備えていない可能性が高いです。
もし、偏官的な職業に進んでいたら、地域を限定せず、相当に名を馳せた人になったことでしょう。
しかし、一地域のお師匠さんでとどまっていることから考えますと、
- 副業を本業にしてしまったこと
- もしかすると、生まれ時間に何か不利な干支がある
という原因も否定できません。
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配偶者縁の考察
- 夫は健康健全であるか、社会的に開運発達力が強い
- 他の女性に心を移すことがあっても結局は妻への愛を忘れない
- 夫から助力を得ることが多いと思われる。
夫になる人の傾向としては、
育ちの良さはあるが、自己中心的でわがままな男性と縁があります。
この人は一度離婚し、再婚しています。
これほど良い命式では考えにくいことです。
そうすると、生時に
- 「比劫」「食傷」「偏印」「印綬」ある
- 「財星」「官星」がない
という可能性があります。
【四柱推命・良い命式】ここまでのまとめ
政治家、法律家などの司法や行政関係の仕事に就けば、大きく名を残せた人かもしれません。
いずれにしても、社会的地位が高く、知的な旦那さんと仲睦まじく暮らす命式です。
名を残さなくても、十分に幸を満喫した人生を送ったに違いありません。
また、その方が幸せだった、、、とも言えそうです。
次の記事の上司、やっかいな人ですが、なかなか良い命式です。
【四柱推命】女性社長になれる吉命式
次は、スケールが大きく、才能にあふれている女性の命式の例をご紹介します。
社会的に成功する可能性が非常に高く、起業して女性社長として会社を率いるだけのパワーもあります。
今は使われない言葉ですが、「女傑」にふさわしい命式です。
それでも「天は二物を与えず」。ちゃんと欠点もあるんですよね。
【四柱推命】女性社長を目指せる〈身旺の食神格〉の女性
スケールの大きさを感じさせる命式です。
日干「丁」のエネルギーがたっぷりあります。
そのために、格である食神に蕩々(とうとう)とエネルギーを注ぐことができます。
だから、食神も元気です!
とにかく素晴らしいのは、体(日干)と用(食神)のバランスです。
この世は何事もバランスが大事です。それはすべてのことに当てはまります。
- 土ばかりだと砂漠になります。
- 水ばかりだと洪水になります。
地球は絶妙なバランスで、地上の生物を守ってくれています。
これは自然の摂理です。
人間も自然の一部である以上、生き方も性格もバランスが大切なのは道理です。
- 仕事ばかりして、家のことを顧みないのは困ります。
- 遊んでばかりいて、家に帰らないのはもっと困ります。
- 家族、仕事、遊びのバランスが整った生活が幸せになりやすい人です。
とするなら、命式も体と用のバランスが最も大切といえましょう。
その意味で、この命式は、体(日干=精神気力)と用(格=才能)の両方がほぼ均等に強いです。
だから、才能を存分に発揮して、女性社長になるなど社会的成功の可能性が極めて高い命式といえるわけです。
〈先天運〉生まれ持った運勢の傾向
- 聡明で利発な女性
- やや勝手気ままな性格になるでしょう
- 博学多識で技芸も身につきやすい人
- 飲食に縁が厚く、生まれながらに食禄に恵まれます
うらやましいですね。
おそらく幼少期から、良い意味で「この子はちょっと違うな」と才能を感じさせる面があったことでしょう。
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人それぞれ持っている才能の種類がちがう
たとえば、幼少期から力が強い子がいます。
特に何かトレーニングをしたわけでないのに、力が強い子は強いです。
筋肉の付きやすさ、柔軟さ、関節と腱がつながる位置や太さなど、「生まれつき」というものがあることは否定できません。
努力の範囲を超えた素質というものが存在するのは確かなことでしょう。ただ、教育的な観点から親や教師はそれをほとんど口にしません。
「努力がすべて」と言います。
しかし、実際は「力強くなりやすい体質」と「なりにくい体質」があると思います。
私ごとですが、体のパワーには昔から自信がありました。
ベンチプレスで100㎏はいけたので、本格的に練習したら120㎏以上は軽くいけるだろうと思っていました。大学時代のことです。
それでも100㎏を挙げられるようになるまでに、相応の時間と努力を繰り返したのは事実です。
ところが、何の運動歴もない友人が短い期間の練習で100㎏を挙げるようになった姿を見て、私は空しさを感じました。
聞くと、「昔から人より力もあったし、足も速かった」と言ってました。実際にそういう人は少なくありません。
柔道の立ち技はセンスがものをいうと言われています。
体幹の強さ・全身のバネ・柔軟さ・反射神経・足腰の良さ・腰の強さ、、、、数えるとキリがありませんが、そういったものがほとんど揃っていて、バラバラではなく、集中して一気に力を発揮できる人が強い選手になれます。
反面、寝技はそれほどセンスを要しません。センスがなくても、運動神経に優れていなくても、努力した分だけ確実に強くなれるのが「寝技」だといいます。
だから、「強さが努力の量に比例する」と言われます。
井上靖さんの『北の海』には、そのことが何度も書かれています。
「俺たちが目指すのは、練習量がすべてを決定する柔道だ」と。
つまり、
主人公(洪作少年=井上靖)のように素質がない選手が、素質とセンスにあふれた選手に勝つには、練習量(努力)しかない。
しかし、立ち技は、素質とセンスがある者には努力だけでは勝てない。
だから、俺たちは「強さが練習量に比例する」寝技を徹底的に磨くんだ!
ということが何度も何度も書かれています。
投げられても「技あり」だったらラッキーと思え。
寝技に持ち込んで「一本」を取ればいいのだから。
という発想です。だから、死ぬほど練習したようです。
私は、世の中のすべての幸せが「努力の量に比例する」なら、どんなに素晴らしいだろうと思います。しかし、それは夢の世界の話です。
力だけでなく、すべてのことに「持って生まれた何か」があることは不公平ですが確かなようです。
それを宿命ともいいますし、運命とも呼ぶのでしょう。
そして持って生まれた運命の幸福度を「先天福分(せんてんふくぶん)」と呼ぶわけです。
「そんなものはない!」と否定できる人は誰もいないでしょう。
だって、「男に生まれた」「日本に生まれた」ことだって宿命であり、運命なのですから。
それをどうやって克服するか?
才能が無いと思うなら、
洪作少年のように努力で克服できる場所で勝負するか、自分の才能をいち早く見つける工夫を考えるべきです。
誰かが恵んでくれると信じて待っても、時間ばかりが経過してしまいます。
「自分自身を知ること」。とても大切なことだと私は思います。
ユーチューブの「貴闘力部屋」が今おもしろい
ユーチューブで今人気を博している「貴闘力部屋」で貴闘力さんも、
「ものすごく努力しても強くなれない子がいるんだよ」と言っています。
私は、自分の柔道の経験から、その言葉がとてもよく理解できます。
元力士の知人も言っていました。
相撲部屋に入って何年か経てば、新弟子を見たら「コイツは強くなる」「あまり強くならない」がわかるようになると。
だから、賢い力士は新弟子時代の小錦をイジメるなんてしないらしいです。
「新弟子時代の小錦にゲンコツとかして威張ってたヤツは、業界ではハーちゃんといって頭の悪いヤツなんだよ」
「ふつうは、すぐに実力で追い越されるのがわかるから嫌われないようにしようと思うもんだよ」
自分の限界もだんだんわかってくると言っていました。
いくら稽古しても、「このあたり(番付のこと)が限界だろうな」と。
その人は幕下上位まで行きましたが、「十両に上がっても定着は無理だったと思うよ」と言っていました。
「体質の素質」より見えにくい「気質の素質」
「気質」も体質と同様に生まれつきのものですから、変えることはできません。
生まれながらに図太かったり、繊細だったり、持ち物としてすでにあるわけです。
このことは2人以上子どもを育てた人なら、きっとわかると思います。
「生まれてしばらくして、スグに長男と次男の性格が違うと感じた」
これは、性格の中の最も中心にある「気質」が違うからだと言われています。
柔道のオリンピック強化コーチをしていた人に聞いたことがあります。
「稽古で強くても試合で勝てない、いわゆる『稽古場横綱』の人っていますよね。プロの世界ではどうやって克服するんですか?」
即答しました。
「プロの世界ではね、そういう選手はあきらめるよ。その選手に時間をかけるなら、他の選手鍛えたほうが早いとなるよ。」
さすがトップの世界はシビアですね。
やはり精神気力は、根本から変えるのは相当困難のようです。
さて、「気質」の領域は「体質」よりも見えにくい部分です。
スポーツの世界では見抜けても、一般の日常生活ではなかなか見えません。
しかし、気質を命式によって可視化できるのが「四柱推命」です。
先人たちが、気が遠くなるほどの長い年月を費やして、命式から性格や運命まで読み取る技術を編み出したのです。
努力と研究の賜物だと思います。
特に、精神気力など気質は自分でも見えないし、わからないものです。
それを可視化できるのですから、四柱推命はとても素晴らしいと私は確信しています。
【夫の気質が弱い】吉命式にも欠点はある
話がそれました。女性社長にもなれそうな四柱命式に話を戻します。
大変素晴らしい吉命式なのですが、一つの欠点があります。
それは、
- 気質が弱いか運勢的に恵まれない夫
- 子どもも社会的に成功する可能性が高い
ことです。
あまりにも迫力がある命式で、男性もハネのけてしまう強さがあります。
この命式には、夫(正官、無ければ偏官)の居場所が全くありません。
日支に財星があったなら、月支の食神から夫の位置である日支にエネルギーが流れて、性質に柔らかみ、温かみが出てきたと思われます。
そこが、この命式の「玉にきず」の部分ですね。
そこに財星があるだけで、夫運と子ども運が格段に良くなったはずです。
そうなると、まさに無敵の命式ですね。
天はなかなか二物をあたえてくれないようです。
日支に「刃(じん)」、月支に「羊刃(ようじん)」がつきます。
文字が「刃」ですから、怖いイメージですよね。でもこれが役に立っています。
日干のエネルギーを強める働きをしています。だから、迫力がハンパないです!
夫の発達を妨げる可能性がある性格なので、結婚したら旦那さんに厳しく当たらないよう留意が必要です。
なかには正式な夫婦関係に入らない人もあり、学徳深く、典型的な才女型の女性であります。
だから、本人にとっては人生に寂しさがつきまとっているかもしれません。
何が幸せなのかは、個人の価値観によるので…。
【四柱推命】からわかる配偶者縁
官星から見た夫との関係
食傷星は、配偶者・愛人を意味する官星を攻撃する通変星です。
食傷星のパワーがある命式なので、男性運に何らかの傷が付くことは避けられません。
日支から見た夫との関係
夫は気力が弱いとか、開運力のない人である場合が多いです。
女性も夫より子どもを大事にします。
結果として夫を顧みず、家庭生活も潤いが少なくなります。
こういう女性の夫は、たいていは身弱の男性だそうです。
もし、身旺の夫と結婚したら家庭内でケンカが多く、男性のエネルギーを制圧してしまう可能性が高いです。相性としては×ですね。
【四柱推命】による性格鑑定
強い女性ですが、社交性と愛想の良さがあります。
本質も見た目と同様に、のんびりして見えて屈託のない人です。
しかし、その奥には、
- 負けず嫌いでしぶとく、自意識が強い
- 大きな視野を持ち愛情豊かで調和の取れた心の持ち主
- すぐれた分析眼・観察眼を持っている
- 社会に対する批判精神が強い
- 好きなことには、徹底的に打ち込み没頭する
- 社交家で表現力があり、行動にやや慎重さを欠き、言動一致しないところがある
- 生きたいように生き、人生を楽観的に考えるところがある
- 自我と自意識が強く相当な自信家
- 積極的行動派タイプですが、人と対立し孤独無縁になる場合もある
- 自分勝手で、ソフトさや包容力にやや欠けやすい面がある(ワンマン体質)
◇食神格をなして命式が整っているため、賢く親孝行な子どもが育ちやすい。
「わかりやすい四柱推命の本ないですか?」
と聞かれることがあります。
いろいろな流派もあるし、本当に学ぶには信頼できる人から教わるしかないと思います。
「でも、ちょっとだけどんな世界か読んでみたい」
と言う人には、次の本が雰囲気としてわかりやすいかな…と。
ただし、私が学んだ流派とは異なります。
「四柱推命とは、こういう世界なんだ」と感じるにはわかりやすい本かなと思います。
あとがきに筆者も書いていますが、四柱推命の完全な独学は無理です。
こちらの本を読んで「もっと勉強したい」と思っていただけたら幸いです。
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