「自分のことは自分が一番知っている」と言いますが、「自分のことなのによくわからない」が現実だと思います。
自分の本質を知るには四柱推命が便利で役立ちます。
- 人間の本質=月支通変星7割、日支通変星3割
通変星「正官」についてまとめました。
【正官の意味】
- 正官は吉星とされ、日干(自分)を剋して自己が正しく規制してくれます。
- 先祖からの規制もそこに含まれます。そのため、正官には家督相続や祖先の禄を受け継ぐ意味があります。
- 社会や組織においては、自己中心的な行動が規制され、社会や組織に奉仕することを意味します。そのため、地位・名誉・権威・権力などを手にすることにつながります。
- 正官は、自己を正しく規制して陰陽の中和を得ているため、気高さ・上品さ・容姿端麗などの意味も有します。
- 性格的には、誠実温厚かつ細心緻密な勤勉実行型です。また、正義感や道徳心が強いです。ただ、真面目すぎて面白みに欠けがちで、豪快さはありません。やや冷淡な感じがします。
- 人間関係としては、女性は・夫・恋人など、男性は部下や子どもに該当します。
【正官】本質的性格と人生傾向
正官は、日干を陰陽配偶で剋す関係の通変で「有情の剋」と言われています。
「無情の剋」と言われる偏官のように日干(自分自身)を激しく剋しません。
「有情の剋」とは、日干を教え導いてくれる情がある「剋」で、「躾・指導・教育」に置き換えるとわかりやすいです。
人は、正しい躾や教育によって克己心や自制心などを身につけながら成長します。
逆に、一切の「剋」(躾・指導・教育)を受けずに育つ人は、克己心や自制心などが身につきません。
つまり、正官は日干(自分自身)を正しく教え導いてくれる因子で、社会生活を送るに当たり、とても貴重な通変星といえます。
そのため、命式の正官がよい働きをすると、我欲やわがままが肥大化せず、道徳心がある良識人になります。
【正官】意志の星、信用と律儀の星
- 正官は、日主と陰陽和合する「有情の剋」と言われる
- 自分を剋し制御する意味から、強い意志力を表す
- 官星は、感情に由来するエネルギーを統御し、方向を定めて使役するところに最大の特徴がある
- 自分の中に、確固とした原理原則があり、それゆえ自負心も強烈
- 情に流されることは少なく、時には非情な一面も表れる
- 大いに野心を燃やすのも特徴
- 正しく剋すとは、規律の束縛を受けるということから、先祖から規律され後継する意味がある
- 誠実かつ品行方正、正義感と道徳心が発達し、万事に細心緻密に対応し、無駄を好まない
- 自尊心強く信義と名誉を重んじ、実より名を取る性質のため、見栄っ張りで人付き合いが良いが、家庭内ではそれほどでない
- 大運の地支や命式中の地支が連合して官星に変化すると、複数の男性を好きになりやすいタイプとなる(女性の場合)
【正官/年干支】社会運
【運 勢】
- 自分のスタイルを貫く人生になる
- 人生はいかに自分が納得できるかにかかっており、たとえ物質的に恵まれても、納得できないなら失敗の人生と感じる
- 正官は相続の星で、何らかの使命を受け継いでおり、それを成就させて初めて満足が得られる星
【性 格】
- 生真面目な星で、しっかり者の印象を人に与える
- 生き方は器用でなく、頑固で意固地、少々の非難や悪評を気にしない
【年支と日支または月支が、刑冲害する命式】
- 真面目さが仇となり、人にうるさがられる
- 社交性が乏しく、人付き合いが苦手になりやすい
【年支と日支または月支が、三合半会・支合する命式】
- 生真面目な面が好感をもたれる
- 社交性があって人付き合いも良い
【正官/月干支】社会的成功運と対人関係
- リーダー星であり、政治力・管理能力・指導力に傑出したものがある
- 情勢分析の確かさ、現実感覚の豊かさ、根回しの周到さ、人心収攬(じんしんしゅうらん)の巧みさ、人をそらさぬ話術など、競争社会を生き抜く上で要求されるさまざまな能力に恵まれた星
- 必ず旺盛な上昇志向と野心を持っており、今いる地点に満足することがない
- 気概があり、ひとたび実行に移すときは思い切りよく行動する
【正官のタイプ】性格と傾向
- 性格は内向的、陰気なタイプが多い
- 落ち着いたまじめな雰囲気
- 温厚な性格で平和主義だが意外に頑固
- 気が弱く、何事も細かくて慎重
- 割り切りが悪く、要領もよくない
- 責任感が強く、根気強い
- 心のハンドルに遊びがなく、堅苦しい
- 保守的で常識を重んじ、約束は守る
- プライドが傷つけられると立腹する
- 慎重で失敗を避けようとする(石橋を叩いて渡るタイプ)
- カンより理屈や理論を重視する⇒思い切りのよさはない
- 思考力と実行力はあるが、考えすぎるため決断は遅い
- 中途半端を嫌い、周囲にもそれを求める
- 仕事や共同作業の場では集団の協調性を大事にする
- 空気が読めず、ユーモアや面白味に欠ける
- 飲み会など社交の場では協調性が乏しい
- 自己開示しない秘密主義で、やや冷たい印象
- 視野が狭く、柔軟性がない(堅物的)
- 地位や名誉、肩書きを意識する
- 欲は浅くなく、性格も淡泊ではない
- 自分の理解を超える変な人を好まない
- 統率力や指導力があり、部下への愛情も厚い
- 官星が多い場合、視野が狭くなり身勝手になりやすい
【正官の傾向】仕事・職業
- 堅実かつ常識的なので管理業務などで能力を発揮する
- 偏官と違って、大きな組織で活躍するのがよい
- 命式がよければ、リーダーとして活躍し出世する
- プライドが高く肩書きを気にする
- 人に頭を下げる仕事は苦手
- 温厚、誠実の星なので、公務員、学者、教員は最適(学者は印星と傷官も欲しい)
- 自営業なら、頭を下げて依頼される業務がよい(士業、開業医など)
- 政治家、裁判官、弁護士などの司法や行政関係の仕事
- 設計業、造船業、建築業、土木業などの分野
- 命式に財星がある⇒経済関係の仕事に適性あり
- 命式に印綬がある⇒文化・芸術関係の仕事もよい
- 正官が強すぎる命式⇒いくつか職業を変える
- 正官が弱すぎる命式⇒仕事の成果が上がりにくい
【正官の傾向】お金・財産
- 金銭管理がしっかりしていて、傾向としてややケチ
- クーポンなど少しでも安く買える方法を探る
- ギャンブルや遊びなど無駄な出費はしない
【正官の傾向】結婚と恋愛
- 男女ともにロマンチックな恋愛は苦手
- 甘いムード作りや演出が下手で、ぎこちない恋愛になりがち
女性の結婚・恋愛傾向
- 日支や月上に偏官がある女性は、複数な恋愛(浮気傾向)の人もいる
【好みの女性】男性の命式で日支が正官
- 責任感が強い良妻賢母型の女性を好む
- 生真面目でやや地味な女性と縁がある
- 日支「正官」+正官が喜神
・穏和な賢妻に縁がある
・妻から手厚い内助を受ける - 佳良な命式だが、財星・日支が忌神となる命式
・社会的に成功しても、よい妻に恵まれない
- 佳良な命式といえないが、財星・日支が喜神となる命式
・社会的成功はないが、よい妻に恵まれる
【好みの男性】女性の命式で日支が正官
- 品行方正で真面目な男性を好む
- 面白味に欠けるが生真面目な男性と縁がある
☆四柱推命の基本を知りたい方はこちらをどうぞ
【四柱推命/通変星】正官の機能
正官は、偏官と同気(同じ五行)で、異性(陰と陽の相違)の通変星です。
偏印(義理親)と印綬(実の親)を生じるため、正官格は親孝行な人が多いです。
日干や比劫(比肩・劫財)を剋します。
傷官・食神から剋され、特に傷官から七殺の理でもっとも強く剋されます。
- 官星(正官・偏官)=女性にとって男性(夫)
財星(正財・偏財)は官星を生じる➡命式に財星がある女性は、男性に優しく、思いやりがあります。
「正官」が意味するもの
- 自分を剋し、教え導いてくれる
- 憲法や法律、社会的インフラ
- 仕事、権利ごと
- 総理、知事、市長など行政の長には必要な通変星
- 男性にとって子ども、部下
- 女性にとって男性(夫)⇒正官(正夫)、偏官(偏夫)
正官は、人格形成に役立つ、最も貴重な通変星とされています。
良好な正官格は、リーダーシップの才があり、人の上に立つ人とされます。
次に例を示します。
◆月支正官のエネルギーが強い+命式のバランスがよい+十二運の根が強い
- 地位や名誉を得て、多くの人を指導する立場になる
- 確固たる社会的地位を築き、富貴な人生を送る
- 人柄は誠実かつ努力家、人情に厚い
- 《男性》賢くて善良な子どもに恵まれる
- 《女性》夫の運勢が強く、夫婦仲もよい
◆月支正官のエネルギーが弱い+命式のバランスが悪い+十二運の根が弱い
- 相続上の問題が発生しやすい
- 精神気力が弱く、社会的成功が得がたい
- 日常生活や家庭に問題が発生しやすい
- 《男性》妻への不満が溜まりやすく、子どもの運も強くない
- 《女性》は開運力が弱い男性(夫)と縁がある
【四柱命式】「正官」の機能と人生傾向
- 官星(正官・偏官)が3個以上ある命式
・男性は、子女縁や部下縁に問題が出やすい
・女性は、夫縁や異性縁が薄い
※ただし、日干が身旺であれば害が少ないです。 - 「孤官(正官が命式内で孤立している)」の命式
・常に何かに怯えている感じになる
・無理に背伸びしたがる人もいる
※例えば次の場合は、正官が孤立します。
①正官に該当する十干が月令を得ない。
②正官が地支に強い根が出ない。
③正官が時上、月上、年上に出ない。
④正官を生じる財星がない - 正官が強すぎる命式
・兄弟縁が薄い
・兄弟仲が不和になる
・兄弟の運勢がよくない - 官殺(正官・偏官)が強すぎる命式⇒印星を圧迫する
・父母の身辺に異変が発生しやすい
・《男性》子ども縁が薄く、よい部下に恵まれない
・《女性》良夫と結ばれにくい - 《男性》時支に正官があり、喜神に該当する命式
・子どもとの縁が特別厚い
・賢くて善良、親孝行な子どもに恵まれる - 《男性》正官のエネルギーが弱く、傷官が非常に強い命式
・子ども縁が薄い
・子どもの開運力が弱い -
《女性》正官が太過する命式
・健康に恵まれにくい
・結婚が遅く、独身の人も多い -
《女性》日干と正官が干合+他の天干に「比肩」=「妬合」の命式
・他の女性に心を移しやすい男性(夫)と縁がある「妬合」浮気心がある男性に注意! -
《女性》日支「正官」+十二運の根が強い+正官が喜神
・夫運がよい(将来性がある夫)
・夫婦仲も良好 -
《女性》月支と日支「正官」が刑冲する命式
・性格や人生観が合わない夫と縁がある
・夫が幸せでも自分は不幸な生活になる公算大 -
《女性》正官格の女性は夫縁に厚い
・身旺で正官が弱い➡自分はやり手でも、夫の運勢はよくない
・身弱で正官が強い➡夫は成功しても、自分の人生は不幸
・日干と正官が共に強い➡夫婦和合、共に幸せ -
《女性》正官(正夫)・偏官(偏夫)が混ざる命式=正偏の夫がある命式
・異性の難がつきまとう
・縁談が順調に進行しない
・夫婦の縁が変わりやすい
・独身運が強い
・夫が浮気性で苦労する -
《女性》正官格で、年上または年支に偏官が出る命式
・20代前半までの結婚は破綻しやすい - 《女性》正官が時柱のみの命式
・結婚が遅い人が多い -
年上に正官が出る命式
・長男の生まれが多い
・喜神になると、祖先の隠徳と親の愛情が豊か -
年柱か月柱にある正官が、剋され傷ついている命式
・父母が不仲、あるいは貧困な時期に生まれた人 -
月支の正官が空亡する命式=「正官落空」
・富や名誉から遠ざかる
・職場で努力が認められない
・住居の移動が多い - 《男性》時柱に正官が出て喜神になる命式
・老後に開運の喜びがある
・運が強い子どもに恵まれる -
日干のエネルギーが弱い正官格に財星がある命式
・財運が強くない
・妻が家庭の実権を握る -
日干のエネルギーが強過ぎる正官格⇒正官の機能が低下する
・同僚や後輩に先を越される
・出世において不都合が起りやすい
※正官は出世競争でのし上がっていく因子 - 正官格で干頭(月上)以外で偏官が出る命式⇒「官殺混雑格」
・身旺➡旺盛な気力で苦労を乗り越える
・身弱➡災いや煩わしいことが多い運命
※「官殺混雑格」でも、次の場合は凶意を乗り越えます。
①日干のエネルギーが強い
②強い印綬がある -
正官格で月上に偏官➡「官殺混雑格」ではない
人生が安定する順に並べると、次のようになります。
①月上「正官」・月支「正官」
②月支「偏官」・月上「正官」
③月支「正官」・月上「偏官」
④月上「偏官」・月支「偏官」 - 正官の乗じる地支が刑冲する命式
・仕事運がよくない
・信頼が得られにくい
・日常生活が安定しない - 《女性》正官の乗じる地支が空亡する命式
・夫への愛情が乏しく、良夫と縁が薄い
・不平不満の多い日常になりやすい
正官が悪く働く(太過・不及)
四柱命式で太過・不及している場合は、正官の長所が弱まり欠点が強化されます。
正官が太過(強すぎる)
太過とは、命式に同じ通変星が基本的に3個以上ある場合をいいます。
- 引っ込み思案で周囲の言動が気になる
- 強いものに服従する⇒「強きを助ける」
- 自分より弱い人に威張りたがる⇒「弱きをくじく」
- やたらに名誉や肩書きに執着する
- 事業運が弱い
- 家庭では威張りたがる
※基本的にどの通変星でも太過すると
- 孤立する
- 嫌われる
- 陰気になる
- 偏屈頑固になる
- 焦りや迷いがある
など共通の悪い面が出やすいです。
男性
- 子ども縁が薄い ⇒子どもの因子である官星が多いから
- 子どもを授かっても素行や健康に問題があるなどの一失がある ⇒子どもの因子である官星が多すぎるため
女性
- 良縁を得にくい ⇒官星(夫星)が多すぎると、「夫あって夫なし」と言う
- 結婚後、夫婦間に不和をかもす ⇒夫の因子である官星が過多のため
- 異性や夫からトラブルを持ち込まれやすい ⇒夫の因子である官星が過多のため
- 異性の遊び相手にされやすい ⇒夫の因子である官星が過多(日干が強ければ大丈夫)
正官が不及(弱すぎる)
- 温厚だが優柔不断
- 克己心が弱く、頑張りがきかない
- 融通性や柔軟性があまりなく堅苦しい
- 職場で指導力を発揮できない
- 保守的で視野が狭く、自分の考えに固執する
- 地位、名誉、肩書き、仕事の出来にこだわる
- 才能を発揮できない
男性
- 悪妻ではないが夫婦円満になりがたい
- 子どもにあまり恵まれない
女性
- 男らしさに欠け、頼りにならない夫と結ばれやすい
- 家庭は女性上位で、妻が家計の中心になる
- 夫への不満が強く、中年後に縁が変わる人も
【通変星/正官】その他の要点
- 正官が単独で多いか、偏官を交えて多いと、気分散漫となり集中力に欠けやすいです。
- 月支に正官があっても、その正官が健康でないと、次のことで苦しむようになります。
・しっかりした人だと思われようとし過ぎて苦しくなる。
・冗談や軽い会話が嫌いになる。
・真面目な優等生になろうとして無理に背伸びをする。
★過去記事もどうぞよろしく
Laniでおすすめスピリチュアルブログとして紹介されました!
【最強厳選】スピリチュアルブログおすすめ60選!人気パワースポット&スピリチュアルサイン情報
ポチッと応援していただけるとハッピーです!