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【四柱推命/偏官】性格と人生「偏屈、頑固、義理人情、権力と策士」

「自分のことは自分が一番知っている」と言いますが、「自分のことなのによくわからない」が現実だと思います。

自分の本質を知るには四柱推命が便利で役立ちます。

  • 人間の本質=月支通変星7割、日支通変星3割

通変星「偏官」についてまとめました。

「偏官」偏屈、頑固、義理人情

 

 

【偏官の意味】

  1. 偏官は、日干(自分)を最も激しく剋する通変星です。ケンカや戦争など、およそ争いは同性同士の方が激しいものです。偏官は、日干と同じ陰陽のため、その剋し方は熾烈を極めます。
  2. 誰でも激しい剋は避けたいものです。そのため、偏官は変化を求め、改革や移動を望みます。実際に、偏官がある人は、旅行好きな人が多いようです。
  3. その一方で、偏官は日干を剋して、自分を律することで感情をコントロールします。そのため、偏官が強い人は情に流さない非情な性格を持ち、信念に基づいて行動します。
  4. 偏官に任侠の意味があるのは、自分の心を制して、他に仕えることがその由来です。
  5. また、偏官の偏屈さは剋の厳しさからきています。いつ何時攻められるかわからないので、偏官の人は感覚が鋭く、カンが冴えます。
  6. 偏官は、感情をコントロールできるために、血を見ても怖じ気づかない本質があります。害虫を発見したら迷わず殺すは、偏官の女性です。
  7. 性格的には、聡明で決断力に富み、強い意志で行動します。(食神や印星があって、偏官を制御している場合)
  8. 食神や印星がないと、小心で落ち着きがない上に、凶暴さにブレーキが利かず、不幸がつきまといます。
  9. 人間関係としては、女性は夫や恋人、男性は部下や子どもに該当します。

 

【偏官】本質的性格と人生傾向

偏官は「無情の剋」と言われる通変星です。

日干のエネルギーを陰陽不配偶で最も強く剋します。

日干が相当弱められると、健康の悪化、事故や怪我などの災難に遭う可能性が高くなります。

次に、偏官の基本性質を記します。

偏官が強いと自分が「剋される」立場になります。そこから、次の解釈ができます。

  1. 剋される=厳しく律せられる➡例えるなら任侠の世界
  2. 剋される=感情を抑制する➡情に流されない厳しさが生じる
  3. 剋される→そこから回避したくなる➡移動や変化を求め、落ち着きに欠ける
  4. 剋される=制約と不自由➡奉仕や労働の意味合い
  5. 剋される=自制心と克己心➡強い意志と信念が生じる
  6. 剋される→偏屈になる➡偏屈・頑固
    ・日干が強いと、頑固さから決断力と行動力を発揮する
    ・日干が弱いと、小心なくせに不逞の輩になる人も

 

【偏官】意志の星、権力と策士の星

  1. 偏官は、日主と同じ陰陽で、日主を最も激しく剋す「無情の剋」と言われるが、 制御が行き届けば、最も有能な家臣となり、日主を権威権力の高みに持ち上げる
  2. 自分を剋し制御する意味から、強い意志力を表す
  3. 官星は、感情に由来するエネルギーを統御し、方向を定めて使役するところに最大の特徴がある
  4. 自分の中に確固とした原理原則があり、それゆえ自負心も強烈
  5. 情に流されることは少なく、時には非情な一面も表れる
  6. 大きな野心を抱くのも特徴
  7. 偏官に仁侠の意味があるのは、自分を制して他に仕えるところからきている
  8. 偏官の偏屈さは、剋のきつさから生じる。
  • やや偏屈で頑固だが、聡明で決断力に富み、何事にも強い意志で実行する
  • 負けず嫌いで好き嫌いも激しいが、義侠心や義理人情に厚く、権謀術策が巧
  • 行動的、活動的に仕事に打ち込み、冒険心も旺盛
  • 妙に理屈っぽくなったり、高飛車になったり、男性遍歴をくり返したり、激情に駆られて失敗しやすくなる暗示がある(女性の場合)
  • 官星大過だと男性の縁は多いが、傷つき騙され裏切られ、結婚が一度で納まりがたい(女性の場合)
  • 大運の地支や命式中の地支が連合して官星に変化すると、複数の男性を好きになりやすいタイプとなる(女性の場合)

 

【偏官/年干支】社会運

【運 勢】
  1. アクやクセが強い偏官にふさわしく、その人生も陰影・屈折に富み、浮沈変化が激しい
  2. 何がしかの挫折・不本意な選択などの障害は覚悟する必要がある
【性 格】
  1. 人に対する好き嫌いがはっきりしている
  2. 人見知りをして偏屈頑固である
【年支と日支または月支が、刑冲害する命式】
  1. 好き嫌いを顔に出しやすい
  2. 社交性に乏しく、外出を好まない
【年支と日支または月支が、三合半会・支合する命式】
  1. 人に対する好き嫌いの激しさをカムフラージュできる
  2. 適度な社交性がある

 

【偏官/月干支】社会的成功運と対人関係

  1. 凝り性で、仕事ぶりは真面目、努力を惜しまない
  2. 相当な頑固者だが、融通が利かないわけではなく、新しいものを受け入れる柔軟性は十分にある
  3. ただ、自分だけの生き方のルール・生活の方針を持っており、そのルールを犯すものは断固として拒絶し、いったん拒絶したら自分から関係修復に動くことはない
  4. 仕事に情実をからめることを嫌い、仕事は仕事という立場を貫く
  5. かなり強引なところがあり、押しも信念も強いので、立身出世の可能性は高いが、上に立つとワンマンになる可能性がある

 

【偏官のタイプ】性格と傾向

  1. 外向的性格
  2. 偏屈で頑固
  3. うぬぼれが強い
  4. 粗雑でせっかち
  5. 粘り強さに欠け、性質は淡泊
  6. 熟慮は苦手、即決即断タイプ
  7. 決断力と行動力がある
  8. 意志は強く、なかなか曲げない
  9. 道理より義理人情を優先
  10. 理論よりカンに頼る
  11. 気に入ると徹底的に面倒を見る親分肌
  12. 気分屋で好き嫌いが激しい
  13. 自分の考えにこだわる
  14. 一匹狼タイプで敵が多く、非難されやすい
  15. 困難にへこたれない(身旺の場合)
  16. 勝気で負けず嫌い、カッコつけたがる
  17. 人の心を直感的に読み取る
  18. ここぞというチャンスに強い
  19. 権謀術策を使いこなし、他人を巧みに利用する
    ・戦国時代の軍師は、偏官格が多い!?(諸葛孔明「偏官格」説)
  20. 偏官格の人は、旅行好きが多い
  21. 女性は、感覚が鋭敏で、地位や名誉への反発心が強い
  22. 日干のエネルギーが弱い女性は、プライドが高く、内向的で陰気

諸葛孔明は偏官格!?

 

【偏官の傾向】仕事・職業

  1. 人を管理、指導することで本領発揮
  2. 緊張感のない仕事は不向き
  3. 権謀術数をめぐらすのは得意
  4. 営業や商業関係は不向き
  5. 政治家、法律家、司法関係、警察官、自衛官、海上保安庁、職人、現場監督などが適職
  6. 文武両道の星で、芸術家や作家で大成する人も(傷官、偏印が欲しい)
  7. 設計、造船、建築、土木など

「偏官格」警察官は適職

 

【偏官の傾向】お金・財産

  1. がめつく見えても本質は淡白
  2. 手堅く貯金する生き方はしたくない
  3. 一攫千金を狙いたがる
  4. 親分肌で気前よく払いたがる
  5. 「宵越しの金は持たぬ」性格のため、お金が貯まらない
  6. 株やギャンブルを好む人が多い

コツコツ貯めるより一攫千金を夢見る

 

【偏官の傾向】結婚と恋愛

男性の結婚・恋愛傾向
  1. 淡泊だが対女性は別
  2. 好きな女性には猛アタックする

女性の結婚・恋愛傾向
  1. 自分の時間を大事にするため、24時間一緒にいるのは苦手
  2. 束縛を嫌い、自由にさせてくれる男性を好む

 

【好みの女性】男性の命式で日支が偏官
  1. 気が強く、男勝りの女性を好む
  2. 気弱な男性は、女性からサヨナラされる可能性が高い
  • 日支「偏官」+その偏官がよい働きをする
    ・妻はやや偏屈だが、聡明で気っ風がよい
    ・有能で勝ち気な妻に縁がある

  • 日支「偏官」+十二運の根が強い+偏官が健旺+刑冲がない
    ・聡明活発な働き者の妻に縁がある
    ・妻は他郷の生まれが多い

  • 日支「偏官」+十二運が根も弱い+財星がない+刑冲がある
    ・プライドが高く開運力が乏しい妻に縁がある
    ・発想が独特で共感しにくい妻に縁がある

【好みの男性】女性の命式で日支が偏官
  1. 個性的で行動力がある男性を好む
  2. やや気難しい夫(男性)と縁がある
  • 日支「偏官」+十二運の根が強い+偏官が健旺+刑冲がない
    ・将来開運する男性と縁がある
    ・夫は度量が大きく、身体健康
    ・男性的風格があり、仕事熱心な夫に縁がある
  • 日支「偏官」+十二運の根が弱い+財星がない+刑冲がある
    ・愛情が薄い夫に縁がある
    ・夫は自己中心的で思いやりがない
    ・落ち着きがなく、運命が多難な夫に縁がある

☆四柱推命の基本を知りたい方はこちらをどうぞ

www.happy-power-up.com

 

【四柱推命/通変星】偏官の機能

偏官は、自分の気持ちや欲望を抑え込むため、10の通変星で最凶の因子と言われています。

ですが、偏官格で日干が強いなど命式の状態がよい人は、急速かつ飛躍的な発展が望めます。

  • 男性の命式では、地位・名誉、仕事、子ども(主に男児)を意味する
  • 女性の命式では、男性(夫)を意味する

命式の偏官がよい働きをすれば、上の事柄に恵まれます。

反対に悪い働きをすれば、上の事柄で苦労する人生が予想されます。

男女とも、義理親(偏印)や自分の親(印綬)を生じるため、偏官は親孝行を意味します。

女性の命式では、財星(偏財・正財)は、男性(夫)を意味する官星(偏官・正官)を生じます。そのため、財星がしっかりしていると男性に優しく、縁も厚いです。

日干と偏官
  1. 男性で、月支偏官格が日支と刑冲する命式
    ・偏官格が破格し、内格(普通格)で最も害が深い
    ・妻と仇敵の関係になり、争いと生死別の憂いが高まる
    ・自身の生活も常に不安定で安寧が得られない

  2. 年上に偏官が出る命式
    ・昔は弟妹の生まれとされた(少子化以前)
    ・普通の家柄の出身の人

    ※基本的に、年上「正官」は家権を引き継ぐ命式で、年上「偏官」は家権を引き継ぎません。

     

  3. 年柱か月柱に偏官があり、食神か生旺な傷官から剋されている命式
    ・幼少の頃は、お金に困らない裕福な家庭に生まれた
    ・偏官が強すぎると、幼少期は苦労が多く病弱だった
    ※上記のことは、現代ではあまり参考になりません。

  4. 年柱か月柱に偏官があり、偏官の十二運の根が強い命式
    ・よい家柄の生まれか、あるいは将来出世する
    ・聡明かつ行動力があり、将来性が豊か
    ※日干のエネルギーが強く、命式に財星があることが条件です。

  5. 月支の偏官が空亡する命式
    ・確固たる地位や名誉とは縁遠い人生
    ・職業の変遷や住居の移動などが頻繁になる

  6. 正財が年柱か月柱にあり、正財の十二運の根が弱い命式
    ・親に複雑な事情のある家庭に生まれた
    ・親先祖から受け継ぐものが少ない
    ・本人の運命も多難になりがち

  7. 生時に偏官が出て、喜神になる人
    ・老後に名誉が得られ、幸福な晩年を送る
    ・男性は子どもが開運し、女性は夫が栄達する

  8. 日干のエネルギーが弱い偏官格に財星がある命式
    ・財気が散って資金が不足し、日常の衣食にも苦労が絶えない
    ・独立起業には元々不向きで勤務生活が無難

     

  9. 偏官は凶因子とされているが、月支偏官格で日干のエネルギーと均衡すると佳命になる

  10. 《男性》日干のエネルギーが弱い偏官格
    ・精神気力が弱く、職業などが心理的に大きな負担になる
    ・開運力が劣り、仕事などで大成できない

  11. 《男性》日干のエネルギーが強過ぎる偏官格
    ・志は大きくても才能やチャンスに恵まれない
    ・人に追い越されがちの人生になる
    ・不都合なことが起こりやすくて苦労が多い

  12. 《女性》日干のエネルギーが強く、偏官のエネルギーも強い命式
    ・気が強く、聡明な女性
    ・地位や名誉を得る男性と縁がある
    ・夫婦関係もよく、幸せな人生になる

  13. 《女性》日干のエネルギーが弱く、偏官のエネルギーが強い命式
    ・夫が立派に成功しでも、足並みを揃えることができない
    ・孤独な人生になりがちで、情緒も安定しない
    ・夭逝する場合もある

     

  14. 《女性》日干のエネルギーが非常に弱く、偏官のエネルギーが強過ぎる命式
    ・夫から圧迫や虐げを受けやすい
    ・人生は起伏があり苦労しがち

  15. 《女性》偏官が乗じる地支が空亡する命式
    ・夫への愛情が薄く、良夫を得にくい
    ・夫の運勢を妨げ、日常生活に不満が多い

  16. 日干のエネルギーが弱くても印綬がある偏官格はよい命式が多い

  17. 偏官が強くても、比劫星および印星が日干を助ける偏官格はよい命式が多い

  18. 日干のエネルギーが強く、財星と偏官のエネルギーも強い命式
    ・日干(自分)が強いため、財運が良く地位も得られる

  19. 偏官の乗じる地支が刑冲する命式
    ・生まれ持った幸運度が低い
    ・性格に毒があり、人の情に欠ける

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偏官が悪く働く(太過・不及)

四柱命式で太過不及している場合は、偏官の長所が弱まり欠点が強化されます。

偏官が太過(強すぎる)

太過とは、命式に同じ通変星が基本的に3個以上ある場合をいいます。

  1. 敵対する相手を徹底的に懲らしめたくなる
  2. 闘争心、抗争心が強い
  3. 目的のためには手段を選ばない
  4. 自省する心に欠ける
  5. 敵を作りやすい
  6. 行動は乱暴になりがち
  7. 義侠心は強いが、逆に迷惑がられる
  8. 兄弟縁に問題が出やすい
  9. 印星を圧迫するため、父母の運勢がよくない
  10. 男性はよい子を授かりにくく、女性は良夫を得にくい
  11. 孤独な寂しい一生を送りやすい


※基本的にどの通変星でも太過すると

  • 孤立する
  • 嫌われる
  • 陰気になる
  • 偏屈頑固になる
  • 焦りや迷いがある

など共通の悪い面が出やすいです。

 

男性
  1. 子ども縁が薄い ⇒子どもの因子である官星が多いから
  2. 子どもを授かっても素行や健康に問題があるなどの一失がある ⇒子どもの因子である官星が多すぎるため
女性
  1. 良縁を得にくい ⇒官星(夫星)が多すぎると、「夫あって夫なし」と言う
  2. 結婚後、夫婦間に不和をかもす ⇒夫の因子である官星が過多のため
  3. 異性や夫からトラブルを持ち込まれやすい ⇒夫の因子である官星が過多のため
  4. 異性の遊び相手にされやすい ⇒夫の因子である官星が過多(日干が強ければ大丈夫)

 

偏官が不及(弱すぎる)

  1. やみくもに大胆で強引な面が出る
  2. 自信過剰で人を見下す傾向
  3. 周囲から反感を買いやすい
  4. 財運は強くない

 

男性
  1. 妻は悪妻ではないが夫婦円満になりがたい
  2. 子どもにあまり恵まれない
女性
  1. 男らしさに欠け、頼りにならない夫と結ばれやすい
  2. 家庭は女性上位で、妻が家計の中心になる
  3. 夫への不満が強く、中年後に縁が変わる人も

 

【通変星/偏官】その他の要点

  1. 偏官に対して食神や傷官が多ければ、偏官が暴れ出します。性質は粗暴、行動は大胆勇敢となります。
  2. 身旺の命式で偏官も強い場合は、勝ちにこだわり負けず嫌いで、人格は高く威厳が身につき大発達をします。

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