大好きだった山さん。山村精一警部補。
「落としの山さん」として冷静な判断力、推理力を駆使し、数々の難事件を解決してきました。
奥さん高子さんにに先立たれ、養子の隆くんを一人で育てました。
職場を離れた山さんの実生活は苦労が絶えませんでした。
殉職の回では、隆くんを実父に返すという究極の決断をして、
「私はいつまでも隆のお父さんだ」
泣かせてくれましたね。
山さんは刑事としての身の危険を背負って、あえて孤独の人生を選んだ…。
そして、凶弾に倒れた。
「杉下右京」の推理力もバツグンです。
しかし、私は今でも推理力ナンバーワン刑事は「山村精一」だと勝手に信じています。
※2020年9月12日の記事をリライトしました。
『太陽にほえろ!』露口茂さんの【欽天四化紫微斗数】
「落としの山さん」。
どんな難敵でも、最後はきっちり自白させる名刑事でした。
緊迫感ある場面を多く演じてくれました。
頭脳派です。
それでいて、いざという時の気迫はものすごく、怒れば迫力満点。
事件解決への執念も卓越していました。
山さんが実在していたら、日本の未解決事件のほとんどが解決!だったに違いありません。
冒頭文にも書きましたが、山さんは常に人生の悲哀を背負いながら生きています。
悲哀を味わい尽くした人生経験から、人情の機微を正確に読み取り、犯人の心の核心に迫っていきました。
今回は、あこがれの「山さん」露口茂さんを四柱推命でみてみます。
8月14日の宮内淳さんの訃報に刺激されて、山さんに会いたくなりました。
昭和7年4月8日生まれです。
「生時が不明です。
私は、辰の刻、巳の刻の生まれかな?と推察します。
この2つの時間帯が露口さんの人生にピッタリくるからです。」
と、前回は書きました。
しかし、紫微斗数で命盤を作ってみたところ、巳の刻はありえません。
巳の刻生まれだとすると「命無星曜格(めいむせいようかく)」になり、周囲から影響を受けやすい人物になります。
露口茂さんは、どこから見ても意志が強そうです。
命無星曜格の人にはどうしても見えません。
ここは山さんになったつもりで?推理すると、「辰の刻生まれ」の可能性がとても高いと考えます。
そうなると、命宮には「破軍星」が入ります。
星曜派の本ですが、田宮規雄先生の著書がわかりやすく、読みやすいですよ!
「紫微斗数って何だろう?」と興味がある人にはぜひおすすめです。
『もっともわかりやすい紫微斗数占い―144タイプからあなたを鑑定!(開運ブックス)』
この本によると、辰の刻生まれの露口茂さんは、次のような人になります。
以下に該当部分を引用します。
命宮には破軍が入っています。個性的で、型にはまらないキャラクターです。
太っ腹で度胸があり、男性の場合、いわゆる男のロマンを追うタイプです。
勝負師的な資質があり、ここぞというときにはドンと勝負をかけます。
型にはめられるのを嫌うため、組織にはなじまず、自ずと独立の道を選ぶようになるでしょう。
短気で怒りっぽい点には注意が必要です。
(中略)
遷移宮には廉貞・天相があります。
愛想はよいほうではなく、やや取っつきづらいタイプですが、対外的には抑制がきいてクールです。
『もっともわかりやすい紫微斗数占い―144タイプからあなたを鑑定!(開運ブックス)』から引用
ちなみに「命宮」にある性格は、ブラウン管経由では見えにくいと思います。
「遷移宮」の性質の方が、ファンには断然見えやすいでしょう。
特に露口茂さんは、バラエティ番組などの出演は断っていたようですから。
もう少し引用させていただきますね。
〇あなたの仕事運は?
官禄宮には貪狼が入っています。
仕事に対する意欲があり、一心に取り組むため、成功するでしょう。
ただし、手段を選ばないようなところがあるので、公務機関には適しません。
自分の裁量で行えるような仕事なら、大いに手腕を発揮します。
貪狼には娯楽や芸能の意味もあるので、そうした方面にも適性があります。
拘束や制限の多い仕事は苦手でしょう。
〇あなたの健康運は?疾厄宮には天梁があります。
天梁は寿星(健康を表す星)なので、健康に恵まれます。
病気知らずで、しかも長生きでしょう。
福徳宮には紫微・天府があり、人生を大いにエンジョイできます。
趣味や楽しみのためなら、支出を惜しまないでしょう。
(中略)
仕事とプライベートを切り離し、楽しむべきときは大いに楽しむというタイプです。
山さんと違って、露口茂さんは人生をエンジョイできているようです!
よかった!よかった!
私なりに少し書き加えますと、
疾厄宮に「生年化禄」が入るため、やはり「健康良好」な人とわかります。
遷移宮に「廉貞・天相」が入るため、
- 小顔の人が多い
- 大人しい印象で礼儀正しく、冷静な理性派
- 金儲けには執着しない
となります。
他にもいろいろ見えますが、この辺りにしておきます。
露口茂さんから鑑定を依頼されたわけではないので…。
一応、できた命盤を貼っておきます。
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『太陽にほえろ!』露口茂さんの【四柱推命】
日干「己亥」官殺混雑格の人
- 知性的なクールさを感じさせるが、温和で繊細な神経の持ち主
- 客観的で冷静な判断力がある常識家
- 権威にこびず、自己流のペースを貫く
- 負けず嫌いで、義理や人情にも厚いが、やや短気でどこか偏屈
- 自負心が強く、安易に人と妥協しない
命式を見ると、仕事の出来へのこだわりは強く、研究熱心な人のようです。
何となく山さんに近い個性を感じますね。
79~88歳の10年間は、「壬 子」の正財運 北方水運です。
「子」が巡って来るため、「申子辰」の三合成立し空亡が解消します。
この空亡の解消は、老後の生活にとって、良い風が吹いたと思われます。
来年は89歳です。(2020年9月時点で)
大運が「癸 丑」偏財運 北方水運 に変わり、運勢の風向きに変化が訪れます。
年齢的にも疲れやすくなると思われますが、いつまでもお元気でいてください。
「辰の刻生まれ」なら「化土格」という特別格の人
7時~9時の辰の刻生まれが正しければ、化土格という特別格に該当します。
この年齢までお元気でお過ごしのところから考えても、可能性は否定できません。
この格が成立するなら、富貴の命です。
必ず開運発達して富貴を獲得するとされています。
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【あとがき】理想のナンバー2「山村精一」
ボスにとっては、これ以上ない理想のナンバー2だったと思います。
判断に迷った時に「山さん、どう思う?」のセリフが時々ありましたね。
これは他の部下には向けられない言葉でした。
2人の信頼関係が感じられて、私にはうれしいセリフでした。
病気などで一係を留守にしても、山さんには安心して任せることができたのではと思います。
私自身、感情移入しすぎて現実とドラマとがごちゃ混ぜになってきました。
もう少し、ごちゃ混ぜのまま話を進めます。
ボスが本当に逝去したとき(石原裕次郎さんご本人のことですが)、
「どうして山さんを生かしておかなかったの!? 」
と本気で思いました。
「山さんをボスすれば『太陽にほえろ!』も続いたのに!」
と思ったのです。
当時、私はまだ18歳でした。
考えることがお子さまでしたね(^_^)。
今にして思うのは、山さんはナンバー2だから山さんなのだということ。
山さんは最高のナンバー2で、ナンバー1もナンバー3以下も山さんではないのだと、今はわかります。
後に、山さんの殉職は、露口さん本人の希望だったとわかりました。
露口さんは、
「山さんと2人でゆっくり酒を飲みたい」
と語っていました。
今でも時々ご自宅で山さんと語り合いながらお酒を酌み交わしているのでしょうか。
露口さんと山村さんで、どんな会話をするのでしょうね。
1986年に発行された貴重本が復刻版として出版されています。
私は初版本を持っていましたが、復刻版が出るとは思いませんでした。それだけにファンにはたまらない内容です。
山さんの歴史や主役を張った番組のダイジェストなども掲載されているので、山さんファンは必読ものと思います。
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