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転職からの別居は離婚に繋がるか?【四柱推命・紫微斗数・五行易】

リピーターさん(女性)から、「転職したいが遠隔地のため夫と別居することになる。この別居は離婚に繋がるか?」というご相談。

仲が良くても不安は拭えません。お気持ちお察しします。

四柱推命と紫微斗数、さらに五行易を総動員して鑑定しました。

 

【転職への願望】安定よりやりがい?

現在は医療関係のお仕事をなさっていますが、2点の動機から商品開発系の仕事への転職を強く考えていらっしゃいます。

  1. 心機一転、新しいことにチャレンジしたい
  2. 今の仕事は恵まれているが、帰宅も遅く、充実感が乏しい

一般的な考えだと、「何を考えているんだ!?」と思われるかもしれません。

ご当人も、それは先刻承知です。でも、一度きりの人生です。

現在の職場環境は良好で、給料も悪くないようです。

それでも、「後悔しない生き方をしたい」の願望が強いみたいです。

私も一生懸命占ってみました。

 

【四柱推命】身旺の傷官格

「後悔する人生を送りたくない」

1991年8月19日生まれの女性

日干のエネルギーが強い傷官格の女性です。

日干と格のバランスは良いですが、食神が混ざる(混濁)ため、気迷いが多くなります。

月支「傷官」と月上「正官」は相反する通変星のため、心に矛盾が生じやすいです。

心の奥底に、常に焦りや迷いが混在しやすい人と言えます。

十二運も主要な箇所に、「帝旺」「建禄」と強いものがあります。

性格としては、繊細で神経質な面があるようで、案外図太さが同居しています。

また、月支「傷官」・月上「正官」の組み合わせは、自分の信念を貫きたい願望が人より強くなります。

一つの職業では満足しない傾向が命式からも見て取れます。


商品開発のお仕事は、傷官格特有の凝り性と探究心の旺盛さがプラスに働きます。

職業選択としては、今のお仕事(医療関係)よりも合っています。

ですが、30代を過ぎての転職はリスクも伴います。

「失うものはない」の状態ではなく、失うものがあります。

転職への願望と躊躇とで迷いが生じるのは当然のことだと思います。

「現状に満足して生活を送りなさい」

と言いたい人が多いはずです。

    
ですが、日支「比肩」の影響で、自己を抑制しようとする気持ちより、トコトンやらなければ気がすまない気質をお持ちです。

その気質にブレーキを掛けられるか、大いに疑問です。

さて、どうしたものでしょう。

 

【四柱推命】夫婦縁「夫縁は不安定な人」

旦那さまの通変星は、月上にある「正官」です。

傷官格の人で、月支「傷官」が真上の正官を激しく剋しています。

また、正官「辛」は、年上「丙」・日干「丙」とダブルで干合しています。

このような形態を「妬合(とごう)」といいます。

この妬合によって、辛(正官)のエネルギーはさらに弱まります。

つまり、この命式において、夫(官星)は非常に弱く、夫縁が遠ざかりやすいことがわかります。

「庸子刑夫(ようしけいふ)の命」といって、子どもには頼れるが、夫には背く女性となりやすいとされています。


月支「傷官」を日支比肩」が生じて強め、官星を剋すパワーを強化しています。

この状態は、夫に頼りにくく、家庭生活が安定しにくいです。

日支に比肩がある女性は、夫の意見を尊重することが良好な関係を保つポイントです。

 

【四柱推命】適職の考察「充足感が必要な人」                                             

月支「傷官」は、社会に貢献することを本質とします。

「役に立っている」という充足感が必要です。

あるいは、技術・技能・資格を活かせる職業でないと欲求不満が溜まりやすいです。

さらに、月上「正官」・月支「傷官」は、どちらもプライドは相当高い通変星です。

傷官は、学術・技術・芸術に優れる通変星なので、その才能を活かせる分野に進むのが良いです。  

そう考えると、協調性を必要とするチーム医療より、商品開発分野の方が適職の度合いは高いです。

 

【四柱推命】金運「経済観念はやや希薄」

もともと傷官は、お金に対する執着心が強くありません。

お金に対しては淡白で、経済観念はかなり弱い命式と言えます。

正官が金銭管理能力を支えますが、傷官で破れているため、生活に安定感がありません。

お話を伺うと、転職すれば200万円近く年収が減るそうです。

それを覚悟で転職したいのです。

月支「正財」の人がこの話を聞いたら、「ちょっと待てよ」と呆れるでしょう。

☆四柱推命の基本を知りたい方はこちらをどうぞ  

www.happy-power-up.com

 

【紫微斗数】命宮「七殺星」独立心旺盛な人

紫微斗数命盤

 

【紫微斗数】性格と運勢「命宮七殺の女性」

命宮に「七殺星」が入っています。

四柱命式の日干の強さが示すとおり、おとなしい性格ではありません。

独立心が旺盛(傷官格と同じ)で、困難を克服しながら成功を収めるタイプです。

元来、七殺の人は、失敗を恐れない勇気と実行力を持っています。

欠点としては、不思議と敵が現れやすいところです。

 

【紫微斗数】夫婦関係「聡明でしっかりした夫」

夫妻宮の主星は「武曲星」と「天相星」です。

旦那さんは、おそらく聡明で仕事ができる堅実な人でしょう。

少し気難しいところがあるかもしれません。(もしかしたら)

気持ちを支えてくれる家庭的な奥さんを望んでいる可能性が高いです。

一方の奥さま(相談者様)は、七殺星の人です。専業主婦タイプではありません。

気持ちのすれ違いや摩擦の暗示が命盤から読み取れます。(自化権B

 

【紫微斗数】金運「お金より心の充足が大事」

金運は、一見すると四柱推命と矛盾します。

四柱推命では、「金銭には淡泊な人」と出ました。

ところが、紫微斗数命盤では、財帛宮に「貪狼星」が入っています。この星は、お金への執着が強く、稼ぎたい意欲が強いです。

ですがよく見ると、対宮の福徳宮の星の数が財帛宮を圧倒しています。

むしろ、財帛宮にある星は少ないです。

ここからも、お金より精神的欲求が優先される人だと読み解けます。

 

【紫微斗数】官禄宮(仕事運)「破軍に生年化科C」

官禄宮に「破軍星」があり、さらにはCーBの必定まであります。

破軍星は堅実性に欠ける星で、官禄宮にあれば職業上の波乱を暗示します。

自分のやりたいことを優先したいため、元来、勤務生活には不向きな人です。(四柱推命と一致)


また、官禄宮に「化科C」があり、強く影響を及ぼします。

  1. 仕事は、自分のペースでやりたい
  2. リーダーには不向き、人を指図するのは苦手
  3. あくせく働いたり、ノルマの仕事は苦手

官禄宮「化科C」の人は向学心が強いです。

知識・教養・趣味・芸術性を活かせる仕事が適職です。(傷官格と一致)

自分がやりたい仕事をマイペースでやりたい人で、そういう仕事なら長持ちします。

 

【紫微斗数・四柱推命】別居は離婚につながるか?

「転職による別居は離婚につながるか?」

これが、今回の主要なご相談でした。

それを見るには、年々歳々の夫婦運を見る必要があります。

  • 紫微斗数のおはじき占(飛星派)と欽天四化による夫婦関係の吉凶
  • 四柱推命の凶運期

以上から夫婦関係の吉凶を見てみました。

 

これからの夫婦運「ピンチの時期はいつ?」

旦那さまの夫婦運(旦那さまの命盤から)

34~43歳   C/D⇒大凶

・2023年・・・吉凶無し
・2024年・・・D/A・B 吉凶半々
・2025年・・・C/× 出会い運あり(要注意?) 
2026年・・・×/D・自A・DーA 凶   元辰殺運3級
・2027年・・・×/C 出会い運あり(要注意?)

 

奥さまの夫婦運(相談者様の命盤から)

34~43歳   D/C/異類冲照

・2023年・・・×/B・自A・AーA 
・2024年・・・×/A・自B  正財運(精神より物質的欲求)
・2025年・・・C/化権・自B・BーB 大歳が天戦地冲 
2026年・・・D/× 凶 
・2027年・・・B/C


ご夫婦共にこの10年間の夫婦関係運は、今イチと言えます。

特に厳しいのは、2026年です。ピンチが到来するのは、この前年くらいからでしょう。

 

【五行易】別居は離婚につながるか?

四柱推命も紫微斗数も運勢の流れを読むものです。

半か丁、つまり「吉か凶か」の占断は、五行易(断易)が最強です。

近未来の吉凶判断は断易が最強

 

本卦 「火山旅」、之卦「地水師」

周易的解釈を書きます。

火山旅は、「安住の地を求めさまよう旅人」を意味します。相談者様の今の状態がハッキリ出ました。

地水師は、「戦争の卦」です。人間不信や関係の悪化を意味します。離婚になるかもしれないという相談者様の不安の心境が出たと見ます。

ここからの説明は、専門的になるので読み飛ばしOKです。

用神は「官鬼」(亥)、 「応爻」を夫の気持ちとして見ていきます。

用神「官鬼」の伏神で、さらに暦から悪作用(日剋)を受けて良くないです。

ただし、亥の水を剋す忌神は発動していません。

そして、亥を助ける原神が発動しています。

しかも、巳西丑の三合金局を形成して、強い力で夫婦関係を支えます。

官鬼伏神は、離婚となるかもしれないという相談者様のご不安の現れと見ます。

世爻(相談者様)が、亥の忌神「辰(土)となるのも同様です。

ただし、世爻は月合し、 月建の強い作用は夫への感情で吉作用です。

つまり、相談者様は別居しても離婚したくありません。

対する旦那さまの気持ちを読み取る「応爻」も月併していて、相談者様への思いは強いです。

さらに、世爻と応が合の関係となることからも、別居がそのまま離婚へと発展することはないでしょう。

緊急を要する占断なので、私の五行易の師匠にも見ていただきました。

四柱推命・紫微斗数に比べて、私の断易歴は年数が浅いからです。

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【あとがき】転職からの別居は離婚に繋がるか?

相談者様に、「ブログに掲載してもいいですか?」と聞くことがあります。

「読みたいのでぜひ書いてください。楽しみにしています」と言ってくださる方が少なくありません。

何度も読み返せるのが利点のようです。

今回も、快くご了解くださいました。


結論としては、

  • 転職から離婚に即つながることはなく、それを機会に旦那さまが浮気することもありません。
  • ですが、2026年頃は、別居の如何に関わらず夫婦関係不安定の時期ですから、マメな気づかいを忘れないでください。

となります。

さて、鑑定の最後になって、

「今回の転職が自分の人生にとって吉なのか凶なのか、それを知りたくなった」と。

離婚のことは安心したが、そもそも転職しても良いのかを確認したくなったようです。

「五行易で見てみますか?」ということで、後日結果をメールでお送りする約束をして鑑定を終えました。 


★過去記事もどうぞよろしく!

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☆ご連絡ありがとうございます。

早速掲載ありがとうございます。

熟読しました🙏そしてたまに見返します。

改めて見るとすごく当たってますね…!

実は「とごう」についてもいつか詳しくお聞きしたかったので、解説してくださってありがたいです。

そしてやっぱり命式からも子供はいた方が良いんだなと改めて思いました。(夫に頼れない)

断易の結果も楽しみにしております。いつもありがとうございます。

 

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