「自分のことは自分が一番知っている」と言いますが、「自分のことなのによくわからない」が現実だと思います。
自分の本質を知るには四柱推命が便利で役立ちます。
- 人間の本質=月支通変星7割、日支通変星3割
通変星「傷官」について書きました。
【傷官】本質的性格と人生傾向
日干から陰陽配偶で生じる通変星が傷官です。
その文字の通り、正官を七殺の関係で傷めるため「傷官」といい、吉神ではなく凶神とされてきました。
さて、傷官も、食神と同様に日干から生み出された子どもなのです。
しかし、食神以上に神経が鋭敏で喜怒哀楽が激しくなります。
天真爛漫な素直さは影を潜め、ややイジけた感じが出てきます。
【傷官】本能の星、神経質で高慢の星
- 日主が直接生み出す通変星で、子どもに相当する
- 若々しさ、一途さ、純粋さがあり、本能的な無意識的衝動が活発に働く
- 傷官は「有情の生」で、自分は損して他人を益するため、凶星とされている
- 自己(日主)から漏らして生み出すものなので、その過程には苦しみ・不満・争い・不和などが付随する。
- 革新的で急進的な新しい思想の持ち主で、そのため父母・目上・上司とは気が合わず反抗的となる
- 傷官は財星を生じるが、これは機略縦横の才腕をもってする
- 多感で傷つきやすいうえに感情を素直に表現できない、気位の高い子どもを意味する
- 性格の背後に、何らかの強い劣等感が潜んでいる場合が少なくない。親の愛情不足、片親ゆえのコンプレックス、兄弟姉妹に対する強い劣等感、勉強や運動にまつわる劣等感など
- 聡明で先見の明があるも、神経質で高慢な気風を持ち、好き嫌いが激しい
- 正義心が強く反骨精神旺盛な毒舌家ではあるが、内心は案外人情味がある
- 口は達者で議論好きであり、物事を秘密にしておくことはできない
- 凝り性で物事を中途半端にしておくことはできない
- 人の欠点粗探しを得意とする
- 身旺は気ままな性格となり、身弱だと気兼ね者になる
- 女性で年干傷官があれば、プライドが高く柔軟性がなく、男性との交際に一度や二度の誘いは断り、きつい言葉で相手を傷付ける
- 女性で傷官大過は、思い込みが激しく、年下の男性や妻子持ちを好む傾向がある
【傷官】「年干支」社会運があらわれる
【運 勢】
- 何かとトラブル・障害の多い人生になりがち
- 自戒する必要があるのは肥大化した自尊心
- 人を見下して人生を誤るか、社会が認めてくれないため、世間を恨み、反社会的な行動をとってしまう傾向がある
【性 格】
- きついことを平気で言う毒舌家と思われやすい(思ったことがストレートに口から出る)
- 皮肉などの言葉のトゲ、自尊心の強さを抑制する必要がある
【年支と日支または月支が、刑冲害する命式】
- 何気ない発言でも相手にはキツく聞こえ、それが原因で嫌われる
【年支と日支または月支が、三合半会・支合する命式】
- キツいことを言っても苦笑いされるだけで事済む
- 社交性があってキツいことを言ってもかえって人に好かれる
【年支が三合半会・支合するが、刑冲害する命式】
- 普段はキツいことを言っても社交性があってよい
- しかし、何か不利なことが起こると態度が豹変することがある
【傷官】「月干支」社会的成功運と対人関係
- 暗い情念が傷官の最大の特徴であり、対人関係などにおいても、この性格は強く現れ、慕われるよりは恐れられ、あるいは気味悪がられたりする
- 目的達成のためには手段を選ばない傾向があり、食神は個人的な満足に対し、傷官は広く大衆を扇動し、コントロールしようとする意欲が旺盛である
【傷官のタイプ】性格と傾向
- 内向的性格で神経質
- 部屋にこもって考えたり、何かに夢中になることが好き
- 猜疑心が強く、執念深い⇒その分、先見の明あり
- 感情の起伏が激しい
- 頭脳明晰な努力家
- 相当な理屈屋で弁が立つ
- プライドが高く高慢「我より勝るもの無し」
- 負けず嫌いで人を見下す傾向あり
- 独断的で他人の言葉に耳を貸さない
- 人から罵られたり、指摘されると過剰に腹を立てる
- 人情家で親切だが、恩着せがましいところがある
- 目上や上司に対して反抗心を抱きやすい
- 既存の体制に批判的で肩書きを軽んじる
- 秘密ごとは苦手
- 思ったことがすぐに口に出る
- 好きなことに徹底的に打ち込み熱中する(凝り性)
- 気に入った人にはトコトン世話を焼く⇒恩着せがましい性格から敬遠されることも
- 考えることや研究することが好き⇒企画力に優れている
- 感覚が鋭く、観察力と分析力に優れている
- 学術・技能・芸術のいずれかに秀でている
- 器用な人や文章が巧みな人が多い
【傷官の傾向】仕事・職業
- 学術・技能・芸術に秀でた才能を持っている
- 多くの学者の命式に傷官がある
- 芸術、研究、科学技術、文筆業、専門的技術方面に適性がある
- 才能を活かせる職種でないと、大成しにくい
- 組織人として生きるのはあまり向かない
- デザイナーなど服飾関係も向く
- 批判精神があり、弁も立つためマスコミ関係もよい
- 弁護士、税理士、司法書士などの士業はプライドも満たせるので適職
- 教員(小・中・高校)や営業マンなども適性範囲
【傷官の傾向】お金・財産
- 金銭への執着心はあまり強くない
- 金銭より人情を優先し、人助けのためにお金を惜しまない
- チグハグ倹約家になる人も
- 見栄っ張りな性格から、後先考えずお金を使ってしまう傾向あり
- 総じて財産の運用は下手
【傷官の傾向】結婚と恋愛
-
男女とも見栄っ張りで喜怒哀楽が激しいので、平穏な恋愛になりにくい
-
波乱含みで変化の多い恋愛になりやすい
-
女性は、結婚できない事情がある男性と熱烈な恋愛関係になることが多い
・例:外国人、既婚者、生活能力がない男性など - 女性で傷官や食神が太過すると、プライドが高くなり異性縁を遠ざける
【好みの女性】男性の命式で日支が傷官
- 美人タイプで自分の能力にある女性を好む
- 感情の起伏が大きく扱いにくい女性に縁がある
- 結婚後にプライドの高さに驚くことも
- 家庭的ではない女性と縁があり、摩擦が多い
- 夫の幸運度を下げる女性と縁があるため注意が必要
- 日支「傷官」+十二運の根が強い+命式のバランスがよい+刑冲がない
・プライドが高く、容姿端麗で才能豊かな妻に縁がある - 日支「傷官」+十二運の根が弱い+命式のバランスが悪い+刑冲がある
・病弱か小柄で、精神的に安定しない女性と縁がある
・その女性はプライドが高く人と交わらない
【好みの男性】女性の命式で日支が傷官
- プライドが高く、高慢な男性と縁がある
- 情熱的に理想を追い求める男性と縁がある
- 理想の高さゆえ、現実生活に苦労が伴う男性と縁がある
- 口が悪く、扱いが難しい男性と縁がある
- 美的センスがあるか、頭の回転がよい男性を好む傾向がある
- 古来、女性の命式に傷官があると「嫁して数年、軽くて生別、重くて死別」と言われている(よい命式なら問題なし)
- 日支「傷官」+十二運の根が強い+命式のバランスがよい+刑冲がない
・健康で、才知と開運力ある男性と縁がある
・ただし、プライドが高く、高慢で扱いにくい点が玉に瑕 -
日支「傷官」+十二運の根が弱い+命式のバランスが悪い+刑冲がある
・痩せ型か病弱の男性と縁がある
・自尊心が高く、理屈っぽくて短気な男性と縁がある
・総じて、自分の幸福に寄与しない性質の夫と縁がある
【四柱推命/通変星】傷官の機能
傷官は、食神と同様、日干や比肩・劫財から生じられます。
生じるということは吐き出すことに通じます。
つまり、自分が持っている才能や素質を外に出すことで、それを「秀気の発露」といいます。
傷官は食神と同気(同じ五行)で、かつ異性(陰と陽の相違)となり、尊貴の因子である正官を最も強く剋します。
このことから、凶意の強い通変星の一つとされています。
- 傷官が健旺な命式
・身体が健康
・度量が大きい
・才能豊かで聡明
・決断力がある
・開運力があり、地位と名誉に恵まれる -
日干が弱い傷官格の人
・傷官の才能や能力を使いこなせない
・発想力や企画力があっても、積極性と行動力に欠ける -
年上や月柱に傷官が出る人
・普通の家柄の出身
・長男の命式の年上や月支に傷官⇒相続に問題を生じやすい
※傷官は相続権を持たないことを意味します -
傷官が年柱か月柱にあって「制」か「化」の法則に適っている命式
・家運が隆盛な頃など、裕福な家庭で成長した
※「制」:印綬が傷官を押さえつけて傷官のエネルギーを弱めること
※「化」:偏財か正財があって、傷官のエネルギーを和らげる作用 -
月支にある傷官が空亡する人
・職業に変遷が多いか、閑職に就く
・奇抜な発想力があっても、大成しにくい - 生時に傷官が出て、命式の喜神になる人
・人生の後半に発福して老後の福分が厚い - 命式に財星が多い傷官格
・傷官が財に化して弱まるため、長所を発揮できない
・お金に意識が向き、そのため才能を空転させる - 傷官格に食神が交わる場合
・命式が濁る「濁命」とされ忌み嫌われる
・食神格が傷官を交えるより凶意は軽い
・濁命は心の濁りで、迷いや苦労を意味する - 日干が弱く、傷官が太過している命式
・体質が弱く、健康を害しやすい
・不治の病に罹ることもある
・身体のどこかに障害があることも - 日干が弱く、三合または方合して傷官局をなす命式
・職業運に恵まれない
・気力が不足しがちで依頼心が強い -
月支と日支が刑冲する命式
・先天的な福分が薄い
・衣食住に苦労が多い
・精神の安定が得にくい
【男性】の場合
- 傷官が、透干または透出して強く、日干のエネルギーも強い人
・開運力がある
・観察力と直感力があり、聡明
・博学多芸で地位と名誉を得る
・虚栄心と反抗心が強く、高慢になりやすい
・ややワガママで議論好き - 偏官・正官(子どもの因子)が、食神から剋を受ける命式
・子どもの躾や教育に必要以上に厳しい
・極端な場合、子どもの運勢を下げることも
【女性】の場合
- 傷官格の女性で、財星もしくは印星がないと
・夫縁に問題が生じやすく、夫の開運力も弱い
・夫との摩擦が絶えない
・軽くて生別、重くて死別のことが起こりやすい
・夫選びに月日を費やし、独身を貫くことも -
日干のエネルギーが強く、傷官のエネルギーも強い人
・子ども縁が厚く、子どもの多くは健康で賢明
・財星のエネルギーもあれば、夫も大発達する可能性 - 日干と傷官のエネルギーが弱く、財官のエネルギーが相当強い人
・子ども縁が薄い
・子どもの体質や気力が弱い - 傷官格
・往々にして子どもとの縁は厚い - 傷官が全体に良好な作用をしている命式の人
・利発で親孝行な子どもに恵まれる - 日干が強い+傷官が弱い+印星がある
・子ども縁が薄く、授かりにくい
・難産しやすく、産後も苦労する
・子どもは虚弱で養育に苦労する
・場合によっては生死別の可能性も
・子どもと疎遠な関係になる
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傷官が悪く働く(太過・不及)
四柱命式で太過・不及している場合は、傷官の長所が弱まり欠点が強化されます。
傷官が太過(強すぎる)
- 自制心や節操がなく自己中心的
- 傲慢不遜な態度を取りがち
- 自分の意見を相手に押しつける傾向
- 自信過剰気味で傲慢不遜
- 弁が立ち説得力があるが、心に響かない
- 他人に言うくせに、自分が悪く言われると執念深く根に持つ
- 虚栄心が強く、失敗を繰り返す
- 学術・技能・芸術のいずれかの才能を有し、大成功する人も
- 健康にはあまり恵まれない
- 子ども縁が薄く、しっかりした子になりにくい
- 家庭では、何かと口うるさい
- 職業は、得意分野を活かせばそこそこ成功する可能性がある
- 独立起業運は強い
- 自制心の不足から無頼の輩になる人や無気力人生になる人も
男性の場合
- 子ども縁が全くないか、あっても薄い
- 教育や躾に必要以上に厳しい人も
- 子どもは病弱か、精神がやや弱い
- 不良の子どもでなければ、短命な子どもになることも
- 子どもの運勢が発達しにくい
- 子どもと不和になる
女性の場合
- 夫縁がないか、いても頼りにならない
- 夫や男性に対して厳しく接する
- 夫は気力が弱く病弱
- 夫の開運力が乏しく、生活苦になりやすい
- 夫への不満が多く家庭が暗い
- 寡婦になりやすい
※官星(夫や男性)が強すぎる場合には、凶が吉に転じます。
傷官が不及(弱すぎる)
- 視野が狭く、小さなことに固執する
- 絶えず周囲が気になる
- コダワリの強さから、人に嫉妬しやすい
- 利己心が強く、ときには卑劣な行動に走る
- 開運力が弱く、金銭的に苦労する
- 虚栄心が強く、人の成功を素直に喜べない
- 人の欠点を見つけ、そこを徹底的に突いて喜ぶところがある
- 努力をせず結果ばかり追い求める
- 結果が出ないとすぐに投げ出すため、信用が得られない
- 口が達者で手先も器用なため、一見しっかり者に見える
- 家庭では、威張り屋になりがちで諍いが多い
- 人に使われることを嫌い、独立自営業したがる
- 職人など技術関係の仕事に就く人が多い
女性の場合
- 子ども縁が薄く、授かりにくい
- 難産しやすく、産後も苦労する
- 子どもは虚弱で養育に苦労する
- 場合によっては生死別の可能性も
- 子どもと疎遠な関係になる
傷官のエネルギーが弱まる原因
- 日干のエネルギーが弱い
- 傷官の五行が月令を得ず、他の地支に十二運を引いても弱い
- 命式内に財星が太過し、傷官のエネルギーを奪われる
- 印綬が太過し、傷官に対する制剋作用が強すぎる
- 比劫星が太過し、傷官を生扶し過ぎる
- 官殺のエネルギーが強大で、傷官が反剋にあって弱まる
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