奇門遁甲の凶方位です。
「飛宮格」と書いて「ひきゅうかく」と読みます。
天盤が「甲」=樹木。地盤が「庚」=斧。
奇門遁甲の「甲」が最も恐れるのは「庚」です。
根こそぎ刈り取られるからです。
この意の通り、この方位への引っ越しや旅行は極力避けるべきです。
ひと言「恐ろしい方位」と書き記しておきます。
【奇門遁甲】凶方位〈飛宮格〉引っ越し×旅行×
天盤が「甲」、地盤が「庚」。
たったこれだけで完成してしまう厄介な「格」です。
やたらとで出てくるわけではありませんが、登山でヒグマに出くわすよりもはるかに高い確率で出現します。
この格ばかりは、旅行の予定を少しずらしてでも私は回避します。
間違っても引越しで使える方位ではありません 。
【奇門遁甲】凶格〈飛宮格〉の基本
〈構成〉天盤が「甲」、地盤が「庚」
【奇門遁甲】凶格〈飛宮格〉の作用
〈吉効果〉なし
〈使用目的〉なし(避けるべし)
金 運
- これまで築いてきた財産を根こそぎ失う危険あり
- 公務員や大企業勤務など収入が安定している人には問題ない
- ただし、投資などには十分注意するべき
恋愛・家庭運
- プラスになる相手と出会えない(マイナスの相手とは出会えます)
- 恋愛中なら必要以上に出費が増える
- 信頼関係にヒビが入りやすい
仕事運
- 上司・部下を含め、負の感情が自分に向けられる
- 極端に職場の環境が悪くなる
勝負運
- 精神的安定を失い実力を発揮できない
- 悔いが残る敗北を喫する可能性が高い
健康運
- 深刻な病に侵されやすくなる
- 健康を維持したいなら避けるべき
学業・受験
- 良い作用は何一つ期待できない
- 受験旅行では極力避けるべき
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【あとがき】奇門遁甲〈飛宮格〉
同僚の「ハネムーン」ハネ=飛ぶ宮?
5年くらい前のことです。
職場の同僚が結婚しました。
親しい関係にあったので結婚式には当然呼んでくれると思っていました。
「式はどこで挙げるの?」(「どのホテル?」のつもりで尋ねました)
同僚「2人だけでロンドンの教会で鐘をついてきます」
私「家族・親戚は?」
同僚「2人だけです」
九星気学だか奇門遁甲だか、同僚は方位のことは何も知らないのですが、出発の日にちを私に告げて、
「吉日ですよね?」と言いました。
調べてみると、出発予定日の日盤が「飛宮格」でした。
私「変更できないの?」
同僚「無理ですね。悪いですか?」
私「あんまり良くはないね。変更できるならした方がいいかも」
同僚「どんなふうに悪いんですか?」
私「『飛宮格』といって、あんまりよろしくない」
同僚「具体的には?」
私「ハッキリ出やすいのはお金のことかな」
同僚「それなら大丈夫です。お金の心配はいりません」
おめでたいことなので、説明することで気分を下げるのは気の毒と思ったので、それ以上引き留めることはしませんでした。
同僚「飛ぶ宮ならまさにハネムーンじゃないですか(笑)」
結論を書くと、その同僚、それから1年以内に離婚しました。
飲み会の離れた席で私にコッソリ教えてくれた理由は次の通りでした。
- 奥様の実家は祖父の代から地方の歯科医師
- 一人娘のため不自由させたくないと、結婚後も仕送りをもらっていたらしい
- 実家は最初から結婚に反対していた「どうして地方公務員なんかと」
- 金遣いは荒く、地方公務員の家庭の出費の枠を大きく超えていた
- 給料を渡してもあまり有り難がってもらえず、「この程度?」という気持ちが毎回伝わってきた
ということが重なり「頼りにされていない」と感じるのはツラかった。
以上が簡単に説明してくれた理由です。
もしかしたら、表面上の無難なことだけを話してくれたのかもしれません。
話が事実なら、これもある意味、お金の害と言えそうです。
結婚後、同僚の車は高級車に買い替えられましたので、人によっては、
「もったいない!楽な生活ができたはずなのに!」
と感じる人もいることでしょう。
しかし、同僚の感覚では耐えがたかったのですね。
私も富豪になれた!?結婚紹介
私には、その気持ちがわかるような気がします。
次のような経験があるからです。
30歳になった頃でした。
会社の名前は伏せますが、海外にも支店がある某中堅商社の社長令嬢とお見合いをしました。
最初のデートの場所は支笏湖でした。
話していくうちに、生活レベルの違いがわかってきました。
- 週に2度のペースでゴルフに行く
- 2か月に一度、海外旅行に行く(その日もちょうどハワイから帰ったばかりで、お土産をもらいました)
- 「今日の昼ご飯何を食べたいですか?」「お刺身が食べたいです」
熟慮した上で、紹介してくださった方に
「今回は縁がなかったにしたいのですが」
と電話を入れました。
「嫌だったら断っていいんだよ」
という前提でお会いしたにも関わらず、なかなか納得してくれませんでした。
結婚の紹介は、得てしてそういうことがあるものです。
- 生活レベルと価値観の違い
- 私の給料ではやっていけないだろうし満足させてあげられないだろう
という旨を一生懸命話したところ、
「そんなの持参金5,000 万くらい持ってくるよ」
「親父にも話してやる」
と言ってくれ?ました。
(そんな身の丈に合わないお金は要らないんだよな~)
と私は心の中で思いました。
あれから20年余りの歳月が過ぎました。
今は、その頃よりもお金の大切さが分かります。
それでもやっぱり、お断りして正解だったと思います。
こういう経験があったせいか、私は同僚の気持ちがとてもよく理解できました。
同僚は、方位の話題を全く覚えていませんでした。
それはそれで良いのです。
私にしたって「方位がその原因だよ」などと断言するつもりもないし、 それが全てとも思いません。
一つのエピソードとしてご紹介しました。
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