コンビニで「聞こえよがしに文句をつぶやく人」に遭遇した話です。
聞こえるように小声でぶつぶつ文句を言う。陰湿で不快な行為ですね。
また、レジで待てない人が増えてきました。
その動作や表情から「早くしてよ!」という無言の声が聞こえてきます。
イライラのアピールは不快です。
【イライラ】レジ待ちできない人が増えてきた
3か月くらい前、コンビニエンス・ストアで出くわした出来事です。
夕方のことでしたが、レジに数人の客が並んでいました。
列が渋滞していたのです。
最後部に並ぶと、先頭のご老人がレジの流れを止めていることがわかりました。
どうやら、財布の中の小銭を出し間違えたため数え直していたようです。

会計の時、後ろに並ぶ人を全く意に介さず、ここぞとばかり小銭処理をする困った人も時々います。
だいたい、後ろに人がたくさん並んでいるときには、小銭を数える行為はあまり感心しませんよね。
そういうときは、千円札を使うなどしたほうが親切です。
そのご老人からは「すみません、すみません」と恐縮している気配が伝わってきました。
私自身も反省するのですが、昭和⇒平成⇒令和と時代が便利になるにつれて、レジで待つことができない人が増えてきたような気がします。
「早くして!」のイライラオーラを顔や体全体から放射している人を時々見かけます。
あおり運転に通じるものがありそうです。
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「電子マネーの時代だろ!」イライラ、ブツブツ
私の前に並ぶ40歳前後の男性が、明らかに老人に聞こえるようなつぶやき声を発しました。
「もう電子マネーの時代だろ」
「小銭数える時代じゃないんだよなぁ」

救いだったのは、一生懸命小銭を数えている老人の耳にはギリギリ入っていなかったように見えたことです。
音の大きさは、聞こえるレベルでした。
でも、ご老人はお金を数えることに全力集中していました。
もしかしたら、耳が遠かったのかもしれません。
あるいは、聞こえないふりをしていたか。
私は思わず、「聞こえていなければいいな…」と思いました。
老人の動きに変化が見えなかったのが、男性の癇に障ったのかもしれません。
でも、あれ以上何かできる状態ではありませんでした。
「お札を持ってくれば良かった。すみません」と聞こえたので。
男性は、さらに何かブツブツつぶやいていました。
そして最後に「ハーッ!」とわざとらしい大きなため息。
こういう人は、自分が老人になって時代の流れについていけなくなった時、若者に優しくしてもらえないんだろうな…。
普通は「早くして!」と思っても口に出さないものです。
あるいは相手が老人だったから?
老人ではなく怖そうなオジサンだったら、きっと大人しく並んでいたことでしょう。
走り去ったブツブツ文句の中年
ブツブツ文句の中年さんは、会計後不機嫌そうに車に向かいました。
確認したところ、関東圏のナンバーでした。
ヤンキーみたいな車でなく、紳士っぽい車に乗り込んで去って行きましたよ。
買い物カゴをこっそりのぞき見しましたが、親が急病とかそういう買い物ではなさそうでした。
中身はお菓子とかジュース、それになぜかプリンが3個。
旅先だったので知り合いがいるはずもなく、そのために強気になったのでしょうか。
あるいは、目的地に向かう時間を焦っていたのでしょうか。
いずれにしても、行動として明らかにペケだと思います。
電子マネーが入ってきたからといって、現金を使うのはタブーというわけではありません。
確かに電子マネーの方がスマホひとつで決済できる点では便利です。

だからといって、小銭を数える人に聞こえよがしに「時代遅れなんだよ」みたいなことを言うのはどうかしていると思います。
安全地帯からクレームや文句をいう人
これって聞こえよがしに独り言のように言うのがイヤらしいところです。
仮にそのご老人が怖い人で、
「俺は現金主義だ。何か文句があるか?」
と迫ってきた時の免罪符をあらかじめ用意しているのがミジメです。
そうなったら、「いえいえ、あなたのことではありません」と逃げたような気がします。
こういう人は、昔は学校に時々いました。
例えば、気に入らない先生に対して、聞こえるようにため息をつきながら、
「ハーッ!全然わかんない」
と微妙な音量でつぶやく生徒。
あるいは、
「あ~あ、つまんないよね」(冗談に対して)
などと隣の人に声をかけたりする生徒。
実際に「何が?」と迫られたら困るので、
「は?別に何も言ってませんけど」
と言い返せるくらいのボリュームで発言するのです。
でも、周りは見ています。「性格悪いな~」と。
ご老人には、
「そんなこと気にする必要ありませんよ」
「そんなことを言う人の心が狭すぎるんです」
と言ってあげたかったです。
私が後ろから、微妙な音量でそれを言ってあげたら面白かったかもしれませんね。
- 新しいやり方に乗り遅れた人を非難する人
- 安全地帯から人を非難する人
そういえば、ネットの書き込みになると断然強気になれる人って多いと思います。
昔は、車に乗った瞬間に恐ろしいほど強気になる人もいました。
『こち亀』の本多くん?でしたっけ?名前違ったかな?
聞こえよがしに小声でぶつぶつ文句を言う人の心理
直接的を避けた間接的な自己表現
「聞こえるように小声でぶつぶつ」。感じ悪いですね。
そのような行為に及ぶ原因を心理学的にまとめました。
1.察してほしい(同意・共感の要求)
「大変だね」と誰かに共感してもらったり、自分の不満に気づいてほしかったりする気持ちの表れです。
直接「助けて」と言う勇気はないけれど、自分の状況をアピールしたい、という心理です。
2.直接言えない不満や怒りのサイン
直接文句を言って、ケンカになることを恐れている場合に使われる手段。
独り言という形で小出しにして、少しでも自分の気持ちを伝えようとしています。
これは「パッシブアグレッシブ(受動的攻撃行動)」と呼ばれる、間接的な攻撃の一種とも言えます。
この男性の行為は、これに該当します。
3.注目を集めたい・構ってほしい
自分が困っていることや不機嫌なことをアピールして、周りの関心を引こうとする心理。
「どうしたの?」と声をかけてもらうことを期待している場合があります。
4.自己防衛と責任転嫁
失敗したり、物事がうまくいかなかったりした時に、「自分のせいじゃない」とアピールしたい心理です。
「このやり方が悪い」「そもそも時間が足りない」などと環境や他人のせいにすることで、自分を守ろうとしています。
5.ストレス発散
溜まったストレスやイライラを言葉に出すことで、少しでもスッキリしたいという場合もあります。
この場合、誰かに聞かせたいというよりは、自分の中で感情を処理するための一種のクセになっている可能性もあります。
どう対処すればいい?
こうした人への対処法は、状況や相手との関係性にもよりますが、基本的には自分の心の平穏を保つことが大切です。
1.基本は「反応しない」
相手の目的が「注目」や「共感」である場合、反応すればするほど行動がエスカレートすることがあります。
「聞こえないフリ」をしてスルーするのが、実は一番効果的な場合があります。
※今回のご老人は、結果的に反応しませんでした。正解だったということですね。
2.物理的に距離を取る
席を立つ、イヤホンで音楽を聴くなどして、物理的にその声が届かない環境を作るのも一つの手です。
3.もし声をかけるなら、前向きな言葉で
もし声をかける余裕があるなら、「何かお困りですか?」と、相手の文句ではなく「困りごと」に焦点を当てて尋ねてみるのも良いでしょう。
文句に同調するのではなく、解決に向けた姿勢を見せることで、相手の態度が変わる可能性もあります。
4.自分のせいだと思わない
相手の不満が自分に向けられているように感じても、過度に気に病む必要はありません。
それは相手の感情表現の問題であって、あなたが責任を感じる必要はないのです。「そういう人なんだな」と心の中で割り切ることも大切です。
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