はっぴーをパワーあっぷするブログ

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「お相撲さん、さすが肝が据わってる」刀をちらつかせる不審な車

もう25年くらい前の話です。
仲良しだった元お相撲さんと味わった妙な体験話を書きます。

車で北見から網走方面に向かう途中、怪しい1台の車に出くわしました。

車中の男は、日本刀らしきものをちらつかせたのです。

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その時の元お相撲さんの行動が、「さすが修羅場くぐってる…」でした。

昨日、輪島大士さんの記事を書きながら、昔の記憶が蘇りました。

今回は、忘れていた妙な体験の記憶を書き記します。

 

 

夜中に北見でラーメンを食べた帰り道のことだった

 「ラーメン専門店カムイ」という北見で有名なお店があります。

当時は繁華街にありました。
今もあるかはわかりません。と、調べてみると今は繁華街にはないみたいです。

詳しくは下の記事をごらんください。

大好きなラーメンです。ぜひお立ち寄りください。

 

tabelog.com

 
「ラーメン専門店カムイ」の味噌ラーメンが好きでした。

 

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北見からの帰り道でした。どこに帰ったか?お相撲さんが特定されるのでご容赦ください。

網走に向かうには国道39号線を途中左折して104号線へと進むのが時間の節約になりました。

地図でごらんください。

網走湖を横目に見ながら走ります。夜は幻想的な景色が楽しめます。

 

 

104号線の入り口には有名な「鎖塚」があり、「幽霊を見た」という噂も耳にするような暗い雰囲気が漂う道路でした。

網走湖が見えるとホテルもあり、ネオンが見えてきます。

網走湖を抜けるとセブンイレブンがあったような気がします。そこまで行けば、「網走に着いた」と安堵する、そういう道路でした。 

www.city.kitami.lg.jp

 

暗くて寂しい道が続きますが、信号に止められることもなく便利な道路でした。

 

突然現われた不審な車

季節は秋。深夜のことでした。

友人である元お相撲さんが私の車を運転してくれていました。

名前を伏せるため、このあとは「お相撲さん」と書きます。

力士を廃業した後はトラックの運転手をしていたこともあり、夜は「運転はうまいから俺が運転してやる」といつも言ってくれていました。

しばらく走ると、前方に1台の車が見えました。

私たちの乗る車はすぐにその車に追いつきました。
なぜなら、その車、ものすごいノロノロ運転だったからです。

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色は忘れました。古い車に見えました。


104号線は、信号がほとんどありません。

北海道の車道は幅が広く、信号がない道路は誰もがけっこうなスピードで車を走らせます。

車種は記憶にありません。かなり古く見えた記憶があります。

当時、人気があったRV系の車だったと思います。

わかりやすくするために、このあとは「RV車」と書きます。

私たちが追いつくと、RV車はさらに速度を落としました。

そういう時は、ほぼ例外なく「お先にどうぞ、追い越してください」

という合図です。

ですから、お相撲さんが運転する私の車は、RV車を追い越しました。

すると、なんとその車、急加速して付いてくるのです。

しかも、激しくあおります。

「なんだなんだ!?居眠りしてたのか?追い越されて急に目が覚めたか!?」

私たちは、どちらともなくそう言って、お相撲さんは減速して追い越しさせてあげました。

RV車は追い越しましたが、私たちの車の前に出るや、急減速したのです。

そして、またもやノロノロ運転が始まりました。

「え?どういうつもり?」

と私たちの車が再度追い越しました。


すると、また急加速してあおりだしたのです。

おまけにパッシングまでしてきます。

「おいおい、ナメてんな。気持ち悪いから先に行かせよう。」


先に行かせると、再び耐えがたいノロノロ運転が始まりました。

時速40㎞にも達しません。これだと帰宅まで時間を大幅にロスしてしまいます。

 

追い越したり、追い越させたりを何度か繰り返しました。

とうとう、お相撲さんがぶち切れました。

「ふざけんな!あいつ、いいかげんにしろ!」

今度は、私の車が追い越ししないでピッタリRV車の後ろに付いたのです。

さらにお相撲さん、パッシングも仕返しのようにやりました。

「あいつ、完全に遊んでるわ。どうせ追い越しても同じことになるし、頭に来たから後ろに付いてやるわ」

 

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これ見よがしに刀?を見せつける車

しばらく後ろについて走っていたのですが、急にお相撲さんが、

「やべっ!あいつやべーわ」と言うや否やブレーキを踏んで減速しました。

「え?何が?」と私。

お相撲さん、「見えるか?あいつ刀持ってるだろ」

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たしかに運転手の横に白く光るモノが動いています。

運転しながら、こちらに見えるようにちらつかせているのは間違いありませんでした。

お相撲さん、「あれ、日本刀でないか…」

いつの間にか、わざわざ室内灯を点灯しています。

肩越しに日本刀のようなもの…そうとしか見えませんでした…を「これを見ろ」とばかり、車内でブラブラさせる姿が見えました。


「うわっ!これはマズいですね」と私。

「距離を取ろうか」とさらに減速するお相撲さん。

すると、RV車もあわせるように減速します。

「マズいヤツをかまっちまったな」とお相撲さん。


ここで停車すると、刀を持って降りてくるかもしれません。
どんなおかしなヤツが乗っているかわからない恐怖がありました。

今にして思えば、Uターンすれば良かったのかもしれません。
しかしその時、たぶん私たち2人にUターンの発想は、浮かんでいなかったと思います。


(どうする…、いつかは信号にぶつかる…、その時どうする…)

 

バスタオルを用意しろ!腕に巻いて戦う

お相撲さんが言いました。

「おい、この車の中にバスタオルあったか?」

私、「あるよ」。

道東に住むと温泉はあちらこちらで楽しめる娯楽です。

気が向いたらいつでも浸かれるように温泉用具を私はいつも車内に入れてありました。

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お相撲さん、「ちょっとそれ、用意してくれ」

私、「どうするの?」

お相撲さん、「腕に巻く」

私、「え?」

お相撲さん、
「腕に巻いたら、斬られにくいだろ。グルグルに巻いて、降りてきたら戦う。」

お相撲さん、
「いつかは信号で止まるだろ?その時に車の中に居るのが一番危ない。ガラス越しに刀でグサッだ。止まって降りてきたら、こっちも降りるぞ!?」

私、「(たしかにそうだ)わかった。でもバスタオルなんかで大丈夫?」

お相撲さん、
「わからんけど、無いよりはマシだ。刀をかっぱじいたらコッチのもんだ。ぶちのめしてやる!

お相撲さんも、半分キレています。

「俺が前から戦うから、隙があったらお前も後ろから襲いかかってくれ。そして、捕まえたら倒すか羽交い締めしてくれんか?!」

私も当時柔道四段だったので、「怖いからイヤだ」とはカッコ悪くて言えませんでした。

何といってもお相撲さんは、腕一本で日本刀と戦う覚悟を決めています。

俺は、怖いから見ている」なんて口が裂けても言えません。

もちろん、戦国時代じゃあるまいし刀を持った相手と戦った経験は私にはありません。

さすがのお相撲さんも経験ないはずです。

それでも、不思議とお相撲さん、自信ありげでした。

私も心のどこかに、「元力士と一緒に戦うなら何とかなる」という気持ちがありました。

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赤信号よ来ないでくれ!ずっと青信号でいい…

無言の車内にどれほどの時間が流れたか覚えていません。

しかし、お相撲さんが頭の中で戦い方のシミュレーションが完成してきたのが伝わりました。

「あの野郎、ふざけやがって。」

また、無言の時間が流れました。

104号線が終わりに近づいてきます。

他の車は通りませんでした。
たぶん、追い越して行く車はなかったと思います。
ハッキリ覚えていません。また、後続車もありませんでした。

あるのは、我々の車と、前に走る日本刀のようなものを持つ1台のRV車のみ…。


信号が見えてきました。

「来たな…」ドキドキが高まりました。

ついに、人生初!日本刀と素手で戦うかもしれない…。

赤信号です。

(青になれ…。そして、去って行け…)

 

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RV車が減速します。

私、「止まったら降りてくるかな?」

お相撲さん、「わからんけど、刀を持って来たらやるしかないな」

私、「戦意喪失させて警察に電話…かな」

車の中から電話しなかったのはなぜだろう…。電波が当時その道には通っていなかった?
あるいは、、、記憶にないのです。

赤信号…、止まった…、

(さあ、来るか…)、

次の瞬間、RV車は信号無視をして急加速して去って行きました。


ホッとしましたね。

「どこかで待ち伏せされるかな?」

「それよりイヤなのは、尾行されて家を覚えられることだよ。後ろに気をつけながら帰ろう。」

 
ハラハラしましたが、何となくドキドキして、ホラー映画ともまた違った、不思議な体験をした夜でした。

それにしても、バスタオルを腕に巻いて戦うなんて発想を、普通の人はできるだろうか…。

刀を腕でハネのけて、それが成功したら速攻で距離を詰めて、すばやく顔に一撃ガツンと食らわしてグロッキーさせる作戦だったそうです。

横殴りの張り手かグー張り手でも入れるつもりだったのでしょうね。

張り手は前からよりも、横殴りのほうが効くと言っていました。

その車の人ですが、逃げて正解だったと私は思います。

 

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