信じる人は信じるが、信じない人は全く信じないのが「心霊現象」。
理由として多いのは「科学的根拠が全然ないから」。
でも、今の科学はまだ万能じゃないでしょ?
未解明なことだらけじゃないですか!?
オーストラリアの大学で教授として天文学を研究している友人も、
「わかっていることのほうが圧倒的に少ない」と。
今日は、私が従姉と二人で見た体験を書き記します。
【心霊体験?】黒い影のお婆さん
かなり前の他の記事にも書いた記憶がありますが、従姉と一緒に黒い影のお婆さんを見たことがあります。
小学5年生のことです。
私は、農家をしている祖父母の家に夏休み中長逗留していました。
伯父と伯母は田んぼに出て、祖父は外出していました。
従兄は部活動に出掛けていて、家にいるのは祖母と2歳年上の従姉、そして私の3人でした。
農家は土地が広いので、退屈になると子どもは外で遊びます。
池でトンボを取ったり、田んぼや野原を探索したり、農家ならではの楽しみ方があります。
その日は、祖母が台所で何かの支度をしていました。
私と従姉は、「婆ちゃん、外で遊んでくるからね」
と声をかけて家の外へ出ました。
玄関を出ると左手に大きな納屋がありました。
納屋の横には馬小屋がありました。
昭和50年くらいまで小屋には馬がいましたが、その頃にはもういませんでした。
納屋の前は、ちょっとした広場になっています。
普段はトラクターを停めておいたり、様々な農機具が置かれていたりします。
その日は農機具が1台もなかったので、家の前の広場で遊ぼうと従姉と話して外に出たのです。
何の遊びをしようとしたのか、その記憶はありません。
夏の昼間は、納屋の入り口のシャッターはだいたい全開でした。
納屋の出入り口は正面にも裏正面にもありましたので、家の前の広場から納屋の奥まで薄暗いながら視界は届きました。
それほど時間が経たないうちに、
「納屋の中に誰かいる」
と従姉が真剣な顔で私の方に寄ってきました。
私にもすぐに見えました。
やや腰を曲げながら納屋の中を歩く老婆の黒い姿が。
その姿からは、暗さも悲しさも感情めいたものは何も感じませんでした。
ただ淡々と、納屋の中で野菜か何かを運んでいる様子に見えました。
その動きに、年齢の割に軽快な感じもありました。
ですから、怖いという感覚には襲われませんでした。
ただし、その姿は異様なまでに真っ黒だったのです。
影の黒さとは違うのは何となく認識できました。
影にある透明度が全く感じられず「本当の真っ黒」といった黒さでした。
納屋の中の薄暗さよりも、さらにずっと黒く見えました。
次のような会話が交わされました。
「あれ、婆ちゃんじゃない?」
「私もそう思った。でもなんか違う」
「それに婆ちゃんが玄関から出た姿見た?」
「見てないよね」
「カゴみたいなもの持ってる…」
「それにしてもあっちに行ったりこっちに行ったり」
「足音する感じしないね」
「婆ちゃんしか考えられない。家に行って確かめてみよう」
近所の人が勝手に入るわけはないし、それに近隣の家から納屋は離れています。
黒い影は細身だったので、伯母とは明らかに違います。
そして明らかに女性でした。
従姉と私は家の中に駆け戻りました。
その時間数十秒。
先刻と同じように祖母は台所にいました。
2人で見たものを話しました。
祖母も家から出てスグに戻ってきた孫の様子を不思議そうな顔で見ました。
祖母「わしはずっとここに居たよ」「見間違いじゃないのかい?」
とあまり信じていませんでしたが、2人の孫が真剣な顔で同じことを言っています。
泥棒なら気持ちが悪いと思ったのでしょう。
「それなら見てくるわ」
と祖母は納屋に確かめに行きました。
「2人はここにいなさい」
戻ってきて言うには、
「誰もいなかったよ。 変だね」
「何がと見間違えたんでしょ」
ということで、一応一件落となりましたが、私は納得できませんでした。
従姉は比較的あっさりした性格のため、夜になると自分の中で結論を出していました。
「婆や(曾祖母)だったんだよ。それ以外ないよ」
婆やはその頃すでに亡くなって10年近い歳月が過ぎていました。
3年前に従姉と会った時に、その話をしました。
ちゃんと覚えていました。
「あー、あれ婆やだよ」
40年が過ぎても結論は変わっていませんでした。
従姉は看護師で、私以上に心霊現象のようなものを体験しています。
あまり怖がりではありません。
「古い家はよく出たからね」
不思議な話になると、よく行っていたセリフです。
だから少々のことでは驚くことはなかったようです。
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【心霊現象?】高速の白い玉
その従姉と2人でオーブ?を見たことがあります。
あれをオーブと呼ぶのかどうか私は分かりません。
5歳年上の従兄と2歳年上の従姉、そして私の3人が深夜まで居間で遊んでいました。
これも小学5年生の頃でした。
トイレに行くには、居間のドアを開けて、夜は広くて暗い台所を通り抜けて20~30歩くらい歩かねばなりませんでした。
トイレに行こうとした従姉が、急ぎ足で居間に戻ってきました。
「台所に白いピンポン玉みたいなのが飛んでる」
私は好奇心が強いので、すぐに行ってみました。
本当にほんの一瞬、無数の白い玉が見えました。
ほんの一瞬です。1秒にも満たない本当の一瞬です。
台所の端には、屋根裏に向かう階段がありました。
その階段の奥は真っ暗です。
その方向から、ほんの一瞬だけ白いピンポン玉のようなものが飛び交っているのが見えたのです。
そしてスグに消えるのです。
居間に戻った私は、「本当に見えた」と言いました。
「ね?見えたでしょう?」
それを聞いていた従兄は、半信半疑以下でした。
「嘘だろ」
と言いながら台所に出て戻ってきて、
「何も見えないよ」
と言いました。
私と従姉は再び台所に出ましたが、やはり見えました。
「本当に見えるんだから」
と2人で従兄に訴えました。
私は合計3回くらい出たり入ったりを繰り返し、その度に白い玉を見ました。
従姉も同じくらい出入りして、そしてその度に見えたようです。
しかし、従兄は何度繰り返しても見ることはありませんでした。
そのうち、白い玉は誰にも見えなくなりました。
「人魂?」
と話し合いましたが、全然ユラユラしていなくて、しかもものすごく高速でした。
ですから、人魂ではないだろうと言う結論になりました。
ずっと後にオーブというものが存在することを何かの書物で知りました。
もしかしたら、あの高速で動く白い玉はオーブだったのかもしれない…。
私と従姉とは霊的な波長が合うのかもしれません。
「2人で見た」ことが白いピンポン玉の存在を確信として今でも強く記憶に残っています。
別の記事で書いた、老婆の姿や揺れるカーテンと波打つ布団。
これらは、私一人の体験でしたが、老婆と白い玉は従姉と2人の体験です。
確信度が違っています。
怪談話として書いているわけではありません。
私としては未だにあれは何だったのか確認したい気持ちがあるのです。
従姉ですか?今でも覚えているようです。
でも、しつこい性格でないためか、
「見えたよね?」
と話を振っても、
「あの家はいろんな霊がいたと思うよ」
と話は毎回あっさり終了なのです。
私はもっと2人で語り合いたいのに…。
看護師として経験した不思議な体験も教えてくれました。
いつかそれも書きたいと思っています。
佐藤愛子さんの本、お勧めします。
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