20年くらい前の話です。
東京に住む大学時代の友人に不運が連続して襲いました。
気の毒に思った私がふと思い出したのが、大学時代の写真でした。
その写真には、真ん中に座る友人の周りにたくさんの顔が写っていた(ように見えた)のでした。
その写真ですが、本人に見せたことも話したこともありません。
友人の周囲に顔らしきものが無数に写っていて、本人が見ると「気持ち悪い」と思うに違いないと考えたからです。
今も私の胸の内にしまってあります。
関係ないとは思いましたが、「万一写真が原因なら、除霊で彼の負の連鎖をとめてやりたい」
そう考えて、ある霊能者のもとを訪ねました。その時の話です。
【大学卒業後】友人を襲った不運の連鎖
福島県〇〇市に友人の実家があるのですが、
- 父母の癌がほぼ同時に見つかる
- 毎週土・日に帰省して親のケア
- 自分の仕事にも支障が出てきた
- ついに友人の心も壊れた
大銀行に就職しましたが、フレッシュマンの時期に仕事に集中できないのはキツかったと思います。
両親とも癌とは告知されず、友人が日を分けて両親のそれぞれに伝えたと言っていました。
20代前半の彼にとって、それは精神的にキツいことだったことでしょう。
そのうち、彼自身の心にも異常が現れ始めました。
「オレンジの光が追いかけてくる」
などの電話を私にしてくるようになりました。
共通の友人にも同じ内容の電話をしていたようです。
友人は、就職した銀行を退職して地元に戻りました。
※この記事に詳しく書きました。⬇
【心霊写真?】友人の周りに無数の顔、顔、顔…
その写真には、数にして10くらいの顔らしきものが写っていました。
ここに掲載したいのですが、その霊能者に渡してしまったので、今はありません。
当時、すでに築50年以上の古い下宿(私が住んでいた)で撮影した写真です。
経年劣化のため壁は傷んでいました。
その壁を背景に撮影した写真ですから、顔と言えば顔に見えるし、壁のシミと言われたらシミにも見える程度のものでした。
ちなみに私には多少の霊感があると思っています。
高校時代に友人が亡くなって49日経たないある夜中のことです。
見たことがないほど現実的な夢を見ました。
海でなくなった友人と夢の中で会話をしていました。
その異常なリアルな鮮明さに違和感を覚え、目を覚ました瞬間、彼の黒い影が横に座っているという経験をしました。
また、中学生から大学生、そして社会人生活の始めの頃には金縛りなどを頻繁に体験しました。
私の紫微斗数の命盤をみると、田宅宮に「天巫」「陰殺」の2星があります。
この2星は、霊媒体質とか家に霊がいるなどを示すと言われます。
ですから、霊感のようなものがあると自分でも思っています。
しかし、私がその写真を見ても特に霊的な気配は感じませんでした。
それでも友人の連続的不幸が気になったので、念のため心霊写真鑑定を受けた方が良いと考えたのです。
※私がお世話になった下宿の記事です。かなり個性的な大家さんでした。
【霊能者?の言葉】「クマに食われた人の顔です」
写真を見ると同時に霊能者は言いました。
「これは皆、熊に食われた人の顔です」
そんなことまで即座にわかるんだ!?スゴい!
と一瞬だけ思いました。
ところが、次の発言にさらにビックリ!しました。
「この熊は12人を食っています。その人達の顔です」
と断言したのです。
ここからは、その時の私の心を書き出します。
- (写真を撮った場所は北海道ではなく仙台だと言っていなかったな…)
- (仙台に住むクマはツキノワグマ…)
- (北海道のヒグマでさえ、苫前町の三毛別羆事件で殺傷したのは7人か8人くらいだったはず。それが、最高記録なのに、ツキノワグマが12人も殺傷するなんて…)
- (この人、写真の場所を勝手に北海道と思い込んでいるに違いない)
- (それにしても有名な三毛別事件を知らないのかな?)
- (いや、もしかしてツキノワグマがそんなに人を食わないことを知らないのかも…)
- (、、、この人、大丈夫かな?)
- (この人の能力、、、あやしい)
気を取り直して、
私「そんなに人を食ったクマなんですか!?怖いですね」
霊能者「ああ、昭和の初期にこの写真の辺りで暴れていたクマだね」
(こ、この写真の辺りって北海道ではなく仙台なんだけど…)
と思いましたが、1時間1万円です。
私は、「お金返してください」と請求するような性格ではないので、
(これはまたしても社会勉強になってしまったかな)と目的の方向性を変更することにしました。
あなたの守護霊は16人!家に悪い霊がいる!
そこで、質問を切り替えました。
私「ボクの守護霊は誰ですか?」
霊能者「あ~、あなたの守護霊は16人います」
私「はい?そんなにいるんですか?」(以前見てもらった霊能者と言うことが違う…)
※以前、他の霊能者が「先祖の男性が1人で私を守ってくれている」と言いました。過去記事に掲載してあります。
霊能者「いやいや、天皇陛下には64人の守護霊がついています」
(霊能者って、それぞれ違う守護霊が見えるのか?)
(天皇には64人?俺の4倍?)
前世も聞いてみました。その答えはずっと前のことなので、忘れてしまいました。
他の会話は記憶しているのに、前世の話題だけは忘却しているのですから、そんなにインパクトのある答えではなかったのでしょう。
続いて、おもむろに平面図を描き始めるのです。
霊能者「これはあなたの家です」
今度は図に印を付け始めます。
「こことここに悪い霊が見えます」
偶然かもしれませんが、方角や形は自宅と一致する点が少なからずありました。
(もしかして、ホンモノ?)
「家の外のこの辺にも悪いものが棲み憑いています。気をつけてください」
スポンサーリンク
実家の町内、歯科医の辺りに凶悪な霊がいる!
霊能者「あなたはもともと札幌の人?」
私「いいえ、違います。〇〇市です。」
霊能者「〇〇市のどこ?」
私「はい、緑町です」
霊能者「あ~、緑町よくないね」
私「そうなんですか?」
霊能者「ああ、歯医者の辺りが最もよくないです。凶悪なものが見えますね」
(うん?緑町に歯科医なんてなかったぞ?!
帰宅したら調べてみよう。
もし新しく歯科医が建っていたら、この人はホンモノかも知れないから…)
その夜、帰宅してから地図で調べてもやはり緑町に歯科医はありません。
友人に連絡してタウンページで調べてもらっても歯科医はありませんでした。
せっかく高いお金を支払ったのですから、この人はホンモノであって欲しいと心の中で願うし、期待もするものです。
だから、信じたくて調べたりもするわけで、人の心理は常に微妙な立ち位置にあるのでしょうね。
「ウソだと思うけど、信じたい」の心理です。
詐欺の被害に遭った人は、こういう心理状態になるはずです。
今では〇〇市の緑町に歯科医があります。
その近所の人が、イヤな思いをしては困るので〇〇市は伏せさせていただきます。
念を押しますが、霊能者?さんは間違いなく「緑町の歯医者」と言いました。
【結論】クマの心霊写真と友人の関連性は?
私「先生、ところで本題はこの写真なんですが」
霊能者「ああ、その写真、私にもう見せないでもらいたい」
私「はい?」
霊能者「その写真を見ると、私は喉が痛くなってくる。もう裏返しにしておいてください」
(え?なんのこっちゃ?!写真の相談に来たのに?)
霊能者「あとから供養しておくから、安心しなさい。」
(え?!クマのこと、もう少し聞きたかったのに…。それと友人への影響も。)
(勝手に安心させるなよぉぉぉ!!)
(安心を強要するなよぉぉぉ!!)
これにて本題の友人を救うための心霊写真相談は強制終了となりました。
クマに食われた人たちの恨みの顔だというナゾの結論で。
(何のための1万円なのじゃ~!)
【急展開】「あんた1年後に結婚してるよ」
霊能者「あなた、1年後には結婚していますよ」
私「え?そうなんですか?」(実は、ちょっとうれしくなりました)
霊能者「はい。その姿が見えます」
私「しかし先生、今彼女はいません」
霊能者「出会いますよ。3人います。大丈夫です」
私「3人も?!どんな人と、どこで出会いますか?」(少しだけ期待。ホンモノならいいな…)
霊能者「一人は小樽の寿司屋の事務。一人は岩見沢のスーパーのレジ。あと一人は、ニセコのホテルに勤めています。」
私「ん?先生、それはうれしい話ですが、どうやって出会えばいいのですか?出会い方がわかりません」
霊能者「出掛けてみればいいのです」
私「出掛けてどうやって出会えばいいのですか?」
霊能者「声を掛ければいいのです」
私「…。」
これ、ホントにこのやり取りのままに書きました。
あまりに驚いたので、ここの記憶は鮮明です。自信があります。
読んでくださっている方は、「…。」の意味をわかってくださると思います。
出会いですか?その3名とは全くありませんでした。
結婚ですか?1年後どころか数年待ちました。
写真を仙台で撮影したことは最後まで言いませんでした。
なんだか気の毒になりまして。
少し値段は張りましたが、今回も「社会勉強をした」と自分の心に説明しました。
写真は持ち帰ればよかった、、、それだけは後悔しています。
のちに、ホンモノの霊能者さんに見てもらう機会を逸してしまったからです。
スポンサーリンク
【あとがき】「クマに食われた人たちの霊だ!」
今、思い出しても1万円はもったいなかったですね。
これまで数人の霊能者という人と会いましたが、この霊能者さんの印象は強烈でした。
なかなかできない体験をさせてもらったと思うことにします。
今なら、ホームページやブログがありますから、人となりや考え方を確認してから鑑定を申し込むことができます。
当時の私のように、「タウンページを見て即予約」という人は少なくなったでしょうね。便利な時代になりました。
目に見えないものを見てもらうには、それなりの信頼感は必要不可欠だと思います。
友人はその後、再就職し結婚もしました。
その10年後、退職と離婚がほぼ同時期に重なり、また精神的に落ち込みましたが、3度目の就職をして今は元気にやっています。
もともと頑張り屋で根性もあり、性格も良いのです。
人生いろいろ、人もいろいろ、職業もいろいろ、といったまとめにしておきます。
★過去記事もどうぞよろしく!
ポチッとしていただけるとうれしいです。