知人の話ですが、2度の結婚と離婚を経験しました。
反省をこめて私に言いました。
「ファーストインプレッションを大事にすべきだった…」
- 第一印象の影響力「初頭効果」
- 親近効果は時に初頭効果を乗り越える
- 「親近効果」と「コントラスト効果」の影響力に騙された!?
- 事前情報による先入観も動物的カンを鈍らせる
- 本当の第一印象は挨拶を交わす前のホンの一瞬
- 頭でっかちはカンが鈍る
- 閃きを求めて外に出てみては?
第一印象の影響力「初頭効果」
アメリカの心理学者メラビアンという人が実験を行いました。
その結果、第一印象への影響の大きさは、
- 表情・態度 55パーセント
- 声 38パーセント
- 話の内容 7パーセント
とわかりました。
第一印象の影響力は、非常に強いもので簡単には変わらないとされています。
その効果を「初頭効果」といいます。
第一印象はあてにならない
と言われますが、私の感覚では、あてにしてよい!と思います。
というのも、2度の離婚を経験した知人が、
「第一印象を信用すればよかった!」
と反省を込めて何度も言ったのです。
最初の奥さんも、2度目の奥さんも職場結婚でしたが、どちらも第一印象は芳しくなかったそうです。
初めて見たホンの数秒間に、
「なんとなく微妙な違和感」
を覚えたそうです。
私は何度もお会いしたのですが、美人でしたよ。
しかし、知人は「第一印象は良くなかった」と言うのです。
それでも結婚まで至ったのは、次の段階の「親近効果」があるからです。
親近効果は時に初頭効果を乗り越える
最初の印象と後の印象が異なる場合、どちらが重視されると思いますか?
後の印象が強いことが多いらしいです。
このように、最初の印象よりも後の印象が強く影響することを「親近効果」と呼びます。
親近効果の別名を新近性効果とも呼ぶそうです。
次のような経験がないですか?
最初、怖そうだった人が、実は優しい人だったこと。
第一印象とのギャップが大きい分、「優しい」の印象はさらに強くなったはずです。
これを、「コントラスト効果」といいます。
「意外」は人に強い印象を残すのも、この効果に理由があります。
昔の同僚に次のように公言する先生がいました。
「俺は、最初の授業で思い切り嫌なヤツを演じるんだよ」
ウルサくてイヤな先生を最初に演じておけば、その後にちょっと優しくするだけで「コントラスト効果」によって人気が上がるというのです。
実際に、その先生の人気は絶大でした。
「数か月の時間が必要だけどね。それまでは『キモい』とか散々陰口を言われるけど、それは耐えるんだよ。」
「最初に良い印象を与えすぎると、それ以上の優しさを子どもは求めるもんだよ。」
「そんな要求に応えられるはずないからね。最初に嫌なヤツと植え付けておけば、後は少しの優しさでコロッと『見かけによらず優しい!』と変わるもんさ。」
「親近効果」と「コントラスト効果」の影響力に騙された!?
友人の場合は、どちらの元奥様からも惚れられて、とても優しく接近されたようです。
惚れた方は、それはそれは親切な良い人となって接近してくるでしょう。
それが成功すると、
「本当はステキな人だったんだ!」
という印象が、初頭効果を乗り越えます。
まさしく「コントラスト効果」です。
そして、結婚後にハッキリわかったこと。
それは、第一印象が正解だった!
というわけです。
彼は何度も言いました。
「第一印象を信じるべきだった!」
事前情報による先入観も動物的カンを鈍らせる
このように、後からの情報は第一印象を乗り越えることが多々あります。
つまり、動物的カンは打ち消されてしまういやすいわけです。
そのことを理解した上で結婚相手を決めた方が無難かなと思います。
さて、反対に、事前に情報をたくさん仕入れた場合はどうでしょうか?
結論からいいますと、事前の情報が多いと「先入観」として定着してしまうように思います。
そして、肝心の動物的カンを鈍らせるような気がします。
だから、会う際には、できるだけピュアな状態で、情報過多にならないうちに会った方が良いというのが私の経験からいえる結論です。
その視点からも、婚活パーティーはおすすめなのです。
初対面で会うからこそ、カンが働くといえるからです。
心理学者メーヨーによると、
- 観察力が鋭い人・・・初頭効果に影響されやすい
- 観察力が鈍い人・・・親近効果に影響されやすい
ということです。
さて、どう考えるかですね。
そいうえば、初代の若乃花さん(後の二子山理事長)が、生前言っていました。
「第一印象は信じて良い」と。
私も同感です。
親近効果は、演じて作りやすいからです。
親切にして良い人を前面に押し出すことができます。
本当の第一印象は挨拶を交わす前のホンの一瞬
第一印象はホンの一瞬です。
私がいう第一印象は、挨拶する前のホンの一瞬のことを指しています。
挨拶を交わす時は、もう表向きの顔です。
初めて顔を見た時の、0コンマ数秒くらいのことを言っています。
その意味では、一般にいう第一印象よりも短い時間かも知れません。
でも、そこが重要な一瞬だと思います。
考えて演じることはほとんど不可能だからです。
できれば、視線を意識する前の表情を見ることができるならベストです。
0コンマ数秒に、優しく親切な人を演じきることはできません。
できるとしたら、服装や化粧くらいでしょう。
その一瞬に感じる直感は、動物の持つ防衛本能だと思います。
人間にも動物的カンは残っています。
情報過多はカンを鈍らせる
だから、SNSなどで語り合い前に会う方がカンが働くと言いたいわけです。
頭でっかちはカンが鈍る
ガリ勉タイプの人は、記憶力と理屈に頼るため、直感がやや鈍かったりすることがありませんか?
私は、経験から十分にありえることだと思います。
反面、理屈を考えない人は、直感が冴えるともいわれます。
- 理屈に自信がなければ、カンに頼るしかない
- カンに自信がなければ、理屈に頼るしかない
と思います。
また、カンは閃きともいいます。
男女の出会いについては、
「この人だ!」
という閃きを大切にしても良いと思うのです。
閃きを求めて外に出てみては?
婚活パーティーも繋がりができなかったら、その場限りの関係です。
そこが良いところです。恥ずかしいがる必要はないからです。
私の友人は、108回以上婚活パーティーに参加しました。
初めは気が引けたらしいのですが、だんだん慣れてきて、
「知らない人との飲み会だよ」
とサラリと言ってのけました。
女性と付き合ったことがなく、奥手の人だったのですが、回数を重ねると慣れてきたようです。
他の友人の奥さんは、1回目の参加で今の旦那さん(私の友人)とゴールインしました。
さて、出会いは本当に運です。
でも、きっと何か導かれるものがあると思うのです。
運の扉を開くのは、ホンのちょっとの勇気と開き直りではないかと思います。
コロナ感染騒動のため、出会いのチャンスは激減しています。
職場での飲み会も激減しています。
自分から一歩を踏み出して、直感を活かしてみてはどうでしょうか?
ポチッとしていただけるとうれしいです。
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