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四柱推命・紫微斗数・奇門遁甲を中心にいろいろなことを書き綴ります

【四柱推命・紫微斗数・奇門遁甲】十二支の意義「今年は寅年」

新年を迎えると、

「今年は虎(寅)年だから、勢いがつく」

「今年は馬(午)年だから景気が良くなる」

などの宣伝が目立ちますが、実際はどうなのでしょう。

本来、そういった意味はありません。

今日は、十二支の意義について記述してみます。

寅年

虎(寅)年だから強くなる?

 

十二支とは「子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戊、亥」の十二個の素子のことで干支に組んだ場合は、下につきます。

干支「甲子」

上が「干」、下が「支」

甲子園球場は、1924年(大正13年)に完成しました。

その年の干支「甲子(きのえね)」から「甲子園大運動場」と命名されたという説があります。

また、六甲山の「甲」、子ども・若者が集まる「子」から名付けたとの説もあるそうです。

 

十二支陰陽所属図

陽の五行に所属する十二支
  • 五行【木】⇒十二支【寅】
  • 五行【火】⇒十二支【午】
  • 五行【土】⇒十二支【辰・戌】
  • 五行【金】⇒十二支【申】
  • 五行【水】⇒十二支【子】

陰の五行に所属する十二支
  • 五行【木】⇒十二支【卯】
  • 五行【火】⇒十二支【巳】
  • 五行【土】⇒十二支【丑・未】
  • 五行【金】⇒十二支【酉】
  • 五行【水】⇒十二支【亥】

土用月・土用は8月だけでない
  • 辰(陽)・・・春の土
  • 戌(陽)・・・秋の土
  • 丑(陰)・・・冬の土
  • 未(陰)・・・夏の土

土はそれぞれ季節の末期をつかさどります。

土用月・土用は、8月だけではないわけです。

土用の丑の日

「土用」は8月だけでない


十二支を干支に組む場合、たとえば「甲子」のように下のポジションに置くため地支といいます。

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十二支の意義

子(ね)〈陽〉

「子、孳(じ)となり、陽気初めて兆(きざ)し、下より孳生(じせい)す」

※孳生・・・初めて種から芽が出る状態。

万物の育ち始めの時期です。

  • 方位⇒北
  • 月⇒陰暦11月
  • 時刻⇒夜の12時。また、その前後2時間。
  • 五行⇒水

*「子」は、大きい頭部となよやかな手足、つまり乳児の象形


丑(うし)〈陰〉

「丑、紐(ちゅう)となり、寒気いまだ屈結(くっけつ)す」

※紐・・・「ひも」。冬の一番寒いときは天地の気も紐で結んだように張りつめ引き締まった状態になる。

生命を種にむすんで、冬を越え、春を待ちます。

  • 方位⇒北北東
  • 月⇒陰暦12月
  • 時刻⇒午前2時。また、その前後2時間。
  • 五行⇒土

*「草木も眠る丑三つ時」で有名ですよね


寅(とら)〈陽〉

「寅、万物、布演(ふえん)す」

植物が地上に新芽を出し、根が四方に張る状態をいいます。

  • 方位⇒東北東
  • 月⇒陰暦正月
  • 時刻⇒午前4時。また、その前後2時間。
  • 五行⇒木

*「寅」は「演」の原字


卯(う)〈陰〉

「卯、万物、土を冒(おか)して出て昂(こう)となる」

春たけなわ。万物が茂ります。

  • 方位⇒東
  • 月⇒陰暦2月
  • 時刻⇒午前6時。また、その前後2時間。
  • 五行⇒木

*「卯」には、しげる(茂)の意あり


辰(たつ)〈陽〉

「辰、震(しん)なり、物資徐伸して出ずる」

芽がぐんぐん伸び、葉もいっせいに勢いよく出そろった状態です。

  • 方位⇒東南東
  • 月⇒陰暦3月
  • 時刻⇒午前8時。また、その前後2時間。
  • 五行⇒土

*「辰」には、朝・早朝、日・月・星の意あり


巳(み)〈陰〉

「巳、既(き)なり。陽気がすでに終わりに近づく」

盛りを極めて、実を結ぶ時期に入ります。

  • 方位⇒南南東
  • 月⇒陰暦4月
  • 時刻⇒午前10時。また、その前後2時間。
  • 五行⇒火

*「巳」は、ヘビの象形。胎児の象形との説も。


午(うま)〈陽〉

「午、忤(ご)なり」

「午後の午(ご)。陰気が下におり、上の陽に相逆(そうぎゃく)せんとする」

※忤・・・さからう

陽気と陰気が逆らい合う時期です。

  • 方位⇒南
  • 月⇒陰暦5月
  • 時刻⇒午前0時。また、その前後2時間。
  • 五行⇒火

*午前・午後の「午」。

*「牛」と混同して「うしどし」と言わないように(^_^)。


未(ひつじ)〈陰〉

「未、日中すでに過ぎ、幽昧(ゆうまい)に向かわんとする」

収穫物を「味」わいます。

  • 方位⇒南南西
  • 月⇒陰暦6月
  • 時刻⇒午後2時。また、その前後2時間。
  • 五行⇒土

*「未」は、「若い、小さい」の意味から否定の助字に


申(さる)〈陽〉

「申、伸(しん)なり。生物の身体、全く伸ぶる」

万物の身体が出来上がってきます。

  • 方位⇒西南西
  • 月⇒陰暦7月
  • 時刻⇒午後4時。また、その前後2時間。
  • 五行⇒金

*「申」象形では、稲光の走るさま。そこから「伸びる・天の神」の意に


西(とり)〈陰〉

「酉、万物みな収実(しゅうじつ)する」

秋の収穫物が実り、固まってきます。

  • 方位⇒西
  • 月⇒陰暦8月
  • 時刻⇒午後6時。また、その前後2時間。
  • 五行⇒金

*「酉」は、酒器の象形。「酒」の原字


戌(いぬ)〈陽〉

「戌、恤(じゅつ)となり、穀物を収穫する。有事に対して備える」

※恤する⇒種だけにして有事に備える

作物を土中に埋めて蓄えます。

  • 方位⇒西北西
  • 月⇒陰暦9月
  • 時刻⇒午後8時。また、その前後2時間。
  • 五行⇒土

*「戌」と「戊(つちのえ)」とは似ていますね。


亥(い)〈陰〉

「亥、核となり、百果五穀(ひゃっかごこく)収蔵(しゅうぞう)して核を取る」

※核を取る・・・五穀を倉庫に入れ、中味(なかみ)を取り出すこと。

  • 方位⇒北北西
  • 月⇒陰暦10月
  • 時刻⇒午後10時。また、その前後2時間。
  • 五行⇒水

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【あとがき】〈四柱推命・紫微斗数・奇門遁甲〉十二支の意義

ネズミ年生まれの人は気難しい?

「ヒツジ年生まれの人は、おとなしい」

「寅年生まれの人は怒ると怖い」

などなど。

生まれ年の十二支の動物で心理や行動傾向を占うのは楽しいです。

しかし、根拠に乏しくあくまでエンターテインメントの範囲と言ってよいでしょう。

十二支はそもそも動物?

教育が普及していない時代、覚えやすくするためそれぞれを動物に当てはめ、今日まで伝わってきたとされます。ですから、本来の意味ではありません。

十二支

「十二支」覚えやすくするため動物に当てはめた


古代中国では「干と支」を組み合わせて、数字の代わりに使用していたようです。

それが暦(こよみ)となり、季節や方角、時刻の表現にも使われるようになります。


草木も眠る丑三つ時

「丑時」は、午前1時~午前3時です。

この2時間を4等分すると、「三つ時」は「午前2時から2時半」頃になります。

参考文献『現代四柱推命学活用大辞典』亀石厓風著

 

 

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