
元大関琴風(尾車親方)は、不屈の精神で幕下から大関まで這い上がった力士です。
その生き方を象徴する言葉が、
「雨が降れば傘をさせばいい」
です。
この言葉には、どのような意味があり、どのような運命が表れているのでしょうか。
四柱推命の視点から、その人物像を読み解いていきます。
雨が降れば傘をさせばいい
琴風関が若い頃、怪我で入院した際に大きな転機となる出来事がありました。
それまでの相撲について、
「守りに入っているのではないか」
と指摘を受けたのです。
その言葉に強い衝撃を受け、自分自身を見つめ直す中で、ある一言が心に深く残ります。
「雨が降れば傘をさせばいい」
この言葉は、状況に応じて柔軟に対応することの大切さを示しています。
怪我、慢心、不安――。
さまざまな葛藤を抱えながらも、琴風関はこの経験をきっかけに、自らの相撲と向き合い直しました。
そして、再び土俵に立ち、這い上がっていくことになります。
※『青春の意地 土俵にかける執念』(琴風豪規)より要旨引用
【四柱推命】元大関琴風さん

結論|強さと危うさを併せ持つ命式
琴風さんの命式を見ると、強い意志と行動力を持つ一方で、運気の波が激しく出やすい特徴があります。
大関候補として期待されながら大怪我で番付を落とし、そこから再び這い上がった歩みは、この命式の特徴とよく重なります。
月支比劫星「印綬格」日干「戊」
日干は戊です。戊は山のような性質を持ち、どっしりとした粘り強さがあります。
月上の偏官からは、義理人情に厚く、周囲から頼られやすい印象が出ます。弟子から慕われる親方としての雰囲気にもつながるでしょう。
心の奥には、意志の強さ、独立心、負けず嫌いな行動力があります。頭の回転も速く、駆け引きで粘るより、スパッと割り切る潔さが出やすい人です。
竹を割ったような潔さ
琴風さんは、大関から平幕に陥落し、復活をかけた場所の三日目で現役を引退しました。
「親方にこれ以上迷惑はかけられない」という判断には、未練を引きずらない大関らしい潔さを感じます。
実際の性質としては、竹をスパッと割ったような潔さのある人と見てよいでしょう。
注意点|比肩の強さとプライド
一方で、日支にある比肩が強く出ると、自意識やプライドが高くなりやすい傾向があります。
そのプライドが傷つけられると、自己中心的になったり、周囲への気配りを忘れてしまうことがあります。
ここが対人関係で誤解や衝突を招きやすい部分です。
最大の特徴|月支「辰」と日支「辰」の三刑
この命式で最も気になるのは、月支「辰」と日支「辰」が三刑になることです。
この刑は、命式全体に不安定さを生みやすく、怪我・病気・環境変化などとして出やすい配置です。
琴風さんの人生を振り返ると、実際に歳運の刑冲が事象にハッキリ表れています。
刑冲にあたる年に怪我・病気が出ている
昭和52年は、大運【壬 寅】、歳運【丁 巳】の時期です。
この年は、歳運の地支「巳」と大運の地支「寅」が刑となり、健康不安や環境変化が起きやすい時期でした。
実際に、琴風さんはこの流れの中で膝の大怪我をしています。
さらに、昭和54年2月3日まで続く一年も、歳運【戊 午】比肩運・羊刃の影響が強く、不測の災厄や健康上の問題が出やすい時期でした。
この時期にも、再び膝の大怪我に見舞われています。
また、2012年には頚髄を損傷して緊急入院し、手術を受けています。
この年も歳運【壬 辰】偏財運で、歳運地支「辰」と日支「辰」が刑にあたる年でした。
良い時と悪い時の振幅が大きい命式
このように見ると、琴風さんは歳運の刑冲の影響を受けやすい命式だと言えます。
命式そのものに月支「辰」と日支「辰」の刑があるため、もともと盤石というより、良い時と悪い時の振幅が大きくなりやすいタイプです。
ただし、精神面では本来持っている克己心と負けず嫌いな強さで、その試練を乗り越えてきたのでしょう。
まとめ|成功と試練がセットで訪れる人
琴風さんの命式は、成功する力と、試練を受けやすい要素が同時に存在する命式です。
強い意志、義理人情、潔さ、努力家の一面がある一方で、刑冲による怪我や環境変化の影響も受けやすい。
だからこそ、幕下まで落ちながら再び這い上がった姿に、多くの人が心を打たれたのだと思います。
「雨が降れば傘をさせばいい」という言葉は、まさにこの命式の生き方を表しているように感じます。試練を避けるのではなく、来たものに対してどう向き合うか。その強さが、琴風さんの魅力だったのだと思います。
あとがき|「雨が降れば傘をさせばいい」に感じる強さ
20歳を過ぎたばかりの琴風さんは、飛ぶ鳥を落とす勢いの若き大関候補でした。
しかし、好事魔多しというべきか、膝の大怪我によって番付を大きく落とします。
一時は幕下30枚目まで陥落しましたが、そこから腐らずに這い上がり、幕内復帰後には敢闘賞を受賞。さらに関脇へ復帰し、再び大関候補として注目される存在になりました。
その後も再び大怪我に見舞われましたが、琴風さんは不屈の闘志で土俵に戻り、最終的には大関まで上り詰めました。
私は、北の湖さんと並んで琴風さんを応援し、対戦する日にはどちらを応援しようか悩む中学生でした。
「雨が降れば傘をさせばいい」
この言葉は私の心にも深く刺さり、困難に当たった時には何度も思い出して、自分を鼓舞してきました。
人生には、避けられない雨のような出来事があります。
大切なのは、雨を恨むことではなく、その時にどう傘を差すかなのでしょう。
琴風さんの相撲人生は、その言葉を体現しているように感じます。
近年は、さまざまな意見や批判もあります。
ただ、事の是非は部外者の私にはわかりません。人生の軍配には、0対100も100対0もなく、そこには様々な事情や思惑が交錯しているものと思います。
そこにプライドなどの感情が絡めば、状況はさらに複雑化します。
それでも、いちファンとして、相撲界が少しでも良い方向に進んでいくことを願っています。
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