壬と違って柔弱な水である癸は、思慮深くて細心な努力家です。正直で純情な人が多く、気が変わりやすい性格ですが、その反面決めたことには頑なに貫こうとします。「見かけによらない」という言葉は、癸の人にピッタリで、意外性を秘めている人です。
- 「癸未」日生まれの性格と特徴【四柱推命】
- 才能を活かせる仕事
- 恋愛傾向と男女の相性
- 【参考】増永篤彦氏の性格分析
- 日柱「癸未」の人が吉運・凶運になりやすい年
- 「癸未日」生まれー病気に関する暗示
- 日柱「癸未」の有名人
「癸未」日生まれの性格と特徴【四柱推命】
癸は「水」の陰、未は「土」の陰です。
水が土に吸い込まれる形となりますが、未は燥土(乾いた土)であるため、癸の水を吸収して潤し、植物を育てることができる関係性でもあります。
- 癸:雨や露⇒知恵、内向性、神秘性、慈悲、潤い、柔軟性
- 未:晩夏から初秋の土⇒温厚、控えめ、芸術性、奉仕精神、忍耐力、家庭的、優しさ
「癸未」日生まれの人は、以上を組み合わせた性格になります。
※日柱のみだと実際の的中率は下がります。あくまで参考程度にしてください。
癸未(みずのとひつじ)日生まれの人ー基本的性格と特徴
穏やかで優しい
物静かで、誰に対しても優しく接します。平和を好む傾向があります。
繊細な感受性と高い洞察力
人の気持ちを察するのが得意で、感情や状況の変化を敏感に感じ取ります。
鋭いカンを持ち、物事の本質を見抜く力があります。
大らかに見えても、意外に気は小さいです。
控えめだが芯は強い
控えめで大人しい印象を与えますが、内面には強い意志と信念を秘めています。譲れないことに対しては、決して妥協しません。
忍耐強い努力家
コツコツと地道な努力を続ける勤勉タイプです。大器晩成型と言えるでしょう。
決めたことは最後まで貫こうとする粘り強さがあります。
聞き上手で包容力がある
人の話をよく聞き、周囲の人が心を開いて話したくなるような雰囲気を持っています。面倒見が良く、相手に尽くすことに喜びを感じます。
人情味があり、人の恩を忘れません。
人付き合いが良い
人間関係を大切にし、協調性を重んじます。調和を大切にしながらも、自分の考えをしっかり持ちます。
周囲に気を配る性格で人気運があります。敵は少ないです。
「癸未」日生まれの性格と特徴《男性》
穏やかで優しい紳士
根が優しく、物腰が柔らかい人が多いです。争いを好まず、平和を重んじます。
周囲の人に対して細やかな気配りができるため、好感を持たれやすいでしょう。
繊細で感受性豊か
繊細な心の持ち主で、他人の感情や場の空気を察知します。
共感力が高く、人の痛みや喜びを敏感に感じ取ることができます。
芸術的なセンスや表現力に優れる人もいます。
ただし、繊細な分、不平不満が溜まりやすく、内心に愚痴や小言を含みがちです。
内向的で思慮深い
内面では深く物事を考え、独自の哲学を持っていることが多いです。
直感力や洞察力に優れ、物事の本質を見抜く力があります。
粘り強い努力家
目立つことを好まず、地道に努力を積み重ねるタイプです。
忍耐力があり、着実に成果を出していく大器晩成型です。
包容力と奉仕精神
困っている人を見ると放っておけない面倒見の良さがあります。
人の話によく耳を傾け、包容力があるため、周囲からの信頼も厚いです。
内に秘めた強い信念
自分の信念や譲れないことに関しては、決して妥協しません。
芯が強く、いざという時には強い意志を持って行動します。
高い知性と探求心
知的好奇心が旺盛で、興味を持った分野については深く掘り下げて探求します。
学ぶことや新しい知識を得ることに喜びを感じます。
「癸未」日生まれの性格と特徴《女性》
温厚な癒し系
物静かで、おっとりとした印象を与えます。周囲の人に安心感と癒しをもたらします。人前に出るよりも、裏方で支えることに喜びを感じるタイプです。
繊細で感受性豊か
非常に繊細で、人の気持ちや場の雰囲気を敏感に察知します。
共感力が高く、相手に寄り添い、さりげない気配りができます。
控えめだが芯は強い
内面には強い意志と信念を秘めています。譲れないことに関しては、穏やかに、しかし断固として自分の意見を通す頑固な一面も持ち合わせています。
聡明で洞察力に優れる
頭の回転が速く、鋭いカンを持ち、人の心や物事の本質を見抜く洞察力に優れています。
粘り強い努力家
コツコツと地道な努力を続けることが得意です。粘り強さは大きな武器です。
包容力と奉仕精神
人の話を聞くのが上手で、相手の話を受け止める包容力があります。
困っている人を見ると手を差し伸べる奉仕精神を持っています。
美的センスと個性的な世界観
感性が豊かで、芸術や文学、音楽などに興味を持つ傾向があります。
独自の美的センスや、神秘的な世界観を持っていることもあります。
警戒心が強い
心を許すまでに時間がかかり、本心や悩みを打ち明けるのが苦手な一面があります。
また、神経質なため気分に左右されやすく、良い時と悪い時の差が激しい人もいます。
「癸未」日生まれの人ー開運のカギ(注意点)
イライラしやすい
自分と似ている人に対してイライラしやすい傾向があります。
怒るときは徹底的
賢さゆえに、相手を徹底的に追い詰めるような一面があります。
凝り性で頑固
学問研究、技術関係など自分を磨きながら向上する仕事に向いています。
相当頑固になる人も少なくありません。時には方向転換する勇気も必要です。
優しさが仇になることも
人のことを心配しすぎる傾向があります。優しさもほどほどに。
※記事末の「【参考】増永篤彦氏の分析」もご参照ください。
ご自分の日柱はこちらでわかります。
ご自分とお相手の四柱命式を知ることが第一ステップです。こちらのサイトも便利です。無料です。
【五行の水】「癸」は陰の水「智を司る」
- 五行の水は智を司り、知恵が厚く、物事を推し量る頭の良さがある。
- 「癸」は、努力家で細心。正直で落ち着いているが、気が変わりやすい面がある。
- 内心に不満が高じると、時によっては破壊性がある。
- 身旺の人は、色浅黒く、体も大柄になりやすい。
【日支】「未」性格の傾向
- 何事にも円満主義だが、取り越し苦労になりやすい。
- 子どもや身内にお金を使ったり、見栄を張ったり人が多い。
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【十二運】「墓」の性格(参考)
癸から見て未は「墓」にあたります。
性格傾向
- 外見を飾らず、蓄財に専念する人が多く、悩みを内に抱えやすい。
- 親兄弟とは縁が薄く、早くから生家を離れて苦労するか、絶えず移動しやすく、恵まれることの乏しい運気で、配偶者の縁も変わりやすい。
- 夜の傾向は、好色ではないが、自分も楽しみながら相手を喜ばせるコツを心得、恍惚の時を長引かせる術も知っているテクニシャンが多い。
【神殺】「癸未」性格と人生(参考)
【暗禄(あんろく)】日干「癸」で、「丑」がある
- 引き立て、救いの神。困難に陥っても、思いがけない幸せがあったり、意外な人から助けられる。
◇日干から四柱の地支を見て、建禄にあたる地支に支合する地支を「暗禄(あんろく)」といいます。暗禄の臨む支を冲刑するか、冲刑する地支が近貼(きんてん)するか、空亡していれば暗禄の効果は無くなります。人に知られない先天の陰徳を有するとされます。
【壬・癸日生まれの女性】
- 聡明にして才能豊かだが、好色多淫の命といわれる。(古くからの謂われですが、深く信じる必要はありません)
※【劫殺(ごうさつ)】他柱に「申」がある場合
- 交通事故、山での遭難などの災厄の暗示がある。
◇神殺の一。破財、損失、口舌、不和を司る。
◇劫殺は三合五行の絶にあたる神殺で、凶神の代表的なものの一です。およそ万物は生旺を喜び衰絶を嫌います。劫殺は力の弱い箇所につき劫財に似て物を奪う意があり、行為良善でも結果は拙劣となりやすいです。
才能を活かせる仕事
※適職は命式全体、特に月支通変星で見る方がよく当たります。
癸未日生まれの人の才能と適職
癸未日生まれの人は、穏やかでアットホームな職場を選ぶと、心穏やかに、そして長く働き続けることができます。慌ただしくてストレスが溜まる環境は合いません。
- 優しさと共感力:看護師、介護士、カウンセラー、ソーシャルワーカー、作業療法士、教師、保育士、塾講師、インストラクター、ベビーシッター、セラピスト、ヒーラー、アロマテラピスト、マッサージ師
- 探求心と学習能力:学者、研究者、開発、学芸員、図書館司書、経理、財務、法務、プログラマー、エンジニア、、伝統工芸士、書道家、華道家
- 協調性と堅実さ:秘書、総務、人事、経理事務、公務員
- 豊かな感性:ライター、編集者、デザイナー、プランナー、アーティスト
「水」のグループに属する職業
癸の五行は「水」のため、以下も適職です。
自由業、研究、調査、分析、水産、漁業、船舶、酒、冷房、浴場、水商売(料理屋、飲食店、喫茶店、接客業、サービス、旅館、興業) など
恋愛傾向と男女の相性
【恋愛の傾向】癸未日生まれの人
男性の恋愛傾向
- 恋愛においては非常に誠実で、一度好きになった相手には一途に尽くします。浮気などの心配は少なく、真剣な交際を望みます。
- 物質的なものよりも、心の繋がりや精神的な深い理解を重視します。会話を通じて相手の価値観や考え方を理解しようと努めます。
- 繊細な性格ゆえに、積極的にアプローチするのが苦手な人もいます。しかし、相手が心を開いてくれると、持ち前の優しさで愛情深く接します。
- 結婚後は家庭を大切にし、穏やかで温かい家庭を築こうとします。パートナーや家族に対して愛情深く接し、良き夫、良き父親になるでしょう。
- 穏やかで包容力があるため、一緒にいると安心感を与えます。
女性の恋愛傾向
- 告白されて恋が始まることが多い傾向にあります。
- 誠実で真剣な関係を求めます。心の繋がりや精神的な深い結びつきを大切にし、相手に尽くすことに喜びを感じます。
- 結婚後は家庭を大切にし、パートナーに愛情を注ぐでしょう。柔軟性と協調性を発揮し、安定した温かい家庭を築こうと努力します。
- 感情に流されず、相手の人柄をじっくりと見極める慎重さがあります。結婚を急ぐことはなく、時間をかけて良きパートナーを見つけようとします。
【理想の相性】癸未日生まれの人
【最高の相性】「戊午」日生まれの男女
天地徳合と呼ばれる最高の相性です。深く理解し合い、心が通じ合う関係を築けます。結婚相手としても理想的とされます。
【最悪の相性】「己丑」「丁丑」日生まれの男女
反対に天戦地冲と呼ばれる最悪の相性です。気が合うと思っても一時的な感情で終わることが多く、ケンカや心の葛藤が起こりやすい組み合わせです。
女性は「丁未」「辛未」生まれの男性とも好相性
- 丁未の男性:最初は少し違和感を覚えますが、時間をかけて向き合うことで、お互いを理解し合える、最高のパートナーになれるでしょう。
- 辛未の男性:お互いの才能を輝かせ、支え合うことができる、非常に素晴らしい相性です。
詳しくはこちらをどうぞ。
【参考】増永篤彦氏の性格分析
生まれ日鑑定で有名な方です。
*三命方象(増永篤彦)
京都大学・大学院で心理学を専攻。臨床的性格学の研究をして、早稲田大学で教鞭を取った。主に十二運に着目して個性を分析した。
以下、引用です。
「癸未日」生まれの個性と適性《男性》
個 性
- いつも控え目で、穏やかに相手の態度を見守っているような、繊細な神経の持ち主である。
- 周囲の人の機嫌を損なうことのないように常に受身であり、自分を主張することなく気を配っている。
- 保身が先立って気概や覇気に乏しいきらいはあるが、人にさきがけて躓くより、間違っても前者の轍を踏むことのない、安全策を取る性格。
- 行動力よりも、企画力、空想力に優れ、前戦から一歩退いた立場に立って、周囲の動きを観察し、批判するのに巧みである。
- 博識で、社会の裏情報にも通じ、利害のそろばんも軽視しない。
仕事への適性
- 仕事への適性決断と実行力に欠けているため、着想力、企画力、批判力が十分に活用されにくい面がある。
- 独力で一派をなすには覇気が不足している感じで、個人的色彩の強い仕事か、世襲的な職業が向いている。後見役、女房役、参謀役が本来適役である。寄るべき大樹を見極めることが肝要。
- 多角的な処理能力だけでは、便利屋に堕ちる危険がある。
職場の人間関係
- 職場の人間関係目上とは争わないから、権力に媚びるように誤解されやすいが、批判力はある。
- 組織の中での潤滑油的価値は大きい。下の心服は得にくいが、縁の下の力持ち的存在。
「癸未日」生まれの個性と相性《女性》
個 性
- 人当たりが柔らかく、世話好きで、いつも親切な態度を崩さない女性である。特有の情緒豊かな雰囲気の中に、色気をたたえている。
- 態度はわりあいに活発で、気軽にのびのび動いている。万事に、人の意に逆らうような態度を見せず、受身の構えを崩さない。
- 自分の本心を率直に表現することは少なく、自分から積極的に周囲をリードすることもない。
- ただしこのタイプの女性は、内心の理想が高く、つねに周囲に対して期待と夢を持っていて、精神的には矛盾した不満や不平を抱いていることが多い。
- 頭の回転は早いほうではないが、相手の心理や感情の動きを読むことがうまく、またそれを利用することにも長けている。
- 生来、お天気屋で気分の変化が激しく、気ままの多い性格だが、いったん我を張ると何を犠牲にしても譲らない、意地っ張りな面もある。
- 女性特有の経済観念も発達していて、困窮した環境にも粘り強く忍耐する母性型の女性だ。
男性との相性
- 優しく、女性に対する労わりの心を持ち、落ち着いたスマートな男性を好みます。
・胎・・・まず合うほうの相性
・養・・・双方が儘でダメ
・長生・・最高に良い相性
・沐浴・・もめ事が多くてダメ
・冠帯・・気分が合う
・建禄・・良くないほうである
・帝旺・・温和な家庭をつくる
・衰・・・最高に良い相性
・病・・・お互い意地を張る
・死・・・まずまずの相性
・墓・・・健全な家庭になる
・絶・・・お互い警戒的過ぎる
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日柱「癸未」の人が吉運・凶運になりやすい年
正確に知るには、四柱命式全体を俯瞰する必要があります。
- 丑(うし)年は、丑未の七冲になるため運気がガタつきやすいです。
- 戌(いぬ)年は、三刑になるため多少ガタつきやすいです。
- 己丑年と丁丑年は、天戦地冲となり、さらに注意が必要です。
- 午(うま)年は、午未の支合で諸事が整いやすいとされますが、いずれにしても命式全体を俯瞰する必要があります。
- 申(さる)年と酉(とり)年は、空亡の1年です。無理な背伸びをしなければ乗り切ることができるでしょう。
「癸未日」生まれー病気に関する暗示
水の五行
水が、太過(強すぎる)する、あるいは不及(弱すぎる)の四柱命式は、次の部位に弱点が出ます。
主に不及の方が発症しやすいとされています。
- 腎臓、下腹部、血液、血管、泌尿器、膀胱、冷え性、下痢、子宮、生殖器など。
日柱「辛卯」生まれ
- リューマチ、肺炎に注意。
癸日生まれ
癸日生まれの人は、次の病を発症しやすいとされています。
- 腎臓病、脚気など脚に関する病気。
巳月生まれ(例)
日支より、月支の方が当たりやすいです。次は、卯月生まれの場合です。
- 咽喉の障害を生じやすく、風邪を引きやすいです。
- 歯痛に悩む傾向もあります。
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日柱「癸未」の有名人
立川談志(比肩)、Chage(比肩)、松平健(劫財)、梅宮アンナ(劫財)、川端康成(正財)、小渕恵三(偏官)、小松左京(偏官)、阿部一二三(正官)、堺雅人(偏印)、瀬戸内寂聴(印綬)
※敬称略で失礼します。( )内は月支通変星です。
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