親への反抗と無視、怠学「どうせ俺は発達障がい」の続きです。
前回は、四柱推命を使いましたが、今回は紫微斗数を使って鑑定してみました。
「親が金を出さないなら、障がい者手帳をもらって生活する」と自暴自棄になったこともある男子です。
【四柱推命】「どうせ俺は発達障がい」その後の経緯
詳しい経緯はともあれ、お母さんと二人で診療内科に行ったそうです。
問診があり、マーク方式のテストのようなものを記述した後、
「薬は、今後もう少し検査してから考えましょう」と説明を受けたそうです。
車で行ったそうですが、お母さんが支払いを済ませると待合室にいたはずの彼の姿は既にありませんでした。
病院を飛び出して勝手にどこかへ行ってしまったのです。
携帯電話を鳴らしましたが、全く反応がありません。
その日の夜中にやっと帰ってきたそうです。
極めて不機嫌な様子で、
「もうあんなところ行かねえよ」
と言ったまま部屋にこもってゲームを始めたらしいです。
何が気に入らなかったのか聞いても、
「行かない」の一点張りだったそうです。
そして、またいつもの生活パターンが始まりました。
食事の時だけリビングに現れる。
好きなものであればガツガツ食べる。
嫌いなものなら「いらない」と言ったまま家を飛び出しコンビニエンスストアの弁当を買って帰り部屋にこもって食べる。
そこで叱ると、逆上して手がつけられなくなるらしいです。
☆次の記事の続編です。
【紫微斗数】「どうせ俺は発達障害」の男子
前回の記事では四柱推命を使って見てみました。
今回は紫微斗数を使ってみます。
命宮に「CーB」の必定が2つあり、二重破格しています。
生年四化が2つあるため、複雑な性質になるはずです。
やはり、発達障がいの可能性はあります。
まず、「生年化忌D」。
- 自分の世界に強く固執します
- 細かいことにこだわります
- アスペルガーような傾向が出ます
以上の性質から、彼の視点は強く自分自身に向きます。
周囲の状況に気づきにくい、あるいは気にならないという傾向が出ます。
- 学校行事でクラスの作業に参加しない彼
- 授業中、気分によって発言したり寝たりする彼
これらは、周囲の視線に気づきにくく、あるいは気にならないことも原因にあります。
自分の言動が周りからどう思われ、どんな影響を及ぼすかの想像力に欠けるわけです。
それでいて、プライドが高く、自意識過剰。
よい面としては、自分自身に集中できることです。
得意分野を見出せば、秀でた才能を発揮する可能性があります。
彼の場合は歴史であり、ゲームであり、パソコンなのでしょう。
欠点としては、周囲の人の状況や気持ちを読むのが苦手なため、変わり者と思われやすくなることです。
それが本人には目に見えないストレスになります。
コンプレックスにも繋がります。
もう一つ「生年化科C」。
- 温厚で優しい
- 我慢強い
- 感受性が強く繊細
- 理想が高い
- 争いごとを嫌う
- 迷いやすい
という性質も同時に持っています。
化忌Dの方が作用が強いので、化科Cの性質は隠れやすくなります。
また、自化Bがあるため、化科Cの良さは出にくくなります。
具体的には、上の1から6の良い性質は抑えられてしまうわけです。
繊細さとか迷いやすいとか、ちぐはぐな理想の高さなど厄介なものは残ってしまうことでしょう。
このように、彼の内面には「生年化忌D」と「生年化科C」の2つの性質があります。
そのため、時と場合によって「化忌D」にブレたり「化科C」にブレたりと落ち着きにくく、心の中も安定から遠ざかってしまいます。
やはり、1つの宮に2つの生年四化星が入ると、生きにくさを感じやすいです。
お互いが干渉し合って、落ち着かないからです。
その星の長所を発揮することも難しくなります。
さらに、必定が2つあり破格しているため、本人の内面は相当複雑で、自分でも整理がつかないに違いありません。
また、父母宮に自化Bがあり、親との衝突を予感させます。
官禄宮にある自化BもBーBを作る原因になりますから、職場でもトラブルが多くなるはずです。
福徳宮にある「擎羊星」も強い凶星です。
対宮の財帛宮にある自化Dから受ける影響も無視できません。
このように、命宮と福徳宮を見るだけでも心と人生が安定しないことがわかります。
さらに、業報因果の「業」が福徳宮なので、心の安定が彼の一生のテーマでしょう。
心の状態が人生全体に影響を及ぼす人です。
大事な三方四正の宮に「自化」や「必定」が散見されることも気になります。
- 命宮:自化B、CーBが2つ
- 遷移宮:自化・必定なし
- 財帛宮:自化D
- 官禄宮:自化B、BーB
友人には意外と優しく、しかし影響を受けやすそうです。
今の大限命宮は、14歳からの「父母宮」です。
大限父母宮から星を飛ばすと、本命宮に化忌が入ります。
この10年間、親との関係は「凶」です。
次の10年の大限父母宮は「田宅宮」です。
そこから飛ばしても、本遷移宮に化忌が入ります。
残念ですが、母子の関係は当分よくなる気配はありません。
それでいて、命宮と父母宮が串聯しているため、縁は深いです。
命宮にある「武曲星」はお母さんの星と思われます。
自化Bが付いており、「衝突あり」です。
ただし縁が深いことがよいわけではなく、少しずつ自立を促して適度な距離を置くのが賢明です。
その自立が最大の課題なのですが…。
彼は結婚しても危ういかもしれません。
将来の奥さんは官禄宮の「紫微星」の可能性が高く、“去る”気配が濃厚だからです。
お父さんと今は2度目の同居生活ですが、“必然的”にいずれ離れるでしょう。
お話ししたことはまだたくさんあるのですが、記事に書くのはここまでとします。
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【紫微斗数】「どうせ俺は発達障がい」その後
お母さんはさっぱりした気性の人です。
2年前に相談を受けたのですが、昨年末に連絡をくださいました。
「自分のペースで勉強できる通信制高校に転校しています。
といってもほとんど勉強はしていませんが。
私とはどうしても折り合いが悪く、今は離婚した父親と暮らしています」
今年の2月初旬にまた連絡を下さいました。
「私立大学に合格できました。1年遅れですが」
「それはおめでとうございます!」
結局、彼本人とは一度も話をせず終わりましたが、お母さんとはSkypeを通して何度かお話をしてきました。
「お話しすることで、息子より私自身の心の健康の支えになりました」
「お父さんとの関係は大丈夫ですか?」
「かなり大変みたいです。でも男同士なので私よりはまだマシなのかも。そのせいで元主人と時々電話で話すようになりました。愚痴や悩みを聞いたり話したりする関係になりました」
そして、「うちの息子は珍しいケースですよね?」
「いえ、全国には似たような悩みを抱えている人は少なくないと思いますよ」
といったやり取りから、「匿名ならブログに載せていいですよ」というお言葉を頂戴しました。
このケースで「ブログ掲載OK」なんて考えてもみませんでした。
相当悩んだので、誰かの参考になればとお考えになったのでしょう。
この度ありがたく掲載させていただきました。
改めてお礼を申し上げます。
それにしても、ご両親はもちろん大変ですが、彼本人も心の奥底で悩みもがき続けているはずと思います。
いつかお話しできたらいいなと思っております。
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