四柱推命は、理論的に「その人の性格や人生」の分析を進めます。
必要なのは、生まれた瞬間の「生年月日と出生時刻」です。
人の誕生自体が偶然性を秘めた神秘的なものです。
その瞬間に、その人が持つ「五行」が決定し、運命の流れができあがります。
【四柱推命の基本】万物生存五原則
【四柱推命の根本原理】万物生存五原則とは
四柱推命の根本原理に「万物生存五原則」があります。
- 万物は、それと同等のものがいる
- 万物は、それが生じるものがある
- 万物は、他を侵して生きる
- 万物は、他から侵されるものがある
- 万物は、それから生じられている。
以上の五原則のもとで、人は生きています。
これを万物生存五原則(五行)といって、人間の生存に最も大切なものとします。
いつの時代の人もどこの国の人も、偉い人もお金持ちも、全ての人がこの原則の中で生きています。
- 自分に兄弟がいる。男女もともに同じ人間、同等である。
- 体内から排池物が出る。声・知なども体内から生じるあらゆるものを含む。
- 生きるには動植物を食物にしなければならない。これは相手を侵すことになる。
- 生命は、病魔・病菌に侵され、ついには死亡する。
- 人間・動植物あらゆる生命は、親から生まれている。
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【五行の関係】木・火・土・金・水
この万物生存五原則は、
木(もく)、火(か)、土(ど)、金(ごん)、水(すい)
の五行の関係と、それぞれの作用から成立します。
前述の五原則を具体例で説明しますと、次のようになります。
たとえば、自分を「木」とします。
- 同等のものは「木」。通変星では「比肩・劫財」
- 生じるものは「火」。木は燃えて火を生じます。通変星では「食神・傷官」
- 他を侵して生きるは「土」。木は土から養分を吸収します。通変星では「正財・偏財」
- 他から侵されるは「金」。木はのこぎりで伐られます。通変星では「正官・偏官」
- それから生じられているは「水」。水がないと木は生きられません。通変星では「印綬・偏印」
さて、ここで一番イヤなもの、それは4ですね。
しかし、木は金で伐られることで家具になり有用な働きをします。
また、適度に剪定(教育)されない木は、勝手気ままなだらしない木に育ってしまいます。
人間も木も、ある程度の厳しさで鍛えられないとダメなんですね。
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あとがき【四柱推命の基本】万物生存五原則
景色で考えると、もっとわかりやすくなるかもしれません。
四柱命式は、自然界にたとえて景色が良いほど命式も良いと見ます。
つまり、
- 良い景色=良い命式
- 景色が貧弱=あまり良くない
ということです。
しかしながら、絶景の命式はめったにありません。
私も含めて、多くの人の命式はどこかしらに欠点を持っています。
つまり、何かが足りなかったり多すぎたり。
だから、たとえ自分の命式の景色が貧弱でもガッカリしないことです。
さて、絶景になる一番のポイントは「バランス」です。
- 水が少なくて土が多すぎると ⇒ 濁った水の景色
- 木が少なくて水が多すぎると ⇒ 根を張れないため浮木になる
- 木が少なくて火が多すぎると ⇒ 木が枯れてしまう
これだと良い景色とは言えないわけで、やっぱり、
- 太陽(火)に照らされた美しい湖(水)
- 湖岸の豊かな(土)壌には緑豊かな(木)々
- そして、輝く美しい鉱石(金)
となると、絶景に近くなります。
こういう景色が想定できるのが良い命式に近づきます。
でも、多くの命式の状態は、
- 「土が多すぎて宝石が埋まってしまっている」とか、
- 「水気が全くなく、木も生えられない岩だらけの殺風景な山」とか、
そして、何より大事なのは季節(月)です。
冬生まれの木は、水が多いと凍ってしまい、運勢上様々な不具合が起こってきます。
ですが、太陽(火)が巡る時期(大運)には、根をはって元気に活動できるようになるわけです。
人は誰もが命式に五行を持っています。
その有様を示すのが「四柱命式」です。
ただ、ここで見極めが難しいのは五行それぞれの力量です。
それを命式から読み取るのは簡単ではありません。
でも、興味関心のある人は、一度自分の命式をスケッチしてみることをお勧めします。
美しいと感じる景色が出来上がったら、良い命式の持ち主である可能性があります。
参考資料『現代看法の四柱推命学 人間分析編・巻1』亀石厓風著
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