無理に築き上げた自己肯定感は、しばしば周囲に違和感をもたらします。
そこに自己顕示欲が重なれば、「勘違いしたズレた人」となって周囲に迷惑がられます。
時には同僚から責められ「ちょっとイタい人」と思われたり。
今回の命式は私の知人です。
【四柱推命】自己肯定感が空回りする人
【四柱推命】辛日生まれ、日干が弱い「印綬格」
- 日干のエネルギーが相当弱い「印綬格」
- 月支「印綬」が空亡
- 格(印綬)のエネルギーも弱い
堅実さかつ穏やかに生きるべき人で、目立とうとしても成果は上がりません。
突き抜けるパワーがなく、精神的にもタフではありません。
成功体験が少ない人がコンプレックスの裏返しで目立とうとする傾向が出やすくなります。
一旗あげたい願望と、職場で一目置かれたいという意識が強くなっても、この人は堅実に生きて吉です。背伸びはいけません。
さてそういう時、
- 賢い人なら、「仕事の評価は他人がするもの」と考えて自分のできることに注力する。
- あまり賢くない人なら、会議でムダな発言をするなど、ちぐはぐな積極性を前面に出す。
この命式の人は、2に陥りやすい可能性を持っています。
「よけいな口出しはやめてくれませんか?」
と数人の後輩から言われてから落ち込んだらしいです。
ちょっと気の毒ですね。
悪い人では全然ないです。
しかし、
無理に築いたチグハグな自己肯定感⇒「ズレた感覚の人」と思われる
という図式になる典型的な人です。
こういう人はけっこう多いです。
この人、根は繊細な「辛」の人です。見かけより傷つきやすいです。
【自己肯定感の空回り】気迷いが原因
気迷いの原因になるもの
- 月支空亡
- 印綬格に偏印が混ざる(混濁)
空亡を解消できるのは?
◇第6運 42~51歳【己 酉】偏印運 西方金運
「酉」は辰と支合するため、空亡解消のチャンスでしたが、偏印運が残念でした。
格である「印綬」が濁りを深めるからです。
格も日干も強くなるため悪い運気ではないのですが、心理的不安定感は拭い去れません。
◆71歳まで、劫財運・比肩運が巡るためムダな気負いが出やすく、対人関係が空回りしやすい時期が続きます。
◇【卯】が巡ってくると「寅卯辰」の東方合になり空亡は解消されます。
しかし、【卯】が巡るのは102歳からです。遅きに失します。
ということで、不安定感が常につきまとう人生になります。
思いつきでものを言う⇒発言にブレが生じやすい⇒周囲から信頼が得られない
⇒焦りからまたアクションを起こす⇒・・・(繰り返し)
という悪循環にハマりやすい人です。
また、偏印と印綬が強いので、直感が冴えます。
それが悪く出ると、時々突拍子もないことを言う人と思われ、上の悪循環に拍車が掛かります。
スポンサーリンク
【四柱推命】自分らしさを発揮するには
この人の本質的性格
- 博学で誠実、几帳面
- 忍耐力はある
- 一生懸命だが、要領が悪く努力が報われにくい
- 気が多く、気迷いも多い
- 無意識に人からの好意や援助を期待する
- 意外とデリケート
- 直感がアダとなる
- 頑固
- 集中力や真剣度に欠け、大事な場面でルーズになる
- 内臓もあまり強くない
本来の長所を活かすには、
- 冷静沈着さを心掛ける(直感に頼りすぎない)
- 自分を強く押し出さないようにする(一歩下がってちょうどよい)
- 根は温和な人情家。背伸びしなければ自然に好かれる
- 無理な自己主張をしない
- 聞く耳を持つ姿勢を忘れない
以上のように心掛ければ同僚からの信頼も徐々に高まるはずです。
後輩から軽く見られることも減っていくでしょう。
年齢的に少し遅いかもしれませんが、頑張ってほしい人です。
★過去記事もどうぞよろしく!
ポチッと応援していただけるとハッピーです!