「天遁(てんとん)」。
「神遁」と並んでめったに出てこないため、見つけたらぜひ使いたい吉方位です。
金運と仕事運に強い効果が期待できます。
人生を豊かに送るには、目に見えない「運」と「気」を上手に活用することが大切だと思います。
【奇門遁甲】〈天遁〉金運・仕事運に効果あり
天盤が「丙」、地盤が「戊」。八門が「生門」。
成立条件として「生門」という吉門が必要です。
この組み合わせはめったに完成しないため、「天遁」には希少価値があります。
出てきたら、有給休暇を取って旅行に出る知人もいるくらいです。
丙(太陽)・戊(大地)の天地配偶は「丙奇得使」です。
「丙奇得使」は金運に強い方位ですが、それに吉門「生門」が加わるため、「天遁」はさらに強いのです。
【奇門遁甲】吉方位〈天遁〉の基本
〈構成〉天盤「丙奇」、地盤「戊儀」、八門「生門」
【奇門遁甲】吉方位〈天遁〉の具体的作用
〈吉効果〉才能の開花、頭脳明晰
〈使用目的〉就職、試験、訴訟、移転、買い物
金 運
- 強い効果を発揮する
恋愛・家庭運
- 強い吉作用あり
仕事運
- 勤務者、自営者ともに吉
- 同僚や顧客との信頼関係に吉
勝負運
- 勝負事には効果が薄い
健康運
- 特別な効果なし
「丙奇昇殿」⇒「丙奇得使」⇒「天遁」の順に金運に強い効果を発揮します。
「神遁」も丙奇得使以上のパワーを発揮します。
「鬼遁」も良いですが、副作用も強いです。
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【奇門遁甲】気=変わりやすく不安定なものだから
「気」は目に見えません。心で察し、感じるものです。
天気、元気、勇気、活気、悪気、意気、陽気、陰気、運気、鋭気、寒気、鬼気、強気、空気、景気、血気、健気、語気、香気、根気、才気、殺気、士気、邪気、弱気、秋気、人気、怖気、気合、気迫、気配、雰囲気、気持ち、、、
「気」の付く文字に共通するのは、「変わりやすい」「不安定」ということでしょう。
- 勇気があっても、出鼻をくじかれたら怖気(おじけ)に変わります。
- ふだん陽気な人も、辛いことが重なるとつい陰気になります。
- 強気な人も、時には弱気になります。
- 人気絶頂の芸能人も一気に不人気になることがあります。
- 身近に感じる天気だって変わりやすく不安定です
また、天気は「天の気」で人の力では変えられません。
しかし、それ以外は自分の気持ちしだいである程度変えることができます。
明るい気持ちで過ごすこと。これだけでも運は変わると言われます。
「脳を上手にだませ」というのは、少しでもポジティブな気分で過ごした方がハッピーになりやすいからです。
このように「気」は目には見えなくても確実に存在します。
運「気」も変わりやすいです。
ということは、今不調でもいつか変化してくれるということです。
活気や景気は人々が作り出すものです。
でも、これらもまた不安定ですよね。
人生を楽しく豊かに暮らすコツは、「気」を上手に活用することだと思います。
また、「気」がしっかりしている人は、多少のことではめげないしポジティブな生き方をしています。
- 腹が立っても語気を荒げず冷静に語ることができる人。
- 嫌気がさしても根気よく物事に取り組むことができる人。
- 殺気を感じたら、さっと逃げることができる人。
- 秋気を楽しむ風流な人。
- 空気を読んで柔軟に対応できる人。
「気にするな」と人はよく言います。
「気にするな=気に病むな」ですが、「病む」はネガティブな印象が強いので「気にするな」の方がよいわけです。
「気にするな」⇒「クヨクヨするな」に言い換えることもできます。
とにもかくにも、目に見えない「気」の状態を整えるのは簡単ではありません。
「気にするな」と言われても、気になるものは気になるのです。
そのくらい「気」を扱うのは難しいといえます。
元来、奇門遁甲は戦に使われてきました。
勝つため、相手を負かすため。
つまり、兵法であり集団の術です。
一説では、推古天皇の時代に百済から伝わってきたと伝わっています。
方位術といえば日本では気学が有名です。
いずれにしても先人たちは方位の力を借りて、気を整え、運を活用していたのは事実のようです。
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